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作:ブルー連絡
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2019/01/02
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 都内、きらめき高校--。
 夕日が差す3-Aの教室には、藤崎詩織と高見公人(たかみ・なおと)の姿があった。
「どう?」
「隣のクラスの男子にも聞いて回ったけど何にも。そっちは?」
 公人の返事に詩織は落胆の色を隠せない。
「私もLINEグループを使って呼びかけてみたけど手がかりはなかったわ」
「そうか」
「いったいメグはどこに居るのかしら。スマホも繋がらないし」
「どこか知り合いの家に居るんだよ」
「知り合いって学校の?」
「最近だとネットでとか」
「メグが人見知りをする性格だって公人も知ってるはずよ」
「だよなー。見ず知らずの他人と打ち解けるタイプじゃないよな」
「もう一週間よ、家に帰らないなんて。連絡もないなんて絶対におかしいわ」
 思わず語気を強める。
 美樹原愛(みきはら・めぐみ)は詩織の親友の女子生徒だ。先週の水曜日に下校した後、失踪同然に姿を消して行方不明になってしまった。
「警察はなんて言ってるんだ?」
「よくある家出だろうって。いまの時期はとくに届け出が多いみたい。メグはそういう娘じゃないのに」
「肝心なときに役に立たないな、警察は」
「メグが居なくなってムクも元気がないらしいのよ」
「美樹原さんってこれまでに家出した経験ないんだよな?」
「当たり前でしょ。きっとメグは何か事件に巻き込まれて監禁されているんだわ。こうしてる間にも怖い目に遭ってるかもしれないわ」
 詩織の愛くるしい瞳が悲哀に染まる。背中まで伸びた艶々としたストレートヘア、トレードマークの黄色いヘアバンドに、まるでアニメのヒロインのような顔立ちをしている。テニスで鍛えた均整の取れたスタイルも相まって、詩織はきらめき高校でアイドル的人気の美少女だ。いまでは他校にまでその名前が知れ渡っている。街を歩けばすれ違う男達がこぞって振り返り、芸能界にスカウトされることもめずらしくない。
そんな詩織だが高校を卒業するまで恋人を作らないという考えの持ち主で正真正銘の処女だ。いまだに異性との交際経験はない。
「なあ、元気だせって、詩織」
 公人は詩織の肩に優しく手をかけた。
「ごめんなさい。こんなときこそ親友の私がしっかりしてないといけないのに」
 公人は教室に他の生徒がいないのを確認して詩織との距離を詰める。
 ちょうど教室のドアが開いて校内中を聞き込みをしていた早乙女好雄が戻ってきた。
「よおっ! 待たせてごめんごめん!」
「好雄くん」と、詩織がそちらを振り向いた。
 公人は「いいところだったのに」と思わず舌打ちをした。
「なんか言ったか?」
「こっちの話だよ。それより何かわかったのか」
「ああ、耳かっぽじって聞けよ。さすが情報ツウの好雄さまだなって感心するぜ」
「もったいぶらずに話せよ」
「そうせかすなって。失踪した日に美樹原さんは下須(しもす)に呼び出しをくらったらしい」
「下須って体育教師の”ゲス”か? どういう理由でだよ」
「さあ、そこまでは知らないけどさ。放課後に美樹原さんが体育教官室に1人で入って行く姿を見た奴がいたんだよ。詩織ちゃんは聞いてない?」
「メグ、そんなこと一言も言ってなかった」
「とにかくさ、下須が何か知ってる可能性が高いだろ。最後に会った人物なわけだし」
「そうね……話をしてみる価値はあるみたい」
 好雄の説明に詩織は納得した様子でうなずく。
 公人が「けど、あのゲスが俺らが聞きにいってすんなり答えるか。ぶっ倒れるまでグランドを何周もさせたり、生徒をモブ扱いするような奴だぜ。性欲の塊で女子生徒にセクハラしまくってるって噂があるだろ。詩織だって耳にしたことあるだろ」
「ええ、私も正直言って下須先生は苦手だわ。体育の授業中にこっちを見られていると思っただけで寒気がするもの。この間なんて服装チェックだっていって制服のスカートをめくろうとしたのよ」
「ほらな。美樹原さんが失踪した情報をゲスがわざわざ話すはずないだろ。案外、あいつが監禁してる犯人かもしれないぜ」
「そこで詩織ちゃんの出番なわけさ」
「詩織の出番?」
「俺とお前が行ったところで怒鳴って追い返されるのがオチだよな。詩織ちゃん1人ならあいつも喜んで会ってくれるだろ。一番お気に入りの女子生徒なわけだし、油断させて情報を聞き出すって作戦だよ」
「おい、そんな危ないこと詩織にさせられるわけないだろ。1人で体育教官室に行くなんて自ら猛獣の檻に入るようなもんだ。どんな目に遭うかわかったもんじゃない」
「けどさー、糸口はこれぐらいだぜ」と、好雄は両手を広げた。
「私、やるわ」
 横で聞いていた詩織がはっきりとした声で返事をした。
「詩織、本気かよ。体育教官室はあいつのテリトリーだぞ?」
「下須先生も教師の一員のはずよ」
「詩織は甘いよ。ゲスに人並みの倫理観を期待するだけバカだろ」
「でも、他に手がないじゃない」
「それはそうかもしれないけどさ……。やめとけってマジで。もっと俺らで情報を集めるからさ」
「もう迷っている時間はないわ。私なら平気よ」
「詩織」
「メグは私にとって大切な親友だもの。助けるためならどんなことでもするつもりよ」
 公人の心配をよそに詩織は下須に1人で会いに行く覚悟を決めていた。
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