＜＜前へ　オーバーキル－４－　次へ＞＞　放課後、世原に呼び出された詩織は社会科準備室を訪れた。　社会科準備室は管理棟３階の廊下を進んだ一番奥にあり、生徒や他の教員が近寄ることはめったにない。外部から隔離された世原のプライベート空間だ。「失礼...

＜＜前へ　オーバーキル－３－　次へ＞＞　放課後の校舎――。　前が見えないほどの書籍を両手で抱えて、詩織がフラフラと廊下を歩いている。　つんのめるようにしてバランスを崩して前へと倒れる。「しっかり前を見て歩かないと危ないぞ」　偶然通りがかった...

＜＜前へ　オーバーキル－２－　次へ＞＞　夕方前――。　学校から帰った公人（なおと）が自室でのんびりしていると、下でチャイムの音がした「はーい。宅配かな」　階段を降りて玄関を開ける。　私服に着替えた詩織が立っていた。　襟付きのシャツにチェック...

＜＜前へ　オーバーキル－１－　次へ＞＞　超満員の熱気に包まれたコンサート会場。　夜空に輝く星々のように無数のペンライトが揺れる。　光の柱に照らされたステージ上では、赤いアイドル衣装を身にまとった藤崎詩織がマイクを片手にデビュー曲を熱唱してい...

作者：ブルー大手芸能事務所にスカウトされた藤崎詩織は、清楚なビジュアルと歌唱力でトップアイドルの階段を駆け上る。ドラマの撮影が終わり、ひさしぶりに登校した詩織は、クラスメイトに温かく迎えられて高校生活を満喫する。教室での他愛のない雑談。詩織...

彼の知らない秘密を入れて。「彼の知らない秘密を入れて。」付き合って2ヶ月、恋人同士の関係に慣れない結衣と直也。そんな2人の前に通りかかった男が声をかける。「結衣ちゃん？」その瞬間、結衣は言葉を失った。そこに居たのは結衣の初体験の相手だったか...

＜＜前へ　ブラッドウェポンー４－　次へ＞＞　昨日と同じ道のりを夕子と手を繋いで歩く。　部屋では、小太りの金沼がハイボールを片手にはじめていた。「昨日は勝手に帰って、すみませんでした」　夕子に背中を押されて詩織は頭を下げた。「こうして謝ってる...

＜＜前へ　ブラッドウェポンー３－　次へ＞＞　翌日の教室。　ＨＲが終わって早々、詩織の席に夕子がやって来た。　眉を吊り上げた顔つきで机にドンと片手を着いた。「なによ」　詩織もムッとした表情で対抗する。「あたしのＬＩＮＥ既読無視すんなつーの」「...

作者：バッドエンドドリーマー寝取らせ、ご検討ください結婚3年目の藤田夫妻。夫婦仲は良好、共働きで経済的に不自由なく暮らしている。しかし夫はいつからか自分の中にある’罪深い性癖’を自覚するようになる。それは俗に言う寝取らせであった。ある日寝取...