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4.カラオケボックス2

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 昨日と同じ道のりを夕子と手を繋いで歩く。
 部屋では、小太りの金沼がハイボールを片手にはじめていた。
「昨日は勝手に帰って、すみませんでした」
 夕子に背中を押されて詩織は頭を下げた。
「こうして謝ってるんだし、ゆるしてあげて」
 夕子が金沼の右側に腰を下ろした。
 ご機嫌取りで膝に手を置く。
「夕子ちゃんの友情にはかなわないな」
「だって。おじさんが理解のある大人でたすかったわね」
 詩織は金沼の左側に両足を揃えて座った。
 すぐに距離を詰めてくる。
「こちらこそ驚かせて悪かったね。二度と会ってくれないんじゃないかと心配したよ」
「挨拶もせずに……私も無責任だったし」
「怒ってない?」
「はい……ぜんぜん」
「誤解してほしくないんだけど、詩織ちゃんと仲良くなりたかっただけなんだよ」
 詩織の手を握って語りかける。
「あらためておじさんと友達になってくれる?」
「そういわれても、年齢がかなり離れてるし」
「じゃあ、セフレは?」
「セフレ?」
「知らない? セックスフレンド」
「……!?」
 詩織は絶句した。
 昨日の今日でと内心あきれる。
「グフフ。うぶな詩織ちゃんにはまだ早いよね」
「からかわないでください。学校帰りに、こうして会ってお話をするぐらいなら」
「詩織ちゃんと楽しくおしゃべりできるだけで十分。そうだ。いい物を持ってきたよ」
 金沼は長方形の黒いケースをテーブルに置いた。
「なんですか?」
 詩織は不思議そうに眺める。
「お詫びのプレゼントだよ。開けてごらん」
「私が欲しかったフルート!!」
 思わず声を弾ませる。
 ケースの中には、銀色に光り輝く新品のフルートが入っていた。
 国内の音楽メーカーの製品で、詩織が愛用しているのよりもグレードが高い。定価で60万円はする高級品だ。
「あの、触ってみてもいいですか?」
「どうぞどうぞ。触るだけじゃなくて、吹いてもいいよ」
「ほんとに総銀製だわ。軽さもちょうどいい」
 箱から取り出して、うっとりと眺める。
 銀製なのにとても軽くて持ちやすい。
「気に入ってもらえたかな」
「もしかして、これを私に?」
「夕子ちゃんに話を聞いてね。銀座の楽器店で見つけてきたんだよ」
「よかったわね、詩織」
 夕子が盛り上げる。
「気持ちはうれしいけど、こんな高価な品をもらうわけにはいかないわ」
「くれるっていうんだし、素直にもらっておきなさいよ」
「でも……よく知らない男の人から……」
「いいのいいの、おじさんは金持ちだし。ってかさー、壊れたフルートで発表会に出るつもり?」
「まだ修理すればなんとか」
「詩織ちゃんがいらないなら粗大ごみに捨てるしかない」と、金沼が残念そうに告げる。
「そんなの楽器がかわいそう」
「おじさんが持ってても部屋の飾りぐらいにしかならないからね」
「……あの、大切に使わせてもらいますね」
 詩織はプレゼントを受け取ることにした。
 一度手にして愛着がわいたのもある。やはり新しい楽器で発表会に参加したいという気持ちが大きかった。
「ねえ、ここで吹いてみなさいよ」
 軽いノリで夕子がリクエストした。
「おじさんも見たいな。詩織ちゃんがフルートを演奏してるところ」
「……エチュードを軽く」
 ソファから立ち上がり、真剣な表情でフルートを横向きに構える。
 透明感のあるハーモニーを奏でる。
「吹奏楽部の美少女って感じで画になる。高い買い物をしたかいがあった」
「ありがとうございます。まだ音の調整をしてないのに、とても吹きやすい」
「フルートを落とさないようにケースにしまって」
「これなら発表会もだいじょうぶだわ」
「楽器も詩織ちゃんの所有になって喜んでるよ。いつも音楽室で練習してるのかな」
 金沼はニンマリとする。
 腕を伸ばして制服のスカートの中に入れた。詩織の太腿をねっちりと擦った。
「あっ……」
「どうしたのかな」
「ううん……なんでもないです……」
 詩織は視線を落とした。
「詩織ちゃんがフルートを吹く姿を見てたら、おじさんムラムラしちゃったよ」
 大きく膨らんだスラックスの股間を見せつけた。
「たいへん! フルートのお礼にフェラしてあげたら~、詩織」
「なにをいうのよ、夕子ちゃん!?」
 あわてて夕子を見る。
「いいじゃんそれぐらい」
「ふざけないで」
「まさかタダでもらう気? 詩織ってば礼儀知らず?」
「そんなわけじゃ……」
 小さくため息をもらす。
 前髪のかかった眉を斜めに下げた。。
(はじめからこういう目的だったのね)
 フルートをいまさら返すわけにもいかない。
 結局のところ詩織は金沼の要求にこたえるしかないのだ。
「フェラは知ってるわよね?」
「なんとなく」
「どうせネットの知識でしょ。いいわ、あたしがお手本を見せてあげる。おじさんはそこに立って」
 夕子はソファに座ったまま横にズレる。すぐ隣に詩織。
 正面には、お腹の出た金沼が立っている。
 慣れた様子でベルトをカチャカチャと外した。
 チャックを下ろす。
 黒光りするペニスが直角に飛び出した。サイズは日本人のほぼ平均だ。
「きゃっ!」
 詩織は顔を両手で押さえた。
 指と指の隙間から眺めている。
「詩織のぶりっ子。見たのはじめて?」
「……エイリアンみたい」
「まずは指で輪っかを作るようにして。こうやって手首を使って扱くの。それから口に――」
 夕子は一連の流れを目の前で実演して見せた。
 男子との交際経験のない詩織にとって驚きの連続だ。
「ね、すごく簡単でしょ?」
「口に入れて不潔じゃないのかしら」
「気になるようならおしぼりで拭けばいいし。つぎは詩織の番よ」
「本当にしないとダメ?」
「見てるだけじゃ、いつまでも上達しないわよ。おじさんに感謝を伝えたいんでしょ」
「わかった……やってみるわ」
 詩織は夕子と場所を交代した。
 生まれて初めて男性器と向き合う。
 おっかなびっくりで指先を絡めた。
「すごく熱い。手がやけどしそう……上下に擦ればいいのね」
 夕子のアドバイスに従ってやさしく扱いた。
 手の平で男性器がピクピクと震える。
(不思議な感じ……こわいのにドキドキしちゃう)
 はじめは嫌悪感でいっぱいだったのに、詩織の中で自然と好奇心が芽生えてきた。
「舌で舐めてあげなさい」
「う、うん……」
 座ったまま、ゆっくり顔を近づける。
 鼻をつくような体臭。
 右手の指で耳元の髪をかきあげ、小さなを舌を伸ばして、ソフトクリームを舐めるように先っぽでペロペロと当てる。
「気持ちいいですか?」
 ポウッと目元を染めて、上目づかいに金沼の反応をうかがう。
 子犬のように舐めている。
「詩織ちゃんの舌が当たって、おじさんのチンポが蕩けそう」
「ぺろぺろ……とくに味はしないみたい」
「唾を垂らして亀頭全体を舐め回すように。裏スジに沿って舌を這わせて」
「は、はい……レロ、レロ……」
 亀頭を丁寧に舐め回した。
 裏スジに沿ってチロチロと動かす。
 陰茎をたくさん扱いて、陰嚢部分にそっとキスをした。
「あむぅ……うぅ……くるしい」
 ついさきほどまでフルートを吹いていた小さな口に男性器を咥えて、詩織は眉間にしわを寄せる。
 苦しくて嗚咽が漏れる。
 えづきながら、どうにかして半分ほど口に入れる。
「詩織、こっちこっち」
 すぐ横で夕子がスマホを向ける。
 初フェラに四苦八苦している詩織の様子を撮影した。
「ううー……むぅ、ぐぅ……んぐぐぅぅ!!」
「いい顔。ピースしなさいよ」
「んむぅー、ふぅぅーーっ(ひどい、勝手に撮らないで)」
「だめよ。ちゃんとおしゃぶりして、おじさんのザーメンを搾り取らないと」
「ンぐ、ンぐ、うぅ……むぅぅ」
 愛らしいルックスの目じりに涙を浮かべて頬を窄ませ、男性器を飲み込む。
 肩ごと顔を動かして、淫らな首振り運動をした。
 さらさらのストレートヘアが背中で波打つ。
 そのあいだ金沼は腕を伸ばして制服の胸をモミモミと揉んだ。
「うおおお、射精る!!」
 金沼が詩織の後頭部を押さえつける。
 鮭のように腰を律動させた。
「んぷっ……はあ、はあ……」
 呆然とした表情で、詩織は肩で息をしている。
(すごいにおい……吐きそう)
 口元からは白濁の粘液がトロリと垂れた。
「ひさしぶりに興奮した。すごく気持ち良かったよ」
 金沼は満足そうにヘアバンドの頭を撫でた。
「口の中にあるの?」
「んん……(コクン)」
「見せてごらん」
 詩織の口の中には金沼のザーメンがドロッと残っている。
 どう処理していいのかわからない&制服を汚したくないのだ。
「おじさんのザーメンは全部飲まないとダメよ。マナーよ、マナー」と、夕子が面白がる。
 詩織は悩んだ末、ゴクンと嚥下した。
 細い喉を通って、中年男性の精液が胃の中に流れ落ちるのを感じる。
 空になった口を開いて見せた。
「優等生だけあって、呑み込みが早い。初ゴックンの感想は?」
 金沼が感想をたずねる。
「にがいです……まだ喉の奥に絡んでるみたい」
「アハ、みんなはじめはそうよ。毎日、おじさんのチンポをしゃぶってたらすぐに慣れるわよ」
 詩織はいますぐトイレに駆け込んで、大量の水で口をゆすぎたい気持ちだった。

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