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7.ジェンガ

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 最近は、いろんな会社でテレワークが導入されてるわよね。
 パパの会社でもテレワークの日があるの。

 リビングで、パパとジェンガで対決することになったの。
 ママはフラワーアレンジメント教室に出かけているわ。
 テレビゲームのときと同じ。勝った方のおねがいを一つ聞くこと。
 ジェンガは得意だから油断してたの。
 真ん中の棒を抜こうとして指がふれて、タワーが一気に崩れた。
 くやしい! あとすこしでパパに勝てたのに!

「あーあ。負けちゃった」
「約束通り、詩織には罰ゲームを受けてもらうぞ」
「なにをすればいいのかしら? おつかい? 肩たたきとかなら楽でいいんだけどなぁ」
 勝つつもりだったから、対決するまえにパパの要求を聞くのを忘れてたの。
「詩織の脇を見たい」
「えっ、なにそれ?? 私の脇??」
 私はキョトンってしてた。
 急になにをいいだすのかと思ったわ。
「父娘でも、はずかしいわよ」
「だからこそ、罰ゲームだ」
「それはそうだけど……」
「文句をいってないで、腕を上げて、お父さんに脇を見せなさい」
 約束は約束だし、守らないとダメよね。
 ソファーで、ひじを曲げるように右腕を頭の上にあげて、脇を広げたわ。
 今日はピンク色のキャミソールを着てたの。
 パパは隣にすわって、私の脇をじっくりと見た。
 そんなに見られると緊張してきちゃう。
「綺麗な脇だな。剃り跡もない」
「脇を褒められたのは、はじめてかも」
「いつも、お風呂で手入れしてるのか」
「ううん……」
 私は、生まれつき体毛が薄い体質なの。
 夏のプールの時期も、ほとんど手入れをしなくて平気ぐらい。
 ここだけの話、アソコもツルツルなのよ。パパにもヒミツだけどね。
「こんな魅力的な脇は見たことがない」
「ちょっと、パパの顔がちかい」
 パパの顔が、どんどん私の脇に近づいてきたわ。
 パパって、そういう趣味があったのかしら?
 鼻息が当たって、くすぐったい。
「パパの鼻息がくすぐったいわ」
「クンクン」
「やだぁ。高校生の娘の脇のにおいを嗅がないで」
「ハアハア……汗のにおいがする」
「今日は体育の授業があったから」
「舐めてみてもいいか?」
「えっ!?」
 私が返事をするまえに、パパがベロリって、私の脇を舐めたわ。
 そんなことするとは思ってもいなかったから、すごくおどろいちゃった。
 ゾワゾワってしたわ。
「いやん……」
「ハアハア。しょっぱい味がする。とてもうまい」
「ペロペロ舐めて、犬みたい」
 まあ、脇ぐらい、いいかなって……。
 あとで知ったけど、脇には性感帯があるのね。
 ベロが這うたびに、肌が震えるみたいな感覚があるの。
「……パパ、もう十分でしょ」
「あと1分だけ」
「でも……」
 ほんと犬みたいにしつこい。
 犬って飼い主の手をずっと舐めようとするでしょ。あれと同じ。パパは舐めるのをやめようとしないの。
 ジュルジュル、チュパチュパ、ペロペロ、レロレロ……私の脇はパパの唾液まみれよ。
 あとね、体を支えるようにして、パパの手が私の胸を掴んでいたわ。
 キャミソール越しにモミモミと揉むの。
(あん……へんな気持ちに……)
 頭がぼーっとしてきちゃった。
 だって、ずーっと無防備な脇を舐められて、胸をさわられているんだもの。
 感じるなっていうほうがムリな話よ。
「詩織の顔が赤いぞ」
「……パパの気のせいよ」
「ほんとはパパに脇を舐められて、へんな気持ちになってるんじゃないのか」
「っっ!!」
 パパがキャミソールの乳首を、指で摘まんでクリクリってしたの。
 思わず、ビクン!! て感じちゃった。
 腕の力が抜けかけたの。
「時間よ、もう終わり」
「つぎは左の脇だな」
「ウソ。こっちもなの」
「片方だけと、いついった?」
「そんなの、ずるいわ」
 まんまとパパにだまされちゃったわ。
 今度は左腕を上げて、パパに左脇を舐められることになったの。
 やっぱりキャミソールの胸を掴んで揉んでるし。
 これって確信犯よね。
 罰ゲームだし、注意したくてもできないわよ。
 けっきょく、10分以上、パパに両脇を舐められてたかしら。
「詩織の脇ならずっと舐めていられる」
「バカいわないで……パパのつばでドロドロ。私の脇が溶けちゃいそう」
「こっちはどうだ」
 パパが下着の股間にふれようとしたの。
 さすがにまずいわよ。
 私は、あわててソファから立ち上がったわ。
「そろそろママが帰ってくる。続きはこんどね」って、逃げるようにして自分の部屋にもどったわ。

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