ブルー

アイドル物語

1.デビューイベント

はじめまして。私は藤崎詩織。 都内のきらめき高校に通う、高校2年生。 いまから話すのは、まだネットもスマホもない時代の話。 半年前、学校帰りに芸能事務所にスカウトされたの。どこかで私の噂を聞いて、わざわざ訪ねてきたみたい。 勉強や部活がいそ...
アイドル物語

アイドル物語

作者:ブルーまだスマホもネットもない時代。高校2年の藤崎詩織は、事務所の期待を背負い、正統派アイドルとして華々しくデビューをする。昼は学校に通って、放課後にレッスンを受ける日々。イベント出演、コンサート、グラビア撮影、歌番組の出演など、地道...
インターヴィーン

14.都大会

<< 前  インターヴィーン(14/14)  次 >> 新体操の都大会の会場。 表彰台の周りには大勢のカメラマンが集まって、さかんにカメラのシャッターを切っている。 その中心にはレオタード姿の詩織が立っていた。 ほこらしげな表情をして、首に...
インターヴィーン

13.男子トイレ

<< 前  インターヴィーン(13/14)  次 >> 午後の授業時間――。 男子3人は、旧校舎の男子トイレに来るよう好雄に呼び出された。 いずれもクラスで目立たないタイプで、好雄が主宰している詩織の非公認ファンクラブの会員でもある。 旧校...
インターヴィーン

12.用具置き場2

<< 前  インターヴィーン(12/14)  次 >> 放課後――。 ひとりで下校していた公人は、通りかかったコンビ前で好雄の姿を見かけて足を止めた。 ヤンキー風の二人組と話しこんでいる。ひとりはサイドに剃り込みの入った短髪で腕にタトゥーが...
オディリックサブタ

11.エンディング

「詩織……おい、詩織!」 教室の窓から外を眺めていた詩織は、公人に呼ばれてハッとした。「公人! いつからそこにいたの」「さっきから呼んでたろ」「ごめんなさい。気がつかなかったわ」「最近おかしいぞ。今日の授業中も上の空だったし、なんかあったの...
オディリックサブタ

10.ドラッグ

自力で立ち上がれなくなった詩織を隣の寝室に運ぶと、制服姿のままベッドに仰向けに寝かせる。 SMグッズの手錠を使い、両手をベッドのフレームに拘束した。 ハヤシは急いで服を脱ぐ。ロン毛にヘチマのような顔に薄笑いを浮かべて見下ろす。股間には、これ...
オディリックサブタ

9.マンション

プール終わりの詩織が連れてこられた場所は、駅から歩いて10分ほどの住宅街にある、タイル張りをした外観の低層マンションだった。 目の前にはコンビニがあり、入り口はオートロックになっている。 その3階にハヤシの部屋はある。「おじゃまします」「適...
オディリックサブタ

8.プール

きらめきプールは電車に乗った先にある、夏季限定のレジャー施設だ。 園内には、流れるプールや巨大なウォータースライダー、人工的に波を作り出すプールなど、いろいろなプールが設置されていて、夏休みに入ると近隣の若者たちでごった返す。 土曜日の午前...
オディリックサブタ

7.夕子

昼休憩時間。 2-Aの教室では、男子がふざけたり、女子の小グループがおしゃべりをして騒がしさに包まれている。 詩織は同じクラスの朝日奈夕子(あさひな・ゆうこ)と机を挟んで座っていた。 夕子は明るい髪色をしたミディアムヘアにシャギーをかけ、細...