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作:クマ紳士連絡
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2018/06/21
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ー4月17日ー

「あー。つまんねえなー。なんか面白い事ないかなぁ」

「お前、いっつも同じ事ばっかり言ってるな」

中学校からの帰り道、隣にはいつもの如く、あまり感情を感じさせない顔の佐崎。
同じサッカー部に所属しているコイツは無愛想なクセに地味に女にモテる。
顔はそこそこ整ってはいるが、イケメンと言うほどでもなく身長もそれなり。
ただサッカーに置いては部の中で群を抜いてうまい。
ぶっきらぼうだが、チームを引っ張る司令塔を中学2年でもう出来ている。
3年の先輩達に負けず劣らず、サッカー部を支える存在。
補欠なんかの俺とは違い、どこか大人びた奴だった。

「だってよー。毎日毎日サッカーの練習だけじゃつまんねえしよ。お前はイイよな、モテてさ」

わざとらしく肘でつついてやれば、溜息を返された。

「あんなガキ共にキャーキャー言われても嬉しくねえよ。女はもっとーー」

「「巨乳じゃねえと」」

佐崎と意見がぴったり一致した。顔を見合わせ、2人で噴き出した。
コイツは無愛想だが、こと女の趣味については一緒だ。
クラスの女子共はどいつもこいつもガキばかり、学校内には目を引くような巨乳ちゃんは1人もいなかった。
サッカー部の奴らは、同じ学校に夢見る奴もいるが俺と佐崎は違う。
まずは胸。その他は後から付いてくるオマケに過ぎない。
だけど、やっぱりブスはいやだよなーといつも議論する。
いつものサッカー部の練習帰り、帰り道の土手を歩いて行く。
夕日が暮れそうになる時間帯で歩いていると、草むらに寝っ転がる女の人を見つけた。

「うわ! 見ろよ佐崎。デカパイの姉ちゃんが寝そべってるぜ。でけぇ〜」

俺は思わず声に出し、隣の佐崎に見るよう促す。
草むらに寝そべっている女の人は高校生らしく、見た事ある制服を着ていた。
特徴的な赤い長髪。しかし、何より俺の目を奪ったのは存在感をアピールする2つの大きな膨らみだった。
制服の胸元が盛り上がり、その部分だけ自己主張が激しい。寝ている姿だったが腰も細く、スタイル抜群に見えた。
顔はよく見えないが、その身体だけでも涎が出そうだ。

「あー確かにでけぇな。でも彼氏持ちだろ、あれ」

佐崎は同意を示したが、同時に興味無さげな反応を返した。
確かに巨乳のお姉さんは、線の細い優男に膝枕をされていた。
お姉さんが無防備な姿を見せているのに、胸を触る所か悪戯もしないようだ。
どこか困っているような印象も受け、情けないカッコ悪い男だと勝手に見下してしまう。
俺なら、あんな巨乳の彼女が居たら寝てる間でもオッパイで遊ぶ。
両手の指を怪しく動かし、頭の中のお姉さんのオッパイを型を変えるまで揉みほぐしていると、

「馬鹿。アホな事やってねえで行くぜ。彼氏持ちはやめとけって」

佐崎が呆れたように口にしながら、興味を無くしたように歩いて行く。
折角の美人で巨乳なのに、と俺は後ろ髪を引かれたが、確かにあんなにイチャイチャしている2人を引き離すのはめんどくさそうだと独り言ちる。
顔や身体だけで、どんな人かも知らないしな。
あんな身体の女の人のエロ本あったら、絶対買うんだけどなぁ。
後ろ髪を引かれる思いでいっぱいの俺は、名残惜しくも土手で寝転ぶ巨乳のお姉さんを見納めようと目を向けた。
日が暮れ始めた頃、ようやくお姉さんは彼氏の膝から頭を上げ、伸びをしていた。
楽しげになにかを話しているようだが、中身まではもちろん聞き取れない。
ただお姉さんの顔はとても嬉しそうで、笑顔がとても眩しかった。

……あー、羨ましい。マジで巨乳で美人の恋人欲しいなぁ。

中学生のクセにと言われるかもしれないが、童貞はさっさと捨てたい。
スポーツなんかより、女を抱きたいと考えていると、前を行く佐崎から猿みたいな顔してるぞと馬鹿にされた。
仕方なく帰り道を歩き始める俺。
どこかにエロ本でも落ちてないかと目を向けるが、道端には都合良く落ちているわけもなく。
溜息ばかりが出てしまう中、ふと佐崎に一つ質問をしてみた。

「なぁ、さっきのお姉さん。下着は何色だと思う?」

「……黒」

「えー? もっと明るい感じのさ。シマシマとか似合うんじゃね? 」

「いーや。エロエロな下着が似合うね。大人の余裕をさ、見せて欲しい」

さっきまで興味ないとか言ってたくせに、やっぱり興味あるじゃん。
2人でお姉さんの下着について議論しながら、バカな同級生と彼女が居ない者同士で帰り道を歩いた。
きっといつかは、巨乳の彼女が出来ると信じて。
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