あやなチャンネル 5

アクセス数: 434

放課後は、テニス部の部活です。

気心の知れた部員たちと楽しく練習。

ボールを追いかけて、テニスコートを元気に走り回る。

周りには、テニスルックの綾菜を一目見ようと、大勢の男子たちが集まっています。

「きゃあ!」

突然、強い風が吹いて、スカートが舞い上がる。

慌てて両手で押さえたものの、アンスコをバッチリ覗かれてしまいました。

カシャカシャとスマホのシャッターを切る音が聞こえる。

「あいかわらずいいケツしてるな」

テニス部のコーチは、体育の先生です。

綾菜が苦手な教師です。

なにかあるごとに女子部員の体に触れてくるからです。

今日もさりげなくヒップにタッチしてきました。

綾菜はとくに標的にされています。

相手が教師なので、注意することもできません。

「もっとテイクバックを大きくして打ち返さないと押し返されるぞ。手首のスナップを効かせろ」

「せ、先生……手が……」

「おっと、つい手がすべった」

「ついって……」

「大会も近いし居残り練習でもどうだ。俺がマンツーマンで個人レッスンしてやるぞ」

「先生と二人きりですか?」

「桂木もそろそろうちの部の伝統を知っておいたほうがいいだろう」

「せっかくだけど、遠慮します」

とても嫌な予感がして綾菜は断りました。

親しい先輩から、コーチの個人レッスンだけは気をつけろと警告を受けていたからです。

あやなチャンネル 1|ブルー
桂木 彩菜(かつらぎ あやな) 青葉高校2年 新体操部 得意科目:英語・音楽 性格:だれにでもやさしくて明るい・すこし天然 鏡の前で身だしなみのチェック。 朝食はハムエッグにトーストとサラダを食べた。 階段の下から「早くしないと遅刻するわよ...

noteに公開しました。

画像生成のためにポイントが必要なので支援をおねがいします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました