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作:クマ紳士連絡
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2018/10/01
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[向坂環ファン倶楽部]に登録して、2ヶ月が経った。外では木枯らしが吹き始め、季節はすっかり冬。
12月になろうとする中、秋頃から始めた日課は今日も続けている。
シンプルなサイトの唯一の盛り上がり場所、写真や動画付きの彼女の″使用履歴″だ。
毎日1人から4人に使われる彼女。登録人数は日に日に増えて行き、今や300人を超えていた。
全員が彼女を抱いたわけではなく、観る専門の奴らも多いようだ。
常連も何人かいるようで、サイトの建設当時からいるらしいメンバーは、自分達が躾たと豪語していた。
しかし、躾たと言っても彼女は元からほぼ無抵抗らしいし彼女の身体を勝手に使っているだけの連中だ。
掲示板の書き込みには、ルール違反をしようとして彼女に制裁された者も少なくない。
写真や動画に映る彼女も、身体は男に屈してはいるようだったが心はまだ折れていないようだ。
男達の精液をたっぷり浴びながらも、快楽に溺れず、また妊娠した様子もない。
避妊薬を絶えず服用していると噂にはなっているが、果たしてその抵抗もいつまでもつか。
今日も彼女は、自分達の通う学校で犯されたらしい。
学校の教師にクラスメイト、後輩、果ては用務員のオヤジにまで使われる始末。
プレイ内容はどれも酷いものばかりで、彼女を人とは扱わず、道具か何かと勘違いしているようなモノばかりだった。

……可哀想に。私なら、こんなボロボロになる愛し方はしない。

彼女が自分で求めてくるよう、心を開いてみせる。
そう考えながら掲示板の書き込みを見ていると、興味深い書き込みを見つけた。

『名無しさん︙ おまいらタマちゃん虐めすぎʬʬ この幸せそうなタマちゃん見ろよʬʬ』

1枚の写真が添付してあった。そこには、このサイトに似つかわしくない幸せそうな笑顔の彼女が写っていた。

これが、彼女の本当の笑顔……。

自然体でいる彼女を見て、胸が高鳴る。

このサイトの彼女は、いつも辛そうな顔をしていた彼女が……こんなにも自然な笑みを浮かべているなんて……!
私はこの写真の出処を知りたくて、すぐに書き込んだ。

すると、

『名無しさん︙ 彼氏くんといるからでしょ。束の間のイチャイチャタイム。この後タマちゃんは、俺らのチンポを咥えに行くからʬʬ』

彼氏……。そうか、彼氏がいるのか。

自分でも信じられないくらい、胸が痛い。私はなぜ、彼女にここまで焦がれているのか。
毎日オカズにして、このサイトの奴らと同じように彼女を性の捌け口としか見ていないはずなのに。

……いや、違う。私はコイツらとは違う。私は、彼女を愛したいんだ。

他の奴に渡したくない。そうだ、違う。今だけ、今だけだ。
私に利用券さえ回ってくれば、きっと!
その時だった。パソコンの右画面にメールの通知が表示された。
まさかまさかと慌ててマウスを握り、パソコンを操作する。

…………やった! やったぞ!

メールボックスをチェックすれば向坂環ファン倶楽部からメールが来ていた。
中身を見れば、予約受け付けのお知らせ。時間指定と待ち合わせ場所、さらには彼女の″状態″まで指定出来るようだった。
時間は、彼女は学校に通っている日だから放課後かもしくは朝会って学校に行かせるか、どちらか……サボらせるのは本意ではないし、やはり放課後にしよう。
待ち合わせは、私のアパートに呼んでもいいが……自宅に呼ぶのは掲示板を見ると結構多いようだ。
掲示板の奴らも他の登録者達がしないプレイ内容を考え、実行しているようだし……私としても二番煎じでは旨みが少ない。
……よし、あそこにしよう。私が見た限りだと掲示板の連中はまだ利用していない場所だ。
場所はコレでいいとして、最後は彼女の状態か……。服装や下着、さらには彼女に最初からローターなどを使わせる事も指定出来る。
ローターやバイヴなど、そんな機器の指定すら彼女は従い、最初から股を濡らして、落ち合ってすぐに抱かれる場合も少なくないようだ。
……しかし、それではつまらない。私としては自然体の彼女から段々と流れを作り、快楽に溺れて欲しい。
24時間しかない、と考えてはやる気持ちはあるが、私としてはいきなり股を開く女相手では勃つ物も勃たないと思った。
服装は学生服が多い彼女。悩んだ末にやっぱり学生服を選んだ。下着は着用。下着の種類までは指定しない。

……これでいいだろう。いや、待てよ……一つだけ……一つだけ、特別な注文をさせてもらおう。これだけは是非とも、彼女に叶えて欲しい。

私は全ての内容を書き込み、サイトへメールを返信すると、その数十分後に予約完了メールが届いた。
彼女の予定表には、はっきりと私の利用日時時間が予約されており……私はまだかまだかと、その日を待っていた。
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