
「詩織ちゃん」
「あの……どなたですか?」

「偶然、見かけて。いま暇? バイトしない?」
「バイト?」
「簡単な写真モデル」
「なんだかあやしい。バイトは校則で禁止だし・・・」
「堅いこといわずに。学校にはバレないし、おこづかい欲しくない?」
「……どうしよう。今月はピンチなのよね。変な写真じゃなければ」
「ないない。おじさんの指示通りにポーズするだけ」
「それならいいけど、帰りが遅くなると両親が心配するかも」
「撮影場所は近くのスタジオだよ」

「詩織ちゃん。そこに立って。教室にいるみたいに自然な感じでいいからね」
「はい」
「制服姿がすごく似合ってるね。さすがきらめき高校のアイドルだ」
「うふふ。お上手ですね」

「そこでクルっとして。周りはお花畑のイメージ」
「はーい」

「スカートの前をちょっとたくしあげてくれる」
「え……」
「どうしたの? できるよね、それぐらい」
「でも……下着が見えちゃう」
「カメラに写らないようにするからさ。それぐらいみんなしてくれるよ。バイト代払うんだしさ」
「しかたないわね……」

「これって……」
「なにか知ってる?」
「友達が学校に持ってきてて見せてもらったことがあります」
「よかったら使い方の勉強する? おじさんがやさしく教えてあげるよ」
「もうっ! 冗談いってると、怒りますよ」
「ハハハ。ごめんごめん」

「撮影慣れてきた?」
「ぜんぜん。すごくはずかしいです」
「詩織ちゃん、写真を撮られるの好きでしょ」
「そうなのかなぁ」
「さっきよりグッと大人っぽくなった。表情もすごくいい」

「セーラー服の胸当てをはずして、ちょっと見せてくれる」
「えー……でも……」
「この通り! 一生のおねがい!」
「こうですか?」
「おお! 色っぽい。意外と大きいね。サイズは何センチぐらい?」
「84です」
「本当に? もっとありそう」

「ずっしりと重い。それにすごく柔らかいね」
「ダメです。勝手に触らないで」
「あれれ、詩織ちゃんの顔が赤いよ。それに呼吸も弾んでる」
「おじさんの手つきがエッチなせいです」

「もっと大胆になった詩織ちゃんを見てみたいなぁ、おじさん」
「え……」
「物分かりのいい詩織ちゃんならわかるよね」
「あの……他の人には写真を見せないって約束してくれますか」
「するする」
「こんなのはじめてだから、すごくドキドキしちゃう」

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