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2.カラオケハウス

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作者:ブルー

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 その日からおじさんからよくメールが来るようになったの。
 ほとんどが「学校どう?」とか「今度いつ会える?」っていう内容なんだけど、私としてはとくに何とも思わなくて適当にあしらってたの。あっ、まただ、という程度? まあ、悪い人じゃないのはたしかよね。
 それで、あんまり頑張るから金曜日の放課後にまた会うことになったの。もちろんひびきも一緒によ。

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 放課後、駅前で待ち合わせてこのあいだと同じカラオケ店に行ったの。
 部屋に入るなりおじさんはビデオカメラを取り出して、さっそく撮影をはじめたわ。
「よく来てくれたね、はるかちゃん、ひびきちゃん」って、すっごくデレデレしてて。そこまで喜ばれると私としても悪い気はしないわよ。反対にひびきはあんまり乗り気じゃなかったみたいだけど。
「そりゃあ、人として約束は破れないわよね」
「おじさんは会いたくてたまらなかったよ」
「はりゃりゃ」
「今日もおこづかいあげるからね。あれから学校で変わったことはあった?」
「ん~、べつに~。面白い後輩が出来たぐらい?」
「はるかお気に入りのね」
「ちょっと、ひびき」
「ふふっ、ほんとのことでしょ」
「お気に入りって、もしかして男子なのかな」
「そうだけど、ほんとのほんとにただの後輩よ」
 ひびきったら隣でクスクス笑うんだもの。失礼しちゃうのよね。

「心配だなあ」
「はい? 心配? どうして?」
「はるかちゃんみたいな女の子は年下にはもったいないよ。釣り合わないだろ」
「そうかしら? ん~」
「年下と年上どっちがタイプ?」
「そうさねぇ。どちらかと聞かれれば、年上? なんとなく頼りがいがあるし」
「おじさんも高校生ぐらいの女の子は大人と付き合うのがいいと思うよ。いろいろ勉強になるだろ。ちなみに何歳ぐらいまで恋愛対象に入るのかな?」
 カメラのレンズをちょうど私の顔に向けてたの。
 私はそっちをチラッと見て、冗談っぽく「おじさんぐらい?」って答えてあげたの。そういう空気を読むのは得意なの。
 おじさんは「おお」って喜んでたわ。まるで私の制服を透視するみたいにカメラを足下からゆっくり上に動かしたの。

「そういえばもうすぐ文化祭かな?」
「創設祭ね」
「市と共同で開催するんだよね」
「おじさんも来るの? 校庭にこーんな大きなツリーが出来るわよ」
「はるかちゃん達に堂々と会えるチャンスだしね」
「わお!」
「ミスサンタコンテストも楽しみだ」
「私も! 私好みの可愛い女の子がたくさん出るのよね」
「おや、はるかちゃんは出場しないのかい?」
「んー、今年はどうしようかな」
「2連覇中だろ? ミス輝日東高校じゃないか」
「いやいや、それほどでも」
「主役が欠場となると、男子はとくに残念がるんじゃない」
「さあ。出るのが決まってるみたいに思われるのもおっくうなのよね」
「もてる女子の悩みだね。それで今日はどんなパンティーを履いてるのかな」
「むむむ。そうきますか、いきなり」
 直球すぎて、私、耳元の髪を指でかきあげてクスッて笑っちゃった。
「ひびきちゃんも仏頂面してないで立って立って」

 私とひびきは、おじさんに言われて立ち上がったの。ひびき、落ち着かない顔をしてた。
 顔を見合わせて深呼吸をして、両手で制服のスカートを持ってゆっくりとウエストの高さまでたくしあげたわ。
「うほおお。今日も美味そうだ、若さムチムチの下半身!」って、おじさんは部屋の外まで聞こえそうな声を出したの。
「はるかちゃんは、淡いピンク色に花柄の刺繍が入ったお嬢様系、ひびきちゃんは純白のパンティーにリボンの飾りか。二人とも今日はおしゃれなパンティーを履いてるね」
 おじさんがわざと聞こえるように説明するから、私、前回みたいにカーって耳まで熱くなっちゃった。ひびきも顔がすごく赤くなってたの。もう沸騰?
 どうして男の人に下着を見せるのってあんな恥ずかしいのかしら。女の子同士なら全然平気なのに。
「二人とも見られるのを考えて、可愛いのを選んできてくれたのかな?」
「ま、まあー、いちおー?」
「ひびきちゃんは?」
 ひびきは細い目を横に泳がせて黙ってうなずいてたわ。
 制服はみんな一緒だし、下着ぐらいはおしゃれをしたいじゃない。ひびきもああ見えてけっこう人目を気にするタイプなのよ。
「いっつもは以前みたいのなんて履かないもん。普段はこういうおしゃれなのよ」
「急にツンデレかい。拗ねてるのも可愛いね」
「べつに、そういうわけじゃないけど」
「この間のも味があったけど、やっぱりはるかちゃんはこういうブランド品の下着がしっくり来るね。どこで買ったのかな?」
「えーっと、○×デパートのランジェリーショップ……。ひびきとたまに行くの」
「彼氏が出来たときに使うつもりで買った勝負下着かな」
「むむむ」
 私、なんて返事をすればいいのかわからなくなっちゃった。
 おじさんはまたまたカメラを至近距離に寄せて、私のひびきの顔と下着を交互にじっくり撮影したの。「もっとスカートをお腹まで上げて」って指示をして。

「ちょっと後ろを向いてもらおうかな? スカートをめくって、ぺろんって今度はお尻を見せてごらん」
 私たち壁を向いて、指示通りスカートの後ろをめくったわ。ふうーって疲れた感じ?
 そしたら背後から「ハアハア」っていうおじさんの鼻息が聞こえだしたの。
「はるかちゃんのお尻は色っぽいハート型だねえ。パンティーが伸びてはちきれそうだ」
「このところ運動不足なのよね」
「ひびきちゃんのは余計なお肉がなくてキュッとしてる。水の抵抗が少なそうなお尻だ」
「ふぅ……」
「二人とも恥ずかしい?」
「そりゃあ、もう……」
「あとすこしの辛抱だよ。それにしても二人ともこのまま写真に撮って飾りたくなるお尻だよ。グラビア雑誌のモデルより扇情的だ」
 後ろからおじさんが私のお尻をサワサワってタッチしたの。続いて、ひびきも「ヒィ!」てしてた。
「あ、あん……おじさんのエッチ」って、私は半身を捩って、おじさんの方を見ながら悪戯っぽく「メっ」てしたの。
「はい、おしまい」
「そりゃないよ、はるかちゃん」
「ダーメ。おいたをした大人はおしおきよ」
 おじさんは私が怒ったと思って焦ったみたい。そういうところもワンちゃんっぽくて憎めないのよね。

「じゃあさ、気を取り直してゲームでもして遊ぼうか?」
「ゲーム?」
「はるかちゃん、トランプとかUNOが好きそうだよね」
「わお! オーキードーキー! するする!」
「オーキードーキー?」
「一般的にいうOKって意味よ、うふふ」
「そういうリアクションが外人っぽいねえ。ひびきちゃんもそれでいい?」
「ええ……」
「で、どんなゲームをするの? 馬跳び? お兄ちゃんごっこ? あー、お兄ちゃんってふうじゃないか」
「山手線ゲームってしたことある?」
「山手線ゲーム? はて? やったことないかも」
「お題を決めて、リズムにのせて答えるゲームだよ。もうすぐ女子大生なんだし覚えとくといいよ」
「ふうん。楽しそうかも。ねっ、ひびき」
「あんた、お気楽ねえ」
「ひびきちゃんは手強そうだな。負けたら罰ゲームね」
「罰ゲームって、またエッチなことするつもりでしょ」
「そのほうが気合いが入って盛り上がるだろ。コンパだと当たり前だよ」
「はあ、まいっちゃうなー」
「おや、怖じ気づいたのかな。負けるのが怖いならやめようか」
「むむむ。いってくれるじゃない。いいわ、その勝負受けて立つわ! 私が勝ってギャフンて言わせちゃうんだから」
 私ってばゲームと名の付く物に目がないのよね。
 最初のお題は『アーティストの名前』。はりきって勝負を受けたのはいいんだけど、あっさり負けちゃったの。
 だって、おじさんってば大人のくせにあんなにポンポン答えるんだもの。私もひびきもかなうわけないじゃない。

「あー、また負けちゃった」
「悪いね。また私の勝ちだ」
「おじさん強すぎ-。カンニングでもしてるんじゃない」
「はるかちゃんこそなかなかの回転だよ。勝負になると本気になるタイプかな」
「あーあ。今度は勝ったと思ったんだけどなー」
 ゲームが終わると、おじさんは私のことをじーっと見てたの。
 私はまいったなーと思いつつ、ジュースのストローに口をつけてごまかしたわ。

「約束の罰ゲームをさせてもらおうかな」
「えー」
「えー、じゃないよ、はるかちゃん」
「でもでもー」
「ここで子供のふりかい。いい子にしてたらすぐ終わるよ」
「はー、しかたないなぁー」
「そうそう、あきらめておとなしくね。ひびきちゃんも後でしてあげるからね」
「私はべつに……」
「だめよ、ひびきっ! 自分だけってずるいー」
「っっ……!!」
「で、なにをするの? あんまりおいたはだめよ、お兄ちゃん」
 私はやれやれって感じでソファーにもたれかかったの。負けたんだからしかたないわよね、もう。
 おじさんはカメラをテーブルに置いて、「今どきの女子高生はみんなしてることだよ」って私の右隣に移動してきたの。

「その口調がすでにあやしいんですけど、みたいな? うふふ」
「ほら、リラックスしてさ。おじさんがはるかちゃんの発育具合を測ってあげるよ、ぐふふ」
 セクハラっぽい笑いをしておじさんは体をこちら向きにして、右手を私の制服の胸に当てたの。
 形をたしかめるように下から持ち上げて……。
「んっ、やっぱり……」
「むほおお、ずっしりくる。大きいねえ、制服がパンパンだよ。森島はるかちゃんの胸を触れるなんて夢みたいだ」
「あーん。おじさん、痴漢さんみたい」
「おや、痴漢された経験あるのかな?」
「ま、まあ、それなり?」
「へえ、どんなふうにされたのかな。こうやっておっぱいを掴んでモミモミってされたの?」
 私は黙ってコクンってうなずいたの。だって、すごく恥ずかしいんだもの。
「そのときは抵抗した?」
 今度は首を横に振ったわ。
「これだけ育ってると目立つからねえ、とくに制服のJKは。緊張してる?」
「すこし……」
「ハアハア、なんか口数が少なくなった? 気持ちを楽にしてごらん。まだおっぱいを触ってるだけだよ」
 おじさんの鼻息が荒くなって、制服ごと私の胸を円を描くみたいに動かしたの。強弱をつけて強く握ったり優しく揉んだり。
 私、だんだんと体が熱くなってきちゃった。
 反対では、ひびきが息を飲む顔でこっちを見てたわ。

「膝を開いてごらん」
「はえ……?」
「もっと気持ちいい痴漢プレイを教えてあげるよ」
 そういうより早く、おじさんの手がサーッとスカートの奥に伸びて、私、反射的に両手で押さえたの。
「そこはだめよっ! おまわりさんに捕まるわよっ!」って、とっさに抵抗したけど、かえってそういう反応が男の人を喜ばせるみたい。
 おじさんは強引に私の両脚をガバッて開かせて、「プレイだよ、痴漢プレイ。はるかちゃんは通学途中で痴漢さんに狙われたJK役のつもりでさ。手をどけないと触れないよ」ってどけたの。
 たしかに私は、そういう”ごっこ”的な遊びは嫌いじゃないけど、いきなり痴漢されてる女子高生役といわれても困るわよ。どう対処していいかわかんないし、並べた指で下着の真ん中付近を触られたら、心臓がバクバクしたわ。いきなり!? っていうか展開早すぎよ!
「ハアハア、森島はるかちゃんのマ○コを刺激してる」って、おじさんはこっちが恥ずかしくなるような単語を使うし、私も変態さんに捕まった女子高生っぽく「や、やだぁ、んっ、ちょっと待っててば」って頑張って抵抗したんだけど、罰ゲームだってわかってるから逃げることはできないでしょ。
 おじさんの手つきはさらに大胆になって、あきらかに私の感じる場所を探しているふうになったの。下着の表面をなぞる感じで何度も上下に動いて、それから中央の狭い範囲で小さく縦線を描いて……。
 私は、「うそっ!?」て、まばたきをしたわ。演技で抵抗すればするほど、どんどんその役にハマっていく感じ? 体の力が抜けて、おじさんに股間を触られると何も考えられなくなるの。ときどき制服の胸を触ったりもされたし。
 しかも、おじさんはキスまでしようとしてきたの。ほんとあきれちゃう!
 寸前で避けたけど、あのままだと確実に危なかったわね。
 おじさんは、とても残念そうな顔をしてたわ。
「んもお、調子乗りすぎよ」
「ごめんごめん。ついね」
「ついって、っっ!」
「あれえ、顔をしかめた? キスはダメだけど、ここはかなり感じてきた?」
「べ、べつに、ちがうもんっ、あんっ!」
「そのわりにはAVみたいな色っぽい反応してるね?」
 おじさんは余裕のある感じで私としてはそれが悔しいかったの。それだけ経験豊富ってことよね、きっと。どこをどうすれば私がどんな反応をするか知り尽くしてる感じなのよね。もしかすると私自身も知らない弱点をたくさん知っているのかもしれないわ。じゃないと、あそこまでへんな気持ちになるはずなんてないもの。指を押しつけるように下着の中央を擦って、一番敏感な部分を集中的に指先でコネコネ……。
 もうこのときには私の頭から抵抗する考えは完全に消えてたの。むしろ体がフワフワして……。うまく表現できないけど、とにかくどんどんエッチな気持ちにさせられていったの。おじさんにもっといけない部分を触って欲しいって思ったぐらいよ。
 おじさんは制服のジャケットとブラウスのボタンを外して、手を内側に入れてブラごと私の胸を揉みだしたの。すぐにブラジャーもずらされて直接バストをこねくるように――。目がトローンとしちゃうのが自分でもわかった。ひびきが隣にいるのも忘れて、みっともない顔をしてたと思う。
「あ、あん……だめよ、おじさん……はずかしい」って何度も言いながら自分じゃないみたいな声を出して、頭の片隅ではショーツが汚れちゃうって気にしてたの覚えてるわ。だって、あのショーツすごくお気に入りだったし。
 乳首をコリコリされて、指を突き刺すように下着の真ん中を連続で穿られると、おじさんを横にはじき飛ばそうとするみたいに身を捩って、思いっきりビクビクって全身を震わせたわ。
「ハア、ハア……熱いっ、体がへんっ……!!」
 その瞬間、視界がパーって明るく染まって、全身に電流が流れてた。
 しばらく「はあはあ」ってマラソンをした直後みたいに呼吸をして、あるわけないのに天井でミラーボールが回っているような気がしたわ。体がだるくてうまく動かせない状態になったの。
「勉強になったでしょ。とても切ない声だったよ」
「ああん……な、なに……いまの?」
「わからない? イッたんだよ。全身が一気に燃えるみたいになったでしょ」
「はあ、はあ……イク? あれが??」
「まだ軽くだけどね。これではるかちゃんも女として一段階レベルアップしたわけだ」
「ウソみたい……すごく気持ち良かった」
 知識としては知ってたけど、実際に体験してみるとのでは雲泥の差よね。体がバラバラになるかと思ったぐらいだもの。しかも、あれで軽くって。激しいのはもっとすごいって意味でしょ? 信じられない。
 あとで聞いたけど、おじさんはイッた経験のない女子高生をイカせるのが特技らしいの。ひびきも声を殺して唇を噛みしめながら派手にイカされてたからほぼ間違いないわね。
 で、おじさんは私が(生まれて初めて)イッた後も、脚や下着の股間をねちっこく触ってたの。
 私はうまく力が入らなくて、まだぼーっとしてたわ。

「ひびきちゃんと交代して休憩する? まだ時間は平気だよね」
「う、うん……ほんとにみんなこんなことをしてるの?」
「教室で友達に聞いたことない? 女子高生の8割は援助交際で初エッチを経験するっていう統計もあるぐらいだよ」
「そうなんだ……。よくわからないけど、おじさんがそういうなら本当なのかな??」
「みんな肝心な部分は秘密にしてるけどね。はるかちゃんは、冗談抜きで経験ないんだね。初々しいイキッぷりだったよ」
「やだ。恥ずかしいな、もう……」
「いいねえ、いまさら照れたりして。このまま大切なバージンを奪いたくなるよ」
 おじさんはカメラを取って、顔をアップで写したわ。
 私はちょっとうつむいて、このままだとほんとに最後までされちゃうかもってすごく心配になったの。

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