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3.女子トイレ

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 翌日の教室。
 HRが終わって早々、詩織の席に夕子がやって来た。
 眉を吊り上げた顔つきで机にドンと片手を着いた。
「なによ」
 詩織もムッとした表情で対抗する。
「あたしのLINE既読無視すんなつーの」
「ふーん」
「ってかさー、どうして勝手に帰ったのよ。おかげでいろいろ大変だったのよ」
「私には関係ないわ」
「ウケる。お金をもらっておいて関係ないはないでしょ」
「ちょっと、声が大きい」
 詩織は周りの目を気にする。
 教室にはまだ多くのクラスメイトが残っている。
 そうでなくとも優等生の詩織と遊び人の夕子の組み合わせはかなり目立つ。
「どうかしてたのよ。お金は返すわ」
「いまさらヒヨってんの。詩織も共犯なのよ」
「……全部わかってて誘ったのね」
「ゲームみたいなもんじゃん、あれぐらい。いまからおじさんに謝りに行くわよ」
「いやよ。二度とごめんだわ」
 詩織ははっきりと拒否した。
 行けばどうなるか容易に想像がつく。
 昨日よりも破廉恥な行為があるに決まっている。
 荷物を持って席を立った。
「まだ話は終わってないでしょ」
「今日は部活なの。バイバイ」
「まちな。逃げるつもり」
 夕子が手首を掴んだ。
「痛いわ、夕子ちゃん。手を放して」
「だまって来なさいよ」
 嫌がる詩織の腕を引いて教室を出る。
 廊下の先にある女子トイレの個室に連れこんだ。
 鍵をかける。
「なによ、こんなところまで来て」
 身動きの取れない空間で夕子と顔を突き合わせる。
「詩織のわからずや。友達だと思ってたのに」
「友達でもいいことと悪いことがあるわ」
「バレてないだけで、みんなこっそりしてるわよ。高校生にもなってそんな調子だから世間知らずだってバカにされるのよ」
 夕子は詩織の髪に触れる。
 指にからめてやさしく梳いた。
「やめて……練習に遅れちゃうわ」
 夕子のあやしい視線に詩織は思わずゾクリとする。
 自由奔放で男女経験も豊富。
 簡単には抗えない空気がある。
「ちゃんとあたしの目を見て」
「へんよ、今日の夕子ちゃん」
「キスしていい?」
 大人びたコロンの香りを漂わせ、夕子が顔を近づける。
 たじろぐ詩織の首筋や耳元に軽く口づけをする。
 頬に片手を添えて、やさしくキスをした。
「ん……ちゅっ……」
 舌がヌルリと入る。
 奥に逃げていた詩織の舌を絡め取って、ヌチャヌチャとくすぐる。
「あっ……あん……」
 詩織の全身からスーッと力が抜ける。
 ファーストキスの相手が夕子になるとは夢にも思っていなかった。
「好きよ、詩織。ずっとこうしたいって思っていたの」
「急にそんなことをいわれても……女の子同士なのに」
「女の子が女の子を好きになったらおかしい?」
「そんなことはないけど……」
 想定外の告白に、真面目な詩織はかなり混乱している。
「さっきはごめんなさい。大きな声を出したりして」
「……私も意地になってたみたい」
「もう1回、仲直りのキスをしましょう」
「……うん」
 雰囲気に流され、詩織は小さくうなずいた。
 静かにまぶたを閉じる。
「ふふっ、かわいい」
 背中に腕を回して、さっきよりも激しく唇を重ねる。
 舌を吸うと、詩織の長いまつ毛がピクピクと震えているのがわかる。
「詩織ってば赤ちゃんみたい。キスもおぼえないと」
「夕子ちゃんなにをするつもり」
「シー!」
 夕子が指をたてる。
 他の生徒が女子トイレに入って来た。
 緊張感に比例して、詩織の鼓動が大きくなる。
「じっとしてて。誰かに聞かれたらまずいわよ」
 夕子は詩織のセーラー服をたくしあげ、白のブラジャーを押しあげる。
 色白の瑞々しい胸部が露出した。
 早熟のレモンを半分にカットして2つ並べたような形。頂点には淡いピンク色の乳首がある。
 まだ成長途上といった上品な膨らみだ。
「すごく綺麗なおっぱい。食べちゃいたいぐらい」
 夕子は身を屈めると、乳首をチュッと吸った。
 舌先で転がすようにチロチロとくすぐって舐める。
「はあ……ンン」
 詩織はピクンと反応する。
 後頭部を壁に押しつけて、声がもれないように口元を片手でふさいだ。
「乳首がたってきた」
「はあ、ぁぁ……」
「あたしがもっと気持ち良くしてあげる」
「んあ……やめてぇ」
 逃げたくても逃げられない、詩織。
 夕子は制服のスカートをめくると純白のパンティーにタッチする。
「しっかり濡れてる」
「……夕子ちゃんのいじわる」
 詩織は唇を噛んで、悲しそうな顔をする。
 知らず知らず体が火照っていた。
 こんな経験はもちろんはじめてのことだ。
「男子に人気なわけね。見てるだけで、いじめたくなっちゃう」
「やめて……こんなのよくないわ」
「ほんとは昨日も感じてたんでしょ。それで怖くなって逃げたのね」
 夕子はズバリいい当てる。
 下着の中に手を入れ、クチュクチュと音をさせた。
「わあ、パイパンじゃん。なにからなにまで期待を裏切らないわね」
「あ、ああん……そこは、ほんとうにダメぇ」
「ふふっ。処女のくせにエッチ。一緒におじさんに謝りに行くのよ? わかった?」
「でも……部活が」
「一日ぐらいサボっても平気でしょ。いい子したらあとでご褒美をあげる」
「ご褒美?」
「詩織が期待してることよ」
「えっ……」
 愛くるしい瞳を潤ませて、詩織はポウッと頬を染める。
 股を擦り合わせてモジモジとした。
「こっちまでドキドキしてきちゃった」
 夕子は自分のセーラー服をたくしあげてブラジャーをずらす。
 詩織よりも一回り大きな双乳を露出した。
 熟した、オレンジサイズ。色素が沈着した色の濃い乳首をしている。
 自分の乳首と詩織の乳首の位置を合わせる。
 先端をクニクニと押し当てた。
「あたしの乳首に詩織の乳首が当たってる。こうするとすごく気持ちいいでしょ」
「ああっ……胸に電気が走って!!」
「これから毎日いっしょよ、詩織。学校の男子に告られても全部断りなさい」
「う、うん……私も同じ気持ちよ、夕子ちゃん」
 女子トイレの個室の中で、詩織と夕子は裸の胸部を押し付けあって抱き合う。
 まるで恋人同士のように熱烈にレズキスを交わした。

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