作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (8/14)　次　＞＞ 　一方の、公人と望はーー。 「うぅおおおっ！」「ハハッ、 まだまだだね」　望に追いすがろうと必死の思いで泳ぎ続ける公人であったが、前方を泳いでいる望の姿は視界の端、未...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (7/14)　次　＞＞ 　砂浜には、ゴルフのバンカー・ショットを放った時のような砂煙が、幾重にも立ち上っていた。「なあ……、公人……」「トライよぉっ！　やったぁ、望ちゃん、ナイスパス！」「ど...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (6/14)　次　＞＞ 　サマーシーズン到来！　毎年、首都圏では概ね６月末ごろに海開きが行われ、人々は忙しい合間を縫って長期休暇を取得し、様々なレジャーに興じている。　季節は既に夏休みを迎え...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (5/14)　次　＞＞ 「お、今日も寝坊せず来たわね。感心感心。そろそろ慣れてきたかしら？」「ううう……」「ギギギ……」　早朝、５時半。　集合場所であるきらめき高校のグラウンドにて、虹野沙希...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (4/14)　次　＞＞ 「そういう訳で、 これから宜しく頼むよ。虹野さん」「本当に来てくれたのね。ありがとう。公人くん！」　ここはきらめき高校、野球部の部室。　肘の状態に問題が無い事を確認出...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (3/14)　次　＞＞ 「いよォ、お前、あの虹野沙希に告られたんだって？」「ちげーよ馬鹿。野球だよ、野球部」「ふーん。お前、野球経験なんてあるんだっけ？　野球の話なんて一度もしたこと無かった...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (2/14)　次　＞＞ 　 あれから土日が明け、 全校を巻き込んだ活況は忘れ去られ、きらめき高校にはいつもの日常が戻って来ていた。　公人はというと、学園生活をほどほどに過ごし、時たま女の子に...

作者：しょうきち ＜＜　前　　パワフルメモリアル (1/14)　次　＞＞ 　季節は初夏、7月下旬。　灼熱のような熱気に包まれた、ここはきらめき市民球場。ここでは毎年、一枚しかない甲子園行きの切符を懸けて、球児たちが鎬を削り合う。　そして今年...

作者：しょうきち 　きらめき高校一年の高見公人は、野球部マネージャーである虹野沙希の誘いにより野球部へ入部し、甲子園を目指すことになった。　たがそれは、凡そ尋常ではないパワフルな野球生活の始まりであった。 （２０１９年０９月１０日投稿） 【...

作者：しょうきち ＜＜　前　　幻想風俗体験記② ～山奥の温泉宿にて～ (7/7)　次　＞＞ 朝食を済ませると、もう日はすっかり登っていた。 「ん……」食膳が片付けられ、再び二人きりとなった部屋の中、私はビアンカさんと別れを惜しむように、最後...