ブルー

アイドル物語

4.グラビア撮影(下書き)

土曜日、千葉の現場に車で移動した。 グラビア撮影で、ホテルのプールを貸し切り。海の近くで、ヤシの木が生えてる、南国チックなところよ。  部屋で着替えて撮影開始。 まずはスクール水着の撮影だったの。 カメラマンさんは、このあいだと同じ人。アイ...
アイドル物語

3.CM撮影(下書き)

「藤崎詩織ちゃん、はいりまーす」「よろしくお願いします」 大勢の現場スタッフの人たちに迎えられて、挨拶をした。 場所は、都内の学校。今日は、スポーツドリンクのCM撮影なの。 はじめてのタイアップ商品で、マネージャーにも気合いを入れろっていわ...
アイドル物語

2.ひさしぶりの登校(下書き)

私の通っている、きらめき高校は、活気があってとてもいい学校なの。 優秀な先生方に、個性的な生徒がたくさんいる。 グラウンドの端には、古くからある大きな樹があって、卒業式の日にその樹の下で女の子からの告白で結ばれた恋人同士は永遠に幸せになれる...
アイドル物語

1.デビュー(下書き)

私は、藤崎詩織。 都内のきらめき高校に通う、普通の女のコよ。  いきなりだけど、いますごく緊張してる。人生で一番というぐらい心臓がドキドキ。 今日は、私のはじめてのコンサートの日なの。 この日のために、たくさん練習してきた成果を見せないと。...
アイドル物語

【次回作】アイドル物語

作者:ブルー まだスマホもネットもない時代。高校2年の藤崎詩織は、事務所の期待を背負い、清純派アイドルとして華々しくデビューをする。昼は学校に通って、放課後にレッスンを受ける日々。イベント出演、コンサート、グラビア撮影、歌番組の出演など、地...
早川沙織からの手紙

21.ぼくは、それを一番おそれている5

<<前へ 早川沙織からの手紙 -21- 次へ>>  数学の小テストで勝負することになったのは、夏期講習の申し込みをした週のことだ。 負けたら相手の要求を聞く、賭けで。学校で、よくある話だ。 これは、はじめから仕組まれた勝負だった。勝負を持ち...
早川沙織からの手紙

20.ぼくは、それを一番おそれている4

<<前へ 早川沙織からの手紙 -20- 次へ>>  駅前にある、大手予備校に下見に行った。 10階建ての立派なビルで、大きな看板を誇らしげに掲げてある。ぼくも場所は知っていた。 名古屋に本部があるK予備校は、テキストと設備が充実していて、学...
早川沙織からの手紙

19.ぼくは、それを一番おそれている3

<<前へ 早川沙織からの手紙 -19- 次へ>>  日が変われば、沙織の機嫌が直ると思ったのは、ぼくの甘い考えだった。 あれから三日すぎたが、沙織は口を聞いてくれないどころか、廊下ですれ違っても目も合わせてくれない。小田桐ヒナの仲裁も不発に...
早川沙織からの手紙

18.ぼくは、それを一番おそれている2

<<前へ 早川沙織からの手紙 -18- 次へ>>  女子のダンス動画を撮るから手伝ってくれとヨシオにいわれたのは、その日の午前中のことだ。 沙織とばかり行動していて、放課後にヨシオと遊ぶこともめっきり減っていたので、たまには付き合わないと悪...
早川沙織からの手紙

17.ぼくは、それを一番おそれている1

<<前へ 早川沙織からの手紙 -17- 次へ>>  昼休憩のヤガミ少尉の部屋で、ぼくらは音楽を聴いていた。 窓を開けて椅子を並べて、イヤホンの片方を沙織に貸して。 自転車に乗っていて、ワイヤレスのイヤホンを片方だけポロッとなくしてしまい、同...