作者:ブルー
<<英語の授業中に急にすごい雨が降り出したの
>>ゲリラ豪雨だ。最近多いね。
<<グラウンドが池みたいになったの。
>>雷も鳴った?
<<すごい音だったわ。女子の何人か声を出して驚いたわよ。
>>森下さんは平気だったの?
<<わたしもびっくりしちゃった。
>>こっちはいい天気だったよ。体育でサッカーした。
<<活躍した?
>>シュートを1本だけね。
<<わーー、すごーい!!
>>たまたまだよ。
<<見たかったなー。あなたがシュートを決める場面。
>>おれも見せたかったな、森下さんに。ゲームは負けたけどね。
<<えーー! わたしが応援してたら絶対勝ったはずよ。
>>そうだね、きっと。
<<勝ったらほっぺにチュッってしてあげたのに。
>>えっ!?
<<なーーんちゃって。うそうそ。おどろいた?
>>かなりびっくりしたよ。
<<うふふふ。やったー!
>>森下さんもクラスマッチがあったんだよね?
<<うんうん
>>結果はどうだったの?
<<バスケで30点入れたわよ。
>>さすが女子バスケ部のエースだ。
<<えっへん。もっと褒めていいんだぞ!
>>よっ! 青葉台高校のはっちゃけ姫っ!
<<もう、ちゃかさないで。
>>(笑)
<<ほら、これが証拠の写真よ。
体育館で、森下さんがシュートを打っている場面の写真だ。
体操シャツの上に赤いビブスを身につけ、とても真剣な横顔でバスケのリングを見詰めていた。
>>かっこいいね。
<<でしょでしょ。
>>バスケをしてるときの森下さんって別人みたい。
<<褒めすぎよ、もう。
>>観客もいっぱいだった?
<<体育館は満員だったわよ。
>>やっぱり。
森下さんはバスケ部だけあって身長が160を超えていてスタイルが抜群だ。太すぎず細すぎずちょうどいい肉づきで、胸もなかなか大きい(階段から転げ落ちそうになった彼女を助けようとして、事故で触ったことが1度だけある)。
一部の男子の間ではガタイがいいなんてからかわれたりしているが、それだけファンが多い証拠だ。
そんな人気者の森下さんが、よく俺の彼女になってくれたものだとつくづく思う。
>>ほかに写真はないの?
<<クラスマッチの?
>>別のも見たいな。
<<あるわよ。クラスの女子に撮ってもらったの。
新しい写真には、体操着姿の森下さんが斜めにピースサインをしている姿が写っていた。
ゲームに勝った直後だと思う。トレードマークのポニーテールをふわりとさせ、ハツラツとした笑顔に森下さんの運動好きの感じがよく出ていた。
俺の視線は、紺色のブルマから伸びた色白で健康的な太ももに釘付けになっていた。
森下さんをそんな目で見てはいけないと頭ではわかっていてもついつい見てしまう。
正直、森下さんのブルマ姿はかなりエロい。顔も芸能人みたいに可愛いし、校内で一番エロいんじゃないかっていうぐらい健康的でなまめかしい色気がある。ここだけの話、学校の男子の大勢が森下さんのブルマ姿をオカズにしているんじゃないかと思う。
>>すごい笑顔だね。
<<うふふ。本気で頑張ったから。
>>ブルマ姿がまぶしいね。
<<もうっ、小笠原くんのエッチ!
>>ごめん。いい意味で、だよ。
<<どういう意味よ。
>>森下さんの体操着姿が見れてすごく元気が出た。
<<なんだかなー。
>>マジマジ。
<<とくべつに許してしんぜよう。
>>ほっ。
<<あっ、いまホッてしたでしょ。
>>ギクッ。
<<今度はギクッとした。
>>許して。この通り。
<<あははっ。おもしろーい。
>>ありがとうね。森下さん。
<<どういたしまして。だって、わたしはあなたの彼女なんだし。
>>俺の自慢だよ。
<<そのかわり、他の女の子の写真を見たりしたらダメよ?
>>わかってるよ。おれは森下さんだけだよ。
<<よしよし。これからもたくさん撮って送るわね。
>>スマホのデータがいっぱいになりそう。
<<うふふっ。覚悟しなさい。
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