オディリックサブタ 11.エンディング 「詩織……おい、詩織!」 教室の窓から外を眺めていた詩織は、公人に呼ばれてハッとした。「公人! いつからそこにいたの」「さっきから呼んでたろ」「ごめんなさい。気がつかなかったわ」「最近おかしいぞ。今日の授業中も上の空だったし、なんかあったの... 2024.07.26 オディリックサブタ
オディリックサブタ 10.ドラッグ 自力で立ち上がれなくなった詩織を隣の寝室に運ぶと、制服姿のままベッドに仰向けに寝かせる。 SMグッズの手錠を使い、両手をベッドのフレームに拘束した。 ハヤシは急いで服を脱ぐ。ロン毛にヘチマのような顔に薄笑いを浮かべて見下ろす。股間には、これ... 2024.07.26 オディリックサブタ
オディリックサブタ 9.マンション プール終わりの詩織が連れてこられた場所は、駅から歩いて10分ほどの住宅街にある、タイル張りをした外観の低層マンションだった。 目の前にはコンビニがあり、入り口はオートロックになっている。 その3階にハヤシの部屋はある。 「おじゃまします」「... 2024.07.26 オディリックサブタ
オディリックサブタ 8.プール きらめきプールは電車に乗った先にある、夏季限定のレジャー施設だ。 園内には、流れるプールや巨大なウォータースライダー、人工的に波を作り出すプールなど、いろいろなプールが設置されていて、夏休みに入ると近隣の若者たちでごった返す。 土曜日の午... 2024.07.26 オディリックサブタ
オディリックサブタ 7.夕子 昼休憩時間。 2-Aの教室では、男子がふざけたり、女子の小グループがおしゃべりをして騒がしさに包まれている。 詩織は同じクラスの朝日奈夕子(あさひな・ゆうこ)と机を挟んで座っていた。 夕子は明るい髪色をしたミディアムヘアにシャギーをかけ、細... 2024.07.25 オディリックサブタ
オディリックサブタ 6.放課後 きらめき高校の校庭のはずれには古い大きな樹がある。卒業の日に、その場所で女の子から告白して生まれたカップルは永遠に幸せになれる、という伝説があり、伝説の樹と呼ばれてとても大切にされている。詩織もこの伝説を信じている。むしろ学校で一番の信奉者... 2024.07.25 オディリックサブタ
オディリックサブタ 5.部室 きらめき高校のグラウンドの横には、新しく建てられたクラブハウス棟がある。 鉄筋コンクリート製の3階建てで、シャワー室や道具置き場、室内トレーニング場の他、主に運動部の部室が入っている。 その一角に詩織の所属している女子テニス部の部室がある。... 2024.07.23 オディリックサブタ
オディリックサブタ 4.勉強会 週末の夜――。 詩織の部屋を、幼なじみの高見公人(たかみ・なおと)がおとずれていた。 床にテーブルを置いて、そこに参考書とノートを開いて勉強会をしている。 窓の外は家の灯りがともり、東の空には夏の大三角形が見えていた。 詩織は耳元の髪を... 2024.07.23 オディリックサブタ
オディリックサブタ 3.ハヤシ先輩 5月の大型連休明け――。 きらめき高校の校門では、授業を終えた生徒たちが思い思い家路へとついている。 職員室での用事を済ませた詩織は、下駄箱でローファーに履き替えると美樹原愛を待たせている場所に急いだ。「おまたせ、メグ。先生と話してて遅れ... 2024.07.23 オディリックサブタ
オディリックサブタ 2.遊園地 当日、高見公人(たかみ・なおと)が遊園地の入り口前に到着すると、すでに詩織と美樹原愛(みきはら・めぐみ)、ハヤシの姿があった。 「公人、遅刻よ」 詩織が手招きをして呼ぶ。「ごめん。起きたら時間ギリギリで焦った」「目覚ましをセットしなかったの... 2024.07.23 オディリックサブタ