作者:ブルー
壁に寄りかかって、何も考えないように天井を眺めていた。いきなりドアが開いて、二番目に顔を見たくないやつが立っていた。「なんだ、いんじゃん」と言って、了解もなしに部屋に入ってきた。
「根暗は女に嫌われるよ。もしかしてなにかあったのー」
「いますぐドアを閉めて出てけよ」
「あはっ、すげー機嫌悪そう。さっき呼びにきてあげたのにムシしたでしょ、へへへっ」
両腕を頭の後ろに組んで、小ばかにした薄ら笑いを浮かべていた。俺が土蔵でのことを覗いてたのを知ってるんじゃないだろうかと空寒さがした。
「まーたムシすんのか。居候のくせに立場わかってないんじゃない。もったいないからおまえのエビフライ食べといてやったぜ」
「出てけっていっただろ」
「なにいってんだよ。おまえの家じゃないだろ」
俺はベッドから立ち上がると、歩いていって肩を突き飛ばした。薄っぺらい子供の体は俺が想像したよりも簡単によろめいた。
「いたー。なにすんだよ、このヘタレバカが」
全身の血が一斉に沸騰した。
「ヘタレだろ、ヘタレ。タマお姉ちゃんがいってたぞ、お前はいつまでたっても誰が好きなのかハッキリしない優柔不断のヘタレだってな」
「ウソをつくな。タマ姉がそんなこというわけないだろ」
「バーカ。タマお姉ちゃんはずっとあきれてたんだよ。優しいから我慢してただけってわからないのかよ、にぶちんが」
俺はまた体を突き飛ばした。今度はさっきよりも強い力で。
「いてーなー。相手が小学生だと暴力なのか。ケンカ弱いくせに」
「いいかげんにしろよ。本気で殴られたいのか」
「おもしれー。やってみろよ。すぐにタマお姉ちゃんにチクってやるからな」
俺はランニングの胸倉を掴んだまま固まってしまった。まるで殴ってみろと言わんばかりに俺をにらんでいた。すごく生意気な顔だった。でも、殴ったらそれこそこいつの思惑通りだと思って殴れなかった。右手をゆっくりと下ろした。
「やっぱり口だけか。男のくせに意気地がねーの。お前にタマお姉ちゃんみたいな美人はもったいなすぎるんだよ」
「うるさい。早くどっかいけよ」
俺は出ていくように肩を押そうとした。それをあいつはひょいとかわした。そのとき目があって、あの離れた目と目が異様に吊り上がっているのに気づいた。まるでずっと放し飼いの犬みたいな目だった。
わき腹になにか押しつけられたと思ったら、いきなりバチチチチと皮膚を貫通する激しい痛みに襲われた。そのまま体のブレーカーが落ちたみたいに目の前が真っ暗になってった。気を失う直前あいつが「だせーの。こんな簡単に引っかかるなんてさ。楽しみにしてろよ、もうすぐ面白いのを見せてやるからよ」と言うのが聞こえた。
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気がつくと俺は狭くて薄暗い場所に閉じ込められていた。手は後ろに両足は膝を曲げた状態で縄で縛られ、かろうじて体を揺らせるぐらいだった。
「ううー、むううーー!!」
助けを呼ぼうとしたけどダメだった。口が柔らかい布で塞がれていた。
(いったいなんだこれ?? どうして縛られてるんだ??)
動こうとするとわき腹がチリリと痛んだ。
(……あいつ。最初からそのつもりだったのか??)
突き飛ばされても両腕を頭の後ろで組んでヘラヘラしていたのを思い出した。たぶんスタンガンを隠し持っていたんだろう。
「ちょっと、だめよ。……はなれなさい」
とがった女性の声が聞こえた。心が即座にあわ立つ。すぐにタマ姉だとわかった。
直後に「いいから、あっちを向いてそこに立ちなよ」と、えらそうに命令する子供の声が聞こえた。
首を横に向けると細い隙間があって、縦長の灯りがわずかに差し込んでいた。必死で体を傾けて顔を近づける。思わず息をのんだ。桜色のセーラー服を着たタマ姉が、部屋の中央に立っていた。スラリとした白いニーソックスの両足、肉づきのいい絶対領域と胸のリボンスカーフ。両手をみぞおちのあたりで重ねている。いつも学校に登校している制服姿だった。あいつに駄々をこねられてちょっと困った顔つきをしていた。唯一ちがうのは、両耳を隠すようにちょうどイルファがしているような白いセンサーが装着してあったことだった。
(……ここはタマ姉の部屋なのか?? なんだよ、あのへんてこりんな装置は??)
家具やベッドの配置で、閉じ込められている場所がタマ姉の部屋のクローゼットだとわかった。それよりもタマ姉が制服姿で耳にメイドロボのセンサーを装着しているのが気になった。いつもお決まりのツインテールだから余計に目立つ。
「むううー!! うううーー!!」
俺は必死に名前を呼んだ。でも、隙間の向こうに立っているタマ姉に気づく様子はなかった。センサーのせいで音が聞きづらくなっているのかもしれない。
「えへへっ。メイド服と同じぐらい似合ってるね。そのメイドロボのセンサーもさ。まるでタマお姉ちゃんが本物のメイドロボになったみたいだよ」
あいつは鼻の下を伸ばしてタマ姉の腰にじゃれついていた。スカートのお尻を触る。タマ姉は戸惑った様子で、遠慮がちに両手でお尻を隠そうとしていた。
「どうしてこれを……?」
「メイドロボの自覚が足りないみたいだからさ。そのほうが気分もでるんじゃないの」
「なにかへんな音が出てるみたいだけど……」
「気のせいだよ。それよりさ、スカート短くない? いっつもこの格好で学校行ってるわけ?」
「そうよ……」
「へー、まわりのやつによく見られるでしょ。おっぱいも大きいしさ」
「そんなことはないはずだけど」
「えー、ぜったい見られてるよ。ちゃんと命令どおりノーブラにしてる?」
あいつは下から制服の内側を覗いてた。たしかに制服の胸元は前に突き出し、薄っすらと乳首の形が浮き上がっていた。
「よーっし。見えてる見えてる。服に乳首こすれてる? すごい眺めだよ」
タマ姉の引き締まったお腹に団子っ鼻をくっつける。腰周りに手をはわせていた。
「あー、タマお姉ちゃんの匂いがする。俺もタマお姉ちゃんと同じ学校に通いたかったな」
そういいながら下のところから手をつっこんでタマ姉の胸を揉んでいた。制服の表面がうごめいている。
立ったままのタマ姉はどうしていいかわからない感じで視線をいろんな方向に動かしていた。
「えへへっ、学校でこうやって揉まれたことあるの~」
あいつが片手で制服を斜めにめくると、ノーブラのタマ姉の右胸がタユユンとこぼれ出した。たわわな形でブルルンと重そうに弾んでいる。尖がったピンク色の乳首が恥ずかしそうに揺れていた。
それを握りしめて持ち上げて、クローゼットの俺に見せつけるように潰し揉んでいた。一瞬目が合って、あいつが笑った。あいつが面白い物を見せるといった意味がわかった。俺の目の前でタマ姉の体をもてあそぶつもりなのだ。
「ほらさー、スカートもめくって見せてよさー」
露出した右胸を根元からきつく搾る。タマ姉の肩がわずかに揺れた。
「他の男に見せるつもりでさー。タマお姉ちゃんが下着を見せたらみんな喜ぶんじゃないの~」
「困らせるようなことをいわないで……」
「これぐらい簡単でしょ。それとも本当に外でする?」
「くっ……」
震える指先でスカートの裾を握りしめた。視線を伏し目がちにしてゆっくりとたくしあげる。むっちりとした絶対領域の上に、黒いスケスケのショーツがあらわれた。ローライズで極小で、Hな雑誌に出てくる女性が身に着けているようにすごく卑猥なショーツだった。タマ姉の赤い陰毛が透けていた。
(タマ姉、なんだよその下着!?)
俺は息が止まった。それぐらい制服姿でスカートをたくしあげたタマ姉の黒下着は扇情的だった。そうしてまた大人びたタマ姉にはそういう大人っぽい下着がよく似合う。たぶんあいつの命令で無理矢理はかされたんだと思った。
「タマお姉ちゃんにぴったりだね、この下着」
あいつは嬉しそうに下着の細い紐に指をひっかける。そのまま下にずり動かすような動きをした。
「やめなさい。指をどけて」
「どうして~」
「おねがい、言うことをきいて」
「どうせすぐに脱ぐことになるんだよ。まさかこれで終わりって思ってないよねぇ?」
「くっ……どこまでするつもりなの」
「もちろん満足するまでだよ」
「いっておくけど、最後までは……許さないわよ」
「心配しすぎだよー、もう。ちょっとさー後ろを向いてみてよ。大きなお尻にTバックが食い込んでてすごくセクシーだよー。これからはずっとこれにしなよ。学校にTバックで行くのも面白そうでしょ」
背中を向けたタマ姉のお尻は、本当にほとんどが丸出しでTバックになっていた。スカートをめくった後姿だけだと、下着をはいてないんじゃないかと見間違うぐらいだった。
「次は自分でパンティー下ろしてみて。スカートは腰の部分に引っかけて隠れないようにしないとだめだよ」
ふたたびあいつの命令で正面を向き直ったタマ姉は、ウェスト部分にスカートの裾を巻き込ませて垂れ下がらないようにすると、覚悟を決めた様子で両手の指先を黒いショーツのサイドに引っかけていた。スルスルと下ろす。ニーソックスの淵まで下げていた。ムワッとした色気が漂う。ここまでためらったタマ姉を俺ははじめて見た気がする。
「ああ……ほんとうに最後まではダメよ」
タマ姉が繰り返しあいつに確認してた。下着を脱ぐときに、わずかに透明な糸を引いていたのを俺は見逃さなかった。
さらに制服を自分で首のところまでめくって、タユンタユンの両胸を晒していた。俺がクローゼットに閉じ込められていることを知らないで、こっちに姿見の鏡があるみたいに迫力満点の胸とわずかに濡れたアソコをすべてさらけだしている。
(どうしてだよ、どうしてそんなやつの命令に素直に従うんだよ!!)
俺は気力を振り絞って「むううー!! うううーー!!」と縛られている手首を動かしていた。ここに閉じ込められていることを知らせようと体を必死に揺らしたりもした。でも、そういうのはまったく無駄の努力であるように、タマ姉はいたたまれない表情で自分の足元に視線を落とし続けていた。その追い詰められた顔を見ていると俺までだんだんと絶望的な気持ちになっていく。
「わかってるって、へへへっ」
あいつはタマ姉の真剣な言葉にも笑っていた。それよりもあいつの目は、半裸になったタマ姉の体を舐めるように見ていた。
「おっぱいもマンコも丸出しってエッチだよね。ご褒美にお尻の穴を舐めてあげるね」
ふし目がちだったタマ姉のまつ毛がピクンと動いた。後ろに回ったあいつがタマ姉のお尻を両手で支えて、イガグリ頭の顔を埋める。すぐに眉間に深い縦溝を作って「っっ、まちなさいっ! そこはまだストップっ!」と声を荒げた。
「あれえ~。最後までってことはこっちは好きにしていいってことでしょ~?」
「っっ……!!」
「だよねえ。それにさっきもすごく感じてくれたでしょ」
「はあん、あ、あれはちがう……の、ああっ、んんむぅーー!!」
「いいからタマお姉ちゃんも体を楽にして楽しみなよ。まずはこうやって、まわりを舐めてあげるね」
タマ姉の顔がまたたくまに赤みを帯びる。ニーソックスの膝がガクガクと震えていた。苦しそうに口をパクつかせ、両手をあいつの手に重ねて軽く制服姿の体をよろめつかせていた。それでもメイドロボとしてあいつの命令に従おうとしているのか、必死になって踏ん張っている。
「どう、つぎはゆっくり中に入れるよ」
「あんぐぅ、は、はいってるぅ」
「あはっ。中がぬめってるよ。どうしてかなあ」
「んんっ、熱いっっ! よしなさいっ、はああん」
「自分でお尻を掴んで広げなよ。そのほうが奥まで舐めれるでしょ」
「で、できない、できるわけ」
「へー、それだといつまでたってもイケないけどそれでもいいの? ほんとはもっと舐めてほしいんでしょ」
「っっ……!!」
下唇を噛みこんだタマ姉が、膝をやや曲げて両手を使って肉厚のお尻を割り広げる。腰を浅く後ろに突き出して、踏ん張るニーソックスの両足を震わせていた。
「そうそう。メイドロボはご主人さまの命令に忠実じゃないとね」
離れた目と目を曲げて歯を見せる。突き出した舌を近づけて、ズチュリと突き刺していた。
「んくっ、またはいってきたっ、ああ、中で動いてるぅ」
タマ姉が眉間にしわを寄せる。あいつのベロがアナルを穿るのが見えた。割り広げる指先が尻肉に強く食い込んでいる。
「どう? もうタマお姉ちゃんの膝がガクガクしてるよ」
「んんっ、ああ、へんな感じが広がるぅ」
「素直に感じなよー、もうさー」
「うあっ、っっ、あぁ、ぁぁ」
「いっとくけど、うちのメイドロボはもっとすごいよ。妊娠機能までついてるんだぜえ。とどんどんお腹が大きくなるんだよ」
「はあっ、くぅぅ、かはっ」
「もちろん本物の赤ちゃんは産めないけどさ。だからさー、タマお姉ちゃんには俺の赤ちゃんを産んで欲しいんだよね」
「はあ、んああ、お尻がとけるぅぅ」
背中にかかっていた髪が肩から落ちて、床に向かって垂れる。耳のセンサーがピコピコと光っていた。立っているのも辛そうだ。
「タマお姉ちゃんも俺の赤ちゃんほしいでしょ。そうしたらさー、俺が向坂家の当主だろ。早くお腹の大きくなったタマお姉ちゃん見てみたいな」
「はあー、やああー。奥はだめーー。奥はだめなのーー!!」
「お腹が大きくなっても、タマお姉ちゃんならメイド服がよく似合うと思うよ。毎晩可愛がってあげれるしね」
「ふうう、ううー、許してぇ、お尻が痺れる、熱い、熱すぎるのっ」
「えへへっ、だいぶ気分が出てきたじゃん。こうやってドリルみたいにしてあげるね。しっかりお尻を支えてないとダメだよ」
「んんんー、落ちるぅ、お尻がまた落ちちゃうーー!!」
タマ姉が土蔵のときと同じようにかすれた声を上げる。あまりの声の大きさに驚いたのか、両手で口を塞いだ。ふらふらと足もとがおぼつかなくなる。それを見たあいつによって素早く押し倒された。ベッドに背中を預けてバウンドする。
「ハアハア、タマお姉ちゃんそんな格好していいの? 俺のお嫁さんになってぇ!」
タマ姉の下着が足から引き抜かれる。まるでそうなるチャンスを狙っていたように、オーバーニーソックスの膝裏を掴んで足を大きく開かせた。そうして我に返って抵抗される前に半ズボンを脱ぎ捨てると、一気にタマ姉の真ん中に突き込んでいた。
神経が切断されたように半裸の体がベッドに沈む。白い喉もとを見せていた。膝裏を押さえられたニーソックスの足先を浮かし、無意識で隙間を埋めるように両腕をあいつの小さな背中に絡める。あご先を突き上げ、「はああああーー」という、息が抜けるような声をもらしていた。
タマ姉があいつに一番大事な場所を犯された瞬間の声だった。
「へへへっ、やった。とうとうタマお姉ちゃんと結婚したぞ!」
千載一遇のチャンスをモノにしたあいつが、タマ姉の大きな体にしがみついていた。密着して腰を押しつけている。
俺は放心状態になっていた。体が氷漬けになったように小刻みに震えていた。あいつが動くたびにタマ姉の足が揺れていた。
「すげえ、タマお姉ちゃんのここ。ぐちゅぐちゅだよ」
子供っぽい声を上げて陶酔したようにタマ姉の大きな胸に顔を埋めている。
「あっ、あっ、うそっ!? どうして??」
タマ姉はようやく気づいたようだった。首を起こして、あわてふためいた顔をしてた。なりふりかまわずに押して、体の一部分で繋がっているあいつの小さい体を剥がそうとしていた。でも、小さな子供の体はけしてはなれようとしなかった。むしろ逆に強くしがみついて胸をしゃぶっていた。
「やあ、はなれて。ウソよ、抜いてっ! だめよ、はなれなさいっ!!」
タマ姉がパニックになって叫ぶ。両手であいつのランニングシャツを掴んでいた。
「っもう遅いよ。油断したタマお姉ちゃんが悪いじゃん。ほら、こうやって動くと入ってるのがわかるだろ、へへへっ」
あいつはタマ姉があわてているのも楽しむように腰を送って、アレを奥にねじ込んでいた。深く隙間なく繋がる。
「あああっ、だめっ、そんな奥までっ、まだ間に合うのよ。はなれて、そこをどいて」
「あはっ。おもしろいの。なにが間に合うのー、ねえ? タマお姉ちゃんのマンコ、奥までヌルヌルじゃん。ほんとは期待してたんでしょ」
オーバーニーソックスの膝を外側に押して開いて、タマ姉のアソコに連続で突いていた。アレの埋まったタマ姉の真ん中からいやらしい汁が溢れているのが見えた。嫌がる様子とは裏腹に、濡れそぼった入り口がねっとりと絡まっていやらしく咥え込んでいた。まるで本当にタマ姉自身あいつに犯されるのを期待していたように。目の前で大人の女性が子供に襲われるAVを見せられているような感覚だった。
「あー、すごい。チンコが吸い込まれる。お尻の穴よりこっちのがいいね」
「くあっ、んああ、はあ、はあんん」
「ハアハア、タマお姉ちゃんも気持ちいいの? 体が感じるの?」
「ち、ちがうぅ、うああっ、んっ、んんっ」
「奥のほうを突いたらどうなるのかな~? 子宮の近くにGスポットってあるんでしょー」
「やあっ、はあん、うそっ、だめぇ、そんなふうに動かしてはだめよっ!」
タマ姉がひたいを汗に濡らして、唇をかみ締める。何度も首を横に振っていた。あいつに膝を押さえられたポーズで、浮かせた足をぐったりと揺らしている。
「ハアハア。俺のチンコ、あいつより気持ちいいだろ」
「あん、んんっ、はあっ、んあっ」
「あいつにもこうやって抱かれてたのか」
サカリのついたサルになったあいつによって、タマ姉のバストが揉みくちゃになる。スカートと制服は、かろうじて体にまとわりつている布きれだった。胸のリボンスカーフはほどけている。大きなバストはいびつに変形して、子供の指あとが残っていた。床にはあいつが脱がした黒い下着が落ちていた。
「っっ……!! いたいっ、もっとやさしく」
「このおっぱいも俺のものだい! もうヘタレのあいつには触らせないぞ」
「んっ、んんっ、かはっ、噛まないでっ、ち、千切れる」
「ううっ、タマお姉ちゃんのマンコがまたしまるぅぅ。すごい、チンコが抜けないよぉ」
「ああっ、はあ、はあ、はあ……」
タマ姉は顔を横に倒して胸をあえがせていた。まるで心と体の反応がバラバラになっているような表情だった。
「タマお姉ちゃん、俺とチューしよう」
繋がったままタマ姉の胸を根元で握りしめて、子供の甘え声でキスをせがむ。
タマ姉は首を起こして、あいつとキスをした。
「んんっ、んっ、んっ、はああっ」
赤いツインテールの髪の両サイドにあるメイドロボセンサーが揺れる。あいつのシャツを掴んでいた手が、包まるようにあいつの背中に回される。すごく長い時間、タマ姉とあいつの顔が重なっていた気がする。
キスを終えたタマ姉は、唇を薄っすらと濡らして虚ろな目をしていた。
「へへへっ、やっとタマお姉ちゃんからチューしてくれたね」
タマ姉がごくんと喉を上下させる。あいつが腰を前後させると、浮かせた両足と一緒にあご先を縦に動かしていた。
「はあ、んあ……」
「これで俺とタマお姉ちゃんは本当の夫婦だな」
「ああっ、はあっ……んくぅ」
「なあ、もう一回チューしようよ」
今度はタマ姉のほうが肩を浮かせてキスをしていた。両足をあいつの腰裏に絡めて、足首を交差させてしっかりとロックする。
「んちゅ、ちゅぅー、はあん……んむぅ」
甘く吐息のもれる声がした。続いて、グッチュン、グッチュン、と突きこむ音が。大人のタマ姉が子供のあいつに両手と両足を絡めてしがみつく姿がとても現実とは思えなかった。
「ハアハア、このまま妊娠モードにしてやるからな。子宮にせーしを出してやる!」
がむしゃらに腰を振り下ろす。タマ姉の内側をかき乱している。
「ああー、ああー、んああー!!」
タマ姉が耳の奥に響く喘ぎを上げる。突きこまれるリズムで、腰を静かにくねらせだした。
「いくよ、タマお姉ちゃん! 俺のせーしで妊娠して!!」
たわわな胸の谷間に顔を埋めていたあいつが腰を押しつけてビクビクと痙攣をはじめた。
それと同時に両目をきつく閉じたタマ姉が唇を半分開けて白い歯をわずかに見せていた。「ああっ、中に出てるぅ」と細い声をしぼる。クロスさせたニーソックスの足首をガッチリと固定していた。
「はあ、はあ、はあ……私の一番奥に……」
汗まみれになったタマ姉は、長距離走を走りきった直後のように疲労感に包まれていた。両耳のセンサーがピコピコと点滅した。2人が繋がった部分からは白い粘液がドロリとあふれ出して、シーツに垂れていた。
俺はずっとタマ姉の名前を心の中で呼び続けていた。
終
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