イラスト・小説投稿サイト
登録者数: 52
today: 681
total: 2153837
lion
作品閲覧
9
作:コキヲ連絡
create
2018/10/10
today
3
total
286
good
1
1 2 3 4 5 6 7

- 9 -

仲良しって何でしょうね。
これ書きながら、作者はそんなこと考えてます。

別に立派なテーマの作品じゃないし、単に年の離れた兄妹のエッチなラブコメ楽しみたいだけ。
だから細部の設定とか何もきめずに、出たとこ勝負で書き始めました。
でも書き進むうちに、茜ちゃんと中君の“仲良し”の形を大事にしたい──そんな気持ちが強くなっています。

『てか、この兄妹、茜ちゃんの童貞攻撃にタジタジの中君──という構図があって、初めて会話が弾むというか』

前の方に、自分で書いた文章ですが。
いま思うと、きっとこれが、この兄妹の“仲良し”の形です。

茜ちゃん、一生懸命、年の離れたお兄ちゃん=中君にアクセスしてます。
童貞バカにする、罵倒するって形で。

中君、ちゃんと応えてます。
ジタバタうろたえて、赤恥さらす──って形で。

互いに相手の人格を尊重し、傷付けることは一切言わず、0円スマイルで微笑みあう二人──なんて立派な仲良しも、世界の果てとか、駅前のバーガーショップにはいるのかもしれませんが。
いても作者、興味ありません。

だから、この凸凹兄妹を産んでしまったのでしょう。
エッチでいいから、健やかに育って欲しいなあ……

さて、お話の方は:

突然の来客で、中君、茜ちゃんの前で「してみせる」こともなく(何を?)土曜日は結局、平和にというか、うやむやに終わりました。
ホッとしたような、でもそれ以上に残念だったような気もする、ドエムの30歳童貞お兄ちゃん。

【中】
「あのまま茜ちゃんの前で……してたら……どうなってたんだろう?」

こればっかりは、考えても答えは出ません。
茜ちゃんは勢いで言っただけで、実際に見てしまったら、引いてしまうかもしれないし。
でも──

中君、デスクの一番上、鍵のかかる引き出しを開けて、例の写真を取り出します。
茜ちゃんのプレゼント。
中君限定、極秘のM字開脚パンチラ写真。
中君、貰ったその日に、大事に大事にラミネート加工して、茜ちゃんの命令通り、鍵のかかる引出しに厳重保管。
スマホやパソコンにはもちろん入れてません。

【中】
「この写真をくれて……使った回数まで報告しろって言うくらいだから……それなりに僕を受け入れてくれてるって、考えたいとこなんだけど……」

そう、中君は迷っています。
何をどう迷っているのか、自分でもうまく説明できないのですが。

【中】
「調子にのって僕がウヌボレたら終わり。なんか……そんな気がするんだよなぁ……」

これも根拠はありません。
でも、それなりに、本音の部分で茜ちゃんと接してきたお兄ちゃんの感覚は、きっと正しいでしょう。

焦るな、中君。
急がば回れと言うじゃないか。
そもそも茜ちゃんという女の子は──って、人が大事な話をしているのに、またその写真でシコシコ始めるのかキミは!

でも、たまんないよね、制服JKのM字開脚。
しかも茜ちゃんだし。
……その写真、後で作者にも使わせてくれない?

【中】
「あ、茜ちゃんッ、茜ちゃん……茜ちゃあぁぁん!」

あ、あのさ、茜ちゃんにナイショで、パンツの色だけでも教えてくれない?
そしたら、すぐにでも、茜ちゃんとのエッチシーン書いてあげるから!
ね、いい取引でしょ?

【中】
「あ、茜ちゃんのパンツ……み、見えてる……見せてる……茜ちゃんが自分でッ……茜ちゃんッ茜ちゃんッ!」

……聞いてねーよ、この童貞(←お前が言うな童貞)
フン、もう中君なんてほっといて、茜ちゃんの様子見に行こ~っと。

で、茜ちゃんの部屋です。
来客の古屋さんが帰った後、茜ちゃんは自分の部屋で、しばらく思案顔。

【茜】
(あれってやっぱ……目ぇ付けてるよね)

女の子のカンです。
古屋さんは、突然の来訪理由をきちんと説明してたし、とくに不自然な態度はなかったけど。
そんな理屈、全部すっとばして。

【茜】
(あいつの方に脈はなさそうだったけど……でも女と付き合ったことない童貞だし、どう転ぶかわかんないし……)
【茜】
(べ、別にあいつが誰と付き合おうといいじゃん。それで童貞卒業して、ちゃんと結婚とかすれば、もうあたしが余計な心配する必要ないわけだし)

ここで茜ちゃん、全くの偶然ですが、隣室の中君と全く同じ行動をします。

ち、違いますッ!
おなにーじゃありません!
その前に中君がとった行動は何でしたか?

そう、鍵のかかる引き出しから、茜ちゃんの写真を取り出していましたよね?
茜ちゃんも、同じタイミングで、同じことをしたんです。
机の、鍵のかかる引き出しから、1枚の写真を取り出しました。
それは、中君が、お父さんと並んで写っている写真。
再婚前、お母さんが茜ちゃんにくれた写真でした。

【お母さん】
「この歳で再婚したいなんてのは、私のわがまま。相手の人には、もうとっくに成人してる社会人の息子さんもいる。この人」

お母さんが指さした人が、中君。

【お母さん】
「だから、茜の気持ちを正直に聞かせて。茜が反対なら止めるとか、そんなお仕着せじゃなくて、どうすれば茜の気持ちを大事にできるのか、それをきちんと考えたいから」

まだ中学生だった茜ちゃん。
すぐには返事ができませんでした。
でも──
それ以来、何度もその写真を見てきました。

お父さんになるかもしれない、白髪まじりのおじさん。
その隣に、お兄ちゃんになるかもしれない、見知らぬ男の人。
もうすぐ30歳という話ですが、そうは見えません。
よくいえば若く見えるし、悪くいえば幼いというか、どこかあどけない感じ。

一言でいえば:

【茜】
(優しそう……)

というのが、茜ちゃんの第一印象でした。

あれから、いろいろあって。
今はこうして、何とか兄妹として、一つ屋根の下で暮らしている二人です。
でも、もし中君に、年相応の恋人とかできて、結婚とかして、この家を離れて行くことになれば。

【茜】
(私はまた……家族を失うのかな)

古屋さんの登場で、年頃の茜ちゃんは、そんなことまで考えてしまったのです。

……とゆーシンミリした場面なのに。
隣室では、茜ちゃんのパンチラ写真で自家発電に励んでいる中君。
殴ってもいいよね?


(つづく)
作品の感想はこちらにおねがいします
1
© 2014 pncr このサイト上にある画像・文章の複製・転載はご遠慮ください。問い合わせ
since 2003 aoikobeya