作者:kazushi
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「――――お願いします」
「ん? なんだって?」
「……挿れて、ください。オチンチン、欲しいです。オマンコにハメて、私とセックスしてください。お願い、します……」
彼女(わたし)の懇願に、彼は勝ち誇るような笑みを浮かべてみせると、焦らすようにゆっくりと腰を推し進めた。ずぶずぶと、音を立てて極太チンポがオマンコの隙間を埋めていく。そうして根本まで入りきったその瞬間に、青山は激しく腰を打ちつけてきたのだった。
たまらず彼女(わたし)は、あられもない声を張り上げてしまう――
「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっっっっっ!!!!!!!!!!」
――瞬間、理奈は思わず跳ね起きていた。
「ゆ、め……? は、は……そっか、夢か。……まったく、なんて夢見てるのよ、私は……」
ベッドの上で頭を抱えながら、そう弱々しく呟いてしまう。挿入を懇願したのは間違いなく夢でのことだったが、そこに到るまでの出来事はすべて現実に――枕元のデジタル時計を見れば今は朝の七時だから、だいたい十時間ほど前だ――このベッドの上で行われたことだ。
いつものキスと愛撫で心ごと体を蕩かされ、ストリップショーをやらされた挙げ句水着を着せられ、軽くシックスナイン(手コキ)をした後に、青山に素股で散々イキ狂わされてしまった。辛うじて挿入だけは拒絶できたけれど、あれも青山がもっと強引に押してきていたら、きっとそのまま挿れられていたことだろう。それくらいにあの極太チンポを体が――おそらく、心も――欲しがっていたからこそ、あんな夢を見てしまったのは間違いない。
だって、そうでもなければ――
「……はぁ。とりあえず、シャワーからかな。ホント、泣きたくなるくらいみっともないなぁ、私」
ベッドから下りながら下半身の感触に顔をしかめ、彼女は自嘲の言葉を吐き出した。その体を包んでいる赤いネグリジェの下半身、具体的には股間の部分がぐっしょりと濡れてしまっているが、もちろん粗相をしてしまったわけではなくて、それは、
――ただ寝ている間に溢れ出してしまった愛液が夜着を汚してしまっただけのことだが、そんなことが普通に起こるはずもないだろう。
詰まるところ、『緒方理奈』はもう絶体絶命と言うことだ。崖っぷちに追い詰められている。このまま行けば後は堕ちるのを待つばかりで、おそらくはそれもそう遠いことではないだろう。……抗うことができなくなれば、の話だけれど。
「――大丈夫、大丈夫、だいじょうぶ。まだ大丈夫だから。あと少し、撮影が終わるまで頑張って耐えればいいだけだから。それくらい、できるはず……」
勇気づける言葉を――どれだけ意味があるかは解らないけれど――自分に言い聞かせながら、ネグリジェを脱いでシャワーを浴びる理奈。冷たい水を頭から全身に浴びて、少しでも気持ちをリフレッシュさせる。オマンコにシャワーの水流を当ててオナニーしたいだなんて思わないように。
ひとまずシャワーを終えた理奈は、タオルで全身を――特に股間を念入りに――拭いてから服に着替える。選んだのは初日と同じ半袖の白シャツにワインレッドのミニスカート。違うのはスカートの丈が明らかに――スカートの裾を少しめくるだけで、下の黒のショーツが丸見えになるくらいに――短くなっていること。手を伸ばせばスカートを捲らなくてもすぐにオマンコを弄れるくらいの長さだが、当の本人にそこまでの自覚はあるのかないのか――彼女自身にもよく解らなかった。
ただ、折角リフレッシュしたはずなのに、それでも子宮の疼きが消えてくれないことだけが解る。
「……撮影は九時半からだっけ。なら、少し早いけど由綺も起きててもおかしくはない、か。昨日はオフだったんだし、起こしたとしても問題はないわよね」
だから。少しでも不安をごまかすために、そして自分が頑張って耐える理由を刻み直すために理奈は由綺の部屋へと向かうことにした。早朝の無人の廊下はしんとしていて、足音がやけに響いて聞こえる。
目的の部屋のドアの前に立ち、隣には聞こえないよう気を使いながらノックをする。軽く二度。反応がないので、さらに二度。なおも反応がないので、加えて二度。それでもやはり、ドアが開けられることも中から声が聞こえてくることもなかった。
「由綺ってば、まだ寝てるの……? だったらモーニングコールを掛ければ……。――まさか、ね」
――――嫌な、予感が、した。
ノックに応じないのがベッドでお休み中だから、ならまだいい。起きるまでモーニングコールを掛け続けるなりすればいいだけだから。けれど、もしもただ部屋にいないから出てこないのだとしたら? その場合、果たして由綺は今どこにいるのだろうか。今、どこに?
――――致命的な破局が、待ち構えている、そんな予感が。
「……念のためよ。そう、念のため、なんだから……」
不意に芽生えた嫌な予感を打ち消すために、そう自分に言い聞かせながら理奈は由綺の部屋の前を離れ、そうして青山の部屋の前で立ち止まる。一度大きく深呼吸をしてから、ノックをしようとして――それに気づいた。
本来オートロックで閉じているはずのドアが、わずかに開いている――なにか固定できるものをドアと壁の隙間に挟んでいるのだろう――ことに。そして、中から声が聞こえてくることに。それもいつかと同じように複数の声が、いつかと同じ状況で、聞こえてきたことに。
――――止まれと、どこからか声が、聞こえた気が、した。
だから、いつかと同じように理奈はノブに手を掛けるとそっとドアを開き、室内に忍び込んだ。やはりバスルームにもリビングルームにも人の気配はなく、ただ奥のベッドルームから誘うように声が漏れ聞こえてくる。いつかのように男女の、淫猥で、性的な響きを帯びた声が。
――――見るな、という制止の声を、彼女は、聞こえなかった、振りをした。
ベッドルームのドアにぴったりと張りつき、イヤらしく響く粘着質の水音に耳を澄ませながら、そうしてやはりいつかと同じように理奈は脚を揃えた膝立ちの姿勢で、ドアの隙間から室内を覗き込んだ。……悪魔に魅入られたように、一切の躊躇もなく。
そこに広がっていたのは、やはり、いつかと同じように――
「ああ、うぅん。ご主人様の硬いオチンチン、やっと私のオマンコに入ってきましたぁ❤」
「おいおい、いくらなんでも簡単に呑み込みすぎだろう。挿れる前からびしょびしょじゃないか。まったく、由綺はどうしようもない淫乱だな。もうアイドルじゃなくただの雌豚なんじゃないか」
「ああ、ただの淫乱な雌豚でごめんなさい。でも、仕方ないんです。だってご主人様のオチンチン、二日もお預けしてたんですもの。ホントなら毎日挿れて欲しいところなのに我慢してたの。だから、オマンコがご主人様のオチンチン欲しがって濡れまくっちゃうのも、ホントあたりまえのことなんですから❤」
全裸の二人がベッドの上で激しく絡み合う、そんな淫らな光景だった。違うのはやっているのがフェラチオではなくて、由綺が青山の上にまたがって腰を振っている騎乗位でのセックスというところだけだ。
思いの外濃く茂った陰毛から覗く由綺の小さなオマンコが、青山の大きなオチンチンを美味しそうに咥え込んでいるのがよく見える。オマンコがたっぷりと濡れているのは、鳴り響くイヤらしい水音から解った。
「あぁん、気持ちいいです。硬くてぶっといオチンチンサイコーです。こんなの、すぐにイッちゃうかも❤」
「こらこら由綺。セックスを愉しむのはいいけど、あまり大きな声出しちゃダメだよ。理奈ちゃんからは由綺に手を出さない代わりに、私を自由に調教してもいいってなってるんだから。もしも由綺とヤッてるのがばれちゃったら、理奈ちゃんをこれ以上調教できなくなっちゃうだろう?」
「むー、理奈ちゃんまだそんなワガママ言ってるんですね。余計な抵抗なんてしないで、素直にご主人様に負けちゃった方が気持ちよくなれるのに。……それについては、我慢できなくなった私の方から手を出したから、契約どおりご主人様からは手を出してない――でいいんじゃないでしょうか。嘘はついてないから、理奈ちゃんもそう強くは言ってこられないはずだし。だからご主人様、早く理奈ちゃんを堕としちゃってくださいね。そうしたら私と理奈ちゃんの二人で、ご主人様のことたっぷり気持ちよくさせてあげますから❤」
「オーケイ、じゃあそういうことで行こうか。ボクの手応え的にはあと一手ってところだから、もう少しで理奈ちゃんを完璧に堕としてあげるよ。だから、今は楽しみに待っててくれるかな。こっちも由綺と理奈ちゃんを二人同時に味わえるの、楽しみにしておくからね。
……しかし、今の由綺の言葉をもし理奈ちゃんが聞いてたら、果たしてどう思うのかな?」
(……ちょっと、待ってよ。嘘でしょ? 嘘、よね……? ……ねぇ由綺、あなたいったいなにを言ってるの? あなたにそんなこと言われたら、私、なんのために……)
青山に媚びを売りながら、むしろ理奈の陥落を待ち望んでいるかのような由綺の発言に、理奈は頭がくらくらし目の前が一気に真っ暗闇になった気がした。どうしようもない絶望感が押し寄せてくるのを感じながら彼女は、目の前で一番のライバルで親友の筈のアイドルが堕ちきった姿を晒しているのを、ただ見ていることしかできなかった。
リズミカルに腰を上下に――時には円を描くように――動かして、快楽を貪り続ける由綺のその慎ましやかな胸を、上半身を少し起き上がらせた青山の骨太の掌が縦横無尽に揉みしだいていく。その悦楽に溺れるように顎を上げて切なく喘ぐ可憐な花弁めいた朱唇を、喰らい尽くすようにふさいでしまうのは中年男の分厚い唇だった。
上下ともに粘膜の重なり合った部分からイヤらしい汁を垂らしながら、襲い来る快感に理性を溶かされてだらしなく弛みきった顔を見せつけている由綺。それはまさにセックスに夢中で、快楽の高みに昇ることしか考えていない『大人のオンナ』の顔そのものだった。
その艶めかしい姿をたっぷりと見せつけられた理奈は、一筋の涙とともに自嘲めいた呟きをその口からこぼしてしまう。
「……ホント、バカみたい。なにが由綺の身代わりよ。我慢して青山さんの言うこと聞いて、恥ずかしい思いだっていっぱいしたのに、結局なんの意味もなかったじゃないの。あ~あ、私、いったいなにやってたんだろう……?」
こんなことになるのなら、いっそ青山の調教も愉しんでおけばよかった。意地を張って拒絶なんかせずに、黙って極太チンポを受け入れてしまっていれば。そうすれば、今頃あそこで青山に抱かれて気持ちよく喘いでいたのは、由綺じゃなくて彼女(わたし)の方だったのに。そう考えると、ベッドの上で青山にハメられている親友のことが、なんだかとても羨ましくなってしまった。
――そう思った瞬間、子宮がぞわりと疼いてしまったような、そんな妖しい感覚が全身を走り抜けた。
「…………んぅ…………は、ぁ……」
熱い吐息が無意識にこぼれ落ちる。青山と由綺の激しい交わりから目を逸らすこともせずに、理奈は誘われるように股間へと手を伸ばしていた。ショーツに少し触れただけで、既にそこが濡れていることが解る。我慢できず下着越しに秘所を数回激しく擦ってから、彼女は膝立ちのままでスカートを捲ることもなく、ショーツをそっと膝の少し上辺りまで下ろしてみた。
股間と下着を繋いでいた愛液の糸が、そこでぷつりと切れる。その糸をたぐるように右手をスカートの中に忍び込ませると、そのまま指先を濡れそぼった秘所へと突っ込んでしまう理奈。オマンコからくちゅくちゅと音を立てさせながら左手はシャツをたくし上げ、ノーブラだったせいで無防備に晒されることになった――由綺のものよりは豊かな――おっぱいを揉み始める。
「……あ……うぅん……やだ、感じてきちゃう……ッ」
「ああ、ご主人様スゴイのぉ。こんなの、感じ過ぎちゃいます。おっきなオチンチンに突かれるだけで、私もうおかしくなっちゃう❤ あぁ、ダメぇ。奥突かれるの大好きぃ❤ 気持ちいいところ、ずっと届いてるからぁ❤ もっと――もっと突いてください、ご主人様ぁ❤」
理奈がドアの陰でこっそりオナニーを始めると同時に、二人の獣じみた交尾も本格的に激しさを増してきたようだ。ピストンによって肉がぶつかり合う音が部屋中に響き渡り、由綺の口から溢れ出されるはしたない嬌声と協奏曲(コンチェルト)を奏で始める。
その淫らな空気に触発されてしまい、彼女のオナニーも自然と激しさを増していった。左手はおっぱいをこねくり回しながら、親指とひとさし指で尖りかけのピンク乳首を擦り、引っ張り、挟み、潰していく。右手は青山とボブの指チンポのピストンの動きを思い出しながら、それをなぞるように濡れ濡れの膣内へ二本の指を抜き刺しまくる。その合間にクリトリスを指で器用に剥いて擦り、扱き、潰すことも忘れない。全身を貫くステキな快感に、腰を悶えさせながら。
「……あ、うぅん。はぁ……はぁん……あぁ、どうしよう。手が、止まらないの……っ」
「あぁん、あぁ……うぅん❤ はぁはぁはぁ。あ、あ、あぁぁぁぁん❤ ん、レロ……ご主人様ぁ❤」
リズミカルに腰を動かして極太チンポを膣奥に受け入れながら、青山と舌先を熱心に絡め合う由綺。そんな彼女に御褒美だと腰の回転運動でさらなる快感を与えると青山は、唾液交換を行いながらその手を彼女の黒髪に伸ばして好き勝手に弄り始める。すると由綺はうっとりと心地よさそうに目を閉じてから、男の体を抱きしめるようにその手を青山の背中へ回してきた。
まるで恋人同士のようなその絡み合いを見て、オナニーに夢中になっていたはずの理奈の胸の奥に、不意にどす黒い塊のようなものが生まれたことに――自分でも気づいてしまう。
(……そもそも由綺、あなたが先に青山さんに堕とされてなければ、私がこんな思いをすることなんてなかったはずなのに。本当なら今そこにいるのは私のはずなんだから、自分だけ気持ちよくなってないでさっさと代わりなさいよ。これ以上あなたに負けるなんて、私が我慢できるわけないんだから――っ!)
思えば兄の英二にしても初めて好きになった冬弥にしても、理奈は常に由綺の後塵を拝してきたわけだから――彼女としては、今更これ以上由綺相手に負けるわけにはいかないのだ。アイドルとしても大人のオンナとしても。あるいは、それがなりたくもなかったし、なるわけにもいかなかった――もはや九割九分でそうなってしまいそうではあるが――青山の淫乱肉奴隷としても。
そう思ってしまった瞬間、理奈のオマンコから全身へ、電流のような快感が一気に走り抜けた。
「……ああ、もうっ……! どうして……こんなに……感じるのよっ……! 悔しい、のに、ダメ……っ。もう、止まらないの……っ! あ、イク、イク、イク~~~~~っっっっ!!!!」
「ああ、もうきちゃいます。くる、くる、きちゃうのぉ❤ お願いです、ご主人様、どうか膣内に出してください❤ 由綺の膣内に朝一番の、絞りたてザーメンぶちまけてください❤ 一緒にイッて、イッて、あぁ、もうダメぇ❤ 私イッちゃいます❤ あぁぁぁぁ~~~~~っっっっっ!!!! ダメぇぇぇぇ~~~~っっっっ!!!!」
「くぅっ。オーケィ、お望みどおり一番搾り膣内出ししてやろう。全部しっかり受け止めて、好きなだけイッてこい! イクぞ、イクぞ。――――おおおおぉぉぉ~~~っっっ!!!」
体を思いきり震わせながら絶頂する由綺に向けて、ほぼ同時に達しながら思いきり膣内出しを決め込む青山。脱力しきってだらしないイキ顔を晒す由綺と青山との結合部分からは、さらなる劣情を誘いかけるように、とろりと白い粘液が滴り落ちていた。
その二人よりも一足先にイッてしまっていた理奈は、絶頂による脱力に耐えきれずそのままの姿勢で床に座り込んでしまう。股間から吹き出してしまった愛液で、足下に小さな水溜まりを作ってしまいながら。そうして彼女は半ば放心しながら、一度互いに絶頂した後も物足りなさそうに睦み合う二人の姿を少しの間見続けていたのだった。……一人だけで。
12 “彼女はフェラチオに夢中です”に続く
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