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13 敗北は最高の快楽

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作者:kazushi

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 風呂上がりにバスローブに着替えてキングサイズのベッドに腰掛け、ウイスキーの水割りを渇いた喉に流し込む。
 寝る前の至福と言ってもいい時間だが、今の青山はどうしようもなく物足りなさを覚えて仕方がない。その理由はただひとつ。今までいくつもの策を巡らせその柔肉を貪ってきたが、現時点では緒方理奈をまだ完全には堕とし切れていないということだった。
 撮影も、もう終わり間近だ。今日中に堕としきれなかった場合最悪のケースもありえるわけだから、或いは今晩も部屋まで乗り込んだ方がいいのかもしれないが――
(……ま、あの様子ならなんの問題もないだろうな……)
 午前の撮影で計三発のザーメンを飲ませた後、スタッフたちが一時撤収する中も理奈は物欲しそうな表情を隠しもせず、時折股間を擦り合わせながらしばらくマットの上に座り込んでいた。それも、水着を直すこともできず、乳首も秘所も全員に晒したままで。あれはまさに発情しきったオンナそのものの姿だ。もしもあそこで誰かが――青山でなくても――残って二人きりになっていたとしたら、そのままセックスに持ち込むことも可能だっただろう。
 実際、午後に行われた撮影はパートナーを変えてのフェラチオ撮影だったが、そこで上村にフェラチオ奉仕しながらセックスしたいと思ってることを白状させられたらしい(行為そのものは拒絶したようだが)。ビデオカメラの前でオチンチンやオマンコなど卑語も連発して、ザーメンをぶっかけられて軽く達するシーンも撮られたどころか、その後にお代わりフェラでごっくんするところまで見せたようだ。
 そこまで熟成が進んだなら、これ以上手を掛ける必要もない。熟して食べ頃になったところで果実は勝手に堕ちてくる。だから青山は理奈の部屋にむりやり押しかけることはせず、ただ果実が勝手に転がり込んでくるまでのんびり待つことを選んだのだった。

 ――そしてその選択が正しかったことを、それから十分後に響いたノックの音が証明する。

「失礼するわね」
 青山の部屋――ベッドルーム――の中に入るのは初めてだったが、内装は理奈が使っている部屋とそう変わりはしないようだった。風呂上がりだったのだろう、バスローブ姿の青山は一人には大きいサイズのベッドに腰掛け、琥珀色の酒と氷の入ったグラスを片手に寛いでいる。
 その眉が一瞬跳ね上がったのは、入ってきた理奈が彼と同じようにバスローブ姿だったからだろう。
「やあ、いらっしゃい。さて、理奈ちゃんがボクの部屋に自分から来るなんて驚きだけど、いったいどうしたのかな? あ、今更由綺の身代わりを辞めるなんてのは――」
「青山センセイ」
 わざとありえないことを口に出しかけた青山を押し止める。今更茶番は御免だった。
「私からお願いがあるんだけど、聞いてくれますか?」
「お願い? ボクができることでやりたいことならなんでも聞いてあげるけど、いったいなにかな?」
 おそらくその内容も、とっくに見透かされているのだろう。余裕たっぷりに促してくる青山に、理奈は一度大きく唾を飲み込んでからその口を開いた。
「この撮影が始まってからというもの、由綺を含めて私達二人はずっとあなたたちからイヤらしい悪戯を、何度も何度も受けてきたわ。撮影中もホテルにいる時も、本当にずっと。由綺はそうじゃないみたいだったけど、私はそれに何度も抵抗をしてきたのは青山センセイも知ってるでしょ?」
 本当に頑張って抵抗しようとしてきた。すべて、無駄だったけど。
「でも、もうそれも終わり。おめでとう、青山センセイの勝ち――私の完敗よ。
 ホントはね、何日も前から――具体的には由綺の身代わりで青山センセイに六回もイカされたあの日からだけど――体が火照って疼いて、オチンチンを欲しがるようになって仕方なくなってたの。それでも昨日の素股の時まではギリギリ耐えられてたんだけど、今日の撮影がトドメだったみたい。さっきもね、我慢できずに部屋でオナニーしてたんだけど、ダメだった。それじゃ、どうしても満足できない体になっちゃった」
 諦めに満ちた笑みが浮かぶ。
「――だから、今まで私のワガママでずっと困らせてきたことは謝罪しますし、これからは青山センセイの言うことはなんでも聞くようにするから、お願いします。どうか私と今すぐセックスしてください」
 まっすぐ頭を下げながらそう懇願する。緒方理奈のその完全敗北宣言に、
「ふうん。理奈ちゃんのお願いはわかったし、それはボクもむしろ望むところなんだけどね。
 でもさ、それって本当? もしかして騙されてたらいけないからさ、証明してくれる? 緒方理奈が本気で今すぐセックスしたくて堪らなくなってるってことをさ」
 むしろ気のない調子で言ってくる青山。けれど、それくらいのこと予想はできていた。むしろ、もしかしたら期待通りと言っていいかもしれない――性的な意味で。
 だから理奈は躊躇うこともなくバスローブの結び目を外すと、そのまま左右に大きく広げてみせた。
「……見てください。これが私の本気です」
 バスローブの下にはなにも付けていない。だから青山の目に飛び込んだのは緒方理奈の全裸姿だった。上気して桜色に染まった柔肌の中で、その存在を強調するようにピンク色の乳首がこれ以上ないほど勃起していて、濡れそぼった紅い花園はトドメを刺されることを望むように――まるで洪水のように――たっぷりと蜜を吐き出している。
「OK。了解した。確かにキミは本気でボクとセックスしたいみたいだね」
「それじゃ――」
「でも、ダメだね。お願いの仕方が普通すぎるもの。もっとイヤらしくエロエロにおねだりしてくれないと、勃つものも勃たないからさ」
 喜びかけた理奈を弄ぶように、青山は要求をエスカレートさせる。勝者の余裕からだろうけど、正直気に食わない。気に食わないけど、その傲慢な態度に虐げられる悦びをどこかで感じてしまっているのだから、もう自分はどうしようもないなと確信した。
「……青山センセイたちがしっかり手間と時間を掛けて私の体をたっぷり弄ってくれたおかげで、体も心もすっかり準備が整っちゃいました。だから緒方理奈の――私の欲しがりでだらしないオマンコに青山センセイの――ご主人様の素敵で逞しいオチンポをぶちこんで、思いきり掻き回して好き放題に蹂躙して、私が目一杯イキまくって満足できるように犯しまくってください。どうかお願いします」
「ゴムなんて用意してないから生でそのままぶちこむし、中出しも確定だけどそれでもいいかい?」
「むしろ私からお願いします。コンドームなんて付けてたらオチンポの感触を全部楽しめないから、思いきりイケないじゃないですか。だから生で、たっぷり中出しして下さい。そうしないと、私も絶対満足できないと思いますから」
 躊躇の一切ない理奈の返答に満足したのか青山は大きく頷くと、そこでウイスキーの残りを飲み干し、空になったグラスをサイドテーブルに置いた。それから自分の隣の空間を示すようにベッドをポンと叩くと、
「それじゃあ生セックスしようか。余計なものはそこら辺に放っておいていいから、こっちにおいで。理奈」
「はい、ありがとうございますご主人様」
 呼び捨てられたことに秘かな悦びを覚えながらバスローブをその場に脱ぎ捨てると、理奈はそのまま雌犬のように喜び勇んでご主人様の隣に向かうのだった。――全裸で。

「……ん……はむ……ちゅる……じゅる……あ、大きくなってきた。……んくっ、んくっ……ぷはっ……気持ち、いいですか?」
 理奈手ずからバスローブを脱がせて青山にも全裸になってもらったものの、肝心のモノがまだ半勃ち状態だったのを見て、理奈は即座に優しく手で擦りながら嬉しそうに口に咥え込む。すぐに大きくなったことに満面の笑みを浮かべながら舐めたり吸ったりしているところに、青山の指示が来て体勢をシックスナインへと移行させた。
 前日の不完全版とは違い今回はしっかり口淫奉仕している彼女は、今度こそ相手を先にイカせてやろうと全力を尽くすが――結果はやはり変わらず、彼女の敗北となってしまう。
 精飲できなかったことは残念だが、今日は既に三度も口でご馳走になってるのだから悔しがることでもない。むしろ、今夜の一番搾りを子宮で味わえることになったのだから喜ぶべきことかもしれなかった。
 そうして再び青山にベッドへ横たわってもらい、そびえ立っているチンポに愛しげに頬ずりしてから、理奈は結合の準備を整える。と、いざ挿入しようとしたところで、青山から注文が入った。
「ああ、理奈、ちょっと待ってくれるかな。ハメる時に、今からハメさせていただきますって感じで挨拶してくれる? 折角だからさ」
 その注文を受けて即興で内容を考え出すと、くぱぁと開いた膣口のとば口を亀頭に被せてから、理奈は媚びるようにその口を開いた。
「それでは、今から私のアイドル失格の淫乱オマンコを使って、ご主人様のギンギンに膨れあがった極上オチンポ様に御奉仕させていただきます。どうか生オナホ代わりに、ご主人様が満足できるまで好き勝手に性処理用にお使いください。――赤ちゃんできてもいいから、たっぷりと膣内出ししてくださいね」
 それから狙いを定めて、まっすぐ腰を落とす。逞しいペニスが彼女の中心を一気に貫いた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーっっっっ!!!!!」
(あ、これダメ、気持ち良すぎておかしくなっちゃう。ああもう、どうして私抵抗なんてしてたんだろう。これなら、最初から挿れてもらえばよかったのに……っ)
 男の杭が女の穴を串刺しにして、びっちりと埋め尽くしている。隙間もなく重なり合ったそれは、まるで最初からそう誂えたみたいに完璧にフィットしていた。もう、ずっと挿れたままでいいから抜かないで欲しいと、心の底から思うほどに。
 そんな風に、理性なんて簡単に吹き飛んでしまうくらいに気持ち良過ぎたから。最初は動かずチンポが入っている感触を愉しむつもりだったのが、気づいたら腰が勝手に動いてしまっていた。
「あ、あ、あ、ダメなのぉ。気持ち良すぎて、腰、止まらないの。硬くて太いのが、私の膣内で動いてるのが堪らないからぁ。ああ、ご主人様とのセックス最高です♪ あん♪ あん♪」
 これまでのダンスレッスンの成果が出ているのか、淫ら過ぎるセックスダンスは見事なリズムで奏でられ、青山のペニスを激しく絞り立てているのがその苦しげな表情から見て取れた。その表情と快感の強さに満足を覚えながら、理奈は激しく腰を振り立てる。その度にずちゅ、ずちゅと淫らな水音が鳴った。
 その快感に我慢できなくなったのか、青山は上半身を起こして騎乗位から対面座位にチェンジすると、一気に攻勢に転じてくる。腰を振るリズムの主導権を彼女から奪い取ると、熟練の腰使いで巧みに下から何度も突き上げて、激しく喘がせる。
 理奈としては、もうそのまま青山に突き上げられまくって、気持ちよくイカせてほしいところだったのだけど――どうしてかそこで青山の動きが止まってしまう。撮影開始以来何度もイキ狂わされていたとは言え、本番に関してはずっとお預け状態だったからようやく生チンポを存分にオマンコで味わい尽くせると思ったのに、これでは本当の生殺しだ。
 そんな扱いに、今の理奈が我慢できるはずもなかったが。
「……やだぁ、イジワルしないでぇ。……切ないの……動いて……お願いします、ご主人様ぁ」
 焦らしプレイを楽しんでいるのか間欠的にしか突き上げはせず、彼女の方から動こうにも両腕で脇をロックされてうまく動けない。だから男に動いて欲しくて涙ながらに訴える理奈だったが、青山は素知らぬ顔で照明に美しく透ける彼女の髪を指で弄びながら薄く嗤うだけだった。
「ああ、いい手触りだなぁ。綺麗な色を目で愉しむのも悪くないけど、この滑らかな感触を味わうのも乙なものだね。どうだい、理奈。今度でいいから髪コキしてもらってもいいかな?」
「……わざわざ、お願いしなくてもっ、ご主人様なら、いつでも無条件で、してあげるからっ、大丈夫です。それよりもっ、その、ご主人様はっ、長い髪が、好きなんですか? ……っ」
「ん? ああ、そうだね。やっぱり短いよりも長い方が“オンナ”って感じがするからね。今回はその機会はなかったけど、髪型も色々変えられるから撮り甲斐もあるし。それに――こんな風に引っ張ってイジメることだってできるしね。だからボクは理奈の髪を気に入っているよ」
 途切れ途切れの刺激にその都度声を引っ繰り返しながら問い掛ける理奈に、へらへらと答えながら意地悪く掴んだ髪を引っ張り遊ぶ青山。その痛みにさえ快感を覚えてしまいながら――彼女はそっと男に問い掛けてみる。
「それは――由綺よりも?」
 恐る恐る投げかけてみた問いに、青山は気障ったらしく手に持った髪に口づけをしながら。
「そうだね。由綺の真っ黒な髪も捨てがたいけど、理奈の髪の方が綺麗だと思うかな。陰と陽。月と太陽って感じで甲乙つけがたいけれど、あえて優劣を付けるならボクは明るい方を選ぶね。ま、単純にそっちのがボクの好みってだけの話だけどさ」
 なんのてらいもなく、理奈がずっと欲しかった言葉をくれた。
 その瞬間彼女の全身を駆け抜けたのは、今までの人生でも感じたことがないような極上の歓喜だった。
 これまで負け続けていた由綺に対して初めての勝利を得たことが、麻薬にも似た陶酔感と高揚感を生み出して理奈の脳内をとろとろに蕩けさせてしまう。その脳内麻薬に突き動かされるように、彼女は青山のブロックを無我夢中で振りほどくと、逆にその中年太りした体を激しく情熱的に抱きしめ、
「嗚呼――ご主人様好きです。好き好き大好き。愛してます! ああもう、私我慢できないのっ」
 熱烈な愛の言葉を吐き出しながら、初めて自分から積極的にキスを求めていった。それまで好き放題に弄んでいた新米牝奴隷の突然の反撃に、ご主人様たる青山も面食らって動きが止まってしまったその隙を突いて、一気に攻守を逆転させる理奈。
「うむっ……じゅるっ……ちゅぱ……むふぅ……あぁ、ご主人様とのキス蕩けちゃうのぉ❤」
 魂まで蕩けさせてしまいそうな長い長いキスを堪能すると、夢中になって腰をもう一度動かし始める。それまでの鬱憤を晴らすように激しく、大胆に、官能的に。その度に青山の巨根が彼女のオマンコの肉襞を擦り続け、この上ない快楽を与え続けてくれるのだ。その上さらに20センチ砲は、冬弥のモノでは届かなかった膣奥をゴリゴリと容赦なく抉ってくる。こんなところにまで快楽の源泉があるということを、理奈は初めて教えられてしまうのだった。
(由綺の言ったとおりだわ。こんな極上のオチンチン知っちゃったら、虜になって離れられなくなるに決まってる。もう毎日挿れて欲しくなるのも当然よ。だって、ホントにすごすぎるものコレ。……ごめんなさい、由綺。あなたの忠告、ちゃんと聞いておけばよかったみたい)
「ご主人様のオチンチン、私の奥まで届いちゃってるの。こんなの初めて❤ オマンコのカタチ、ご主人様のカタチに変えられちゃってます❤ もう私の全部、ご主人様のものになっちゃったぁ❤」
 チンポの大きさも太さも長さも硬さもキスの上手さも愛撫の巧みさもなにもかも青山がリードしていた中で、これまでは唯一愛情だけは冬弥が上回っていたけれど――それも今この瞬間に覆されてしまう。それはつまり、理奈の体も心もなにもかもすべてが、肉奴隷として青山に明け渡された瞬間だった。
「もうダメぇ❤ 私、さっきからずっとすごく気持ちいいの❤ 気持ち良すぎておかしくなりそうなくらいに❤ ご主人様はどうですか? 私のオマンコで気持ち良くなってくれてますか? 嗚呼、お願いだから、もっと気持ち良くなってください❤」
「ああ、気持ちいいよ理奈。これまでボクがハメてきたどんなメスにも負けない、最高のオマンコだ」
 衝動のままに青山の体を押し倒すと、首筋にキスの雨を降らせる。彼の背中に回していたその腕を一度体から離すと、彼女はそのまま左右の手を両方とも――恋人繋ぎのカタチに――、青山としっかり握りしめあった。
 理奈の発情オマンコが青山の極悪チンポからザーメンを搾り取ろうと、ぎゅんぎゅんと締めつける。その動きに反応して陰茎がびくんびくんと膣内で跳ね動き、それがまた女体への快楽を誘った結果、蜜壺の締めつけが一層強まるのだった。
 そして、その応酬を三回ほど繰り返したところで――とうとう彼女に限界が訪れる。
「もうだめ、イク、イッちゃうっ❤ ごめんなさい、私もうイッちゃいます❤ ご主人様、どうか一緒にイッてください❤ お願いします――っ❤ いっぱいのザーメン、私のオマンコにぶちまけてください❤」
「くっ、締まるっ――!? ダメだ、こっちも限界だっ。いいぞ、一緒にイッてやる。たっぷり膣内に精液出してやるから、しっかり受け止めろよっ!」
 これまで感じたことのない快感の波が押し寄せてきて、理奈の体と心を一気に絶頂へと運び去る。と同時に、膣内の塊が一瞬膨らんだかと思うと、ザーメンの飛沫が熱い奔流となって彼女の中心に叩きつけられた。宣言どおりの大量膣内出しをオマンコに受け止めて、さらに高い絶頂へと登りつめながら理奈は、夢中でイキ声を張り上げる。
「ああ、ザーメンキてる❤ オマンコにたっぷり出されてるの❤ ダメダメぇ、中出しされて、私イッちゃいます❤ イクっ、イクっ、イっクぅぅぅーーーーーーっっっっっ!!!!!」
 絶叫とともに体を思いきり仰け反らせ、全身で強烈アクメを味わい――それから一気に脱力して青山の体の上に倒れ伏した。裸の胸の上で荒い息をつきながら動けない様子の理奈の髪を撫でながら、青山は優しく彼女の体を持ち上げて――オマンコからチンポを抜く時にじゅぽっと音がして、溢れてきた精液がベッドを汚した――うつぶせのまま横へと移動させる。
 そうしてご主人様は立ち上がってベッドから下りると、なにやらごそごそとやり始めるのだった。二発目はないのかな――と少し残念がりながら、理奈は絶頂の度合いが強すぎたせいですぐ動く気にはなれず、脱力した状態でベッドの上に横たわり続けてしまう。……だらしなく弛みきった顔を晒したままで。
(……スゴかったぁ。これが本当のセックスなんだ。目一杯イカされちゃって、今でも体ふわふわしてる……。ご主人様のと比べたら、冬弥とのセックスなんておままごとみたいなものね。こんなの味わっちゃったら、もうアイドルになんて戻れない。一生青山さんの――ご主人様の肉奴隷になるしかないじゃない。でも、それでいいんだって思うくらい躾けられちゃったみたいね、私……)
 セックスの余韻に浸りつつ己の決定的な変化に思いを馳せながら、太股まで垂れてきた精液の感触に体を震わせる彼女。大量射精されて濃いザーメンで子宮を満たされたことに背徳的な悦びを覚え、その表情がさらに蕩けたモノになっていく。
 おねだりをした時に妊娠も望むようなことを言ったけれど――半分くらいは本気で孕ませて欲しいと思ってる部分がある――、実際これだけ濃いモノをたっぷりと中に出されたらその可能性は充分にあるはずだった。……事前にピルさえ飲んでいなければ。
 それは2回目のフェラチオ撮影が終わってから、夕食の時間に必要になるかもと由綺からもらったモノだ。ピルが欲しいと言った時の由綺の嬉しそうな顔が忘れられない。この世のことと思えないくらい気持ちよくしてくれるから思いっきり楽しんできてねと、その時点ではまだ青山に抱いてもらうかどうかは決まってないのに楽しげに言われて微妙な気分になってしまったが、今では結局すべて由綺の言うとおりになってしまったのが正直悔しくもある。
 ――そんなことをぼんやりと考えていると、足下の辺りで誰かがベッドの上に載ってくる気配がした。
「さて、お待たせ理奈。これから第2ラウンド開始するけど、準備はいいかな? それとも、もういい?」
「もういいなんてありえないです。だって、まだまだご主人様のオチンチン味わいたいんだもの。準備も大丈夫、今すぐに始めてもいいんですよ」
 待望の2ラウンド開始宣言に、喜び勇んで返事をする理奈。そんな彼女に、青山はそのまま寝転がった姿勢でいるように指示してくる。その指示に従って寝転がった姿勢を維持していると、不意に両手を掴まれ――そのままタオルかなにかで後ろ手に縛られてしまっていた。だけでなく、今度はアイマスクで目隠しまでしてくる。
「え? あの、ご主人様……?」
 さすがに不安になり声を掛けてみた理奈だったが、返事は戻ってこない。そのまま無言を貫いてくる青山に戸惑いが募るが、腕は拘束され目隠しをされている以上彼女から動くこともままならない。2ラウンド開始と言ったからにはこのままずっと放置、とはならないだろうけれど――それでも周囲の状況が耳以外ではほとんど窺えないのは正直怖い。そうやって期待と不安とが入り混じりながら状況を窺っていたところに、
「――――ひぁっ!」
 突然背中を指でなぞられ可愛い悲鳴を上げてしまう。そして、それ以上の反応を理奈が示す前に、彼女の無防備なお尻を男の大きな掌が叩き上げてきた。「きゃぅっ!?」続けて悲鳴を上げる理奈には構わず、続けざまに二発、三発、四発――と容赦なく白いお尻に紅い手形が付くくらいまで平手が叩きつけられる。
 痛みと恥辱に体を強張らせてしまう理奈だったが、打擲が続くにつれその痛みに対して快感まで感じてきてしまう。「…………んんっ❤」甘い声とともに秘所から精液を押し流すように愛液がこぼれ落ちた。その瞬間を狙うように、無防備のオマンコにチンポが突っ込まれる。
「んんん~~~~っっっっ!!!!」
 その一撃で軽く達してしまった彼女を追い詰めるように、バックの姿勢からのピストン運動は最初から激しいものだった。パンパンと肉のぶつかり合う音とじゅぶじゅぶというイヤらしい水音とが混じり合い、理奈の――いつもより敏感な――耳を強く刺激してくる。
「ああ、入ってる。オチンチン、オマンコに入ってきてるの❤ すごくイヤらしい音してるから、それだけで興奮しちゃう❤ あぁ、もっとイヤらしく動いてください❤」
 そんな単純な肉の交合だけでなく、視覚と腕の自由を縛られた状況が興奮をさらに高めてくれる。真っ暗闇の中腕を動かすこともできない状態で、犯されるようにペニスをオマンコに抜き差しされていると、まるで自分自身がオマンコになったように思えてしまうのだ。そうなれば感じる快楽も桁外れに大きくなる。夢中で腰を振ってその快楽を貪っていた彼女の耳に、呆れたような青山の声が届いてきた。
「ああ、セックスに夢中になってるのはいいんだけどさ、理奈。今キミのオマンコに入ってるチンポ、ボクのじゃないってこと気づいてる?」
(…………え? なに? なにを言ってるの、ご主人様は?)
 いきなりのトンデモ発言に思考停止してしまう理奈。今も激しいピストンで彼女を快感に喘がせているこのチンポが青山のモノじゃないと、そんなことが果たしてあるだろうか? ――ある、かも、しれない。
 1ラウンド目が終わって2ラウンド開始するまでの間に、結構なインターバルがあった。その時理奈はただ余韻に浸りきっていたけれど、青山はなにやらごちゃごちゃとやっていた気がする。その際にこっそり誰かが侵入してきて、そのまま黙って理奈のオマンコにチンポをハメたのだとしたら? ぼんやりしていた彼女はそれに気づけず、目隠しをされた今では確かめることができないだけだとしたら? 少なくとも、そうじゃないと明確に否定できる材料なんてどこにもあるものか。

 ――そう思った瞬間、背徳感と恍惚感に刺激されてオマンコがきゅっと締め付けられるのを感じた。

 成程、今彼女をバックで犯しているのは青山以外の誰かかもしれない。けれど――そんなの正直誰だっていい。オチンチンでオマンコを気持ちよくしてくれるのなら、それが誰だって構わない。いいえ、だめ。私は青山さんの肉奴隷になったんだから、ご主人様を裏切るのは許されないことだ。でも、その青山さんが許してるみたいなんだから愉しんだ方がいいんじゃないの。オチンチンが気持ちよすぎるのでなんでもいいです。オチンチン大好き。こんなおっきくて硬くて気持ちいいところを全部擦ってくれるオチンチンを、ご主人様以外にも持ってる人がいるなんてスゴイ――、……?
「……ご主人、様。嘘、ついて、ますよね。今、オマンコに入ってる、チンポ、ご主人様のじゃ、ないって、そんなわけ、ないです」
「へぇ。どうしてそう思うんだい?」
「だって、こんなに私のオマンコ、満足させてくれるオチンチン、ぴったりと、合ってるオチンチン、ご主人様のものしか、ありえないじゃ、ないですか」
 獣の姿勢で極太チンポに突かれまくって喘ぎながら、理奈はうっとりとした表情のまま青山にそう答えていた。身も蓋もないストレートすぎる回答がツボにはまったのか、青山が吹き出す音が聞こえてくる。
「あー、成程そう来たかぁ。足音とか気配とかでツッコまれる予想はしてたけど、まさかチンポのフィット具合とはね。いやいや、淫乱肉奴隷に相応しいとはこういうことかな。……キミの言うとおり。ここにはボクとキミの二人しかいないから、今キミをイジメているチンポもボクのモノになるね」
 仕方なさそうなご主人様の種明かしに彼女は唇の端を弛めると、安心して快楽に耽ろうと腰の動きを大きくし始める。が、そんな彼女の耳元へ青山は囁くように言葉を投げ掛ける。
「でも、違うチンポ挿れられてるって言われて、本当は興奮したんだろ? とぼけたって無駄だよ。だって、ボクがそう口にした瞬間、めちゃくちゃオマンコ締まってきたもんな。危うく暴発しそうなくらいにさ」

 ――言われた瞬間、背筋にぞくりと戦慄が走り、子宮がきゅんと鳴った気がした。

「は……い。ご主人様の、言うとおり、です。私、興奮しちゃいました❤ ご主人様以外のオチンチン挿れられたかもって想像したら、オマンコ勝手に締まっちゃいました❤ こんな淫乱奴隷でごめんなさいご主人様ぁ❤」
 そうして青山の言葉を肯定する理奈の口調は、性欲に溺れきって蕩けたオンナのモノでしかなかった。
 これはついさっき芽生えたばかりのご主人様への愛情が消えたわけではない。ただその愛情に対して生ハメに対する欲情の方が勝ったと言うだけのことだ。解りやすく言えば、チンポには勝てなかったということになる。
 ――我ながら、なんて堕ち具合だと思ってしまわなくはないけれど。青山の仕込み具合がそれだけ抜群だったと思えば、それも仕方ないなと諦めがつく。
 なにせ後背位の格好で、獣みたいに後ろから太いモノで思いきり貫かれているのだ。さらに目隠しで視覚を奪われた上に腕は拘束済みで動かしようがないという状況は、限りなく被虐性を刺激してくれる。M属性を開花しつつある今の理奈に、そんなもの耐えられるはずもない。
「ま、理奈にはちゃんとした肉奴隷になってもらいたいから、ボク的には淫乱化するのはむしろ望むところなんだけどね。それにそう思うことで理奈がもっとイヤらしくなってくれるなら、こっちとしても大歓迎だし。とりあえずそんな淫乱奴隷の理奈は、自分がどれだけイヤらしい表情してるか、一度見てみようか」
 再び尻をスパンキングされて、びくんと背中を震わせてしまったところにそんなことを言われる。それに彼女が反応する前に、あっさりとアイマスクが外された。
 自由になった視界にまず映ったモノは、全裸を晒して長い髪を振り乱しながら男の逸物を背後から受け入れて、雌豚特有の蕩けきっただらしない表情を見せる『大人のオンナ』の顔だった。――つまり、いつの間にか設置されていた姿見の鏡面に映った、理奈自身の。
「……どうだい、とんでもなくイヤらしい表情してるだろ?」
「は……い。すごくイヤらしいです。ああ――私、こんな顔してるんだ……」
 今朝ちょうどこの部屋で見た由綺のメス顔と同じ顔をした自分を見て、羞恥と達成感と高揚感とがないまぜになった感覚に切なさが増してしまい、それを抑える刺激を求めて自然と腰を揺らしてしまう。そんな彼女にチンポを緩く抜き差ししながら、青山は邪な笑みを湛えその耳にイヤらしく囁く。
「ボクは大好きでいつまでも見ていたいけど、『緒方理奈』のファンはこれを見たらどう思うんだろうね?」
「え? あ、ああああ~~~~~」

 ――言われた瞬間、稲妻のような衝撃が全身を走り抜けていった。

(やだ、こんなイヤらしい姿、もしファンのみんなに見られたら――っ!?)
「……ダメぇ。見ないで、お願い。こんなイヤらしい顔、私、見られたく――」
「本当に見られなくていいのかな?」
 弱々しく懇願し始める理奈を遮るように、青山が口を挟んでくる。悪魔のように優しく、甘い口調で。
「もうフルヌードはばっちり撮っちゃったし、マッサージされながら指チンポでオマンコ突かれてイク寸前まで感じちゃったところも、生チンポをフェラしてザーメンぶっかけられるのもごっくんしたところも全部撮られちゃったよね。だったら、今更なにを見られても変わらないんじゃないの? むしろ、いっそ『緒方理奈』の全部を見てもらいたいって――そうは思わないかな?」
 膣道を反復往復する極太チンポが膣襞を擦っていくと同時に、なけなしの理性まで削り取っていく。だから彼女の返答はもう一つしかなくて――
「は……い。見て欲しいです。私の、『緒方理奈』の全部、みんなに見てもらいたいです。私の体が感じやすくて濡れやすくてイキやすいことも、ご主人様のオチンチンが大好きなイヤらしい雌豚だってことも、なにもかもさらけ出すから、全部見てください。ああ、お願いします」
 陶酔しきったように目も口も全部蕩かして、体をびくんびくんと震わせながら理奈はそう口にする。
 ――思えば、アイドルとしての彼女も同じようなものだったと言えるかもしれない。歌やダンス、演技などレッスンで身に付けてきたものを、ファンの子にずっと見せ続けてきた。ならば今回青山に仕込んでもらった淫乱な体もありのままファンの子に見せるべきかもしれない、と。そんな風に考えてしまうのだった。
 そして、そう考えたところで得も言われぬ快感が襲いかかってくる。けれど、それも思い返せばアイドルの時と変わらない。ファンからの視線を集める時に感じた高揚感が、今は性的なモノに塗り替えられてしまっただけのことだから。ステージの上で見られることに興奮するのは、オナニーしてるのと同じことだから。
「そういえばさ、理奈。話は変わるんだけど、上村くんが明日の撮影で二人とハメ撮りしたいって言ってるんだよね。正直どう思う? ヤるならもちろん生ハメ中出しだけど、ヤっても構わないかな?」
 さりげない口調でそう提案してくる青山。昨日までなら断固拒否したはずのそれを、発情しきって理性の欠片さえ残っていない今の理奈が断るはずもなく。
「あ、あん♪ は、い……ご主人様がそれでいいなら、私は構いません。私はご主人様の淫乱肉奴隷ですから、ご主人様が許される限り、誰のオチンチンでもオマンコに挿れるのを拒みませんから。上村さんでも他のスタッフでもプロデューサーでも監督でも俳優でも社長でもファンのみんなでも、私とヤリたいって言ってくれるなら、誰のオチンチンでも受け入れちゃいます❤」
「そんなこと言って、要は誰でもいいからオチンチンが欲しいだけなんだろ?」
「あぁぁんゴメンなさい、ご主人様の言うとおりです。ただセックスがしたいだけの、オチンチン比べをしたいだけの淫乱でゴメンなさい。どうかこんなダメな私に罰として、ご主人様の逞しいオチンチンで私を躾けてください❤ お願いします❤」
 目覚めさせられた淫蕩ぶりを隠すことなくビッチ満点の言動を見せつける元アイドルに、呆れたようなため息を漏らしつつご主人様である一流カメラマンは、拘束した腕を引っ張りながらピストンを送り込む。
「いやいや罰としてって言うけど、これどう考えても御褒美にしかならないよね。ま、ボクのチンポで躾けてあげるのは元からそのつもりだったからいいけど。とりあえずキミがその気なら、罰になるくらいにイキ狂わせればいいってことかな? だったら――今から本気で行ってあげるよ」
 ずん! と奥を突かれて彼女はたまらず頭を仰け反らせた。
「あ、あ、あ、奥突かれるの、スゴくいいの❤ 感じ過ぎちゃう❤ も、ダメぇ❤ バックでゴリゴリと突かれたら、私もう耐えられないからぁ❤ あ、イク、イク、イクぅぅぅぅ~~~~っっっ!!!」
 激しいピストン攻撃に耐えられず軽く絶頂してしまうが、それで攻撃が終わることはない。なおも続けられる抽送に加えて、骨張った手がいつの間にかおっぱいをこねくり回し始めたかと思うと、首筋を背後から軽く甘噛みされてしまうのが堪らなくて、理奈はひたすらに腰を淫らに振り続けるのだった。
 その快楽に耽りながらふと頭を上げてみると、鏡に映る自分はさっきよりもとても気持ちよさそうに映って見えた。淫らに、艶めいて、毒花のような美しさを湛えて。そんな姿を見つめる誰かの――無数の――視線を幻視して、彼女は脳髄をただ震わせる。
「ああ、みんな見て❤ 私オチンチンに夢中なセックス人形になっちゃったの❤ 膣内にザーメン出して欲しくて、イヤらしく腰振りまくってるところ見て欲しいのぉ❤ ……ダメぇ、ダメなの。こんなの私、おかしくなっちゃう❤ 見られてるって思っただけで、体が勝手に熱くなってきちゃうからぁ❤」
 いつの間にか下半身に向かっていた左手がクリトリスを丁寧に押し潰し、右手が羽毛が触れるような繊細さで乳房を撫で回してくる。生温かい舌が耳朶を好き放題に這い回り、硬く漲った淫棒がゴリゴリと深いところにある快感の在処を擦り続ける。それらすべての性技で性感を刺激され、全身を火照らせて悶え続ける理奈。
「あああ~~~~❤ いいの、すごくいいの❤ ご主人様の素敵なオチンチンで私のオマンコバカになっちゃってるのぉ❤ なにも考えられなくなっちゃう❤ あ、ダメぇ。お願い、抜かないでぇ」
 一度メス穴からペニスを引き抜くと、青山は理奈の体を膝を突いた状態から完全に横臥した状態へと変えさせる。それから再び挿入した。寝バックという体位だ。そのまま体をぴったりと密着させると、青山が腰を振り始める。
 ずん、と衝撃が来た。青山チンポで初めて膣奥を突かれる快感に気づいた彼女だったが、ここでまだもう一層奥があることを教え込まされる。背筋から這い寄ってくる新たな強烈な刺激に、これまでにない規模の快感の波が押し寄せてくるのを理奈は、恐怖とともに感じ取っていた。
「あ、あ、あ、らめぇ。これ、らめぇ。こんなの狂っちゃう。らめらめらめぇ、壊れるからぁ。私、壊れちゃうから、お願い一度止めてぇ。突かないで死んじゃう、死んじゃうからぁ。怖いの、らめぇ。ご主人さまぁお願いなのぉ。一旦止めてって、言ってるのにぃぃぃぃぃぃ」
「だいじょーぶだいじょーぶ、これくらいで死にはしないから。罰なんだから我慢しないと。ほらほら、そろそろまた中出ししてあげるから、好きなだけイケばいいよ」
 頭が真っ白になる。全身が震えた。子宮が蠕動する。そして――
「やだやだぁ。今膣内に射精されたら、本当に戻って来られなくなるからぁ。あ、らめぇ。ホントに出てる。あ、あ、あ、ああああああ~~~~~~っっっっっっ!!!!!!!!」
 精液を膣奥へと注ぎ込まれると同時に、理奈はこれまでにない高みへと一気に昇りつめて――次の瞬間、意識が暗転(ブラックアウト)した。

「……理奈? ああ、とんじゃったか。やれやれ、これは少し本気を出し過ぎちゃったかな」
 冗談交じりの軽口を叩くと青山は――気絶してしまった――理奈の頭を優しく一撫でしてから、オマンコからチンポを引き抜いた。ちゅぽっと珍妙な音とともに栓が引き抜かれた蜜壺から、大量の白濁液がどろどろとこぼれ落ち始める。
「ま、今日はさすがにこっちも頑張りすぎだから、ここで打ち止めでよかったよ。十代じゃないんだから、一日で八発とかありえないよなぁ」
 朝は由綺に二回、午前中に理奈へ三回、午後にまたまた由綺へ一回、そして最後に理奈へ二回の射精だ。自他共に絶倫と豪語できるくらいには精力に自信はある方だが、さすがに一日でこれは――ドーピングしているとは言っても――キツいものがあった。
 だが――今日の成果にはそれだけの苦労を掛けた価値があったと言えるだろう。
 これで緒方理奈の調教が完了したのだから。それも青山の肉奴隷になっただけでなく、それ以外のチンポも受け入れると明言させたのだ。これなら二人の調教を依頼してきたフィクサーも納得してくれるだろう。
 加えて言えば、理奈本人の体も絶品過ぎた。感度の良さもよく響く啼き声も従順なM奴隷ぶりも快楽に積極的な淫乱ぶりもオマンコの締まり具合もなにもかも最高だ。撮影も残りわずかだが、明日のハメ撮りを始めとして実に楽しみと言うしかない。
「明日からその体でたっぷり愉しませてもらうから、覚悟しておくようにね」
 正体もなくベッドに横たわっている理奈にそう声を掛けると、青山もその隣に添い寝するように横になった。剥き出しの半勃ちチンポを引き締まった太股に擦りつけるようにしながら、やれやれと目を閉じる。朝から頑張りすぎていたせいか、豪快な寝息がすぐに響いてくるのだった。

 14 “ハメ撮り×中出し×2”に続く

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