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3.格闘ゲーム

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 まえにもいったと思うけど、家では薄着ですごすことがほとんどなの。
 とくに蒸し暑い夏場は、キャミソールと下着の格好ね。
 そのほうが涼しいし、楽でいいわ。
 ママは、年頃の女の子がはしたないからやめなさいっていうけど、家の中だし、だれかに見られるわけじゃないから問題ないはずよ。

 1階に降りると、パパが一人でリビングにいたわ。
「ママは?」
「さっき、買い物にでかけたよ」
「今日の夕食はなにかな。私の好きなものだといいけど」
 私は冷蔵庫の中から、冷えた麦茶を取り出して、コップに注いでゴクゴクと飲んだの。
 パパは新聞を広げて読んでいたけど、私のことをチラチラ見てたみたい。
 やっぱり私の服装が気になるのかな。

「パパ。どうしたの? こっちを見て」
「今日も涼しそうな格好だなと思って」
「だって、暑いんだもん。そうだ、私の小説を見なかった? 昨日、リビングに置いたままにしてたんだけど」
「それなら、テレビ台の下のところにあったぞ」
「えー、どこー??」
 床に四つん這いになって、テレビ台の下を探したわ。
 ちょうど下着のお尻をパパのほうに突き出す格好ね。
「あーん。見つからないわ」
「……もっと奥の方を探したほうが……ゴクリ」
「あった。これこれ」
 小説を見つけて立ち上がると、パパがあわてて新聞で顔を隠したの。
「?? どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「へんなの。おかげで小説が見つかったわ」」
「詩織、ひさしぶりにゲームでもするか」
「ゲーム? 私が得意じゃないの知ってるでしょ」
 リビングには、パパのゲーム機があるの。
 教室で、男子がよくゲームの話してるけど、私は本当にテレビゲームは苦手よ。
 友達の家で、たまに遊ぶぐらい。
「こいつはどうだ」
 パパが取り出したのは、人気の格闘ゲームだったの。
 私も何回か遊んだことがある。
 でも、女の子向きじゃないかな。
「それなら友達の家で遊んだことあるから、私にも操作できるかも」
「もし負けたら、罰ゲームとして相手のお願いを一つ聞くこと」
「ずるい。絶対にパパが勝つに決まってるでしょ」
「ハンデとして、詩織が1回でもKOを取れたら勝ちでどうだ」
「いいわよ。私が勝ったら、人気洋菓子店のショートケーキね!」
 こうして、パパとゲームで対戦することになったわ。
 私はチャイナドレスの女性キャラを選んで、パパは主人公のキャラを選んだの。
 でも、普通にプレイしても負けるのは目に見えてるわよね。
 私はパパの膝にすわることにしたわ。
 これなら私がじゃまになって、画面がほとんど見えないでしょ。
「くっ、詩織がじゃまでテレビが見えない」
「ふふっ、これも作戦のひとつよ」
「頭のいい。どんどんやられてしまう!」
「えいっ、えいっ、キックよ!!」
 私はコントローラーを握って、カチャカチャと操作したわ。
 ゲームをしてるとつい力が入って、体が右に傾いたり、左に傾いたり自然と動くの。
 ちょうど私のお尻に、パパの股間が当たっていたわ。
「ねえ、さっきから私のお尻に堅い物が当たってるけど、なに?」
「し、詩織の気のせいだろ」
「気のせい? なんだか大きくなってるみたい。ゲームに集中できないわ」
「テレビのリモコンかな」
「もー、そんなところにリモコン置かないで」
 私はお尻を動かして、リモコンをどけようとしたの。
 でも、足と足のあいだに、ちょうど挟まってたみたい。
 なかなか取れなくて、そのうち私の耳元でパパが「ハアハア」いいだしたのよ。
「詩織、リモコンにお尻を押し付けるようにして動かしてくれないか」
「うん……こうかしら?」
 パパのいうとおりに、リモコンの堅い部分にお尻を押し付けるようにして前後に動かしたわ。
 そのあいだもゲームをして、いそがしいわよね。
「ねえ、まだリモコン取れないの?」
「ハアハア……あとちょっと」
「パパのキャラも死にそうよ」
 いまがチャンスだって思って、私はリモコンに思いっきりお尻をグリグリ押し付けたわ。
 パパがうしろで「ぐおっ!!」っていってた。
 必殺技が決まって、『YOU WIN』って、パパのキャラが倒れたの。
「やったー! 私の勝ちよ!!」
「ハアハア……パパの負けだ」
「どうしたの、ぐったりして? まるでパパがやられたみたいよ」
 パパはかなり体力を消耗してたみたい。
 やっぱりゲームのしすぎは体によくないわね。

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