早川沙織からの手紙

6.古墳3

<<前へ 早川沙織からの手紙 -6- 次へ>>  ぼくらの学校では中間テストのまえ、つまりゴールデンウィークのまえにクラスマッチがある。 高校生になったばかりの1年生にとっては最初のイベントであり、2・3年にとっても新しいクラスの団結力がた...
早川沙織からの手紙

5.古墳2

<<前へ 早川沙織からの手紙 -5- 次へ>>  その夢を見るようになったのは1年前、高校に入学してからだ。 実際のところ、それが洞窟なのか、そうでないのかよくわからない。 夢の中で目を覚ますというのもおかしな話だが、起きるとぼくは真っ暗な...
早川沙織からの手紙

4.古墳1

<<前へ 早川沙織からの手紙 -4- 次へ>>  ぼくの住んでいるF市は、海に面した中堅都市だ。 背後になだらかな山地があって、三角形をした街の真ん中を一級河川が流れ、東西に新幹線が通っている。 中央駅の北側の山すそに、ぼくの通っている高校...
早川沙織からの手紙

3.転校生3

<<前へ 早川沙織からの手紙 -3- 次へ>>  バス停で小田桐ヒナを見送ったあと、このまま帰るかどこかで時間をつぶすか考えた。 まだ明るかったし、せっかく来たのだから、3階にある大型書店に寄ることにした。 ヨシオたちは、アミューズメントフ...
早川沙織からの手紙

2.転校生2

<<前へ 早川沙織からの手紙 -2- 次へ>>  映画が終わると、小田桐ヒナが「私、予備校があるから先に帰るわね」といってきた。 ぼくの横っ腹を肘で突いた。「楠くん、バス停まで送ってくれない?」 ぼくは、「いいよ」と返事をした。 ヨシオと沙...
早川沙織からの手紙

1.転校生1

<<前へ 早川沙織からの手紙 -1- 次へ>>  その日は、中間テストが終わって学校は昼までだった。 家に帰ってすぐに、ヨシオから連絡がきた。『いまどこだ? いそいでフードコートにきてくれ』 ぼくは、スマホを見て、いきなりなんだと思った。『...
早川沙織からの手紙

早川沙織からの手紙

作者:ブルー 2024年の春。 楠将樹(くすのき・まさき)の通う高校に、早川沙織(はやかわ・さおり)が転校してくる。沙織は、艶のある黒髪をした美少女だった。初対面にもかかわらず、なぜか突っかかってくる沙織と言い合いになる。 去りぎわに、沙織...
同人

【同人】『地上100階』特別版セット【8】71〜75話+番外編4本

『地上100階』特別版セット【8】71〜75話+番外編4本 ■収録内容・特別版「71〜75話」 ・番外編4本※ストーリー的には過去パートのようなもので実質的に本編と同等の扱いとなります。 ・75.5話※特別版と通常版共通のエピソードです。 ...
インターヴィーン

14.都大会

<< 前  インターヴィーン(14/14)  次 >>  新体操の都大会の会場。  表彰台の周りには大勢のカメラマンが集まって、さかんにカメラのシャッターを切っている。 その中心にはレオタード姿の詩織が立っていた。 ほこらしげな表情をして、...
インターヴィーン

13.男子トイレ

<< 前  インターヴィーン(13/14)  次 >>  午後の授業時間――。 男子3人は、旧校舎の男子トイレに来るよう好雄に呼び出された。 いずれもクラスで目立たないタイプで、好雄が主宰している詩織の非公認ファンクラブの会員でもある。 旧...