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2017/12/14
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登場人物

登場人物の年齢はこの話が始まった時点であって、年と共に当然年齢が増えていきます。


藤崎詩織  29歳  藤崎産業(株)の副社長

藤崎公人  29歳  藤崎産業(株)の社長

藤崎伊織  10歳  詩織と公人の娘、お嬢様

山崎佳史(ヨシフミ) 23歳 藤崎産業に就職するつもりが、面接で社長と副社長に認められて,会社で採用、特別社員として藤崎邸のお屋敷で、伊織お嬢さまの面倒を見るということになる。
給料も重役並み、しかも東〇大学法学部卒で、伊織お嬢様の家庭教師も引き受けるということに、学校の行き帰りのお抱え運転手も。
今回の話は山崎佳史が主人公で詩織の娘伊織がメインヒロインになります。

皐月優(さつきゆう) 11歳  伊織と同学年でライバル五月生まれなので11歳、伊織とは親戚になる。

館林鮎見(たてばやしあゆみ) 10歳 伊織と同学年で同じくライバル、母親は館林見晴で、父親は居ないが、ネタバレになるので居ないとい





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「ヨッシー、今日は学校に送ってくれないの?」
伊織お嬢様は佳史のことをヨッシーと呼ぶ。
「大変申し訳ございません、お嬢様今日はスクールサポーターの方とお願い致します。」
いつも送り迎えしている車が本日ご機嫌斜め、修理屋に連絡したが直ぐには無理とのこと。
伊織お嬢様を見送ってから、佳史は藤崎邸の中に戻った。

佳史はここで住み込みで働いているので一応24時間勤務だがたまに実家に帰ることも出来るが、よほどのことがない限り帰らない。
帰るとお嬢様の面倒誰が見るのか、そういう生真面目な性格も買われて。
「夏のボーナスうんとはずむわよ」
と言ってくれた。
「でもたまには帰ってもよいのですよ、あなたが居ない日はメイドに任せてあるからね」
此処のメイドは三人とも若くてしかも美人である。
そして家政婦の仕事もそつなくこなす。
しかし佳史に対する視線は冷たい。
無理もない何せこの容姿である、自他ともに認めるぶ男である。
いかに学歴が優れていてもやはり男もイケメンでなければ女性にもてないと痛感させられる。
そんな佳史にも、夢があるいつかきっとかわいいお嫁さんもらって平凡でいい小さな家庭を持ちたい、でも夢だ、こんな容姿じゃ永遠に独身を続ける覚悟だからお金を貯めるとか必要なさそうだが、生まれつき裕福でない家庭に育ったために、お金の節約が身についていて、安月給ならまだしも、高給取りだからいただいた給料はほとんど使っていない。
ここに居れば衣食住がただ、その気になればいくらでも貯まりそうだ。

伊織お嬢様を学校に送り出してからメイド達と朝食タイムである。
佳史がテーブルに着くと、朝食が前に置かれた。

両手を合わせて「いただきます」
佳史は食べる前は必ずそういってから食べる習慣は、親のしつけで幼い頃からやっている。
伊織お嬢様にもそれを勧めたが、なかなかやってくれない。
「お嬢様、食べ物は神様が与えてくださった尊いものです、だから神様にありがとうの気持ちを持って、いただきますというのですよ」
「そんなの信じられない、食べ物はお金で買って食べるのでしょ?」
そのようなこと言ってもお嬢様はまだ10歳今年中には11歳になるけど、今五年生になったばかり無理もない。


午後二時過ぎ佳史はお嬢様をお迎えに学校までお迎えに行きます。
普通なら車でお迎えだがまだ修理中だから徒歩で行くことになった。
「ちょっと計算外だったか・・」
このままだと間に合いそうもない、伊織お嬢様怒ってるかもしれない。
急ぎ足で小走りに走っていると、川原の河川敷に男の子が数人囲んでいるよく見ると、女の子が寝かされていじめられているようだ。
しかもその女の子は・・・・
伊織お嬢様である!!
一目散でその現場に駆け寄っていく。
「お嬢様ッ!!」
スカートがへその辺りまでまくられて、かわいい動物のプリント柄のパンツに手をかけて脱がそうとしているところだった。
「コラーお嬢様になんてことしてるんだ離れろ~っ」
悪ガキ?共は佳史の出現に気が付いて、慌てて伊織から離れた。
危ういところで、伊織のワレメが守られた。
「お前たちが今やってたこと、学校に知らせるぞ」
伊織は危ういところで助かって安心したのか大声で泣き叫んだ。
「弱いものいじめはよくない、お前たちは男の子だろ?女の子をいじめちゃいけない」
「だってこいつよう、自分とこ大金持ちだからって俺たちをいつもバカにするんだぜ、むかつくよなー」
佳史は固まった。
自分も小学生の頃そういうような経験あったから。
なんといっても超が付くくらいの貧しい生活、服もボロボロであちらこちらツギハギでほとんど毎日同じ服を着て学校に行くものだから金持ちは勿論普通の家の子供にまでいじめられたものだ。
あの悔しさは今でもハッキリ覚えている。
いつか大物になってこいつらを見返してやると、学費のためにアルバイトもやった。
でも現実は伊織お嬢様のお抱え運転手。
ところがいますごく充実しているこの仕事に生き甲斐を感じている。
しかし大金持ちがやってはいけないことをやってしまった。
もっと伊織お嬢様を立派な大人に育てていかなければこのままじゃいけないと痛感した。
今この場でこの子たちに伊織お嬢様から謝りなさいと言っても、怖い目にあったところだし無理だろう、ここは自分しかない。
「わかった、君たちに伊織お嬢様が大変申し訳ないことをしてしまった、どうか許してもらえないだろうか?」
「そんなこと言ってもよう、俺たちすごく傷ついたんだ」
「理由は何であれ君たちの行いもいけない、だから今日のことはお互いなかったことにしないか」
確かに今日のこと学校に知らされるとまずいことになるということは、いくら子供であってもわかるはず。
それに多額の寄付金を藤崎産業はしているのだ、そこのお嬢様にやってはいけないことをやったのだから、これはどう考えてもまずい。
そういうわけで、この件はチャラにして一件落着になった。

帰ってから佳史は伊織に一時間ほどかけて説教した。
伊織も何とか解ってもらえた。

言いつけ通りあくる日伊織が学校から帰ってくると、真っ先に佳史に。
「今日学校でみんなに謝ったよ」
「そうか、よく謝ってくれた」
「うん^^そしたらね逆に謝られた」
「そかそか、これからも人に傷つけるようなことやっちゃいけないよ、傷は一生残る現にこの自分も子供の頃受けた傷は深く残っている、あの時に相手が伊織ちゃんのように謝ってくれていれば傷も癒されただろうに・・・」
「そっかー、ヨッシーもそんな経験あるんだ、かわいそうなヨッシー」
そう言って伊織は佳史に抱き付いた。
伊織の体臭が濃くなったが決して嫌な匂いではない。
(女の子っていい匂いなんだ)と改めて感じた。

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