ふしぎなお風呂のかがみ姫

7.過去編⑥~クロス・ザ・ルビコン~

 あれから一晩経った翌日。 魅羅の母は、意を決してヤクザの男が残した名刺に書かれていた番号に電話を掛けていた。 果たして鬼が出るか、蛇がでるか……。 男が残していった番号とは、風俗の求人受付ダイヤルであった。そして事情を話したところ、一軒...
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6.過去編⑤~酒と泪とお風呂と女~

 かつて、現代で言うソープランドがまだトルコ風呂と呼ばれていた、昭和と呼ばれる時代。 日本国内は高度経済成長のるつぼにあった。 製造業界は特需に湧いていた。魅羅の父は若くして鉄工所を立ち上げ、その経営は当初は軌道に乗っていた。 しかし、や...
ふしぎなお風呂のかがみ姫

5.過去編④~襲いかかるバイオレンス~

 転校前まで通っていた魅羅の出身中学は、とても荒れた学校であった。女子でさえも授業をサボってトイレでタバコを吸っている者は珍しくなかったし、男子は2~3日に一回は流血レベルの喧嘩騒ぎを起こしていた。眼前で男子同士が喧嘩を始め、へし折られた...
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4.過去編③~招かれざる訪問者達~

 時刻は一時間ほど遡る。 昼下がりの鏡家。長女の魅羅を夕飯のお使いに行かせ、魅羅の母は洗濯したシャツのアイロン掛けをしていた。 未就園児である末子の鏡は先程昼寝に就いたところで、横ですやすやと寝息を立てている。「あなた……」 子供達の手前...
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3.過去編②~鏡家を襲う悲劇~

 こうして長年過ごしてきた街を出て、鏡家は一家できらめき市へ引っ越す事となった。 中3の12月と非常に珍しい時期での転校となった魅羅であったが、住環境を変えることによって、心の傷は少しずつ癒されていった。 魅羅はきらめき市内の中学校へ転校...
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2.過去編①~はじめての抽(チュウ)~

 『教育格差』という言葉がある。 テレビをつけると偉い学者や評論家のセンセイ達が、『あらゆる子供達には無限の可能性がある』などと美しい文句を並び立てているが、実際のところそんな訳はない。 親の学歴や職業、育った地域……。子供にはどうするこ...
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1.泡に消ゆ放課後~ねっ本番しよ~

『美は、幸福を約束するものにほかならない(スタンダール フランスの小説家、1783~1842)』 ただそこにいるだけで、男は息を呑むほどに見惚れ、女は嫉妬の炎を燃やす。そういった、常人とは次元の違う美しさを備えた人間が、世の中には稀に存在...
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ふしぎなお風呂のかがみ姫

作:しょうきち  『きらめき高校の女王様』と呼ばれる、女子高生離れした圧倒的美貌の持ち主。それが鏡魅羅という少女である。 しかし彼女には、誰にも言えない秘密があった。 日が沈み、夜の闇が空を覆い尽くすとき、逆に怪しく輝きを増してくる...
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A prostitute 's memorial

1.望まぬ再会

 厚生労働省によると過労死基準となる月当たりの残業時間は、1ヶ月当たり80時間と定められているのだという(『脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く)の認定基準について』(厚生労働省通達)より)。 これは、月に概ね20日程度...
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