オーバーキル 3.図書委員の仕事 作者:ブルー 放課後の校舎――。 前が見えないほどの書籍を両手で抱えて、詩織がフラフラと廊下を歩いている。 つんのめるようにしてバランスを崩して前へと倒れる。「しっかり前を見て歩かないと危ないぞ」 偶然通りがかった世原が転倒寸前だった詩... 2024.03.08 2024.03.20 オーバーキル
オーバーキル 2.公人と詩織 作者:ブルー 夕方前――。 学校から帰った公人(なおと)が自室でのんびりしていると、下でチャイムの音がした「はーい。宅配かな」 階段を降りて玄関を開ける。 私服に着替えた詩織が立っていた。 襟付きのシャツにチェック柄の巻きスカート。公人を... 2024.03.08 2024.03.10 オーバーキル
オーバーキル 1.ひさしぶりの登校 超満員の熱気に包まれたコンサート会場。 夜空に輝く星々のように無数のペンライトが揺れる。 光の柱に照らされたステージ上では、赤いアイドル衣装を身にまとった藤崎詩織がマイクを片手にデビュー曲を熱唱している。 心に響く透明感のある歌声。流れるメ... 2024.03.08 2024.03.20 オーバーキル
オーバーキル オーバーキル 作者:ブルー 大手芸能事務所にスカウトされた藤崎詩織は、清楚なビジュアルと歌唱力でトップアイドルの階段を駆け上る。ドラマの撮影が終わり、ひさしぶりに登校した詩織は、クラスメイトに温かく迎えられて高校生活を満喫する。教室での他愛のない雑談。詩... 2024.03.08 2024.04.19 オーバーキル
ブラッドウェポン 4.カラオケボックス2 作者:ブルー 昨日と同じ道のりを夕子と手を繋いで歩く。 部屋では、小太りの金沼がハイボールを片手にはじめていた。「昨日は勝手に帰って、すみませんでした」 夕子に背中を押されて詩織は頭を下げた。「こうして謝ってるんだし、ゆるしてあげて」 夕... 2024.02.06 2024.02.08 ブラッドウェポン
ブラッドウェポン 3.女子トイレ ブラッドウェポン(note) 作者:ブルー 翌日の教室。 HRが終わって早々、詩織の席に夕子がやって来た。 眉を吊り上げた顔つきで机にドンと片手を着いた。「なによ」 詩織もムッとした表情で対抗する。「あたしのLINE既読無視すんなつーの」... 2024.01.17 2024.02.07 ブラッドウェポン
ブラッドウェポン 2.カラオケボックス ブラッドウェポン(note) 作者:ブルー 夕子に連れられて、詩織は駅前のカラオケボックスに到着した。「やっほー。おまた~」 底抜けに明るい声で夕子がドアを開ける。 暖色系の壁に囲まれた4畳ほどの部屋は、中央にテーブル、左右にソファー、奥... 2024.01.11 2024.01.17 ブラッドウェポン
ブラッドウェポン 1.放課後の教室 ブラッドウェポン(note) 作者:ブルー 都内、私立きらめき高校。 校庭のはずれにある、一本の古い大木が青々とした葉を繁らせる。 太い幹に寄りそうようにして制服姿の女子生徒が立ち、風になびく髪を片手で押さえる。 正面には思い詰めた顔つき... 2024.01.08 2024.01.17 ブラッドウェポン
ブラッドウェポン ブラッドウェポン ブラッドウェポン(note) 作者:ブルー きらめき高校に通う2年生の藤崎詩織は、学校のアイドル的存在の美少女。ある日、クラスメイトの朝日奈夕子に誘われて、カラオケボックスに向かう。人の良さそうな中年男性を紹介される。話をするだけのはずが、... 2024.01.08 2024.04.19 ブラッドウェポン
こんな藤崎詩織はいやだ 4.こんな悪ガキはいやだ 「こんな藤崎詩織はいやだ」を発売中(note:500円) 作者:ブルー 朝方に降った雨もあがった日曜日。 俺は参考書と筆記用具を手に詩織の家に行った。 といってもすぐ隣だけど。 チャイムを押すと、咲きはじめたコスモスのような笑顔で詩織が... 2024.01.08 こんな藤崎詩織はいやだ