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3.暴かれた恋人の秘密

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作者:ブルー

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 他人の空似であってほしいという願いと、もしかしたらという焦りが俺の中で交錯していた。
 見えない力で引寄せられるように、俺は動画ファイルの再生ボタンを押した――。
 カメラはカーペットが敷かれた床を映していた。ローファーの足先が上品に揃っている。明日奈がいつも履いているのにすごくよく似ていた。画面はオーバーニーソックスの両足を舐めるようにゆっくりと上に移動した。
 両手をスカートの前で重ねていた。スレンダーな腰のライン、制服の肩には明るい栗毛色の髪がかかっていた。
「なっ!! ウソだろっ!!」
 次の瞬間、自分の目を疑った。
 俺のよく知っている明日奈が映っていた。お嬢様っぽい顔立ちにブラウンの瞳。どう見ても本人だ。
「どうして、明日奈が」
 最悪の事態に考えがうまくまとまらない。
「やだ、顔は撮らないでください」
 明日奈は片手で顔を隠そうとした。声優みたいな声も完全に本人の声だった。
「ダメだよ、明日奈ちゃん。可愛いお顔を隠したら」と、男の声が聞こえる。
「ビデオを撮るなんてルール違反です」
「お堅いことは抜きでさ。他の人には絶対に見せたりしないよ」
「……ほんとに約束ですよ」
 明日奈はしぶしぶ手を下ろした。こちらをチラリと見る。すぐに気まずそうに視線を逸らした。
「自己紹介は?」
「……」
「まだ怒ってるのかな、明日奈ちゃん。それとも”閃光のアスナさま”と呼ぶべきかな」
「っ……」
 画面に白髪交じりの中年男が映った。グレーのスラックスにポロシャツという服装。この間、渋谷の交差点で明日奈に話しかけていた奴に間違いない。
「この男、あの時の奴っ!」
 俺は大きな声が出た。
 男は明日奈の背後に回り込むと、制服の上着を開いてブラウスのボタンを順番に外しはじめた。ショーツと同じレースがデザインされたブラジャーに包まれた胸元があらわになる。胸の谷間がすごい迫力だ。男はそれを両手ですくうと肩でもマッサージするみたいにスケベそうな顔で揉みはじめた。
「ウヒヒ、今日は明日奈ちゃんの体をたっぷり楽しませてもらうよ」
「あっ……んっ」
 明日奈が眉間にしわを寄せてわずかに悶える。胸を思いっきり触られているのに逃げようとしない。
「……もしかして弱味を握られているのか」
 俺は殺意が沸いてきた。俺の知っている明日奈なら絶対に反撃しているはずだ。
 男はクンクンと明日奈の髪の匂いを嗅ぎながら「いくらVR技術が進化してもこの触り心地は再現できないよ」と言った。
 いやらしい手の動きによって、明日奈が身につけているブラジャーのストラップがたわんでカップから乳房がこぼれそうになる。右胸の乳首がチラリと見えた。
「うほっ、ピンク色の乳首だ。こっちもお嬢様だねえ」
「やだっ」
 明日奈はとっさに腕で守ろうとした。
「おっぱいを見られたこともないのかな? こんなふうに男におっぱいを揉まれたのも生まれて初めてなんだよね?」
 明日奈は黙ってうなずいた。わずかに頬を赤らめている。
「じかに触るよ」
「えっ」
「このあいだALOでしたのと同じだよ」
 男はブラジャーから取り出した明日奈のバストを直接揉みしごいた。透き通るような白い肌。淡いピンク色をした小さな乳首。まるで母乳を搾るように根元から掴んで指がめり込むぐらい強く握っていた。
「明日奈のおっぱいを見たのははじめてだ。大きくてすごく綺麗だ」
 怒りがこみ上げていたのに思わず見とれてしまった。
「すごいよ。明日奈ちゃんのおっぱいがおじさんの手に吸い付くようだ。収まりきらない乳肉がはみ出てるよ」
「あんっ……痛いっ」
「ごめんごめん。興奮してちょっと強く揉みすぎたかな」
「……もっと優しくしてください」
「ほんと明日奈ちゃんみたいな強くて有名なプレイヤーが、スケベな大人にエッチなことをされたくてALOにダイブしてたなんて夢みたいだよ」
 その言葉を聞いて俺は愕然とした。
「私、そんなつもり」
「いいんだよ、隠さなくても。おや、乳首が立ってきた。おじさんにセックスされるのを想像してもう興奮しちゃったかな」
「あんっ……ちがいますっ」
「明日奈ちゃんは素直じゃないなァ。こうして指で乳首をコリコリしてあげるよ。捻ると気持ちいいでしょ」
「はあっ、だめぇっ……」
「いい声だ。明日奈ちゃんは耳も弱いからねぇ」
 指で乳首を弄くり倒しながら、男は明日奈の横顔にキスをするように明るい栗毛色の髪をかきわけて左側の耳をべろべろ舐めだした。
「あっ、ああんっ……」
 甘い喘ぎを漏らした明日奈が首を倒してまぶたを閉じた。手はかろうじて男の手を抑えるように添えられていた。
「……はぁぁ」
「まるでエルフのお姫様みたいだね。耳の穴をベロでズボズボされながら乳首をクニクニされると体の力が抜けるでしょ」
「はぁ、はぁ……わ、私……」
 明日奈はすっかり中年男のテクニックによってメロメロになってしまったようだ。ニーソックスの膝がガクガクと震えていた。
 こんな弱々しい明日奈は見たことがない。
「ほんとに明日奈ちゃんはおじさん好みの女の子だ。どんどんエッチな気分に浸っていいからね」
「はぁん……ぁぁ……キリトくん……」
 画面の中の明日奈がつぶやくのが聞こえた。
「明日奈っ!」
 俺は端末に向かって声を出した。
「ほら、カメラの向こうで彼氏が見てると思って話しかけて」と、男がニヤつきながら囁いた。
 耳ごとねぶるように首筋まで舐めている。
「くっ……はぁっ……ゾクゾクするぅ……」
「恋人なのにキスまでしか許してないんでしょ。謝らないと」
「……ご、ごめんなさい、キリトくん。私、キリトくんに内緒でALOで知り合ったおじさんに胸を触られてるの……」
 息をするのが辛いみたいに途切れ途切れの声だ。ブラウンの瞳は潤んで、どこか虚ろになっていた。
 俺は何を言えばいいのかわからない。SAOなら男をペイン・アブソーバLv0で切り刻んでやるのに。
「どっちにしろ、今日は明日奈ちゃんの処女のオマンコにおじさんのチンポ汁を何回も注入してあげるけどね」
「はぁっ……最後までするのだけは……」
「いまさら手遅れだよ。明日奈ちゃんもそれを期待して来たんでしょ。さーて、こっちはどうかな」
「やぁっ! そ、そこは……!!」
 明日奈が甲高い声を発した。膝と膝を曲げてくっつけている。
 男の手が制服のスカートをめくって、明日奈の下着の中に入った。
「おほっ、すでにヌレヌレだ。大事なところがすごく熱くなってる」
「いやぁっ、はずかしいっ」
「これならすぐにでもエッチできそうだね」
「待って、ああん、だめぇ……!!」
 明日奈は男の手を動けなくするように足を閉じて腰を後ろに引いていた。
 だがすぐに体を起こされ、パンティーの内側を上下にまさぐられていた。
「あっ……あっ……私っ、はじめて男の人にあそこを触られてるっ……」
 部屋の天井を見つめ、明日奈が唇をかすかに開いた。力が全然入っていない感じで男の腕を掴んでいた。
 高級そうな白いショーツが濡れているのがわかった。 
「明日奈、まさか感じてるのか……?」
 細い眉を八の字にして、長い睫毛の先が小刻みに震えていた。
 まるでまだSAOに捕らわれていて、須郷伸之に捕まった明日奈がいたぶられている続きを見せられているような気がした。

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