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作:クマ紳士連絡
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2017/12/21
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クマ紳士
ー4月14日ー


「……ん?」
「どうしたの、向坂さん?」
「誰か居たような……気のせいかしら?」
……危ないんだお。向坂さんは相変わらず勘がいいんだな。
次の向坂さんのクラスは移動教室。別の教室へと向かう彼女に見つからないよう隠れながら、彼女にカメラを向ける。
校内から外れた渡り廊下を通っているため、辺りは人が少なく、隠れる場所もたくさんある。
バレないように写真を撮るには、打って付けの場所なんだお!
望遠レンズを付けたカメラから覗いた先には、赤い長髪を靡かせた美少女が歩いていた。
制服を押し上げるおっきなおっぱいと、ミニスカートから零れそうなお尻。ハイニーソに包まれたむっちりした太もも。
高校生とは思えないナイスバディで、さらには人当たりもよく、学業も優秀。
向坂さんは転校してから、すぐに人気が出て、男子からも女子からも好かれる存在だった。
……でも、そんな向坂さんは僕ちゃんに惚れてるんだお。皆はまだ知らないけど……ぷぷぷぷ!
必死にこみ上げる笑いを堪えた。今日も向坂さんの写真を色々な所から撮れて、とても満足出来た。
向坂さんに惚れられていると確信したのは、昨日のお昼休みの時だった。
僕ちゃんが帰り支度をしていた時に、鞄の中に入れていたエロゲの攻略雑誌を落としてしまったんだな。
教室にはほとんど生徒は残ってなかったんだけど、やっぱりクラスの奴らは引いて、僕ちゃんの陰口だらけ。
僕ちゃんもさっさと帰ろうとしたんだけど、
『大丈夫? こうした漫画の本は学校に持って来ない方がいいわよ?』
向坂さんは嫌がる事もなく、本を拾って僕ちゃんに渡してくれたんだな。
その姿を見て、僕ちゃんの身体に電流が走ったんだお!
まるで、僕ちゃんの大好きなエロゲのヒロイン……ファイタータマちゃんみたいだと!
ファイタータマちゃんは、姉御肌の美少女キャラ。エロカワボディでおっぱいを揺らしながら戦う戦士。
仲間に慕われ、どんな相手にも手を差し伸べる。
けど、仲間を守ったり、弱い村人達を助けたりで捕まり、凌辱される。
僕ちゃんはタマちゃんの痴態が見たくて、色々なバッドエンドを見た。
ハッピーエンドもあるが、やはり普段は強気な彼女が許しを乞うまで犯される姿がたまらない!
……向坂さんも、ファイタータマちゃんみたいにしたいんだお。
エロゲの攻略雑誌を僕ちゃんに届けてくれた天使。
おそらく僕ちゃんに一目惚れした彼女は、まさしく現実のファイタータマちゃんに他ならない。
うぷぷぷ! いつか僕ちゃんの愛をあげるからね、向坂さん。
頭の中ではすでに彼女は僕ちゃんに身体を捧げ、犯され喘いでいる。
カメラの向こうの彼女もまた、その未来を望んでいるはずだった。
……お。入ってったんだお。これなら……!
次の授業が始まる教室へと入っていった向坂さん。
彼女のぷりぷりしたお尻が中に入って行くのを見届け、僕ちゃんも急いでその場を離れる。
隠れながらの撮影とはいえ、誰かに見つかりでもしたら面倒だ。
早く向坂さんの教室に行かなきゃ……お楽しみタイム……デュフフ!
僕ちゃんは自分の重い身体を懸命に動かしながら、人目に付かないルートで向坂さんの教室を目指した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ……はぁ……ここが向坂さんの机」
僕ちゃんは身体を乗せ、机全体を抱きしめる。
頭の中では彼女の身体が僕ちゃんの腕の中にあった。
「きっとこの辺りに、向坂さんのデカパイが押し付けられてるはずだお。あれだけ大きかったら、きっと机に乗ってるお!」
机の端を両手で摩り、舌を這わせる。木製の机は僕ちゃんの唾液で色が変わってしまった。
「そしてそして……これが向坂さんの座ってる椅子! きっとこの辺りに~向坂さんのケツ穴! そして前の方にはマンコが! 当たってるはず!」
床に座り込み、向坂さんの座っていた椅子の匂いを嗅ぐ。わずかに、女性特有の甘い香りがした気がする。
……はぁ~! 最高! 生きてて良かった~! 向坂さんの匂い、最高なんだお!
椅子に鼻を押し付け、香りを逃がさないよう一心不乱に嗅いでいく。
誰かに見つかったら、一生の終わりと分かってはいるが、向坂さんの魅力に取り付かれた僕ちゃんは構わず嗅ぎ尽くした。
「……ふぅ~。匂いは堪能したお。あとは……」
舌を出し、わざと激しく左右に動かす。僕ちゃんの舌はまるで生き物のように自由に動いているようだった。
「向坂さんの味、堪能させてもらうんだお!」
あ~んと舌を椅子に押し当てる直前
「…………」
僕ちゃんは視線を感じ、ゆっくりと頭を上げて、廊下側を見た。
すると、
「……」
僕ちゃんへと怒りに眉を顰めた表情を見せる彼女……向坂さんが教室のドア、ガラス戸の部分から僕ちゃんへと熱い視線を送っていた。
「あ……えっと。み、見たんだお?」
「……」
彼女は無言で教室のガラス戸を開け、僕ちゃんではなく、自分の机に視線を向けていた。
僕ちゃんの涎で色が変色した机だ。
「……まさかと思ったけど、ここまでとはね」
普段の彼女とは違い、簡単に人を殺してしまいそうな殺気に満ちた瞳。
僕ちゃんは思わず、彼女から距離を取った。
「ど、どうして気付いたんだお?」
「……貴方が来ていないってクラスの人がね。これは怪しいって教えてくれたの。私をずっと見てたのは知ってた。けど、まさかこんな行為を学校でするなんて、ね」
僕ちゃんがさっきまで舐めていた机を見下ろす彼女は、嫌悪感たっぷりの眼差しをすぐにこちらに向けた。
ゾクゾクと、僕ちゃんの背筋に悪寒が走る。
「ゆ、許して欲しいんだお! 僕ちゃんはただ、向坂さんが大好きなだけなんだお! こんなに美人で優しくて、エロ可愛い女子がクラスに居たら、誰だってやりたくなるお!」
僕ちゃんは必死に彼女に訴えた。
優しい彼女なら、分かってくれる。
さらに欲を言えば、ここで僕ちゃんを許してくれるなら……抱けるとまで思った。
いざとなったら、奥の手も……デュ、デュフフ。
「……アナタ、本気で言ってるの? 幾ら何でも、ここまでしたら問題よ。取り敢えず、先生には報告させてもらうわ。一緒に職員室に来て」
呆れたように溜息を吐きながら、彼女は言う。
ニベも無い判断。怒りの表情を浮かべながらも、冷静な判断を降した。
僕ちゃんは慌てながら、向坂さんに待ったを掛ける。
彼女は僕ちゃんに厳しい視線を向けながらも、話を聞く素振りを見せた。
何だかんだ言っても、やっぱり僕ちゃんに気があるから話を聞いてくれるのだろう。
僕ちゃんは思わず嬉しさのあまり笑みが零れてしまう。
向坂さんは怪訝そうな顔を見せたが、僕ちゃんはにこやかに笑いながら、懐からデジカメを取り出し彼女に渡した。
「これは?」
「僕ちゃんの愛の証なんだお。撮った写真を見て欲しいんだお」
僕ちゃんは彼女の隣に立ち、最初の操作をしてあげた。
隣に立つ彼女から甘い匂いがして、それだけでクラクラする。
「これ……」
……デュフフ。向坂さんが感激のあまり固まってるんだお。
デジカメの画面に写っていたのは、女生徒のパンチラ写真。
僅かに翻った赤い長髪が、その被写体が向坂さんである証を物語っている。
ちなみにパンツの柄はシルクの純白。清楚で可憐。それでいて高級感を感じさせる下着は、彼女によく似合う。
「苦労したんだお。向坂さん、警戒心高いから、隠し撮りはいつも大変で。このパンチラ写真だって、たまたま強風が吹いて取れた奇跡の一枚なんだお」
向坂さんと一緒にデジカメに写った彼女のパンツを見る。
ちなみにこの写真は今日撮影したモノ。向坂さんのスカートを今捲れば、同じ下着が見えるはずだ。
僕ちゃんと殆ど背が変わらない彼女と並ぶと、視線のすぐ横に制服を押し上げる彼女の巨乳が映る。
彼女が呼吸する度、動く度に盛り上がる胸。さっきから、揉みしだきたい欲求を我慢するのに必死だった。
いや、僕ちゃんの口の端からは我慢しきれない涎が流れ落ちていた。
「……他にも撮ったの?」
向坂さんの質問に、僕ちゃんは無邪気に瞳を輝かせた。
「もちろん! 全て君への愛のため! こ、向坂さんの写真、たくさんあるんだお!」
デジカメの画像を次々と彼女に見せる。
それは遠くからの望遠が殆どだったが、彼女の登校風景だったり、体育の授業のために体操服……ブルマー姿だったりする。
中でも彼女の体操服は刺激的すぎて、ウチのクラスの殆どが目を離していなかった。
彼女が走る度に揺れる胸。切れ込みの深いブルマー。ニーソックスに包まれたムッチリした太もも。
僕ちゃんの大っ嫌いな体育が、同じ体育館にいる彼女の存在だけで……世界がガラリと変わったのだ。
「こ、向坂さん、分かってくれた? ぼ、僕ちゃんの気持ち。僕ちゃんは、君の事、だ、だ、大好、大好き……な、なんだお」
僕ちゃんは恐る恐る、向坂さんの表情を盗み見る。
すると彼女は、こちらに気付き、僕ちゃんの方へ顔を向ける。
その表情には、笑みが張り付いていた。
……おおっ! よ、喜んでる! 向坂さんが喜んでる!! 行ける! 行けるんだお!
調子に乗った僕ちゃんは、彼女の手を掴もうと手を伸ばすが、
「あ、あれ? 向坂さん?」
彼女の手がスルリと僕ちゃんの手から逃げ、両手でデジカメを握った。
「よくも私に、こんな写真見せてくれたわね……! ここまでトサカに来たのは、久しぶりだわ……!」
笑顔から一点、顔が般若のように一瞬にして歪む。
ぴくぴくと顔中の筋肉が痙攣しているかのようだ。
「な、なにするつもりだお。そんな事したって握り潰そうとでも? ば、馬鹿な真似やめて、返して欲しいんだお! 万が一にでも壊れたら……!?」
ミシミシと、デジカメから悲鳴が上がり始める。嘘だろと眼を疑うが、パキッ、パキッと金属がひしゃげ、ボディが歪む。
彼女に静止を呼びかけるが聞かず、夢か幻かと疑っている間に……。
バキィ……ッ!! とデジカメが真っ二つに砕けた。パラパラと金属の破片が彼女の手から滑り落ちていく。
「ひ、ひぃっ!? ぼ、ぼ、ぼ、僕ちゃんのデジカメがぁッ!?」
本体も床に落ち、無残な姿になったデジカメを見下ろす。
力無く床に膝を付くが、よく見ればデジカメのメモリーカードは無傷のようだった。
これさえあればと、僕ちゃんは震える手でそれを拾うが、
「没収」
彼女の白魚のような手が、横からソレをかっさらった。

「コレが何かは私知らないけれど、アナタのその顔から察するに良くない事しか起きそうにない。

さあ、職員室に行くわよ。盗撮の件やこの机と椅子……さらにはストーカー紛いの事、報告させてもらうわ。」

腰に手を当て、胸を張って堂々と宣言する彼女。

自らの正義の為なら、問答無用で何でもやってしまう所……益々僕ちゃんの大好きな、ファイターたまちゃんに似てる。

けれど、ゲームの中の彼女とは違い……。

「良いわね? 逃げようとしたら、力づくでも引っ張って行くわ。自らの罪は、きちんと償いなさい」

僕ちゃんの手には負えない、攻略不可能のメインヒロインだった。
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