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29.あなたたち自分がなにをしてるのかわかってるの?

アクセス数: 745

作者:ブルー

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経過報告29 ―― 7月30日

 正確にはこれから書く一連の出来事は7月29日に起きた。

 世界中のガラスがいっせいに割れたみたいな騒ぎだった。女子だけでレズってたところに男子が乱入してきたんだからそりゃあそうなるよ。如月さんや美樹原さんだけじゃなくて、朝日奈さんまでがキンキンに叫んでた。引っぺがした毛布で体を隠し、女子だけで部屋の隅にかたまった。で、男子らのほうをにらんだ。もちろん床に散らばってた下着を拾い集める暇なんかなかった。
「なにしに来たの。出てってよ」
 言っても無駄だろうけど言わないわけにはいかないさ。世の中にはそういう言っても無駄だけど言わないわけにはいかないということが山ほどある。たとえば『ごめんなさい』がそうだ。許してくれないやつは誠心誠意謝ったところできっと許してくれない。とっさに両腕を広げてみんなを後ろにかばってた。自分でもどうしてそんなことをしたのかよくわからない。同じ状況なら詩織もそうしてたっていう自信はある。その考えは今も変わらない。詩織はそういう責任感の強い女の子だ。

「冷たいなあ、詩織ちゃん。こんな楽しいパーティーがあるなら俺も誘ってくれよ」
 好雄は目があっても平然としてた。それよりわざと詩織ちゃんって呼ぶところが不気味だった。正体がバラされるんじゃないかってハラハラしてた。この時点でいつもの好雄と雰囲気が違うって思ってた。さらに寒気がしたのは男子らのへらへらした態度だった。マルボロにモアイにブーメランに大関にエロ男爵にブラボーに横チンにスナイパーにカルロスに……俺(詩織)を除く全員がいた。こっちを見て「ヒュー。詩織ちゃんのおっぱいが丸見えだぜ」とか「夕子の顔見ろよ。引きつってる引きつってる」って笑ってた。

「勝手に見ないでよ。聞こえなかったの? 私は出ていきなさいっていったのよ。他の人もみんな」
「俺たちも別荘に遊びにきたんだよなあー、みんな」
「ふざけないで。あなたたち招待されてないじゃない。どうしてここがわかったの」
「さあ、どうしてかな」
 意味深な好雄の言い回しにもしかしてって振り向いて朝日奈さんを見た。
 朝日奈さんは真顔で首を横に振ってた。でも、そのすぐ隣で優美ちゃんだけが下を向いて、血の気の引いた顔色でガタガタと震えているのを見てわかった。あのことが好雄にバレたんだってさ。つまり好雄は仕返しにきたわけだ。問題なのは好雄はもともと危ないやつで、実妹の優美ちゃんを睡眠処女レイプするぐらい執着してるってことだった。というか、夜更けの山道を男子を引き連れて押しかける時点でまともじゃない。
「いっとくけど、へんなことをしたら承知しないわよ」
「こええなあ、さっきまでレズりまくってたのと別人みたいじゃん。このカメラでこっそり撮影してたけどさあ」
「へ、へえ……脅してるつもり? こんなことしていいのかしら? 結奈ちゃんが黙ってないわよ」
 紐緒さんには悪いけど、紐緒さんの名前を出せば少なくとも他の男子がひるむだろうと踏んでた。それなのにあいつら、ひるむどころかかえってニヤニヤ笑ってた。
「そう来ると思ってさ、面白いゲストを連れてきてやったさ」

 マジで目ん玉ひん剥いて驚いた。好雄の合図で紐緒さんと館林さんの二人が男子に両脇を抱えられるようにして引っ張られてきたからだ。
 「結奈ちゃん、見晴ちゃん」って叫んでしまった。二人とも制服姿で両手を後ろに縛られて口にはガムテープをされてた。館林さんは目に大粒の涙を浮かべ、紐緒さんはふがふがなにかを言いながら好雄をずっとにらんでた。
「紐緒さんがどうしたって詩織ちゃん? 言いたいことがあれば今のうちに言いなよ」
 男子らはゲラゲラ笑ったさ。二人のスカートとセーラー服がめくられると、ブラとショーツの中からピンク色のコードが伸びてるのが見えてた。ブブブ……という聞いたことのあるモーター音がしてた。
「ここまで苦労したぜ、運ぶの。そのあいだ体を触りまくってやったけどさ」
 紐緒さんが「ふうー! むうう!!」っていって好雄に飛びかかろうとしてた。
「怖い顔したって無駄だぜ。縛っちまえばただの女だよな」
 好雄たちがどうやって(おそらく何らかの手段で車を手配した?)あの山奥まで紐緒さんたちを運んできたかはわからない。でも、館林さんはともかく紐緒さんがそうやすやすと男子に捕まるわけがないので、きっとスタンガンとかスプレーとかを使って奇襲したんだろう。そのへんのことは紐緒さんのほうが詳しいと思う。好雄ならトカレフを隠し持ってたとしても俺は驚かない。

「二人を放しなさい! 学校に言うわよ。あなたたち自分がなにをしてるのかわかってるの?」
「そんときは詩織ちゃんたちも困ったことになるけどさ」
「頭おかしいんじゃない」
「あれええ、レズビデオ、ネットとかにばら撒かれてもいいのかなあ? 困るのは詩織ちゃんだけじゃないだろ。それともあのことをみんなにバラすか」
 卑怯さにかけて好雄の右に出るやつはいないよ、まったく。俺は頭にきまくってたけど言い返せなかった。
「そうそう、おとなしくしてりゃ手荒なことはしないって。みんなで仲良く遊ぼうぜって話だろ。どうやって遊ぶかはこちらで決めさせてもらうけどさ」
 好雄のやつ薄ら笑いを浮かべてた。目が本気だった。

 優美ちゃんが「先輩たちは関係ないでしょ、お兄ちゃん! 先輩たちを許してあげて!」って叫んだ。
「優美は黙ってろ!!」
 好雄が怒鳴った。いつも軟弱な好雄の大声に女子たちはみんなビクッって怯えてた。
「こいつが全部悪いんだろ。俺以外の男に喜んで抱かれやがって。妹を汚された俺の気持ちがわかるか!?」
 好雄のやつ、ものすごい目で俺を見てやがった。
「落ち着いて、好雄くん。優美ちゃんはべつにそういうつもりじゃ……」
 なんとか好雄をなだめようとした。でも、無駄だった。好雄の目には狂気しかうつってなかったさ。
「せいぜい言ってろよ。本物の詩織ちゃんもおんなじ目に合わせてやるからな。俺の気持ちを味あわせてやる」
「なにをいってるの。私が本物の詩織よ。好雄くん、気が変になったんじゃないかしら」
「へへっ、ほんとうまく演じるようになったよな。顔色悪いぜ、おい。もう一人スペシャルゲストを呼んでやってんだけどさ」

 俺は詩織が捕まって連れてこられたんじゃないかと手に変な汗をかいてた。でも、予想に反して連れてこられたのは、きらめき高校の制服を着た背の高い女の子だった。腰まで伸びた黄金色の髪、上品な色白で、長い睫毛に切れ長の目をしていた。すごい美人だった。整った目鼻立ちに育ちの良さというか気品が溢れてた。どっかのお嬢様という雰囲気がひしひしとあった。下手をすると詩織よりも美人かもしれないと思ってしまった。その子も紐緒さんや館林さんと同じように両腕を背中に縛られ、ガムテープをされていた。しかも男子が四人群がって、胸を揉んだりスカートの上からアソコを触ったりしてた。
 俺にはそれが誰なのかそのときはわからなかった。すくなくともきらめき高校の生徒ではないと思っていた。こんなに美人なら一度見れば忘れないという自信があったし、詩織のように男子の人気を集めて有名になってるはずだと思ったからだ。でも、ちょっとだけ見たことがあるようなひっかかりがあった。誰かに似ているという気がしてた。
「驚いただろ」と好雄が自慢げにいってた。
「さすがに警護が厳しくて苦労したけどな。誰かさんの名前を使って大事な話があるから一人できてくれっておびき出したらまんまと引っかかりやがった。スーパーお嬢様も自分の気持ちにはウソがつけなかったわけさ」
 好雄がなにをいってるのかさっぱりわからなかった。他の女子もその女の子が誰だかわからないみたいだった。唯一、古式さんをのぞいて。好雄やクラスの男子が知ってるふうなのが不思議だったさ。

「なんだよ、せっかく連れてきてやったのにわからないのか。まあ、俺もすっかり騙されてたからな。おかげで狙撃されたり記憶操作されたりしたもんな。耳をかっぽじってよく聞けよ、こいつは伊集院だよ」
 その名前を聞いても俺は伊集院に姉か妹がいたっけ?? って思ってた。俺の知っている伊集院はいつも男の格好をしてて、キザで自慢しいで、俺や好雄を庶民庶民ってバカにしてたからだ。まさか詩織と同じかそれ以上の美少女の正体が伊集院レイの本当の姿だとは思わなかった。
「レイちゃん……」という古式さんの呼びかけに耳を疑った。他の女子も古式さんのほうを見て驚いていた。
「笑うだろ、女子にキャーキャー言われてた伊集院レイが本当は女だとはさ。おい、詩織ちゃんたちにも伊集院レイが正真正銘の女だって見せてやれよ」と好雄が伊集院を捕まえてる男子たちに命令した。
 男子たちが制服とスカートをめくって下着を乱暴にずらした。そこには上品で小ぶりなふくらみと詩織や虹野さんと同じアソコがあった。毛の色が違うだけだった。ピンクの割れ目がピッタリと閉じ合わさった伊集院レイのオマンコは育ちと同じく気品があって、黄金色の毛並みが性器の上のほうにわずかに生えているだけだった。
「へへへっ。俺たちも好雄の話を聞いたときはバカにしてたけどさ。拉致ってみて驚いたぜ」
 隣の男子が伊集院の乳首をしゃぶりながら言った。もう一人の男子が逆のほうの乳首をチュパチュパ吸ってた。伊集院は「うううー」と呻いて、首を斜めに倒して顔をしかめていた。たぶん悔しかったんだと思う。その下では別の男子二人が伊集院の足をペロペロ舐めたり、内側からピンクローターのコードが伸びた性器を指でいじくったりしてた。
「ビチョビチョだなあ。すげえ美人だろ。下着も高級ブランドだし、俺、詩織ちゃんファンから伊集院に乗り換えようかな」
「伊集院っ!」「伊集院くん!」「レイちゃん!」「伊集院さん!」
 女子はそれぞれ伊集院に呼びかけてた。

「放しなさいよ、バカ! このヘンタイ!」
 朝日奈さんが好雄たちに向かってそういった。
「あんたたち、どうなるかわかってるの? 警察よ、警察。全員逮捕されちゃうんだから」
「いえばいいだろ。いえたらな」
「どういう意味よ。いっとくけど、私本気よ。詩織には悪いけど、脅されたってべつに怖くないもん。言うっていったら言うわよ」
 朝日奈さんがすごい剣幕でまくし立ててた。
 そしたらレスリング部のギョーザが歩いてって「うるせえなあ。あんま男を舐めんなよ」って朝日奈さんの髪を掴んで引っ張り上げてた。
「ちょっと、痛いでしょ。髪を引っ張らないでよ、この筋肉バカ! 耳が気持ち悪いのよ! 包茎っ!」
 その途中で、ギョーザのやつ朝日奈さんの顔面を思い切り殴ってた。それもビンタじゃなくてグーで。
 朝日奈さんの体が壁にふっ飛んでた。女子が悲鳴をあげてわめいた。とくに美樹原さんと如月さんと鏡さんはあれで完全にぶるってしまってた。虹野さんが「だいじょうぶ、夕子ちゃん」って一番に駆け寄ってた。
「うそ……。いま本気で殴ったの??」
 朝日奈さんは力任せに殴られたことが信じられないといった顔をしてた。鼻から赤い鼻血が出てた。
「女のくせにバカにしやがって。ずっとムカついてたんだよ、このヤリマンが」
「あんまり痛めつけんなよ。怪我させるとめんどうだろ」って好雄が言った。
「わりぃ。ついブチキレて。ほんと大丈夫かよ」
「心配するなって。ようは逆らう気をなくすまで調教すればいいだけだろ。ここなら邪魔も入らないしな」
「なるほど。尊敬するぜ、好雄。俺らで女子を自由にできるわけか。燃えるなあ、それ」
「おっ立てる前に詩織ちゃんたちに手錠しとけよ。あと他のやつらは上からベッドとか持ってこいよ。撮影会をはじめようぜ。あー、そうそう。下手に逃げようとか思わないほうがいいぜ、詩織ちゃん。裸で助けを求めにいくか? 外は真っ暗だし、街まで下りる前に遭難すると思うぜ。このへんは熊とか出るらしいから危ないよなあ」
 電話線も切られてて外部との連絡手段はまったくなかった。好雄がそういうヘマをやらかすはずがない。あいつはそういうことに関しては異様に頭が回る。

 女子は全員、裸で後ろ手に手錠をかけられて壁際に正座をさせられた。すっかりうなだれてた。このときには朝日奈さんも清川さんも虹野さんもあきらめモードで、いまは男子の命令に従うしかないっていう雰囲気になってた。そのあいだに男子は手分けをして二階の部屋からベッドを何個も運び入れ、撮影用の機材とかをセットしてた。そんでカメラの前のベッド3台に、紐緒さんと館林さんと伊集院をそれぞれ両手両足を四方に広げる格好でベッドの足に縄を使って縛り付けてた。
「よく見とけよ。俺らに逆らったらどうなるか教えてやるからよ」
 男子の数人ずつが仰向けに縛られた紐緒さんと館林さんと伊集院の体にむらがってた。制服を乱暴にめくって胸をしゃぶり、足をまさぐったりアソコを指でいじったりしてた。その様子を好雄が中心になってカメラで撮影してた。
 紐緒さんはガムテープをされた状態で首を起こして、自分の体にむらがる男子たちを歯を食いしばって鬼の形相でにらみつけてた。
「こええこええ。閣下がにらんでるぜ」
 男子たちは自分のチンポを紐緒さんの体に擦り付けてへらへらしてた。
 一人の男子が館林さんのガムテープをはがすと、館林さんは「いやー。許してー。助けてー、○○くーん!」って緑色をしたコアラみたいなヘアスタイルの髪を揺らして叫んでた。目にいっぱいの涙をためて、どういうわけか俺の名前を呼んでた。男子二人に左右の乳首をかじられてた。
「やめろ。やめないか、君たち」
 伊集院は敢然とそういってた。声がまさに伊集院だった。
「へへへっ、いまさら男の口真似をしたっておせえんだよ、理事長の孫だか財閥だかしらねえが、いっつも庶民庶民って見下しやがって。いい体してるじゃねえか。俺たちを騙してたことを思い知らせてやんよ」
「やべえ、女の伊集院を見たら興奮してきた。その口を俺ので黙らせてやるからよ。しっかり咥えろよ、伊集院レイちゃん」
 リーゼントが横から伊集院の口にチンコをねじ込んでた。腰を前後に動かして無理矢理しゃぶらせてさ。伊集院は「んんむぅーー!! んんーー、無礼なっ! 汚いっ!」って顔をゆがめてた。
「男の格好してたくせに、こいつのありがたみは知らないってか」
 口のチンコを吐き出した伊集院は「け、汚らわしい、僕の体にふ、ふれるな。無礼者! 外井っ、外井はいないのかっ!!」って大きな声で専属のボディーガードの名前を呼んでた。
「いるわけないだろ、こんな山奥で。服に発信機がついてなくて残念だよなあ、お嬢様」
「くっ……。いまごろ伊集院私設軍が出動して大騒ぎになってるはずだ。伊集院家に刃向うのがどんなに愚かな行為なのか体で知ることになるぞ」
「あいかわらず上から目線かよ。それよりどうして伊集院のマンコはヌレヌレの乳首ビンビンなんだよ。そっちの理由を説明してみろよ」
「やめろぉ、さ、触るなあ!」
「ケツ穴までピンクローターをつっこまれてるくせに。女の体でいつまで男の真似ができるかなあ。クンニしてやるよ、クンニ」
 伊集院はふたたびチンコを口に突っ込まれて、左右の胸を掴まれて乳首をしゃぶられてた。さらに別の男がスカートをめくった伊集院の股間に顔を埋め、ベロンベロンオマンコ全体を舐め上げてた。
「んんむぅー、ふうぐぅ。……やめろ……やめてくれぇ……や、やめてぇ……やめてくださいっ、あ、あんっ!」
 どんどんと男勝りな口ぶりが弱まり、ついには伊集院もすっかり女の声になって甘い声をもらすようになってた。クリを吸いつかれると腰をビクビク揺すって「ああん、どうして?? へんな気持ちになるっ」って自分の体の変化に戸惑っているように見えた。

「驚きだよなあ、詩織ちゃん。伊集院のやつ、しっかり女の顔をしてるぜぇ。やっぱ男のふりをしてても体は正直だよな」
 俺は正座をした状態で背後からカリスマに詩織の胸を揉まれてた。両腕を背中で手錠されてて逆らえなかった。カリスマはクラスで一番ゲスなヤリチン野郎だ。ずっと詩織を狙ってて、いつか仲良くなって自分のセフレにするんだって公言してた。
「ああん……伊集院くんしっかり……」
「ハアハア、あのビデオ見せてもらったよ、好雄に。詩織ちゃってイメージと違ってエッチな女の子だったんだね。あんなふうにおねだりされたら二学期まで待ちきれないよ」
 それで男子のみんなが集まったのが納得できた。好雄があのビデオをバラ撒いて男子を炊きつけたのだろ。そりゃあ、山奥まで押しかけるよ。
「詩織ちゃんって、隠れて援交してたんだろ」
「そ、それはちがうぅぅ、んんーー!」
 詩織の左右の乳首を潰してねじられて顔を思い切りしかめてしまった。虹野さんも美樹原さんも朝日奈さんも……みんな裸で正座をさせられた状態で後ろから男子に胸を揉まれてた。男子の群がる伊集院や紐緒さんたちの姿を正面に見せられてさあ。鏡さんだけ二人がかりで自慢のデカパイをグイグイ搾られてた。口々に「うう……結奈ちゃん、がんばって」とか「伊集院さん、負けないで」とか「見晴ちゃん、私の声聞こえる? 私を見てっ!」って感情の昂ぶった声で励ましてた。
 でも、そのときには三人とも男子のチンコをしゃぶらされて、マンコに指を二本入れられてズブズブほじくられてて、返事ができるような状況ではなかったと思う。紐緒さんは男子のチンコに噛み付いて抵抗してたけど、顔を朝日奈さんみたいに殴られて表面上はおとなしくなってた。
 俺が見てて一番気が気でなかったのは伊集院の扱いだった。もし仮に詩織の正体が俺だってバレたらどうなるのか、それを暗示してる気がしてた。たぶんみんなを騙してた(これまでの報告書を読めばわかるように詩織になって男子をいろいろからかって遊んでた)って男子にめちゃくちゃにされるだろうし、体が戻ったあとも今度は詩織自身が伊集院のように酷い扱い(たぶん詩織がクラスの公衆便所にさせられる)を受けてしまうかもしれないって考えてしまってた。まるで好雄による無言のプレッシャーを受けてる気がしてた。

「伊集院、そろそろ正直になれよ。マンコが気持ちいいんだろ。お前の中、すげえ濡れてるぜ」
「やあ、指を抜くんだっ、はああ、はああ」
「笑わせんな。いまからもっとぶっ太いチンポ入れられるやつがよお」
「おねがい、お金なら好きなだけあげるから許して」
「ケッ。これだから金持ちは反吐がでるよなあ。金さえ出せばなんでも助かると思ってやがる。俺は伊集院のバージンが欲しいんだよ」
「いやー、それだけはいや、いや、いや、いや、たすけてっ!」
「それならこうして指を入れててやるからよお、自分で腰を動かしてみろよ。伊集院レイはお金持ちだけどいやらしい女の子です。みんなを騙しててごめんなさいってな。縛られてマンコを弄られると感じる変態ですっていってみろよ。いったらヤルのだけはかんべんしてやるかもなあ」
 伊集院は目元を赤く染めると顔を横に倒して、手足を縛られた状態で腰だけを窮屈に浮かしたり沈めたりをはじめてた。横顔に黄金の髪がかかっててすごく綺麗だった。本物のお嬢様って感じがしてた。白い素肌の胸には薄っすらと汗が浮かび、左右の乳首は二人の男子がむしゃぶりついてて、歯で噛んで縦に引っ張ってた。
「うう……みなさん、黙っててごめんなさい……伊集院レイはいやらしい女の子です。縛られてマンコを弄られると感じる変態です……ぅぅ」
「金持ちってのが抜けてるだろ。まあ、いいけどよお。おら、もっと腰を踏ん張って動かせよ。じゃないと、チンポぶち込むぜ」
「やあ、はあっ、んあっ……私の初めては、伊集院家の財産っ」
 伊集院は処女を失いたくない一心で腰を動かしてるみたいだった。そのうちクチュクチュと音が俺のところまで聞こえてくるようになって、伊集院はどこかうっとりとした表情を浮かべてった。淑やかで上品なマンコがいやらしく糸を引いて開いたり閉じたりを繰り返し、狭そうな入り口に男子の指がグチュグチュって埋まる。胸を揉んでた男子がキスを迫ると、伊集院はむううって不潔そうに顔を歪めてた。
「へへへっ、マジで惚れそう。俺とキスしようぜ、伊集院」
「だめぇ、やです」
「処女をやられるのとどっちがいやなんだ」
「むうう、んんー、はうう、んくー、ちゅっ、ちゅうぅぅ」
「伊集院の口うめえ。やっぱお嬢様の唇は格別だな。もっと舌伸ばせよ。ディープキスを教えてやるよ」
「んんー、ちゅ、ちゅ、れろッ、レロレロ」
 伊集院がしっかりとまぶたを閉じて、伸ばした舌を絡めて男とキスをしてた。男のベロがねじ込まれると悲しそうな顔をしてた。
「こっちも忘れるなよ、お嬢様。自分で気持ちいいところ探してみろよ。頭が焼けるぜ」
「ああん、む、むりぃ、キスをしながら、ふう、ううん、ど、どうして、体が熱いっ、頭がぼーってしてくるぅ」
 伊集院が男に唇を吸われながら潤んだ切れ長の瞳を混乱気味に部屋の天井に向けてさまよわせていた。
「それが感じるってことだろ。そろそろいいみたいだな。伊集院家ご令嬢の初マンコをいただいてやるよ」
 
 指を入れていた男子がチンコを右手で支えてた。伊集院のくびれた腰を掴んでチンポで狙いをつける。カメラのほうを振り向いて「しっかり証拠映像を撮ってくれよ。俺が伊集院レイの初マンコをぶち破ってやるからな」といった。
「任せとけって。最高のファックシーンに撮ってやるよ」
「やべえ、超興奮してきた。男だと思ってたクラスメイトとヤルのってへんな気分だよな。しかも体も最高だし。うりゃ! 食らえ、伊集院レイ!!」
 その瞬間、伊集院レイは信じられないといった表情で首を起こして自分の足もとのほうを見てた。切れながらの目を見開いて、大きく口を開けて「約束を守ってっ! それだけはしないっていったでしょ!」って叫んでた。
 無遠慮に男子の腰が叩きつけられて、伊集院は電気ショックを受けたみたいにがっくりと首を後ろに倒してた。
「うぐぐぐー、硬いのが私の中に入ってくるぅぅ……だれか、たすけてぇぇ!!」
 上品な伊集院の白い体が小さく痙攣してた。
「どうだよ、バカにしてた庶民に処女マンコをファックされた感想は。約束なんか守るわけないだろ。だいたいいつ俺が約束した~? これだから世間知らずのお嬢様はちょろいよな。俺たちはお前をまわすために拉致ったんだぜ」
 そいつは伊集院の腰を両手で掴んでズンズンと前に動かしていた。

 その隣ではほぼ同時に「おりゃ、館林見晴ちゃんの貫通式だ! 俺がきらめき高校の隠れ美少女をやってやったぜ!」という雄たけびがしてた。さらに隣でも「閣下の処女マンコいただきまーす。やべえ、性格と一緒で超きつそう。俺、ずっと密かに閣下のこと狙ってたんだよね」というオタクっぽい声とともに男子の一人が紐緒さんの初めてのマンコに汚いチンコをねじ込んでた。
「ううう……やあ、痛い、痛いの……おねがい、抜いてぇ」と舘林さんが緑色のコアラみたいな髪型の髪を揺らしてしくしく泣いていた。
 紐緒さんは「っっ……!! くぅぅっ」という痛みを我慢する声をわずかにもらして、苦痛に耐えて歯を食いしばっていた。男がピストンをはじめると、紐緒さんの片目を隠している青い前髪が前後に静かに揺れていた。
 三人とも手足を縛られた状態で裸の男子に圧しかかられ、根元までチンコの埋まったアソコには赤い血がわずかににじんでいた。

「いやあ、結奈ちゃん! 見晴ちゃん! レイちゃん!!」
 目の前での友達がレイプされるのを見せられる女子も口々に三人の名前を呼んで涙を流して泣いていた。
「もう許してあげて! 私が身代わりになるから。見晴ちゃんすごく痛がってる」と虹野さんが叫んでた。
 それなのに背後の男子はそんなの関係ないといった感じで抱きついて、虹野さんの胸を両手で掴んで背中やうなじをベロベロ舐めてた。
「うめえ、沙希ちゃんの体を舐めれてすげえ幸せ。ずっと虹野派だって知っててくれてた? 悪いけどさー、このあと全員でまわす予定だぜ」
 虹野さんの乳首はビンビンになって、男の指でつままれてネジネジされてた。

「いくぜ、伊集院。俺の精子で孕ませてやるからな! しっかり受け止めろよ」って浅黒い体で伊集院に覆いかぶさる男子がそう言った。
「はあん、んあー、やめてぇ、中は、中は許してぇ」
「あきらめて俺の女になれよ。毎日学校で可愛がってやるからよお」
「やあ、熱い、アソコが熱いの」
「いいぜ、その顔。いい顔してんじゃん。やべえ、まじで詩織ちゃんより美人じゃないのか?? 伊集院家のお嬢様だけありやがる、ううっ!」
 そのまま腰を押し付けてビクビク揺すってた。
 伊集院のアソコからはドロッとした白い粘液が溢れてた。伊集院は黄金色の髪を枕元に広げて首を横に倒し、瞳を濡らして悲しそうに「うう……ひどい、どうして私がこんな目に……」って泣いていた。

 同じように紐緒さんと館林さんの中にも男らが射精してた。
「すげえ出た。やっぱ閣下のマンコはマッドだな。これすげえだろ、なあ? 閣下の処女マンコから俺の精液が溢れてるぜ」
「うう、見晴ちゃん、ごめんね、ごめんね、ごめんね。一生の思い出にするからね。あー、子供マンコがキュンキュンしてる。やっぱ見晴ちゃんのマンコは一途だなあ」
 館林さんのアソコも紐緒さんのアソコも口を開いた中央の場所から赤い血のあとと一緒に男の精液がドロッと溢れてた。すごく生々しい光景だった。
 そしてすぐに次の男子が動けない彼女らに襲いかかって、ズブリと中に入っていった。ズンズン、ズンズンと腰を振り下ろし続けてた。
「あー、たまんねえ。伊集院の体、バラの香水がしてる」「俺、か、閣下に筆下ろしさせてもらいますっ!」「オアシス美少女の見晴ちゃんとキスをしながらエッチのフルコースだ!」と好き勝手に言ってた。

(ごめん、紐緒さん、館林さん、伊集院……)
 俺は心の中でずっと謝ってた。横を見ると、最後まで三人を励まして応援していた虹野さんを含む女子の全員が顔を赤くして「ああん」とか「いやあん」とか「んんぅ」って甘い喘ぎをもらして足をもじもじしたり身を左右に揺すったり首を振ったり、男子の愛撫に反応しはじめてた。そのうちの何人かは異様な状況に興奮したらしく横に顔を向けて背後の男子とキスをして胸を触られてた。
 俺の耳元ではカリスマがしつこく「詩織ちゃん気持ちいい? 気持ちいい? 詩織ちゃん?」って聞いてきてて、胸を揉んで詩織の背中をずっと舐めてた。
「みんなその気になってきたじゃん。詩織ちゃんももうすぐ楽になれるからね」っていう誘惑にぐらぐらきてた。
 詩織のマンコはいままでで一番というぐらいにドロドロに濡れてた。正座した足のあいだから床にまで愛液が垂れて広がってた。足の先から頭の先までビリビリに痺れていて、ほんと頭がへんになりそうなぐらい体が熱くてたまんなかった。

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