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4.ワルイユメ

アクセス数: 2107

作者:kazushi

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「――そこでなにをやっている、おまえたち」
 性行為(なかだし)の余韻に水を差す男の声に、不機嫌そうにジンが顔をそちらに向け――一瞬で硬直した。ぼんやりとそれを見上げていたシスティーナも、首だけ動かしてそちらへ視線を向ける。
 入口に立っていたのは、あのダークスーツの男だった。ルミアは別の場所に閉じこめてでもきたのか、一人でこちら――おそらくはジンだろう――を睨むように目を細めて立っている。
「げ、ヤベ」
 その姿を確認した途端、彼女の身体の上でチンピラ男が焦ったように呟いた。慌てたようにオンナの膣内(なか)からチンポを引き抜くと、ズボンの中にしまい込んでからダークスーツの男に愛想笑いを見せる。
 栓を抜かれたオマンコから精液をどろどろと垂れ流しながら、システィーナは穴を埋めてくれたモノが急になくなった股間に、どうしようもなく物寂しさを覚えてしまっていた。
「あーっと、レイクの兄貴。これはだな、」
「確か私は手筈通りやれと言って、教室(ここ)の連中のことは任せたはずだが。どれだけ時間を掛けているかと思えば、これか。遊ぶのも大概にしておけ――今は重要な任務中だと、理解できていない阿呆だと言うなら、話は別だがな」
 下手に出るジンに対し、ダークスーツの男――レイク?――は冷ややかに言ってのけると、殺気を込めた視線をジンに向けてくる。
「ちょっと待ってくれよ、レイクの兄貴。別にオレも任務を忘れてたわけじゃないっての。ただ、時間が余ってちょっと暇だったし――オレ好みの上玉がいたから、一発抜いとくかって思って喰ってみたら、想像以上に具合が良くてよ。それでちっと夢中になってたら、思いがけず時間が経っちまってたってワケ。まぁ、【マジック・ロープ】が切れちまってんのはオレもマズったって思ってるけど、もう一度かけ直せばいいだけの話ダロ? 別に邪魔が入るってわけでもねぇんだしよ。……って、よく見りゃ怪我してんじゃねえか。なんかあったのかよ?」
 長い言い訳の最後に、ふと気づいたようにジンがダークスーツの男に問い掛けていた。
 よく見てみれば、スーツのあちこちが切り裂かれて、男――レイクが負傷しているのが見て取れる。さらに目を凝らせば、スーツの色に紛れて見づらいが、あちこちに生乾きの血がこびりついているようだった。
「ああ、侵入者があった。今し方、一戦交えてきたところだ」
「侵入者――って、マジかよ。学院(ここ)に張ってる結界を解除できるヤツなんざ、いるとは思えねえけどな。あいつと同じ魔術の腕を持ってるヤツなんてよ」
「同じ魔術の腕を持っていなくとも、十二分に可能だ。キャレルに持たせておいた割符さえあれば、な。なにせ侵入者はグレン=レーダスだったのだからな」
「はぁ? グレンって、このクラスの非常勤講師だよな? 第三階梯(トレデ)程度の雑魚キャラに、あのキャレルがやられちまったってのかよ。ちょっと信じられねえな」
 レイクの言葉に、ジンが信じがたいというように首を何度も捻りながら言う。教室の床に体を横たわらせたまま、同じようにレイクの話をなんとなく聞いていたシスティーナの表情が、そこではっきりと明るいものに変わった。
(先生、やっぱり生きてたんだ。もう犯されちゃった後だけど、それでももしかしたら助け出してくれるかも……っ!?)
 絶望と快楽にどっぷり漬かっていた頭が、微かに垣間見えた光明に晴れていくのを感じる。そうして仄かな希望に縋ろうとした彼女の耳に、レイクの冷ややかな声が流れ込んできた。
「成程、確かに俄には信じがたいだろうが、紛れもない事実だ。魔術そのものは大したことはなかったが、使い方や判断などの立ち回りは一流のソレだったからな。なにをしていたかは知らんが、明らかに戦い慣れていた。おまけに魔術を封じる固有魔術(オリジナル)まで持っていたほどだ。第一号の封印を解かなければ、私も危なかっただろう」
「ちょ、マジかよ。『竜鎖封印式』の封印を解いたって、そこまでの相手だったのかよ。ここで白猫ちゃんを頂いてて、オレ様もしかしてラッキーだったのかね。……とは言ってもよ、こうやって戻って来られたってことは、ちゃんと始末はできたんだよな?」
「それこそ愚問だな、ジン。手こずりはしたが、一部とはいえ『竜鎖封印式』を解いた私が負ける道理があるはずもないだろう。当然、返り討ちにしてやったとも。疑うなら二階の廊下を見てくるがいい。グレン=レーダスの死体が転がっているはずだ」
「へっ、そんなの疑うわきゃねえだろ。レイクの兄貴が本気出して、臨時講師ごときにやられるなんてありえねえっての。しっかしグレンだっけ? そいつもバカだよな。どうやったかは知らねえけど、折角キャレルの手から逃れられたってのに、わざわざ学院へ死にに来やがるんだから」
 淡々と侵入者(グレン)の死を告げるダークスーツの男に、チンピラ風の男は追従するような言葉を口にしながら、死者を貶めるような発言をする。
 その言葉を耳に入れながら――しかし、頭はなかなか現実を受け入れることはできずに――、システィーナの瞳はどんよりと曇っていった。
(――先生、嘘でしょ。ホントに死んじゃったの……? やだ、そんなのやだ。信じたくない。どうして、私のこと、助けに来てくれないのよ……っ)
 ルミアを連れ行く時に初めてグレンの死を告げられた際は、そう告げる彼ら自身が確認したわけではないからまだ希望を持てた。犯される瞬間に思わず助けを求めて――結局処女を奪われたのに助けに来てくれなかったとしても、それでも一縷の希望は残されていた。
 けれど――それももう終わりだ。なにせレイクと呼ばれている男自ら、グレンを殺したと断言しているのだ。レイクが負傷していることを考えればハッタリである可能性も限りなく低く――そもそもそうする必要性も全くない――、グレンが死んだのは間違いなく事実だろう。
 そう認識をしてしまった途端に、システィーナの翠玉の瞳から透明な雫がこぼれ落ちる。
 同時に、目の前が真っ暗になってしまったような。そんな絶望的な気分になった。
「やだ、そんな……私、死にたくない。死にたくないよ。……グレン先生、お父様、お母様……ルミア。私、どうすればいいの……?」
 死の恐怖に背筋が震える。男達がその気になれば、今すぐにでも自分たちの命がなくなることを、改めて実感させられたのだ。ジンが彼女を犯すことを選んだことから――処女を奪われ何度もイカされまくり、たっぷりと中出しまでされてしまったが――辛うじて生き延びているが、レイクが戻ってきたことからいつ殺されても不思議ではない状況だった。
 そんな風に、グレンの死への哀しみと自らの死の恐怖にシスティーナが震えているのを尻目に、
「しゃあねぇな。折角の上玉マンコこれ以上味わえねぇのは残念だけどよ、愉しんでる内に残り時間も少なくなっちまったからな。面倒だけど、もう一度【マジック・ロープ】と【スペル。シール】を全員に掛けとくかねー」
 つまらなさそうに呟くと、ジンは彼女の側から離れようと一歩踏み出し始める。そんな男に、銀髪の美少女は思わず声を掛けてしまっていた。
「…………待って」
「あん? どうしたよ白猫ちゃん、オレになんか用か?」
 のんびりとジンが振り返る間によろよろと立ち上がると、システィーナは思い切ってスカートを捲り上げて、愛液と精液とが混じり合った白濁液が垂れ流されている股間を見せつけながら――
「なんでもするからって私がお願いしたときに、チンポが勃たなくなるまで中出しし放題にしてやるって言ってたでしょ。だったら、さっき私のオマンコからチンポを抜いたときは勃っていたままなんだから、まだ終わってないってことですよね。自分の言ったことは最後まで守ってください。私の処女を奪って好き放題に中出しした責任を持って、最後の一滴まで精液をこのオマンコに射精(だ)して欲しいの。どうか、お願いします」
 上目遣いに媚びた視線を男に送りながら、そうおねだりしてみせる。
 彼女がそんな媚態を晒してしまったのは間近に迫った自らの死への恐怖に対する逃避反応と、凌辱(レイプ)されてしまったことに対する防衛反応から来ているもので、けして膣内(なか)に精液を射精(だ)される気持ちよさを求めてではない、と。
 そう自分に言い聞かせながらジンにセックスの続きを求めてしまうシスティーナだったが、その露わになった股間のメス穴から――白濁液を押し流して――こぼれ落ちる透明な雫が、その思いを裏切ってしまっているのは明らかだった。
「……ふん。存外気に入られたものだな。案外魔術師よりも女衒をした方が合っているのではないか?」
「……はっ、言ってろよ。
 で、なんだよ、白猫ちゃんはそんなにオレのチンポが気に入ってくれたってワケか? そいつは嬉しい台詞だし、オレも続きとしゃれ込みたいところだけどよ――生憎時間切れっぽいんだわ。ま、もしも次の機会があったら、そん時は目一杯ハメ合うとしようや」
 一言だけレイクに言い返すと、肩を竦めながらそのまま離れようとするジン。それを見た彼女は咄嗟に上着の裾を掴んで、慌てて男を引き留める。
「待って――待ってください」
「あん? しつけーな白猫ちゃんは。そんなにチンポが欲しいんなら、後ろでまだヤリまくってるクラスメイトたちに混ぜてもらってこいや」
「ごめんなさい。でもお願いします。お願いだから、私を見捨てないで。殺さないでください。なんでもしますから助けてください。お願いしますお願いしますお願いします」
 ぼろぼろと涙をこぼしながら、縋るように懇願するシスティーナ。
 次々と溢れ出るその涙は初めて身近に感じた死への恐怖と、仄かな思いを抱いていた臨時講師との突然の別れへの哀しみと、処女を奪われたばかりのくせに早くも快楽に溺れかけてしまっているカラダへの恥辱とがない交ぜになって生まれたものだ――本人にはそこまではっきりした自覚はなく、流れるままに身を任せていただけとしても。
 そんな風に涙ながらに求めてくる銀髪の少女に、若いチンピラ男はうんざりしたように――被っている帽子ごと――頭を掻き回しながら吐き捨てる。
「だーかーらーしつこいって言ってんダロ、白猫ちゃんよ。時間切れって言ってんのがわかんんねーの? あんまりしつけぇと、ズドンっていっちまうぞオラ」
「……まあ待て、ジン。そこまで求められてるなら、いっそ応えてやればどうだ。どうせ貴様も本音は相手をしてやりたいのだろう?」
 そこへいきなり口を挟んだダークスーツの男に、ジンが驚いた顔で振り返ると、
「あぁん? いいのかよ、リックの兄貴。任務中だから遊ぶなって言ったのはあんただろ?」
「そうだな、確かにそう言ったとも。私が命じた任務を果たさず、貴様が遊びに夢中だったのは事実だからな」
 だが、とレイクは教室の後ろに視線をやりながら続けた。
「唯一の割符を奪ったグレン=レーダスは私が始末した以上、これ以上外からの邪魔が入る可能性は極めて低い。いかな《世界》のセリカ=アルフォネアとて、学院までの転送法陣が使えぬ以上は、あの男の儀式が終わるまでには間に合いはしないだろうからな。そして残る内側だが――」
 言葉を続けるダークスーツの男の目の前では、彼が教室に戻ってきたことにも気づかずに、学生達が肉欲を貪り続けている光景が広がっている。システィーナが二度目の膣内射精をされている間に彼らの興奮も増したのか、最初に見たときから相手を変えてそれぞれが性交に耽っているようだった。
 カッシュがウェンディを抑え込んで正常位で腰を振りまくっているかと思うと、リンはセシルにバックの体位で杭を打ち込まれまくっている。更にはギイブルに馬乗りになったテレサが騎乗位でオマンコを串刺しにされながら、気持ちよさそうに喘ぎ声を上げ続けていた。
 その周りでも、それぞれが次の相手を見つけては快楽に溺れていく。
 そんな異様とも言える光景を冷たい眼差しで見ながら、レイクはジンに向けて淡々と言葉を連ねていった。
「なにが原因でこうなったのかは解らぬが、学生全員がここまで快楽に狂いきっているならば、放置しておいてもさほどの問題はないだろう。少なくとも、今更正気に戻ったところで体力は尽きていようし、逃げようなどと気力が湧いてくるとは到底思えぬからな。そもそも、互いに欲望の限りを尽くしてしまったような状況では、仲良く手を取り合って逃げようなどと言えるほどの胆力を持ち合わせている者もおらぬだろう。ならば一人一人わざわざ封じずとも、教室を閉ざしてしまえば事足りる。そう考えれば、後の障害と成り得るのはそこで貴様を誘っている小娘一人」
 不意に自分に向けられた無機質な眼差しに、びくりと身を震わせてしまうシスティーナ。
「余計な考えを抱かせぬよう、責任を持って貴様が堕としてしまえばすむことだ。……見たところ、既にほとんど堕ちきってしまっているようだからな。造作もなかろう?」
「はっ、んなのラクショーに決まってんダロ。白猫ちゃん一匹くらい簡単に手懐けてやんよ。……しっかし、まさかお許しが出るとは思わなかったけど、なんか心境の変化でもあったのかよ? あ、もしかしてレイクの兄貴も、白猫ちゃんのマンコ味わってみたくなったとかか?」
「下らん。重要な任務の最中、遊びに現を抜かすのは貴様一人で充分だ。私まで巻き込もうとするな」
 へらへらと笑いながらのジンの軽口を一蹴すると、レイクはスーツの裾を翻してそのまま立ち去ろうとする。が、出て行くその前に一度立ち止まって、
「――半時間だけだ。それ以上時間を掛けるようなら、今度こそ命令違反で始末させてもらおう。一度だけならそれで充分なはずだな? くれぐれも忘れぬがいい」
「りょーかい、りょーかい。今度はちゃんと気ぃつけっから、兄貴は安心して戻ってくれよ」
「さて、どうだろうな。くれぐれも私を失望させてくれるなよ。――そう、もしもあと一度だけでは物足りぬと言うならば、連れ帰るのも許可はしておこう。ただし、そこの小娘が組織の肉人形となっても構わないのであれば、の話だがな」
 それだけを言い残すと、そのまま教室を後にしたのだった。
「へっ、と・い・う・わ・け・で・白猫ちゃんのお望み通り、お愉しみのディナータイム再開と行こうじゃねえか。よかったでちゅねー、ムッツリ白猫ちゃんはよー」
「……はい、ありがとうございます。どうか、続きを、お願いします」
 おちょくるように囃し立ててくるジンに、システィーナは素直に礼を言いながら頭を下げる。翠玉の瞳からは熱い涙を、紅い花弁からは甘い蜜を滴らせながら。
「んー、でも一度間が空いちまったからな、そのまま続きってのも気がのらねーな。
 そうだな、さっきとは逆にオレが寝てるからよ、白猫ちゃんの方からハメてもらおうかねー。いわゆる騎乗位ってヤツだな。白猫ちゃんにできるかなー」
 そんな少女の目の前で、チンピラ風の男はさっきまでの彼女と同じように冷たい床に横たわると、嗤いながらそう促してきた。
 ジンの言葉の意味を理解すると、頬を赤らめながらシスティーナが男の下半身の傍らに跪く。それからズボンに手を伸ばしてチャックを開けると、中からペニスを引きずり出した。精液と愛液で――もしかしたら破瓜の血も加わって――濡れたままのそれは、レイクと話している間に萎えたのか、小さくなってしまっている。
「あー、悪いね白猫ちゃん。頑張って大きくしてくれるかなー? 時間もないからできるだけ手早くネー」
「……はい、解りました」
 軽く適当な指示へ従順に答えると、彼女はその白磁を思わせる清らかな指で赤黒く醜い肉塊を扱き始めた。優しく丁寧なその手淫奉仕に少しずつ反応し始めたペニスに、今度は顔を寄せて舌を這わせ始める。
「……んっ……ちゅる……んんんっ……」
 ジンにむりやり咥えさせられたときは嫌悪感しか湧かなかったが、処女を奪われ二回も中出しされてイクことの快楽を教え込まれた今では、口に含むことになんの抵抗も感じなくなっていた。
 体液に汚れた肉棒を清めるように、熱心に舌を動かすシスティーナ。もちろんその間も、手の動きが止まることはない。素手のままの右手だけでなく、手袋を嵌めた左腕も駆使して陰茎を扱く様は、小振りな乳房が露わになった胸元も手伝って、もはや娼婦のものにしか見えないだろう。
「んんぅっ……、むぅん……んっんっ……ぷはぁ……っ」
(だいぶん、大きくなってきた。もう、充分かな……?)
 むくむくと膨らんできたペニスを、先端から咥えながら根元を指で擦りあげる。そんな風にさらなる刺激を与えたことで、完全に勃起したと言える大きさに戻ってきた。頃合いだと判断したシスティーナは陰茎から口と指を離すと、一度立ち上がってジンの下半身に跨るような体勢を取る。
「ひゅー、さっすがムッツリちゃん。こんなにあっさりチンポ元気にしてくれるなんて、すっげぇじゃん。娼婦が天職なだけあるわー。もうマンコも待ち切れねぇって顔だから、このまま一気に突っ込んじゃって構わねえぜ」
「……もう、いいです。好きなように呼んでください。それで気持ちよくしてくれるなら、もうなんでもいいですから。だから、もう我慢できないから、チンポハメさせてください」
 ほぼ直角に勃ち上がっているチンポに向けて、まっすぐ腰を下ろしていく銀髪の美少女。しかし角度が上手く合わないのか、入口を擦りあげるだけでなかなか挿入(はい)っていかない。
「あれ……? うまく、挿入らないっ。……どうして? んんっ、やだ、擦れちゃう……」
「あっれー? なに、もしかして焦らしてんのー? 自分だけ気持ちよくなろうなんて白猫ちゃんはホント淫乱だよねー。でもそんなことしてたらさー、膣内(なか)にチンポが入っちゃう前に精液出ちゃうかもな」
「……そんなの、ダメ。ちゃんと、膣内で射精してもらわないと、いけないんだからっ」
 軽口とともに腰を軽く動かされ、ペニスに擦られたクリトリスからの快感に悶えながら彼女は、手でたくし上げていたスカートの裾を口に咥えてみる。それから、自由になった手をペニスに添えて固定すると、しっかり狙いを定めてからゆっくり腰を下ろした。
 屹立したチンポの先っぽが、開ききったオマンコに少しずつ呑み込まれていく。
「くっ……きつ、い……? これ、ダメ……膣内、少しずつ、埋められてくのが、解っちゃう……っ。こんなの、声、我慢できないからぁ……」
 二回のセックス(なかだし)ですっかりジンのチンポに馴染んだと思っていたが、まだ貫かれていない部分があったらしい。正常位の時とは違った角度での侵入に、ごりごりと膣肉が抉られていく。処女を奪われたときと同じような感覚に、犯されている実感を植えつけられたシスティーナの下半身を電流が鋭く走り抜けた。
「おーう、入ってく入ってく。いいねぇ、やっぱ白猫マンコの締まりはさいっこうだわ。どうよ、白猫ちゃんは。自分からハメるチンポの味は格別ダロ?」
「ズブズブって、おっきいのをオマンコ呑み込んでるの、止まらないから――っ。ああん、これすっごく感じちゃいます♪ うん、うんっ、ハメられたときとは違うところにチンポ当たってるの、とっても気持ちいいの。突きまくられるのもよかったけど、自分からハメちゃうのも堪らないです♪ あああ、一番奥まで届いちゃったぁ……っ」
 膣内に新たな通り道を造り終え、ペニスがとうとう彼女の一番深いところまで届いてしまう。あまりの快感の深さに少女は腰の動きを止めると、男の体にしなだれかかりながら満足の吐息をこぼした。
(ホント、すごい。なにも考えられなくなっちゃう。このままずっと膣内に挿れ続けてもらって、なにもかも全部忘れさせて欲しいな……)
 処女を無力に奪われたこと。好き放題にカラダを弄ばれて膣内射精された上に、無様に何度もイカされてしまったこと。魔術の徒としての誇りを持ってきたつもりが、ただのメスに過ぎないとカラダに教え込まれたこと。親友のルミアをどこかに連れて行かれ、それを止められなかったこと。そしてグレンの突然の死を告げられたこと。それらはまさに、悪夢のような現実だ。そのすべてが与えた痛みに、今も心のどこかが悲鳴を上げ続けているのを感じる。
 だから、その悪夢をみんな快楽で塗り潰して欲しいと頭のどこかで願いながら、システィーナは体を起こすとゆっくりと腰を動かし始めた。
 上下に、前後に、そして時には回転させるように。快楽で全身を満たしてしまえるように。残酷な現実を淫靡な悪夢で塗り潰してしまえるように。快感を少しでも深く貪るために、目を閉じてしまいながら。
「うぅぅぅん、すっごく気持ちいいです。気持ちよすぎて腰が勝手に動いちゃって、止められないの。グリグリって太くて硬いので擦られると、堪らなくてイヤらしい声が出てきちゃう。あぁん、ダメだってばぁ。こんなの、私チンポ狂いになっちゃいます~~~っ!」
 はしたない嬌声を絶え間なく搾り出しては、夢中になって腰を動かし続ける。結合部から下腹部全体に広がっていく官能的な甘い痺れが、彼女の脳髄に堪らない陶酔感を与えてくれた。
 そうしてトランス状態に入った少女の頭に、男の低い声がそっと忍び込んでくる。
「は、なーに言ってんだよ、そんなの今更の話ダロ? 自分からマンコ広げて欲しがってたのは白猫ちゃんじゃねえか。とっくにチンポ狂いになっちまってるから、安心してよがりまくっちまいな」
 その言葉のすべてが耳に届いたわけではない。ただ幾つか聞こえてきた中で、『白猫』という単語だけがはっきりと鼓膜に捉えられた。
(――、……先、生…………?)
 蕩けきった頭に瞬間、電流が走り抜ける。黒く塗り潰された視界に、目つきの悪い――ここ二十日ほどで記憶に深く刻まれた――短い黒髪の男の面影が映し出された。その刹那、ぱちっと脳髄に火花が散り、意識が一瞬飛んでしまう。
 そして、気づいたら彼女は――翠の瞳から涙をこぼしてしまいながら――跨っている男の体を押さえ込むようにのしかかり、その唇を強引に貪ってしまっていた。
「――先生、私先生のこと好き、好きです。素直になれなくてゴメンなさい、でも本当は私先生のこと大好きなの。だから先生とセックスできてとても嬉しいです。ああ、先生のオチンチンとっても気持ちいいです。私のオマンコもっとズボズボして先生も気持ちよくなってください。ああっ、ダメ、ダメ、先生のオチンチン、おっきくて、感じ過ぎちゃうの~~っ」
 激しく舌を絡み合わせながら剥き出しの乳首を服に擦りつけて、切ない刺激を夢中で味わい続けるシスティーナ。その間にも腰は淫らに動き続け、開きっぱなしの膣穴が粘膜を無防備に犯される代わりに、チンポに強烈な締めつけを与え続けている。
 そうしてめくるめく快感を全身で味わい尽くした末に、程なく限界がキた。
(ああっ、スゴイ。こんなのスゴすぎる。気持ちいい気持ちいい気持ちいい、気持ちいいよ――っ! もうダメ、ダメ、ダメになっちゃうの~~~っっっ!!!)
 カラダの奥から湧き出てくる甘い痺れに全身が震える。頭の中が真っ白になって意識が一瞬飛んでしまい――
「あ、やだ、ダメダメ。あぁぁん、はぁぁぁん、もう私、イッちゃうの、イクっ、イク――っっ!!」
 甘い涕泣を教室中に響かせながら、システィーナはアクメを極めてしまうのだった。絶頂の瞬間に、結合部から潮が勢いよく噴き出してしまうくらいの強烈なアクメを。
 そうして絶頂直後の心地良い気怠さを感じたまま硬い体にしなだれかかる彼女の髪を、男の手が無造作に掴む。そのまま強引にオンナの上半身を引っ張り上げると、痛みに顔をしかめたその唇をむりやり塞ぎ――しばらく咥内を蹂躙してから冷たく突き放した帽子に金髪の男が、刺すような眼差しを銀髪の少女へ向けながら高圧的に口を開いた。
「はっ、なに――おまえグレンってヤツのこと好きだったのかよ。だったら悪ぃな、ぶっ殺しちまってよ。けどな、言っとくが今おまえを抱いてんのはグレンじゃなくて、このオレ。ジン=ガニスだっての。それを忘れて他の男の名前出してんじゃねーよ」
「…………ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…………」
 入り混じった悦楽と絶望の影響で半ば壊れかけてしまっている彼女は、ジンの言葉の意味も認識できないまま、ただ彼の怒りに対して反射的に謝罪を口にする。その従順な態度にニヤリと唇を吊り上げると、システィーナの顎を掴んでその目を覗き込みながらジンは言い聞かせるように言葉を連ねてきた。
「オレを呼ぶならジン様だ。ご主人様でも別に構わねーけどな。ほら、ちゃんと呼びな白猫ちゃんよ。オレのチンポがまだ欲しいなら――な」
「……ジン、様。お願いします。ジン様のチンポ、もっと欲しいです。いっぱい、突いてください。どうか、私のオマンコ、満足させてください」
 虚ろな目で視線を受け止めながら、服従の証として尊称での呼び方を受け入れるシスティーナ。すると――どうしてだろう? グレンと目の前の男(ジン=ガニス)と、なんの共通点もないはずなのにイメージが重なり合ってしまう。
 塗り替えられてしまったそのイメージを脳内に浮かべながら、彼女は無意識の内に顔をジンへと近づけると――誘われるように――接吻を交わしてしまっていた。
「ん……ちゅぷ……んんんっ。あん……ぢゅる……むふぅん……れろぉ……ちゅぱっ……」
 熱い口づけに夢中になりながら、システィーナはジンと繋がったままの下半身を揺らし始める。さっきまでの騎乗位から対面座位になったことで、チンポの侵入角度も変わったから突かれる場所も変わってしまい、また異なる快感を与えられるのが堪らなかった。
「くっくっく。ホント、白猫ちゃんはムッツリすぎんだろ。こんなに淫乱なくせに、よく今までチンポなしで耐えられたもんだよなー。グレンだっけ、そいつはじめ男連中はなにしてたんだって話だぜ」
「あっ、お尻、気持ちいいのぉ。もっと……もっと触ってくださぁい」
 男の硬い手が柔らかい生尻を鷲掴みにしてくるのに、敏感に反応して甘い声を上げながら尻を揺らしてしまうシスティーナ。
「けど、もうチンポの良さを教えられちまったからな。もうチンポから離れられねーだろ、白猫ちゃんは。どうよ、オレに喰われてよかっただろ?」
「はい、ジン様のチンポで犯してもらって、とても良かったです。セックスがこんなに気持ちいいものだって、知ることができて嬉しいです。本当にありがとうございます。もう絶対に離れられないから、ジン様もどうか私を離さないでくれますか?」
 自分から腰を振ってチンポを味わうだけでも気持ちよかったのに、今は尻を揉みほぐされている上におっぱいも男の胸板に擦られる形で刺激を与えられ続けている。さらに上の口はベロチューで溶かされきっているのに、下の口の方もジンの方から腰を思い切り使われ(ピストンされ)て、ガンガン膣奥を抉られ続けているのだ。
 とどまることを知らない快感の渦に呑み込まれ、だらしなく顔を蕩けさせながらシスティーナは、ただ官能の海に溺れきってしまっていた。まるで、容赦のない冷たい現実から逃げ出した末に、ワルイユメに取り込まれてしまったように。
「あぁぁぁんんんっっ!! 奥、スゴイの。気持ち、よすぎるぅ。硬いので突かれちゃうと、頭の中、火花が散っちゃうから。こんなの、もう私、壊れちゃうよぉ」
 トロトロに解れきった蜜壺の奥に杭を打ち込まれる度に、灼けるような感覚とともに目の前でパチパチと火花が散る。気づけば制服(上着)を脱がされていて、裸身を晒すことになった彼女の上半身では、慎ましい美乳を好き勝手にこねくり回されていた。
「はぁん、おっぱいもオマンコも、じぇんぶきもちいひのぉ。こんにゃの、よすぎるりゅからぁ、もうわらしくるっちゃうきゃらぁ。おなか、とっへもあちゅく、なっひゃってるぅ。あ゛、あ゛、あ゛、チンポしゅきぃ。チンポ、チンポ、いっぱひ、くだしゃぁい」
「おいおい、白猫ちゃんよーっ。もうなに言ってるかわかんねーぞ。いくらなんでもぶっ壊れすぎだろ。家の誇りはどこイっちまったんだぁ?」
「ごめんなしゃい、おとうしゃま、おきゃあしゃま。ししゅてぃーにゃはもう、ふぃーふぇるけのひょこりよりも、じんしゃまのちんぽのひょうがたひせちゅになっちゃひま゛したぁ。どぅか、ゆりゅしてくだしゃぁい」
 絶え間なく襲い続ける悦楽の波に理性も頭のネジもどこかに飛ばされたおかげで、ジンのチンポに堕とされてしまったことを両親へ謝罪をするほどに、追い込まれてしまうシスティーナ。
 その結合部からは小便のように愛液をだらだらと垂れ流し、どうしようもなく熱く火照りきったお腹では子宮が完全に下りてしまっているのが解るほどに、体が完全に出来上がっているのを感じていた。
(……もう、私、完全に戻れないや。でも、もういいか。ルミアも、先生も、いなくなっちゃったもん。だったら、私、頑張らなくて、いいよね? お爺さまには申し訳ないけど、でも、ただのオンナにされちゃったもの、どうしようもないんだから。だから、もう、いいよね……?)
 快楽に溺れきってしまっているその姿は、魔女が作り出した悪夢に呑み込まれてしまったようにも見える。だがそのワルイユメも覚めることがなければ、それは甘美な現実になってしまう。現実が彼女にとって冷たいものであれば、それは尚更だった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛ん♪ きもちいい~~~、きもちいいでしゅぅ。おみゃんこ、しゅごいの。もうだめ、だめなのぉ、らめ、らめ、らめぇ」
 男の腰の上にで体を激しく上下させられながら、彼女は開ききった口元から涎を垂らしまくり悶え続ける。ここまで性感が高まりきってしまったら、後は登りつめることしかできない。それはジンも同じなのか、にやついていたはずの顔にもう余裕はなくなってしまっていた。
「あっあっあっあっあぁぁぁん――っ! やらぁ、キちゃう、スゴイのキちゃう~~っ!」
「だよな、スゴイのキちゃうよなぁっ! めちゃくちゃキツく締めつけてきやがるからな、白猫ちゃんの淫乱マンコがよっ! そんなにオレのミルク欲しいんならたっぷりくれてやっから、子宮でたっぷり味わいやがれ――っ!」
「はぁぁんん、お願いします、ジン様のミルク、子宮にいっぱい、呑ませてください――っ! イクぅ、イク、イク、イク、オマンコいっっっっくぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~っっっっっ!!!!!」
 全身を震わせ絶頂するシスティーナの膣内に、チンポミルクが勢いよく注ぎ込まれる。熱い体液を子宮にまで浴びせられ、更なるオーガズムの高みに辿り着いた彼女は蕩けきったオンナのイキ顔を晒すと、深い満足を示すように半開きの口から甘い吐息をこぼしてしまっていた。
 そうやって絶頂の余韻に浸り脱力する彼女の体を床に横たえると、ジンは時間を掛けてオマンコからペニスを抜いていく。きゅぽんっと珍妙な音を立てて栓が抜かれたメス穴からは、白濁液がどろどろと垂れ流されてしまうのだった。
 とてもイヤらしいその光景を、けれど横たわったままのシスティーナが気づくことはない。ただぼんやりと法悦(アクメ)の瞬間を反芻している彼女の目に、クラスメイトたちが――相も変わらず――夢中で体を貪り合っている光景が映り込んでくる。もう何人目のパートナー交姦なのかも解らないが、この様子を見る限りは、レイクの言うように彼らを一人一人対処しておく必要がないのは明らかだった。
(……スゴイ、みんな夢中になってる。なんでこうなったのかは解らないけど、気持ちよさそうなのは確かだから、いいのかな? いい、よね……)
 退廃的な饗宴を見せつけられた彼女が喉を鳴らしていると、ふとなにかが近づいてくる気配がする。反射的に顔を上げたシスティーナの目の前に突きつけられたのは、半分くらいの大きさになった――淫液がドロドロに塗りたくられた――チンポだった。
 それを見た瞬間、ジンに命じられるよりも先に顔を寄せると、無言で舌を這わせてしまうシスティーナ。鼻を突くすえた臭いと舌先に感じるドロリとした苦みを味わいながら、その整った顔をだらしなく弛ませて淫液をペロペロと舐め取る彼女に、その美しい銀髪を無造作に掻き回しつつジンが語りかけてくる。
 その、彼女の覚悟を伺うような尋ね掛けに、
「――さぁてっと。これで時間切れなわけだけどよ、どうする? レイクの兄貴からの許可も出てるし、白猫ちゃんがオレらの玩具に――肉人形になって毎日犯されまくってもいいってんなら、特別に一緒に連れてってやっても構わねえワケだが。ま、その場合は魔術は諦めてもらうことになるけどな。娼婦がお似合いなムッツリ白猫ちゃんなら簡単に選べるかもしれねーけど、ま、人生の一大事だからなー。せいぜいよく考えて決めな」
「――お願いします。私のこのイヤらしいカラダ、どんな風に扱ってもいいですから。ジン様と一緒に、連れて行ってください」
 乳首をビンビンに尖らせ、メス穴からは白い粘液をだらしなく垂れ流したままで、システィーナは躊躇なくそう答えて(お願いして)しまう。そうして、これから彼女の飼い主となる男のことを見上げると、銀髪の美少女新米奴隷は妖しく微笑むのだった。

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