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2.秘密

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作者:ブルー

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 詩織の背中を押して部屋に入る。
 ドアにカギをかけた。
(本当に来てしまった)
 心臓がバクバクと音を立てている。
 まるでAVみたいなシチュエーションだ。自分の娘とラブホテルに来るとは。
 選んだラブホテルはリゾートマンション風の外観で、室内は淡いピンクの内装で統一されて天井に照明があって明るい。どことなく全体に平成感が漂っている。
 中央にはダブルサイズのベッドがあり、スイッチ類がついている。正面の壁は大きな鏡張りになっていて、シャワールームの他にソファーセット、小さな冷蔵庫と部屋の隅には大人の玩具グッズの自動販売機が置いてある。フロントに電話すれば食事やコスプレの衣装までレンタルしてくれるサービスがある。
 
「荷物はその辺に置いて。喉乾いてる? ジュースあるよ」
「ううん……とくに」
 詩織は学生鞄を床に置くと、白いローソックスと焦げ茶色のローファーを履いた足を斜めに揃えてベッドの端に座った。
 興味津々に部屋を見回している。
 スカートから伸びた、ムチっとした太腿に私の視線はくぎ付けだ。
 見ているだけでムラムラとしてくる。
 詩織も高校生だ、男とラブホテルに来るのがどういう意味か知らないはずはない。
「し、詩織ちゃんはこういうところにはよく来るの?」
「たまに」
「グハッ!!」
「どうしたんですか?」
「な、なんでもない」
 覚悟はしていたつもりでも本人の口から知らされるとやはり傷つく。
 たまにということは1回や2回ではないはずだ。
 私の中にあった、理想の娘像がガラガラと音を立てて崩れた。
(お、落ち着け。ラブホテルに来たことがあるからといって、経験してるとは限らないだろ。相手はSNSの男なのか? それとも複数?)
 一縷の望みは、詩織は不純な交遊に身をゆだねるような女の子ではけしてないということだ。
 父親の私が知るかぎり彼氏を作ったこともない。
「部屋の中でもサングラスを取らないんですか?」
「じつは弱視なんだよ」
「帽子ぐらい取ればいいのに。へんなの」
 言葉に疑問を抱いているのを感じる。
 深く突っ込まれないために私は話題を変えた。
「人目があっていえなかったけど、プロフの写真より実物の方が可愛いね。ヘアバンドもよく似合ってるよ」
「ほんとですか」
「会ってみるとまったく別人ってパターンが多いだろ、最近は」
「いまのスマホの機能ってすごいですよね。私もついつい盛っちゃうかも」
「詩織ちゃんは盛る必要ないよ。これだけ美人だと学校でモテモテだよね」
「うふふ。お世辞が上手ですね」
「ほんとほんと。詩織ちゃんのスマホって最新のiPhoneだよね。値段、高くない?」
「どうして私のスマホの機種を知ってるの?」
 私は、しまった! と思った。
「さっき時間をたしかめてるときにチラっと見えてたからさ」
「そうだったかしら……おこづかいをためて買いました」
(……おこづかいは毎月決まった額しか使わずに残りは貯金しているはず)
 心の中で詩織のウソを追求した。
 毎月のスマホ代だってバカにならないだろう。
 パパ活で稼いだお金で買ったのか、男にプレゼントされたものかもしれない。

「お仕事はなにをされてるんですか?」
 詩織がたずねてきた。
「……金融関係かな」
 私はあらかじめ考えておいた職業を告げた。
「銀行員ですか?」
「まあ、そんなところだよ」
「私の気のせいかもしれないけど、以前にどこかで会ったことありますか?」
 私はドキッとした。
「なんだか他の人と雰囲気がちがうし」
「しょ、初対面だよ。おじさんはみんな似てるからね」
「そっかなぁ……」
「どこかおかしいところでもある?」
「うーん。怖い人かなって思ってました……歩いてるときも私の歩幅に自然と合わせてくれてたし、側にいるだけですごく落ち着く。まるで親戚のおじさんといるみたい」
 さすが詩織だ。勘が鋭い。
 この短時間で私の正体を機微に察知している。
 入念に変装していなければ一発で見抜かれていただろう。
「私のことより、詩織ちゃんの話を聞きたいな」
 詩織の隣に腰を下ろした。
 愛くるしい瞳で私のことをじっと見つめる。
 どうして詩織はこんなにもいとおしいのだろうと思う。生まれた時から天使のように可愛かった。
 このまま押し倒したい衝動に駆られる。
「こういうのはいつからしてるのかな」
「こういうの?」
「……パパ活」
「半年ぐらいまえだったかしら。夕子に遊びに誘われて行ったら知らない男の人がいたわ」
 私が危惧していたとおりだ。
 よくある話だ、真面目な子が学校の友人を通じてパパ活をはじめる。
 詩織は人気の女子生徒なので狙い撃ちされた可能性もある。
 夕子ちゃんは男たちから紹介料をもらっていたはずだ。
 ある意味で被害者のようなものだ。
「デートをしてみて、話の面白かった何人かと連絡先を交換したの。50歳ぐらいで会社の社長をしているっていう人が、私のことをすごく気に入ってくれたみたいで毎日メッセージが届くようになったわ」
「そいつにエッチな写真送った?」
「いつも優しくしてくれるのに、あんまり断るのも悪いと思って。ある日、中を見学してみるだけだからってラブホテルに連れていかれて、私はそんなつもりなかったのに最後まで……帰りは車で送ってくれたんだけど、アソコがヒリヒリして歩くのもすごく辛かったの」
(のおおお……なんてことだ!!)
 かすかな希望を打ち砕かれ、私はサングラスの下で号泣した。
 いつまでも子供だと思っていた詩織はすでに非処女なのだ。
 よりによって私よりも年上の中年男に抱かれて大人になっていた。
「詩織ちゃんみたいな真面目そうな子が……」
「私もまだ早いかなって思ってたけど、クラスの女子はみんな経験してるっていうし。夕子が、はじめては年上の男性にしてもらったほうが痛くないわよって教えてくれてたから」
「く、くわしく……ラブホテルで男にどんなことをされたか」
「いいけど、人に話したことないからはずかしいな」
「ハアハア……学校帰り? 制服を着てた?」
「部活の練習が休みで……はじめはスマホで私のことを撮影して、制服の上から胸を触られたり、スカートの中に手を入れて私のアソコを指でいじったりされて。制服を全部脱がされて裸になって、私が見たことのない機械を当てられてるとだんだん変な気持ちに。我慢してても勝手に声が出ちゃってたの」
「初体験だったんだよね? つまり、バージンを卒業」
 詩織は前髪のかかった長い眉を斜めに下げた。
 やはり詩織にとって不本意な初体験だったのだ。
 でなければ、こんな悲しそうな顔をするはずがない。
 どうやら経験人数は1人だけのようだ。
「私、はじめては好きな人にって小さい頃から決めてたのに。気が付いたらベッドで足を開かされてて、おじさんのアレが私の中に……最初はすごく痛くて涙が出たのよ。やめてってお願いしたけど聞いてもらえなくて、いわれた通り力を抜いたらちょっとずつ体の奥が熱くなってきたわ」
 詩織の説明を聞きながら、私はその場面を想像していた。
 周りのクラスメイトが次々と経験して、自分だけ取り残されるような焦りがあったのかもしれない。
 きっとそいつに何発もハメられたはずだ。
 大人チンポに貫かれて、可憐な詩織がヒィヒィと喘ぐ姿が目に浮かぶ。
 ようやくあの写真に繋がった。
「いまも会ってる、そいつと?」
「何度かデートしたけど、勉強に支障が出るといけないと思ってブロックしました」
 私はとりあえずホッとした。
 SNSの男とは連絡を絶つことに成功したわけだ。
 世間知らずで純真な詩織を調教して、自分専用の愛人かセフレにするにつもりだったにちがいない。
 悔しいが過去は変えられない。野良犬に噛まれたと思ってあきらめるしかないのだ。
「確認だけど、エッチをしたのはそいつだけなんだよね?」
「うん……危なそうな人とは1回デートしただけで会わないようにしてるし……おじさんはいい人みたいだから」
「私が?」
「なんとなく……すごく話やすいし。私、こんなふうに自分のことをしゃべったのはじめてかも。安心感みたいなものがある気がする」
 どうやら詩織は、私が危険人物ではないと認識した様子だ。
 もともと詩織はファザコン気味のパパっ娘だった。
 小学生まではお風呂も一緒に入っていた。
 中学校にあがってさすがに別々に入るようになったが。
 いまでもすごく寂しかったのを覚えている。

(そいつと何回セックスしたんだ。詩織の肉壺はどんな感じがするんだ)
 怒りよりも詩織の処女を奪った男が死ぬほど羨ましかった。
 出来ることならば私が詩織のはじめての相手になりたかった。
 高校生になって、急激に体つきや仕草が女性らしくなった。
 とくにきらめき高校の制服を着た後ろ姿は、さらさらの髪が背中に伸びて、スカートに隠れたお尻の陰影がプリンとしていて、父親の私でも思わず触りたくなるほどとても色っぽい。
(経験済みなら問題ないよな……)
 恐る恐る腕を伸ばして、制服の胸を片手で掴んだ。
 ずっしりとした重量感が伝わる。
「んっ……」
 詩織は逃げずにじっとしている。
 こうやってスケベな大人たちに胸を触られてきたのだろう。
 強く握ると元に戻ろうとする弾力がある。
 モミモミと揉んだ。
(思った通りでかいな)
 おそらく90センチ近くはある。
 家の脱衣所で裸になっているのをこっそり覗いて知っていた。
 薄着の詩織が家の中を歩き回るとたわわに揺れる。
 あと詩織は生まれつきのパイパンだ。
 子供みたいな一本スジのツルマンで下草が一切ない。
 同じ屋根の下に住んでいるからこそ知っている情報だ。
「ハアハア。詩織ちゃんのおっぱい、大きくて柔らかいね」
 私は万感の思いを込めて揉みまくった。
 こんなふうに詩織の胸を触れる日が来るとは思わなかった。

 これまで理性で押しとどめていた欲望が堰を切ってあふれ出す。
 私はベッドから立ち上がると、着ていたコートを脱いでズボンを下げた。
 すでに勃起していたチンポを詩織の顔に横から突き出す。
「……すごい」
 感心した様子でひとしきり眺める、詩織。
 左手で根元を支えると、指先で耳元の髪ををかきあげる。
 ベッドに座ったままで背中を丸めるようにして、小さな舌を伸ばして先っぽをぺろぺろと舐めた。
 唇で輪っかを作ってカポッと咥える。
 詩織の唇に私のチンポがズルズルと飲み込まれた。
(うおおおっ! し、詩織が私のチンポをしゃぶってる!!)
 感動に頭のてっぺんからつま先まで全身が痺れる。
 詩織は楽々と根元まで口に含むと、頬をすぼめてジュチュ! ジュルチュチュ! と、下品な音をさせて一心不乱にしゃぶりはじめた。
 あの上品な詩織が、淫らなひょっとこ顔になって首振り運動をする。
 さらさらのストレートヘアが波打って、時折私の反応をたしかめるように上目づかいをしている。
 まさか口に咥えているものが父親のチンポだとは思いもしないだろう。
(最近まで処女だっとは思えないテクニックだ。全部、男に仕込まれたのか??)
 詩織のおしゃぶりのリズムが早くなった。
 まぶたを閉じて「ンフっ、ンンっ」と、小気味良く鼻を鳴らしている。
 口の中では舌が回転するように亀頭に巻き付いている。
 完全に私をフェラだけでイカせるつもりのようだ。
 興奮した私はあっという間に絶頂を迎えた。
 詩織の口腔に思いっきり射精した。
「んぷっ……んんっ、んくっ、むぅ、んんむ……ゴクッ……」
 目じりに涙を浮かべた詩織が苦しそうな顔をする。
 喉を静かに上下に動かした。
(飲んだのか……全部……)
 本人は知らないとはいえ、父親の精液を飲んだという事実に奮える。
 神聖な制服を汚したくない気持ちからか、それともそうするように男たちに仕込まれたのか、チンポから残らず吸い取る。
 その姿に詩織の中に潜んだ雌の部分を感じた。
「ぷはっ……すごく濃い。まだ喉に引っかかってるみたい」
 詩織はスカートのポケットからハンカチを取り出して口元を拭う。
 にっこりとほほ笑んだ。
「フェラがとても上手だね」
「うふふ。喜んでもらえてうれしいです」
「いままで何人ぐらいしゃぶってきたの?」
「さあ……デートした人はほとんどかしら」
(やっぱり……おしゃぶりだけなら相当な経験人数だな)
 親として複雑な気持ちだ。
 性交を断るかわりに口で処理してパパ活相手を満足させてきたというわけだ。
 計算のできる詩織らしいといえば詩織らしい。
 他にもいろいろと仕込まれているかもしれない。
 優等生の詩織は、そういうことに関しても他の女子高生たちよりコツを掴むのが早いはずだ。

「おじさんが詩織ちゃんを気持ちよくしてあげるよ。ベッドに横になってごらん」
 ベッドに仰向けになるように指示をする。
 両手を体の上に重ねるようにして横になった詩織は、潤んだ瞳で天井を見つめている。
 制服のスカートをお腹の高さまで大きくめくった。
 引き締まった腹部と、色っぽい下半身が一気に丸見えになる。
 赤い小さなリボンの飾りがついた、純白のパンティーを身に着けていた。
 無防備な下半身が甘いデザートのように私を誘っている。
 ソックスの足先から順番に、脛、膝、太腿と撫でていく。
 どこもミルクを溶かしたように繊細な肌ですべすべとしていた。
 こうやってずっと触っていたくなる。
 パンティーに手を伸ばした。
 指で触れるとクチュッと音がした。
「あんっ……」
 詩織がわずかに身じろぎする。
 指先に水気を感じた。
 パンティーは大きなシミができるほど濡れていた。
(フェラをしながら感じていたのか)
 私はますます興奮した。
 真面目な女子ほど性に目覚めるとエロくなるという都市伝説があるが、詩織はモロに当てはまるようだ。
 ムワッとした雌のフェロモンが漂っている。
「いけない子だ。詩織ちゃんの大事なところ濡れてるよ?」
「は、はずかしい……」
「どんな気持ち?」
「とてもドキドキしています。すごくイケないことをされてるみたい」
「みたいじゃなくて、いまからするんだよ」
「はぁ……んん……」
「パンティーの上から指で触ってあげるからね」
「あの……あんまりいじめないで」
 首だけ起こした詩織は片手で私の手を掴む。
 涙を浮かべた表情でいやいやと首を横に振った。
 まるで処女みたいな反応だ。
 すごく男心をくすぐられる。
 すでに経験済みとはいえ、知らない男にそこを触れられるのは死ぬほどはずかしいのだろう。もしくは敏感すぎて触られると変になるから触ってほしくないか。
(この下に詩織の割れ目が!)
 緊張で喉がカラカラに渇ていた。
 大事に育ててきた娘の秘密の場所に触れる瞬間が来た。

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