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3.寝室

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作者:ブルー

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 部屋に戻ってもベッドで寝返りばかり打っていた。頭には口もとを押さえて飲み下そうとするタマ姉の姿がこびりついていた。雄二はずぶ濡れになった俺を見てゲラゲラ笑っていた。あいつには話すことはできない。俺はまたアイアンクローされてコブラツイストでバキバキにされるんじゃないかと覚悟していた。でも、タマ姉は目も合わさずに俺の横を通りすぎてしまった。俺にはかける言葉が見つからなかった。

「あいつがきてから悪いことばかりだ」
 読みかけの本を読もうとしてそのまま閉じた。テレビでは夜のニュースをしてた。生ぬるい風がカーテンを揺らしていた。ケラの鳴き声が聞こえる。静かだけど、眠気はまったくなかった。原因はわかりきっていた。タマ姉の部屋にあいつが一緒にいることが心配でしかたなかった。イルファが客間に布団を敷いていたのに一人じゃ怖くて寝れないと見え見えのわがままを言ってタマ姉を困らせていた。相手が子供だと断れないのを知っているのだ。結果、まんまとタマ姉の部屋で寝ることになった。
「タマ姉だから平気だろうけど、それでも心配だよなあ」
 腕に頭を乗っけて寝転がる。進みの遅い時計をまた見てた。

「――ってないで、早く寝なさい」
 壁の向こうからタマ姉の声が聞こえた。半分怒っている口調だ。雷が落ちる直前かもしれない。
 俺はいそいで壁に耳をくっつけた。
「えー。まだ眠くないよー」という駄々をこねる声がした。あいつだ。
「いいじゃんかよー。俺のを見ただろ。今度はそっちの番だろ~」
「あれは洗うためでしょ。それに風呂場で――」
「なしだよ、途中で邪魔入ったし」
「あらあら、残念ねえそれは。早く寝ないと怖い怖いお化けがでるわよ」
「へへ~んだ、そうやって怖がらせようたってだめだかんな。子供だと思って甘く見んなよ。続きをするまで絶対寝ないぞ」
「バカ言わないの。お尻を叩かれたいの? タマお姉ちゃんが本気で怒ったらお化けより怖いわよ」
「いいよ。そういうことなら帰るし」
「なにをいってるのよ。何時だと思ってるの? あなたをしっかり預かるってあなたのお父さんとも約束――」
「だよねえ~。俺に何かあったら困るのはタマお姉ちゃんだろ、へへへっ。すぐに寝るしさ。友達とか自慢したいし」
「自慢って小学生でしょ。学校でなにしてるのよ、まったく」
「いいじゃんか、どうせ一緒に風呂も入ったんだしさ」
「そういう問題じゃ……とにかくできるわけないでしょ」
「なら、帰る。ゲーセンでも行こうかな。不良にからまれるかも」
「待ちなさい」
 そこで微妙な間があった。重いため息をついて肩を落としているタマ姉の姿が浮かんだ。どうせハッタリなんだから俺や雄二にしてるように有無を言わせずアイアンクローすればいいのに。タマ姉が本気を出せば問答無用で黙らせられる。でも同時にそれができないことが俺にもわかっていた。雄二の言っていた通りだ、スパルタのくせに根っこの部分では子供に甘い。

「本当に寝るのよ」と、あきらめた感じのタマ姉の声がした。それから立ち上がる気配だ。
「うん。するする。すぐに寝るよ、俺」とトーンの上がった声が続く。ニヤッとしたマー坊が頭をかすめた。あの憎たらしい目と目の離れた顔が。ごそごそと物音がする。会話は聞こえなかった。俺は思わず唾を飲み込んでいた。
 もしかしてタマ姉は裸になってるんじゃないかと心配した。そんなバカなことがあるわけないよな、とすぐに打ち消す。でも、また悪いことを想像してしまう。こうなると壁越しの会話に聞き耳を立てているのがじれったかった。どこかのぞき穴があるんじゃないかと壁を見回した。
 でも、いくら古い屋敷でも都合よくそんなのがあるわけもなく、見慣れた壁が天井まで続いていた。
(そうだ。カギ穴で覗けるんじゃないのか)
 思いついて部屋の外に出た。足音を消してタマ姉の部屋のドアの前に立つ。年代を感じさせる焦げ茶色のドアが立ち塞がっている。長い廊下は静まり返っていた。熱帯夜の蒸し暑さがウソのようにそこだけ気温が下がっているような気がした。俺はこれは盗み見じゃないからな、と言い聞かせて、しゃがむように鍵穴を覗いた。

 小さな穴の先にタマ姉が見えた。心臓が凍りそうだった。ベッドサイドに座っているタマ姉は、クリーム色のタンクトップで右手に持ったブラシを髪に当てて、床に下ろした両足の膝を90度近く開いていた。右足のくるぶしの位置に白地に水色の縞模様をしたショーツがあった。つまり下半身は裸の格好だ。
(タマ姉、まずいよっ!)
 タマ姉の無防備なポーズにクラクラしそうだった。どんなに蒸し暑い夜でもタマ姉はクーラーをつけたりしない。それは健康に悪いとかじゃなくて、全寮制の九条院にいた頃からのいわば習慣なのだ。朝は早いし、近所をジョギングしている。そのタマ姉が下着を下ろしてベッドに座っている。床にはマー坊がしゃがんでいた。前のめりになってタマ姉の股間を覗き込んでいた。膝を閉じるのを防ぐみたいに両手を置いている。
 手に持ったブラシで、まだ幾分水気を含んだ長い髪を上下に梳いていた。しっとりとした赤い髪が部屋の灯りに鈍く輝いていた。たぶんあえて意識しないようにしているのだろう。視線は正面に向けられていた。誰もそこにいないみたいに髪の手入れをしていた。ある意味タマ姉らしいとも言える。
「すげー、不思議~」
 無言のタマ姉。
「みんなこうなのか? 色も濃いし、ビラビラがはみ出してる」
「あんまり顔を近づけないの。息がくすぐったい」
「うわ、ヒクヒクした。匂いはあんまりしないかなあ。これがクリなんだよね?」
「ちょ、ちょっとマー坊」
 ブラシの手が止まった。膝頭が微妙にこわばって見えた。
「あせってるあせってる」
「ふざけるならもう終わりよ」
「まだだよー。ねえ、いつからこんなにモジャモジャなの~。メイドロボはないよ」
「あたりまえでしょ。メイドロボと人間はちがいます」
「あのさー、タマお姉ちゃんは大人だから生えるのも早かったのか」
 マー坊が赤いちぢれ毛を指に絡めて遊ぶ。
「こらっ、さわらないの」
「いいじゃん、毛ぐらい。他の女もみんな濃いのか。それともタマお姉ちゃんが特別なの?」
「普通よ、これぐらい」
 そうタマ姉が突っ張る感じで答えていた。タマ姉は特別濃いわけじゃない。高校三年なら平均ぐらいだと思う。
「ふ~ん。じゃあ、これもそうなの」
 マー坊が指先で控えめにはみ出していた小陰唇をつまんだ。その瞬間、タマ姉の肩が揺れたのを俺は見逃さなかった。表情がうろたえに変わった。直後に「やめなさい、指をはなしなさい」と言っていた。微妙に声が動揺してた。
「だってよくわかんないじゃん~。こうやって奥まで開いて見ないと」
 あいつが指を当ててヌチャリと開く。ピンク色の内側に部屋の光りが当たっていた。
「ああん、や、やめなさいっ!」
 眉間にしわを寄せて天井を仰ぐ、タマ姉。白い首筋が見えた。赤い髪がまっすぐ背中に垂れていた。
「あれれ~。タマお姉ちゃんのここ濡れてるよ。もしかしてお漏らししたの~」
 わざとらしい声だった。さらに指で押さえてタマ姉のアソコを左右に開こうとしている。ピンク色の内側が見えていた。
「うそじゃないよ。ほら~」
 指でタマ姉のアソコをすくう。へへへっと、突き出して見せつけていた。タマ姉は瞬きを忘れて唖然としていた。
「ほら~、ドロドロだよ~」
「汗よ、汗。指を拭いて」
「汗~? じゃ、どうしてあせってるのさー? 女の人は感じると濡れるんでしょ」
「どこでそういうことを……」
 あのタマ姉が押されていた。教師相手でも堂々と論破するタマ姉が反論できないでいるのを見るのははじめてだった。バツが悪そうに下唇を噛んでいた。そのあいだもマー坊の指はタマ姉のアソコをなぞっている。
「俺がきれいにしてあげるね」
「えっ。よしなさい、見るだけって約束でしょ……っっ!!」
 そこでタマ姉が後ろに仰け反った。マー坊が体を倒したタマ姉の股間に顔を近づけ、舌を伸ばしているのが見えた。
(くそっ、まずいぞ!)
 とっさにドアノブに手をかけた。でも、ノブを回せなかった。覗いてるのがバレたらまた無視をされる、それが怖かった。
「だ、だめよ、マー坊……やめなさいっ、やめなさいっていってるのがわからないのっっ!」
「わかってるって、すこしだけだよ……ペロペロっ、タマお姉ちゃんのここ美味しい。ちょっとしょっぱいかな」
「聞きなさいっ。おいたはだめよ、こんなの」
「うちのメイドロボは気持ちいいって喜ぶよ。ねえ、タマお姉ちゃんも気持ちいい?」
「き、気持ちいいわけないでしょ」
「うそだあー。さっきより濡れてるよ? うそつきは泥棒のはじまりじゃないの、へへへ」
「んはあっ、はあっ、ああっ、終わりよっっ、ふぅぅ、ふぅぅ、これ以上はお仕置きするわよ……」
「あとちょっとぐらいいいだろ。まかせてよ。俺がタマお姉ちゃんを気持ちよくしてあげるよ」
「いやあ、はあ、んっ、そんなことしなくていい」
「だ~め。ねえねえ、それよりあんまり大きな声だすと隣に聞こえちゃうよ。あいつ起きてるんじゃないの、まだ」
 タマ姉の表情が一瞬で固まってた。「っっ!!」と、ブラシを握り締めた手が小刻みに震えていた。動揺というか、どうしていいかわからないといった困惑の顔つきだった。

「はあはあ、すごくやらしいよ、ここ。タマお姉ちゃんの奥からどんどん溢れてくる」
 団子っ鼻をくっつけて、エサに食らいついた犬みたいにベロベロに舐めている。そのたびにタマ姉は視線を泳がせ、後ろに肘を着いた姿勢が弱々しかった。そうしてあいつは両手でタマ姉の肉付きのいい内腿をしっかりと押さえ、子供のくせに舌先にクリトリスの部分を乗せて、レロレロと執拗に転がしていた。
「ああん」
 タマ姉が口を開けて顔を斜めに倒した。声もさっきまで違う感じの声色だった。眉間にしわを寄せて、唇を半開きにしていた。はあはあと息を荒げていた。ピクピクと微妙に眉が動いていた。
「えへへっ。うまいでしょ、毎日メイドロボで練習してるからね」
「ああっ、はあっ、だめっ、んんっ」
「どうしたの、苦しそうだよ、タマお姉ちゃん。ここが気持ちいいの?」
「んんっ、ち、ちがうっ、くぅあっ、ふぅ、ぅぅ、舌で転がさないでっ」
「あいつよりうまいでしょ。ねえ、あいつより気持ちいいよね、俺のほうが」
 貪欲にタマ姉のアソコを舐めて刺激しながら、繰り返し尋ねている。あいつの言うとおりメイドロボで練習しているというのが見ててわかった。でなければ、タマ姉があそこまで感じるわけがない。子供の好奇心で動かしているかと思ったら、タマ姉の様子をうかがって割れ目を下から上になぞって、クリトリスを舌先でしつこくこねくる。
 タマ姉がビクッと反応した。「あ、あ~ん」と色っぽく身悶える。それを見てクリトリスを口で吸ってチュパチュパしていた。
「タマお姉ちゃんの太ももがピクピクしてるよ。感じてる証拠だよね?」
「ち、ちがう……そんなふうに吸わないで、ああっ」
 だんだんとタマ姉の旗色が悪くなっていた。なんとかマー坊の悪戯をやめさせようと注意しながらも湿った吐息をひっきりなしにもらしていた。喘ぎながら戸惑って、顔がほんのりと赤くなって汗ばんできている。
(タマ姉感じてるのか、子供相手に)
 俺は胸が苦しくなっていた。なによりも見ているだけで止めに入れない自分が情けなかった。
「やああ。だ、だめよ、これ以上。もう終わりにしなさい」
「まだだよ。まだまだ。タマお姉ちゃんが俺のお嫁さんになってくれるまで続けるからね」
「んあっ、どうしてそんなわがままを言わないで。なれるわけないでしょ」
「なんでだよ、俺が子供だからか。じゃあ、こうしてやる」
 いきなりだった。マー坊が顔の位置を下にずらして、濡れて入り口のほころんだタマ姉のアソコにベロを突き刺していた。ングングと中で抜き差しをしている。
「っっ……舌が中に入ってる……や、やめなさい、マー坊」
 口調だけは子供をしかるお姉さん口調だ。その一方でマー坊にアソコを穿られているタマ姉の腰は微弱電流を受けたみたいに小刻みに動いていた。声も震えていていつもの迫力がない。
 そうしてさらにタマ姉の体が後ろに崩れる。傾いた体を斜めに支え、胸を反らして蛍光灯の灯りを受けていた。目を閉じてピクピクと悶えている。「あ、ああー」という、切ない喘ぎをわずかにもらしていた。まるでタマ姉の内側で何かが激しくせめぎあっていて、それに必死で抵抗している様子だった。荒げた息が俺のところまで聞こえる。乱れた赤いツインテールが肩に垂れかかっていて、それがパラパラと落ちるのが情緒的だった。
「タマお姉ちゃんもうちのメイドロボと一緒だね」
 タマ姉がかたくなに首を振っている。
「どんなに否定してもさ、タマお姉ちゃんのここはグチョグチョだよ。メイドロボなら舌を突き出して感じてるんじゃないかな」
 舌を抜いたタマ姉のアソコは、小陰唇がふやけて入り口がヒクついていた。その真ん中からいやらしい液が溢れている。あいつはそこに指を差し込む。それも2本も同時に。ずにゅぅぅーーというぬめる音がしていた。乱暴に中をかき出した。
「ああー、だめぇ」
 たまらずタマ姉が体をねじってベッドで逃げようとする。床に下ろした膝から先の足をつま先立ちにしていた。
「すごいよ。指がずるずる入る」
「あっ、あっ、抜いて、抜きなさい」
「うわああ、見て、すごいよこれ。ぎゅうぎゅうだもん、中」
「んー、だめっ。広がるっ」
「思ったよりガバガバだね。あいつにやらせてたのか、ちくしょー。俺が最初にタマお姉ちゃんのここに入れるはずだったのに。もう1本増やしてみるね、指」
「やあ、だめよっ! ほんとに裂けるっっ、はああん、んむー」
 タマ姉の表情が引きつった。歯を食いしばってシーツをかきむしる。手に持っていたブラシは投げ出していた。体中の筋肉が痙攣しているみたいだった。ここまで苦しんでいるタマ姉を見たことない。タンクトップの首筋には汗がびっしょりで火照っている。
 ついにタマ姉の体が後ろにばったりと倒れる。ベッドサイドから投げ出した両膝をだらしなく開いたまま、タンクトップの胸を喘がせていた。目はどこか別の場所を眺めているみたいに虚ろだった。瞬きもせずに呆然とした様子で遠くを見つめていた。
「すごいや。トロトロのグチョグチョだね。大人の汁がいっぱい垂れてるよ」
「あんむ、うむぅ……ぅぅ」
「見て見て、広がってるぅ。もうすこしで手首まで入るかも。今度ためしてみようか、へへへ」
 得意気に指を奥へ奥へ埋めている。俺だけのだったタマ姉のアソコが汚されているようで悲しかった。指を抜くと大量の体液とともにぬめった内側の肉襞がムリムリとめくれていた。限界まで広げられ、あいつの指はネトネトだった。
「むぐぐ。うぐぅ」
 もう注意する気力もないのだろう。タマ姉は天井を見つめてぐったりとしていた。
「ねえ、タマお姉ちゃんイッたの? 油断してるとメイドロボみたいにするけどいいの?」
 ニヤっとしてパジャマを下ろす。弱りきっているタマ姉に覆いかぶさった。タンクトップを首のところまでめくって、タマ姉の胸を両手で掴んだ。モミモミと揉む。勃起したアレをタマ姉のアソコに押しつけていた。腰を動かして先っぽで狙いを定めていた。

(まさかあいつタマ姉とするつもりなのか!)
 血の気が引いた。そう思うと喉が急激に渇いた。俺はタマ姉しっかりしろ! と心で叫んでいた。
「ねえ、タマお姉ちゃんのここに入れていいよね」
 わざとらしい子供口調で甘えている。反応をうかがいながらアレを擦りつけて、タマ姉のおっぱいをモミモミして、乳首をチュパチュパしゃぶっていた。そこだけ日焼けしていない子供のお尻を動かして入れようとしている。
「だめっ、それだけは。そこはタカ坊だけ」
 タマ姉の声には極度の緊張が走っていた。両膝は脱力に開かれたままで、タマ姉自身もどかしそうに腰を左右にもじつかせていた。額では大粒の汗が光っていた。もしかするとこのままあいつに抱かれるんじゃないかとぞっとした。
「えー、でも、このままだとチンコ爆発しちゃうよ」
 まただ。またさっきと同じようなことを言っている。ああやって子供ヅラでタマ姉に迫るつもりなのだ。俺にはそれがわかった。
「あれをどけてっ、こすりつけないでっ、ううっ……」
「あれじゃないよ、おちんちんでしょー」
「わかったから、おちんちんを、おちんちんを当てないの」
「えー、ほんとはタマお姉ちゃんも入れてほしいんでしょ。見たらわかるよ」
「くっ、はあっ、ち、ちがう」
「ほんとかなあ。ウソだよ、ぜったい」
「お願い、困らせないで……ハア、ハア……他のことなら何でもしてあげるから」
「タマお姉ちゃんを俺のお嫁さんにするんだい。俺の子供を生んでよ、タマお姉ちゃん」
「!?!?」
「ねー、いいでしょー」
「……む、無理を言わないで。またタマお姉ちゃんがお口でしてあげるから」
「えー」
「我慢して、ね? マー坊はタマお姉ちゃんとの約束を守るいい子でしょ?」
「チェッ、わかったよ。そのかわり一回だけじゃないからな。俺がいいっていうまでするんだぞ」
 子供っぽく舌打ちをしていた。さすがに駄々をこねてタマ姉を本気で怒らせるのを恐れたのだろう。一旦離れて、タマ姉の横に立った。反り返ったアレを突き出す。
「ほら、俺のチンコを舐めなよ。満足するまで寝かせないよ」と言った。
「ん、んあ……」
 タマ姉は疲れきった様子で身を起こして横を向いた。言われるがままにマー坊のアレをしゃぶった。
「ンッ、ンッ……ふぅっ、んんむぅ」
 右手で支え、目を閉じて口に含んでいた。浴室のときよりも積極的に舌を絡めて顔を前後に動かしている。ンッ、ンッ、と色っぽく鼻を鳴らしていた。そうしてタマ姉はさりげなく左手に持ち替え、右手を下ろして自身の股間を指先で擦りはじめた。
 その姿は俺にとっても衝撃的だった。俺の知っているタマ姉が小学生のチンコをしゃぶりながら自分で自分のアソコを慰めている。たぶんそうせずにいられなかったんだ。曲げた指先を入り口にねじ込み、かき出すように内側を穿っていた。グチュグチュという指に絡みつく音とともにタマ姉の内股に透明な汁が溢れていた。
 めくられたタンクトップの下では、静かに弾むバストと一緒にピンク色の乳首が俺も見たことないぐらい硬く尖っていた。それだけでどれだけタマ姉が興奮しているのかがわ伝わってきた。その乳首をマー坊が指で摘んで思いっきり捻って引っ張る。たわわな乳房が吊り上り、乳首が二倍ぐらいに伸びた。タマ姉が眉間にしわを寄せた。指をアソコに埋めたまま、電気ショックを受けたみたいに腰をねっとりとわななかせていた。
「見て~、乳首すごい伸びてるよ、ゴムみたい」
「プハッ、だ、だめ、強く引っ張らないで……」
「ちぎれそう? 乳首」
「ち、ちぎれる」
「こっちも引っ張ってあげるね」
「っっっ!!」
「アハハハ、すごい顔だね、タマお姉ちゃん。まるで壊れたメイドロボみたいな顔してるよ。もしかして乳首で感じてるのかなあ」
「ハア、ハア、ハア……早く出してっ……」
「無理だよ。タマお姉ちゃんの口だとあと10回は出るかも」
「そんなに、冗談でしょ」
「えへへへ、ウソじゃないよ。メイドロボで鍛えてるしね。よーし、がんばってタマお姉ちゃんの口を俺のチンコでズボズボにするぞー」
 調子にのったマー坊がタマ姉のツインテールを掴んで根元までねじ込む。わがままに腰を叩きつけはじめた。タマ姉の喉を奥までえぐっている。
「う、うむぅ、ううっ」
 タマ姉はむせ返りそうに苦しがる。顔が真っ赤になった。それでも唇はしっかり咥えている。約束は約束なのだ、タマ姉にとって。そのうち顔つきがトロンとしていった。まるで陶酔してるみたいに両目の焦点がしだいにぼやけていた。
 頭の奥が痺れた顔だ。右手で自分の場所を慰めながら左手で金玉袋を優しくマッサージしていた。タマ姉の唾液であいつのアレがヌラヌラと光っている。
「タマお姉ちゃんは今日から俺専用のメイドロボね」
「ふう、ううむぅ、んくっ」
「ご主人さまの命令は絶対だよ。もし破ったらお仕置きね。このこともあいつにバラすからな。わかった、タマお姉ちゃん?」
「んんむー。うう、ううー」
 口を小学生のモノで塞がれたタマ姉が酸欠状態になって苦しそうにもがいていた。俺はそんな姿を見て混乱していた。あの強くておおよそ欠点のないタマ姉が小学生の子供にいいように扱われている。ベッドの横にはさっきまでタマ姉が髪を梳いていたブラシが無造作に転がっていた。月明かりの射す窓際では、カーテンが夜風に揺れている。
「あとでタマお姉ちゃんの全身をチェックしてあげるよ。メイドロボの体をチェックするのはご主人の役目だしね」
「むうぅー。んんー」
「わかりました、ご主人さまでしょ。なってないなー、メイドロボのくせに」
 タマ姉の横顔を小さい手でピシャリと叩いた。頬に小さな手形ができた。
「ン、プハッ……わかりました…ご主人さま」
「えへへへ、なんだ出来るじゃん。あとでご褒美あげるからね」
「あ、ありがとうございます」
「寝る前にご主人さまのチンコからせーしを抜くのはメイドロボの仕事だよ。あとチェックのときに自分でビラビラを左右に広げて奥まで見せること」
「っっっ、そんなことっ!!」
「あれえー、どうしたの? もしかして嫌なの? いま教えてあげたでしょ。メイドロボはご主人さまの命令に絶対服従だろ」
「くっ……申しわけありません。ご主人さまがお望みでしたら……」
 タマ姉が一瞬だけ悲しそうな顔をした。すぐにまた口に突きこまれる。顔を股間に押さえつけられ、今度は一気に喉の奥までねじ込まれていた。汗ばんでいたタマ姉の全身がバラ色に燃え上がる。

「あのー、貴明さま」
 危うくドアノブに顔をぶつけそうになった。すぐ横にイルファが立っていた。「そこは環さまのお部屋ですよ」と、不思議そうに小首をかしげる。すごくデジャブウだ。風呂場の時とまったく同じ状況だ。タラリと悪寒が走った。
「熱感知センサーが反応したので、一応見回りに」
「しーー!!」
「?? 静かにするのですか? もし環さまに用がおありでしたら私がお呼びいたしましょうか」
 やばい、というかまずい。まさにデジャヴだった。イルファが部屋のドアをノックしようとして、あわてて腕を掴む。キョトンとしているイルファを連れて一目散に自分の部屋に舞い戻った。

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