ブルー

＜＜前へ　愛娘物語－７ー　次へ＞＞ 　最近は、いろんな会社でテレワークが導入されてるわよね。　パパの会社でもテレワークの日があるの。 　リビングで、パパとジェンガで対決することになったの。　ママはフラワーアレンジメント教室に出かけているわ。...

＜＜前へ　愛娘物語－６ー　次へ＞＞ 　６月は雨の日が多くて憂鬱よね。　はやく夏にならないかな。　夜の９時すぎ、ママがお風呂に入ってるときにパパが私の部屋にきたの。　私はクラシック音楽を聴いてた。 「詩織にたのみたいことがあるんだ」「なにかし...

＜＜前へ　愛娘物語－５ー　次へ＞＞ 　私の通っている、きらめき高校は、男女共学の進学校なの。　自由な校風で、グラウンドの脇には古い大木があって、毎日、徒歩で通学してるわ。　友達もたくさんいて、学校のことが大好きよ。 　朝の教室では、みんなに...

＜＜前へ　愛娘物語－４ー　次へ＞＞ 　このあいだ受けてた、模試の結果が出たの。　志望校判定はＡだったわ。　来年は受験生だし、この調子をキープできれば一流大学に合格できそう。 　夜、部屋で勉強していると、ノックをしてパパが入ってきたの。「勉強...

＜＜前へ　愛娘物語－３ー　次へ＞＞ 　まえにもいったと思うけど、家では薄着ですごすことがほとんどなの。　とくに蒸し暑い夏場は、キャミソールと下着の格好ね。　そのほうが涼しいし、楽でいいわ。　ママは、年頃の女の子がはしたないからやめなさいって...

＜＜前へ　愛娘物語－２ー　次へ＞＞ 　次の日のことよ。　学校から帰って、部屋で着替えようとしていると、トントンとノックの音がしたの。 「はーい」「入るぞ」　スーツ姿のパパが部屋に入ってきたわ。「いっておいたほうがいいと思ってな」「？？」「今...

＜＜前へ　愛娘物語－１ー　次へ＞＞ 　私は、藤崎詩織。　黄色いヘアバンドがトレードマークの、きらめき高校に通う２年生よ。　自分でいうのもあれだけど、男子にすごく人気があるの。　いまから話すのは、６月のこと。　その日も、いつものように学校が終...

作者：ブルー 藤崎詩織は、きらめき高校に通う、２年生の女子生徒。容姿端麗・成績優秀、だれもが憧れる学校のアイドル的存在の美少女だ。ある日、家に帰ると、エリート社員の父親が仕事でミスをして落ち込んでいるのを見かける。大好きな父親をはげまそうと...

＜＜前へ　オーバーキル－４－　次へ＞＞ 　放課後、世原に呼び出された詩織は社会科準備室を訪れた。　社会科準備室は管理棟３階の廊下を進んだ一番奥にあり、生徒や他の教員が近寄ることはめったにない。外部から隔離された世原のプライベート空間だ。「失...

＜＜前へ　オーバーキル－３－　次へ＞＞ 　放課後の校舎――。 　前が見えないほどの書籍を両手で抱えて、詩織がフラフラと廊下を歩いている。　つんのめるようにしてバランスを崩して前へと倒れる。「しっかり前を見て歩かないと危ないぞ」　偶然通りがか...