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3.口唇奉仕

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作者:ブルー

 寝室に移動するとNはバスローブを脱いで全裸になり、荒縄を取り出した。
 立たせている詩織の背後にまわり両手を後ろにさせる。

「男は一度イカせたことで得意になっているが、なかなかに頭がまわる。詩織が抵抗しないように両手を縄で縛ってしまうんだ」

 鎌首をもたげた男根が不気味に反り返る。これまでにも数多くのアイドルを仕留めてきたいわくつきの男根だ。
 状況を説明しながら背中で重ねさせた詩織の手首に縄を巻きつける。
 十字結びにして、縄尻を右の二の腕からセーラー服の胸部の上を通してぐるっと左の二の腕に引き、手首から出ている縄に引っ掛ける。今度は左から胸部の下を通して右へと引き、そして余っている縄尻を左右対称になるように横縄にからめて硬く結んだ。
 後手縛りの完成だ。

「よし、これでいい。いまはきつく感じるかもしれないけど、そのうち縄が体に馴染んで縛られるのにも慣れてくるよ」

 Nは背中から抱きすくめ、スカートのヒップラインに男根をこすりつける。周囲を歩いてまわってきらめき高校の制服姿で縄に縛られた詩織の姿を品評した。
 スカートをめくってムチッとした太股をさすったり、甘い香りのする少女の体臭を嗅いだり、あごに手をやり満足そうにうなずいている。
 そのあいだ詩織はずっとうなだれていた。女の部分をしゃぶられてイカされたせいで逆らう気力も萎えたのだ。いまはこの淫らな台詞合わせが一刻も早く終わるよう切実に願っている。

「想像してた以上だよ。スタイルがいいから制服に縄の姿が格別に似合ってる」

 セーラー服を胸元まで引っ張り上げてはだけさせるとブラジャーを剥ぎ取った。めくったスカートを下の縄にくぐらせて、垂れないように巻きつける。胸部と同じく下半身を丸見えにさせる。
 上下の縄によって挟まれた胸がぷっくりと膨らんで、ピンク色をした可憐な乳首が心細そうに揺れていた。

「これなら目の肥えた視聴者もテレビの前で大喜びするはずだよ」

 乳首を摘んで弾く。

「そんなに暗い顔をしなくても大丈夫。
 本番では大事な部分は映らないようにうまく演出するからね」

 縄に挟まれた乳房を下からすくうようにして掴んだ。ユサユサモミモミといまをときめく清純派アイドル・藤崎詩織の胸を猥褻な手つきで揉み握る。
 前から身を屈めて顔を近づけ、屹立した乳首を口に含んでねっとりとしゃぶった。唾液にまぶして、わざと音をさせて吸う。舌先で転がし、左右に倒した。
 逆の乳首には爪を立てた指先でカリカリさせる。歯と歯で軽く挟んで甘噛みし、様子をうかがう。

「んんっ、あっ」

 ひたいに油汗をにじませ、詩織は辛そうな表情で唇を噛みしめては懸命に喘ぎを押し殺していた。乳首を甘噛みされると背筋に電流が走るように痺れるのだ。見るも淫らに身を揺すって反応している。

「見ちがえたみたいに演技に色が出てきてる」

 Nは手放しで褒めちぎる。

「どうだい。縄で縛られると、ほんとに暴漢に捕まったみたいでゾクゾクするだろ」
「し、しません……ほどいて」
「そうしてあげたいのは山々だけど、必要な演出だからね」
「はあ、んあっ、ウソ」
「おいおい。どうしてプロデューサーの僕が出演者の詩織ちゃんにウソなんかつかなきゃならない? 言いがかりはよしてくれ」
「Nさん、お願い。今日はもう許して」
「まだはじまったばかりだよ。それに許すも許さないも、詩織ちゃんのオマンコはヌレヌレじゃないか」
「そうやっていいかげんなことを言ってわたしを困らせないでください」
「いいかげんなもんか。ヌレヌレのビチョビチョ。見たことないぐらいの大洪水だよ。
 ほら、指までふやけそうにドロドロだ」

 言葉で辱めるNが、詩織の垂らした愛液を指先ですくって突きつける。
 詩織は現実から目を逸らすように、髪を揺らして横顔の頬を赤らめた。

「これが現実だ。どんなに真面目ぶっていても詩織ちゃんのオマンコは感じて濡れてるんだよ」
「ひどい」
「ひどいもんか。ひどいのはファンのイメージを裏切ってる詩織ちゃんのほうじゃないのか」
「わたし、みんなのイメージを裏切ったりしてません」
「口ではナンとでも言えるからね」

 Nは薄ら笑いを浮かべた。
 胸を揉みし抱きながらキスを迫り、そそり立った男根を意識させるようにスカートのめくれた腰に当てた。グリグリと押し付ける。「べつに詩織ちゃんを責めてるわけじゃない。健康な女子高生だ。体がエッチな反応をしたって普通だろ。正常な証拠だよ」と、詩織の耳元に優しく囁きかける。

「辛いようならそこのベッドで休憩しようか。僕が隣に寄り添ってあげるよ」

 そんな下心みえみえの言葉にも、いまの詩織はぐらっとくる。
 コンサートの疲れもあるし、心を落ち着かせる意味でも休めるのであれば横になってゆっくり休みたい。だがそうすればNに攻めの絶好機を与えることになる。わずかでも気を許せばどう転ぶかわからない危うい状況だけに、いまは一時たりとも隙を見せるわけにはいかない。
 そう気の緩みを戒めながら、詩織はしきりに太股と太股を擦り合わせて自らの股間を刺激していた。

(おかしい……体がいうことをきかないなんて……とにかく切り抜けないと……このままだとほんとに危ないわ)

 こうして縄で縛られて立っているだけでも胸の先端はジンジンとし女の部分は熱を帯びてソックスの淵まで愛液を垂らしている。こんな経験ははじめてだった。性に関して潔癖症なところのある詩織だけに異常といえる。
 なにより詩織は、注がれるNの目つきにただならぬ気配を感じていた。
 あってはならないことだがNは自分の体を狙っているのかもしれない。もし仮にそうだとすると、この状況はあまりに危険すぎる。一方で与えられた役は最後までこなさなければという生来の責任感もある。その板ばさみになって、思慮深い詩織の苦悩は深まるばかりなのだ。

「け、結構です」

 どもりかげんに断った。

「それは残念だな」
「早く台詞合わせを……終わらせて、ください」
「まだ時間はあるだろ。急がなくてもいいじゃないか」
「わたしははやく帰りたいんです」
「まったく詩織ちゃんはわがままだな」

 Nは全裸で歩いて、ベッドに投げていた台本を持ってくる。
 縄で両手を縛られている詩織のかわりにページを開いて見せた。そこには詳細なフェラチオシーンのくだりが書かれていた。

「フェラって……」
「聞いたことぐらいはあるだろ?」

 詩織は頼りなげな視線をさまよわさた。

「いまどきの女子高生ならフェラチオの一人や二人ぐらい当たり前だと思ったけど?」
「したこと、ありません」
「なるほど。さすがは天下無敵の優等生だ。しかたない。僕が教えてあげる。いささかスパルタ方式になるけど覚悟してもらうよ」
「はい……」

 静かに膝を折って、床にひざまづく。両手を背中で縛られているので自然とうなだれる姿勢になる。
 顔をあげるとすぐ目の前に赤黒く直立したNの男根があった。エラが広がり、血管が浮き上がっている。
 実際のところそれはごく標準サイズのイチモツなのだが、はじめて目にする詩織にすればグロテスクな形状に怖気が走る。顔を背けずにいられなかった。

「だめじゃないか。しっかりと目をあけないと」

 頭上から叱責が飛び、詩織は苦虫を噛み潰すように薄目をあけた。
 とたんに視界に立ちふさがる、異形の物体。未知との遭遇である詩織は圧倒され、畏怖の眼差しで見あげることとなる。

「さあ、おしゃぶりタイムだ、詩織」

 暴漢の台詞だ。
 Nがいきり立った肉棒を右手でしごきながら近づけ、花びらのような唇に押し付ける。
 詩織は端麗な顔立ちを引きつらせ、同じく台本に記された台詞を口にした。

「うれしい。詩織、誠心誠意おしゃぶりさせていただきます。はじめて男の人のチンポをおしゃぶりするの」

 ムワッとした臭気に鳥肌が立つ。顔をそむけたくなる気持ちをどうにかこらえた。

「ほら、早くしゃぶって」
「ふぅぅ、やぁ」

 ざわざわと赤い髪を揺すって詩織が顔を逃がすのを、Nは両手で押さえ、腰を動かして肉棒を唇に擦りつける。不快な粘液をしたらせる先端で、少女のうわ唇をめくってもぐりこもうとしている。

「逃げてばかりいたらいつまでたっても終わらないよ」
「はあ、ん」

 恐る恐る唇を半開きにする。
 Nはそこを狙って無理矢理ねじ込んだ。みるみるうちに醜悪な男根が詩織の唇に飲み込まれていった。

「ング、ググ、ンムーー、ンー、ンンーー」

 同世代の少女たちが憧れ羨むリップクリームのCMにも出演している詩織が、その唇をこじ開けられ、目じりに涙を浮かべ首を左右に振ってはフガフガモゴモゴとねじ込まれた男根をどうにか吐き出そうとしている。肩ごと上半身をねじって動かし、後ろ手に縛る縄を軋ませて逃げようと全力で足掻いているのだ。
 しかし、男の腕力で頭をがっちりと押さえらていては一歩たりとも下がることもかなわない。
 Nはさらに腰を突き出して、男根を根元までねじ込んだ。傘の広がった亀頭が狭い口腔をえぐって、詩織の喉奥まで到達している。

「歯を立てみろ、その可愛い顔が醜く腫れあがるまで殴りつけてやるぞ」

 台詞だと知っていても、詩織にとっては本気とも思える空恐ろしい言葉だ。長い眉を八の字にして怯えた瞳で震え上がる。

「ムウウ、ン、ン、ウググ」

 窒息したように詩織の顔が一気に真っ赤に変わる。半分白目を剥いて痙攣をはじめた。

「辛いだろ。もう少し、あと少しの辛抱だ。慣れてくるとその辛さが快感に変わるんだよ」

 Nは詩織が気絶する直前を見計らったかのように男根を引き抜いた。

「プハッッッ!! ケホッ、ケホケホッ、はあーー、はあーー、はあーー」

 オエッと床に嘔吐でもするように咳き込んで肩で大きく息をしている。
 唾液まみれになって黒光りする男根が、透明な唾液の吊り橋によって詩織の唇と繋がっている。

「さあ、もう一度だ」

 Nは詩織の呼吸が落ち着くのを待たずに、赤い髪を引っ掴んで顔をあげさせ、ふたたび肉棒をねじ込んで咥えさせた。

「フンンーー、く、苦しいぃ」
「スパルタだって言っただろ」
「ンンーー、ムン、ング、グググ、せ、せめてゆっくり、お願いします」
「らしくないじゃないか。いつもの強気はどうしたんだ」
「っく、むぅ、ぅぅ、ゆ、許して」
「あごの力を抜いて、鼻で息をするんだ。そうすればいくらか楽になれる」
「ふー、ふうー、ふうー」
「ハハハ。こうなるとせっかくのアイドル顔もだいなしだな」
「ううー、ふうー、ふううー」
「やれやれ。しゃべる余裕もないわけだ。こうして詩織ちゃんを使ってイラマチオを体験できるなんてプロデューサー冥利に尽きるよ。きっと日本中の男たちが詩織ちゃんにおしゃぶりをさせたいって思ってるんじゃないかな」
「ムーー、ンウムーー」
「まだだ。まだまだだ。あと30秒は我慢できるはずだ」

 悠然とカウントして、Nは男根を抜いた。

「ケホッ、ケホッ、ゴホッ」

 詩織はふたたび背中を丸めて咳き込んで肩で息をする。どうにもこうにも息が続かない。
 まるで25メートルプールを息継ぎなしで泳ぎきるようだ。それに悔しいが不思議とNの命令に抵抗できなくなりつつある。縄で縛られたのがまずかったのかもしれないと悔恨していた。

「休んでる暇はないぞ。暴漢はゴリラなみの絶倫だからな」
「ま、待ってくだ…グ、ングー」
「頬をすぼめて、舌を亀頭に絡めろ。唾をためるんだ」
「ふぅ、ムゥ、ぅぅ……」

 Nが後頭部を押さえつける。
 しゃぶっては咳き込むのを幾重も繰り返し、詩織はしだいにNの男根を咥えるのに馴染んでいった。
 あごの間接が外れそうなほど口を開け、鼻腔で動物のような呼吸を重ねる。Nに言われたとおり唾液をためて竿に舌全体を巻きつけ絡める。すでに他の事を考える余力もない。
 男根が口から引き抜かれるたびに絡まった唾液が大量の涎となって垂れて口もとがベトベトに汚れてもそのままだ。とにかく呼吸を続けてNの男根をしゃぶるのに詩織は命がけだった。
 可憐な唇を竿にまとわせ、ジュルジュルと卑猥な音をさせる。

「いい感じで緩くなってきた。これでどうにか使えるレベルかな」

 Nは嬉々として詩織の美顔を押さえて、ぐいぐい腰を叩きつけ極上のイラマチオプレイを堪能している。
 詩織の口もとから垂れた涎が制服を汚す。縄に挟まれた白い乳房が揺れ、ピンク色の乳首がこれまで以上に硬くなっている。男なら誰もが一度は触れてみたいと思う大人気の清純派アイドル藤崎詩織の唇を使ってのイラマチオ、これ以上のプレイがこの世にあるだろうか。
 しかも詩織は自分の唇が男の性欲処理の道具として改造されつつあることも知らずに純粋にドラマの演技指導だと信じている。

(ウヘヘ、見てみろ。あの小生意気な詩織が目をトロンとさせてフェラチオ中毒にかかった女の顔をしてやがる)

 Nは、ほつれた髪が口唇奉仕の邪魔にならないよう優しくかきあげ、長い髪を後ろに束ねて持ち上げる。
 見下ろした先には、乱れた制服姿で両手を後ろ手に縛られた詩織の姿がある。トロンとした虚ろな瞳で可憐な唇に男根を咥え、過酷な命令のままに舌をけなげに絡めて牡を射精に導こうとしている。
 呼吸困難になるほど傍若無人に喉もとを突かれて、壮絶なショックと動揺にめまぐるしく混乱して頭は酸欠し、軽いトランス状態へと陥ったのだ。
 いまは人形のようにおしゃぶりをしているだけで、嫌悪感や汚辱といったマイナスの感情は薄れ、ただ深い霧雨のような陶酔感だけが意識を覆っている。詩織自身気づいていなかったM性が、Nの行った緊縛イラマチオプレイによって開花しつつあるのだ。

 ためしにNが手と腰を動かすのをやめても、詩織はまるでそうプログラムされたかのように頬を窄ませ、ングングと甘い感じで鼻を小気味良く鳴らしながら、首と肩を使って美顔を前後に揺り動かした。キューティクルな赤い髪がさらさらと揺れている。

「出すぞ、詩織!」

 少女の乳房を強く握り締め、Nがそう叫ぶ。
 詩織の口におびただしい熱い粘液がドバッと射出された。

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