作者:ブルー
経過報告8 ―― 7月9日
美樹原さんが泊まりにきた。もちろん詩織の家にだ。試験が近いので一緒に勉強しようと俺が誘った。彼女がたまに詩織の家に泊まりにきてるのを俺は知っていたし、親友の誘いを美樹原さんが断るわけがない。でも、本当は勉強する気なんてさらさらなかった。というか詩織みたいに頭が良くないのに他人に教えられるわけがない。
適当に切り上げて「ねえ、メグ。いっしょにお風呂に入りましょ」って言った。ハナからこれが目的だった。警戒されないようにいかにも詩織らしい笑顔を振りまいてたけど、心臓は緊張でバクバク言っていた。心配だったのは美樹原さんが俺に対してある種の疑いを抱いているふしがあるということだった。彼女はそれほど勘の鋭いタイプの女の子ではない。これまでと違う詩織(俺)の言動に違和感を感じているだけだと思う、たぶん。だから俺は言葉づかいとか仕草とかめちゃくちゃ神経を使った。詩織だったらこういうふうにするだろうなってして。幸運? なことに俺は子供のころからすぐ近くで見てきたので詩織がどんな女の子か他の誰よりも熟知しているつもりだ。
「お風呂?? まだ早いよね?」と美樹原さんは疑問を口にした。あの小動物っぽい目の奥に不安の影が見えた気がした。部屋には詩織の匂いと美樹原さんの匂いが混じっていた。小さなテーブルの上には参考書や教科書、辞書などと一緒に紅茶の残ったティーカップも二つ置かれていた。
「暑いし汗かいたでしょ」
あー、暑いってわざとらしく手であおぐふりをした。ちなみに俺は目つきの悪いコアラのプリントされたTシャツにキュロット、美樹原さんはピンクのブラウスにチェック柄の巻きスカートを着ていた。
「私はべつに……クーラーきいてるよ」
「でもでも、シャワーを浴びて一回頭を冷やしたほうが勉強もはかどると思うの」
「そうかな……」
「絶対そうよ。さっそくいきましょ」
しぶる彼女の手を引っ張って脱衣所に移動した。
先に服を脱いで待っていると遅れて美樹原さんが浴室に入ってきた。あの興奮、あの感動。俺の中で時間が止まった。いまもなんて書けばいいのかわからない。とにかく美樹原さんの裸は肌が透けるように白くて大人と子供の中間といった危ない雰囲気があった。小柄で華奢だけどそれでも女の子らしい曲線があって、足先から頭まで眺めてるとムラムラってしてくる。ほんと人形みたいな線の細さだ。
「あんまり見ないで。……詩織ちゃんはずかしい」
美樹原さんは立ったままもじもじして、手に持っていたタオルで体を隠そうとした。
「ダメよ、メグ。かくさないで」って反射的に言っちゃった。美樹原さんビクッって固まっていた。ほんと極度のあがり症っていうか緊張しいだ。顔も体も十分可愛いんだからもっと自分に自信を持てばいいのに。なんだか年下の女の子をかどわかしてるみたいな気がした。じっさい同じようなもんだけど。
美樹原さんの胸は自己主張の弱い乳首がツンと突き出しているぐらいでほとんど膨らみかけってサイズだった。小ぶりなオレンジを半分にカットした感じっていうとわかり易いかもしれない。栗毛色の髪が肩から胸の辺りにかかって、ロリータチックなシルエットをしていた。なだらかな下腹部の先にはふさふさと淡い陰毛の生えた恥丘があった。詩織よりも薄い。美樹原さんもオナニーしたことないんだろうな、と思った。ぴったりと閉じたスリットがシンプルにあって、見てて鼻血が出そうになった。
「体を洗ってあげる。メグはそこに座って」って、固まってる美樹原さんの肩を押して無理矢理バスチェアーに座らせた。
「いいよ、詩織ちゃん。自分で洗える」
「だめよ。メグはお客さまなんだから」
「待って。今までいっしょにお風呂に入るなんてしなかったのに」
「ん~、たまにはメグの成長をこの目でたしかめないと。女の子同士なんだしいいでしょ」
反論の隙を与えないうちに言い包めて、美樹原さんのうしろで膝を着くと、両手にボディソープをたっぷりとまぶして泡を作った。手を回して胸に直接タッチした。
「ひゃあっ!」って美樹原さんの声が浴室に響いた。子犬が喉を詰まらせたみたいな声だった。
「ね、ねえ、そこにスポンジがあるよ」
「スポンジなんてダメよ。体は手で洗うのが一番なのよ。化学繊維が肌をいためるの」
これは本当だ。本に書いてあった。なんでも色素が沈着するらしい。
「で、でも」
「いいから私に任せて。ほんとすべすべ。まるで赤ちゃんの肌みたい」
「そ、そうかな」
「そうよ。メグはもっと自分に自信を持たないとだめよ」
「……うん」
まだ言いたいことがありそうなふうだった。というか、予想通り美樹原さんは詩織のいいなりだった。学校で二人の様子を見ていれば誰でもわかる。いつだって詩織が美樹原さんの背中を押していた。彼女には主体性が決定的に欠けている。まさか俺と詩織が入れかわってるなんて夢にも思わないだろうし。
「メグの胸すごく可愛い。このまま食べちゃいたいぐらい」
ボディーソープをまぶした手で包むように揉んだ。小さいので手の平にすっぽりおさまった。ヌルヌルとすりこむ。
「なんだか詩織ちゃんの手つきが……」
「マッサージよ、マッサージ」
「マッサージ??」
「知らない? バストアップマッサージ。こうしてマッサージすると体内で女性ホルモンが分泌されて胸が大きくなるのよ」
「そう、なんだ」
「私も毎日こうしてマッサージしてるの。そしたらね、いまみたいになったの。メグも大きくなりたいでしょ」
またウソをついてしまった。詩織がそんなことするわけない。スキンケアは毎日こまめにしてるだろうけど。
「う、うん」
案の定、美樹原さんは自信なさげな顔でうなずいていた。詩織が言ったらドーベルマンでもチワワって認めるんじゃないだろうか。内心スケベ根性丸出しで、彼女の控えめな胸の手触りを堪能していた。ほんと女子高生っていうより女子中学生の胸を触ってる感じだ。美樹原さんはまだ戸惑っている様子で、ときどき視線を右に動かしたり左に動かしたりしていた。子供みたいに小さな乳首を指で摘んでクリクリってすると、首を斜めにして小さな声で「あっ」って言った。眉を下げて、あきらかに感じた顔だった。そのまま両胸の乳首をクネクネコントロールすると、しこりを帯びてツンと突起状に変化した。俺は(うひょーー、美樹原さんの乳首がピンピンだっー)って大興奮した。
「ああ、詩織ちゃん指を放して……」
困りきったふうの美樹原さんが両腕で胸を隠そうとした。
俺はそれを掴んで「だめよ。隠したら洗えないでしょ、メグ」って横にさせた。美樹原さんの背中にわざと詩織の胸を押し付けた。上下に体をすべらせて、ツンツンの乳首で背筋の敏感なラインを刺激した。ツンツン、ツー、ツンツン、ツー、詩織の乳首が美樹原さんの背中に当たって曲がって線を描く。美樹原さんは逃げるみたいに体を丸めてた。
「……はずかしい」
「女の子どうしよ」
「詩織ちゃんの胸が、その……背中にこすれて」
「うふふ。こうしたら二人一緒に体を洗えるでしょ」
「……わたし、やっぱり自分で洗うよ」
「だーめ。わがままなことを言ってると好きな男の子に嫌われるわよ」
乳首を摘んで前に引っ張る。横顔を覗き込むと美樹原さんは目を閉じて唇を噛んで鼻の頭をヒクヒクさせていた。まるで小さな女の子が生まれて初めていけない遊びを知ってしまったみたいな顔だ。今がチャンスだと思って、俺は右手を下げた。ボディーソープの滑りを利用してスルリと大事な場所にタッチした。
「そこはやめてっ!」って美樹原さんはすごい勢いで脚を閉じた。おかげで彼女の細い脚に手首が挟まれて抜けなくなった。
「もう終わりにしよう、詩織ちゃん。こんなのやっぱりへんよ」
「そんなことないわ、メグ。私たち親友なのよ。ここもきれいにしないと」
「私、こわい」
「大丈夫。落ち着いて。私を信じて。私がいままでメグにひどいことしたことある?」
美樹原さん、泣きそうな顔をしてた。細い肩まで震わせて未知の快感に怯えきっていた。彼女だって高校生なんだからそういう知識ぐらいあってもおかしくないのに。もしかすると美樹原さんはレズ行為によって詩織との友情にヒビが入るのが怖いのだろうかとも考えた。
「メグは私のこと嫌い?」って、後ろから彼女の首筋に軽くキスをしながら乳首をクネクネ倒してやった。そしたら美樹原さん、すげー困った顔をしてた。詩織との友情といけない感覚の板ばさみになってるってわかった。まるで子犬みたいにふるふる首を振った。濡れた栗色の髪が背中とか肩に張り付いていてみょうに色っぽかった。「そんなのずるい」って消えそうな声で言ったのがようやく聞こえた。
「私はメグのこと好きよ。だからメグのことをもっと知りたいの。大事な場所見せあいっこしましょ、ね。お願い、メグ」
「ほんとに? 私のこと嫌いにならない?」
「もちろんよ。私がメグのことを嫌いになんかなるわけないでしょ。だから怖がらずに脚を開いて、メグの大事な場所を私に見せてちょうだい」
震えきって両腕を胸のところでクロスさせていた美樹原さんが、いまにも泣き出しそうな顔でゆっくりと脚を開いてくれた。やっぱりって思った。美樹原さんの子供みたいなアソコが真ん中からトロリと濡れていた。これが恥ずかしくて隠そうとしていたんだとわかった。
「メグ、すごく素敵」
「詩織ちゃん、私の体がおかしいの」
「ううん、おかしくないわ。これが普通よ、メグ。メグが正常な女の子だって証拠。私が素敵な場所に連れてってあげる。気持ち良くなったらちゃんとイクッて言うのよ」
美樹原さんを安心させるために横を向かせてキスをした。考えてみればこれは詩織にとって初めてのキスだったと思う。このときはどうやって美樹原さんの心をときほぐすかばかり考えていたから気にならなかった。美樹原さんにとってもファーストキスだろう、とうぜん。二人の女の子が同時にファーストキスをするのなんかなかなかあるもんじゃない。しかも二人ともかなりの美少女だし。
乳首を転がしながら及び腰な美樹原さんのアソコを、彼女が怖がらない程度に優しく何度も擦り続けた。クチュクチュ、クチュクチュって。それから様子を見て泡だてた指先を使ってクリをほんの軽く触ると、美樹原さんはいきなり唇を食い縛って全身を硬直させて、浴室のタイルの床につっぱらせた足先を曲げてビクビクと痙攣をはじめた。
しばらく「ハアハア」息を荒げてトロンとした顔をしていた。
呼吸が落ち着くのを待って「メグ、いったの?」って聞いたら、恥ずかしそうにコクンってうなずいてた。イクのがどういうのか知らなくても本能で理解したんだと思う。(俺はそんなつもりはなかったけど、詩織の体を使って毎晩オナニーしていたおかげで、どうすれば女の子が感じるのか俺は感覚でわかるようになっていた。まさに万事塞翁が馬ってやつか)子供だとばかり思ってた美樹原さんのイキ姿を見せられて、詩織のマンコまでヒクヒクのトロトロに反応してた。
二人で湯船につかったあとも俺と美樹原さんは部屋に戻って裸で抱きあった。浴槽でしつこいぐらいに彼女の首すじにキスをしながら体を触りまくったのもあるし、もともと奥手の美樹原さんにはレズの素質があったのかもしれない。彼女をベッドに寝かせてクンニをすると指に絡めたシーツをめくれるほど思い切り引っ張って、首を右に左に倒して息もたえだえに悶えていた。生まれて初めてイッたばかりの美樹原さんには刺激が強すぎたのかもしれない。ベッドの上を逃げるように何度も足でシーツを蹴っていた。
「詩織ちゃんっ、だめぇぇ、許してぇ! はあンン、イッちゃう!!!!」
美樹原さん、体をよじってイッていた。
お返しに俺もクンニしてもらった。「詩織ちゃんのここ、すごくきれい」って言われた。俺も詩織のマンコをクンニしてもらうのは初めてでドキドキだったけど、美樹原さんのクンニには詩織に対する愛情がたっぷりと含まれていた。繊細な指先を太ももの内側にそっと置いて、子猫がミルクをすするみたいにペロペロって浅い場所を時間をかけて丁寧に舐めてくれた。俺も「メグ、いくーー」って大きな声を出して、キューティクルな赤い髪を振り乱して感じまくってしまった。(詩織の体で美樹原さんにイカされるなんてめっちゃ恥ずかしい)
汗だくの体と体を重ねてうっとりとキスをした。まるで二人で暑いコンロの中をさまよっているみたいだった。ほとんど夢中になって胸と胸をくっつけたり、脚を斜めに交差させてアソコを押し付けて擦り合わせたりして夜遅くまで時間を忘れて二人でイキまくった。勉強なんかまったくしなかった。それよりどうやったら二人でもっと気持ち良くなれるか見つけるのに頭がいっぱいだった。濡れたオマンコがグチュグチュといやらしい音をたてて摩擦しながらクリとクリが当たると悶絶するぐらい気持ち良くて、二人で同時にお互いの名前を呼び合いながらイッてしまった。汗を吸った乱れ髪がべったりと気持ち悪いぐらい体に張り付いていた、俺も彼女も。終わったあとも美樹原さんはまるで恋人みたいに詩織の体に抱きついて、指をしっかり絡めて手を握って、すげー幸せそうな顔をして眠っていた。
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