作者:ブルー
数日後、森下さんから動画が届いた。
俺はちょうど無料のスマホゲームをしていた。
すぐさまゲームを終了してファイルを開いた。
画面の中央に、こちら向きで森下さんが立っている。
いつもの黄色いリボンとポニーテル、いつもの白と黒のセーラー服姿。
背景は清潔感のあるグレイッシュピンクの壁紙の部屋で、後ろに白いシーツのベッドがある。出窓には小さなサボテンの鉢植えがある。レースのカーテンは閉まっていた。
森下さんの部屋だ。
たぶんスマホを勉強机に置いて撮影しているのだろう。
窓の外が明るいので昼間なのがわかる。ということは土曜か日曜かに撮影したわけだ。
森下さんはこれから1人でお化け屋敷に入るみたいに堅い表情をしている。
見ているこっちまで緊張が伝わってくるようだ。
「……はじめるわね」と、森下さんがこちらを見て言った。
胸元の赤いスカーフに手をかけてするりと外した。
両腕をクロスして、下からめくるようにしてセーラー服を脱いだ。
「おおーー!!」と、スマホの画面に向かって声が出た。
いまにもこぼれそうな胸の谷間。色白の肌がまぶしい。Dカップぐらいはありそうだ。花柄の刺繍がされた淡いピンクのブラジャーを身につけていた。
「海で見た時より一段とエロいな」
海水浴の時は水着だったが今回は下着だ。
森下さんは視線を足元に落としていた。
ほのかに頬が赤く染まっている。まともに正面を見れない様子だ。
森下さんにすれば生まれて初めて他人に下着姿を晒すわけだからはずかしくないわけがない。
続いて腰横のスカートのホックに指をかける。
カチッと音がした。
立ったまま片方ずつ膝を曲げて制服のスカートから抜いた。
「は、鼻血が出そう」
ついに森下さんがブラジャーとパンティーだけの姿になった。ショーツはブラとお揃いのデザインだ。
脱いだスカートを後ろのベッドにセーラー服と並べて置く。
その後ろ姿がどことなく人妻っぽくてエロかった。
ふたたび正面を向いた森下さんは、片手を胸の辺りに置いて、はぁーっと息を吐いた。
俺は森下さんの下着姿をつま先からポニーテールの先までじっくり眺めた。
腰のくびれがえぐい。
張り付くようなピッチリとしたショーツのデルタ地帯。立体的な土手高で、処女の色気がムンムンとしていた。
「転校しなければ、いまごろ直に眺めれたのにな……もしかしたらもっとすごいことも」
そう考えると転校したのが残念でしかたなかった。
卒業までお預けは拷問に近い。
森下さんの視線がチラリとこちらを見る。
そこで動画は終わった。
「サービスたっぷりの動画だな。すごいエロかった」
5分に満たない短い動画だったが、これだけでオカズに1ヶ月は困らない。
俺はもう一度頭から再生して森下さんの下着姿でシコシコした。
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>>動画見たよ、森下さん!
<<えっと、どうだった?
>>もう最高! サービス満点だよ。
<<あなたに喜んでもらえたのなら、がんばったかいがあったわ。
>>モデルみたいに綺麗だったよ、森下さんの下着姿。
<<もう! 思い出しただけではずかしいわ。
>>はじめて動画撮影をしたとは思えないぐらいうまかったよ。練習したの?
<<コツを教えてもらったから。
>>もしかして学校の男子?
<<ちがうわよ。仲のいい女子よ。
>>よかった。
<<心配しなくても、あなた以外の男子とは遊んだりしないわよ。
森下さんはそういう線引きがとてもしっかりしている。
俺が転校する前、教室で仲のいい女子と話していたら、隣のクラスの森下さんがやって来て「ねえねえ、なにを話してるの?」って会話に入って来た。で、その女子がいなくなった後で、今日はわたしと一緒に帰りましょ? て誘ってくれた。そういうところがとっても可愛かったりする。
>>それでさ、次なんだけど。
<<つぎ??
>>もっと森下さんの大胆な姿を見てみたいと思ってさ。
<<ウソでしょ。1回きりって約束だったはずよ。
>>そうなんだけどさ。
<<あれじゃダメなの?
>>ダメじゃないよ、全然。むしろ最高すぎ。
<<だったら。
>>体操着姿でベッドに四つん這いとかになってるのを見てみたいなー、なんて。
<<なー、なんて、じゃないわよ。
>>おねがいします。この通りっ!!
<<土下座のスタンプを貼られても困るわ。死ぬほど恥ずかしかったのに。
>>恋人を助けるとおもって。
<<またぁ?
>>森下さんのことをもっと知りたいんだよ。
<<えーー。
>>ね?
<<はぁ、しょうがないわね。
>>もしかして。
<<これでほんとのほんとに最後よ?
なんだかんだいって今回も森下さんは折れてくれた。
ほんと森下さんは最高の彼女だと思った。
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