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前編

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作者:ブルー

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 まず、おじさんとどうやって出会ったのかから話したいと思います。
 それは半年前に起きたある事件でした。殺人事件の容疑者にされたおじさんは、真犯人の巧妙な罠にかかり危うく犯人にされかけていたのです。
(おじさんの名前は迷惑がかかるといけないので伏せておきます。はじめちゃんのことだから事件のこともおじさんのことも覚えてると思います)
 なんとかはじめちゃんの推理によって事なきを得たのですが、それに感謝しきりのおじさんはどうしてもお礼がしたいからと、はじめちゃんの幼馴染であるわたしに何度も頭を下げられて、困り果てたわたしは、はじめちゃんのかわりに自宅の電話番号を教えることにしました。そうするのがもっとも良い選択だと、その時は思えたのです。それがおじさんとの不思議な交流のはじまりでした。
 それから毎日、おじさんから電話がかかってくるようになりました。おじさんは、はじめちゃんに何かお礼をしたそうですが、それからも電話はかかってきました。電話のほとんどはわたしが学校から帰った時間ピッタリのタイミングでかかってきました。お父さんたちが寝静まった後、夜にかかってくるようにもなりました。とにかく毎日電話はかかってきたのです。
 たぶんおじさんは、わたしがはじめちゃんにかまってもらえず寂しそうにしているのを気に留めてくれているのだと思っていました。最初は遠慮がちに当りさわりのない話をしていたわたしですが、次第に打ち解けその日学校であったことや見たテレビ番組、生徒会長としての仕事、演劇部での演目やミステリー研究会での出来事、はじめちゃんが解決した事件を話すようになりました。話題の大半は、はじめちゃんだったと記憶しています。
 わたしは他愛のない話しをしては、最後には決まりごとのようにはじめちゃんが事件に熱中してばかりで、お話しをしたり勉強したり一緒に過ごす時間が取れないことを愚痴っていました。はじめちゃんは今日も事件で居ないのとか、はじめちゃんの頭の中は推理でいっぱいでわたしが入り込む余地なんてないのとかです。正直わたしは殺人事件の犯人を捜したりするより、はじめちゃんと一緒に出かけてショッピングや映画を見たいとずっと思っていました。
 そんなふうに電話で親しく話しているうちにわたしは、おじさんと外で会うようになりました。知り合ってから二ヶ月後ぐらいのことです。
 それまでわたしは、おじさんと外で会うことがあるとは想像もしていませんでした。おじさんに対してなんら特別な感情を抱いていなかったからです。わたしにとっておじさんは相談相手といった感じでした。年齢差はあるけど信用の出来る友人感覚といってもいいかもしれません。
 はじめは美術館や博物館に行ったりして、電話で話すような内容をお話ししたりしていました。映画を見に行ったこともありました。見たい映画も美術展もない時には、雰囲気のいい喫茶店でおしゃべりをして街を並んで歩いたりしました。ケーキと紅茶の美味しいカフェをおじさんはいっぱい知っていて、ここでも話題の中心は、はじめちゃんでした。
 おじさんと出掛ける時、わたしはとびっきりオシャレをしました。なぜならそういう時ぐらいにしか可愛い服を着る機会がなかったからです。お嬢様っぽいフリルのついた白いワンピースに大きなリボン姿とかロングスカート、それに小さなポシェット、時にはちょっと短めなタックフレアスカート姿です。おじさんに合わせてシックで大人っぽいシルクのブラウスにタイトスカートを着たりもしました。薄いリップクリームを塗って、お化粧をするなんてそれまで経験なくて鏡の前に座っただけでドキドキしていました。明日はどんな服を着ていこうかな、どんな服を着たらおじさんは喜んでくれるのかな、おじさんの好きな服はどういう服なのかな、そういうのばかり考えていました。とても新鮮でとても楽しかったです。相手がはじめちゃんならどれほど幸せだろうとも考えました。
 水族館とか動物園にも行きました。いままで行ったことがないような色々な場所に行きました。おじさんはとても紳士的でとても優しく、街で素敵な洋服を見つけると値札も見ずにわたしに買ってくれました。綺麗なバラの花束を貰ったこともあります。そういう意味では明智さんに似てなくもないけどぜんぜんちがいます。おじさんはあんなに冷たくはないのです。
 中にはすごく高いブランド物の洋服やアクセサリーもあったと思います。そういう高級ブティックが軒を並べる場所を歩いていたのです。わたしが「こんな高いもの困ります。もらえないです」って断っても、おじさんはもう買っちゃったからといって半ば強引に手渡してくるのです。男の人からプレゼントされるなんてはじめてだから戸惑いました。そういうのは値段ではないとわかっていてもやはり嬉しかったです。
 そんな時、わたしはいつも不思議に思っていました。おじさんはわたしの目から見てもかっこよくて面白くて、会社を経営していてお金持ちなのに、どうしてこうしてわたしみたいなごく普通の女子高生と会ってくれて親切にしてくれるのだろうと……。おじさんは輸入関係の仕事をされているそうです。詳しくは教えてもらっていません。いくら聞いてもおじさんは教えてくれないのです。
 振り返ってみれば、この頃からおじさんを意識しはじめていたと思います。親切で優しいだけのおじさんではなく一人の男性として……。おじさんとのデートは知らない事の連続で、とてもとても楽しかったです。
 デートをしておしゃべりをするだけの関係が一ヶ月ぐらい続いたでしょうか。はじめちゃんが難解な事件で忙しく生徒会の仕事も演劇部やミステリー研究会の活動もない時には、わたしは必ずおじさんとデートするようになっていました。あの頃、殺人事件が立て続けに起き、剣持警部に呼び出されはじめちゃんはほとんど出かけていました。
 ほぼ毎週だったと思います。土曜日と日曜日の昼前には駅前で待ち合わせて、おじさんの車に乗って街とか海に出かけていました。楽しくおしゃべりして一緒に過ごしていました。
 夜にはドラマで見るような高級なレストランで食事をすることもありました。わたしはいつもそうしているようにはじめちゃんや事件のことを話して、おじさんは面白くてウィットに富んだ話をわたしにしてくれました。バイオリンの音色が静かに流れていて、真っ白いテーブルクロスの上には鮮やかな色をした花とろうそくが灯されています。周りを見てもわたしのような女の子は一人もいません。タキシードやドレス、身なりのきちんとした大人の人ばかりです。次々に運ばれてくるディナーはとても美味しくて、いけないことなんだけどおじさんにすすめられるままにワインを飲んだこともあります。少しだけ酔いました。
 そういう時おじさんは、公園のベンチでわたしの肩を抱いて服の上から身体中をさすって介抱してくれました。背中だけじゃなくて、胸や脚やお尻も優しくさするのです。
「こうして体を風にあててるといいよ。すぐに酔いはさめるからね」っていいながら、肩に回した腕でわたしの胸を包み込むように揉んで、もう片方の腕で膝を押して少しだけ開かせてショーツの上からわたしのアソコを時間をかけて優しくさすってくれました。
 おじさんは話し上手なうえに聞き上手で、わたしのつまらない話を最後まで聞いてくれます。はじめちゃんはよく知っていますが、わたしは口下手で自分から話すのが苦手なのにおじさんだと自然と思っていることを口にしてしまえたのです。わたしが小さい頃からはじめちゃんを好きだったこと、本当はもっとはじめちゃんと仲良くなりたかったこと、出来ればはじめちゃんの恋人になって将来ははじめちゃんのお嫁さんになりたかったこと、はじめちゃんは玲香さんに気があるらしくてぜんぜんわたしにかまってくれないことなどです。思っていること、悩んでいることをぜんぶ打ち明けました。
 おじさんはそんな話をただの一回もおざなりにすることなく親身になって受け止めてくれて、適確なアドバイスをしてくれました。自分は美雪ちゃんの味方だからいつでも相談にのってあげるよとか、気晴らしに遠くまでドライブしようとか、はじめちゃんはまだ子供だから美雪ちゃんの魅力に気づいてないだけだとか、振り向かせるために一度他の人と、例えば年上の大人の男性と付き合ってみたらどうだい、とか。そうすればはじめちゃんも意識するだろうし、もしかしたらわたしが新しい自分を見つけられるかもしれないって……。もしかしたら遠回しに何かを伝えようとしていたのかもしれません。わたしは「はじめちゃん以外の男の人と付き合うなんて考えられないです」ってきっぱりと答えていました。おじさんは「それはそうだよね」って笑っていました。
 これはおじさんがいっていたのですが、アイドルである玲香さんが可愛いのは当然だけど、わたしも今時にはめずらしい考えのしっかりした美少女で、それだけに貴重な存在だそうです。もちろんわたしは、わたしなんか普通の女の子ですって両手を振って否定したけど、心の中ではすごく嬉しかったのを覚えています。もしかすると自分にも玲香さんと同じぐらい価値があるのではないかと思いました。
 おじさんと二人で街を歩くことも多くなりました。たぶんこの頃には、学校に居る時間をのぞけばはじめちゃんと居るよりおじさんと居る時間が長かったと思います。ほとんどは土日でしたが、生徒会も演劇部もない時には学校帰りにドライブに出かけたりもしていました。そんな時わたしは制服を着ています。
 楽しくおしゃべりをしながら街を歩いていると、おじさんは自然とわたしの肩に腕を伸ばしてくるようになりました。そんな関係です。最初は驚きました。だってそんなことをするのは恋人同士になったカップルだけだと思っていたからです。でもわたしは逃げたり嫌がったりはしませんでした。おじさんは優しくて包容力のあるとても素敵な男性だからです。心から信頼していると同時に憧れていたのもありました。周りから見れば、わたしとおじさんの二人は年の離れたカップルと言うよりは、とても仲むつまじい父娘に見えていたと思います。
 実際、おじさんはわたしのお父さんよりも年上で、肩に腕を回すと必ずといっていいぐらいわたしの髪に触れてきました。「生徒会長も勤める美雪ちゃんには長くて黒い髪がピッタリだね。最近の女子高生はヘアカラーで染めてばかりで個性の意味を履き違えた子が多いけど、美雪ちゃんのは知的でとてもエレガントだ」っていってくれて優しく撫でてくれたりしました。
 わたしは嬉しくて、すごく恥ずかしくて、顔を真っ赤にしてうつむいてしまいます。おじさん以外の人から綺麗だなんていわれた経験がないからです。おじさんはそういう女の子の扱いがとてもうまいのです。
 それからおじさんはわたしの背中をさりげなくさすります。何度も何度も広くさすって、服の上から背中をまんべんなく触り続けます。わたしは街の中をすごくドキドキして歩いて、すれ違う人がみんなわたしを見ているんじゃないかって思えてしまうからです。そうやって身を固くしてぎこちない足取りで歩いていると、おじさんの手はゆっくりと背中の下側から腰へ、腰からスカートの上へとじょじょに降りて来て、ついにはスカートに包まれたわたしのお尻をとてもとてもデリケートに触ってきます。歩きながら腕を回すふりをしてわたしのお尻を触るのです。
 以前、電車の中で痴漢されたことがあるけどそれに似ていると思います。はじめにスカートの上にはわせた手でわたしのお尻の形をたしかめるようになぞって動かし、次に太腿の裏側で何度も上下に行ったり来たりをさせるのです。スカートの後ろ側は完全におじさんの領域になってしまいます。わたしの心臓はバクバクと音をたてています。でも立ち止まるわけには行きません。急に立ち止まれば、周りの人に不思議に思われてしまうかもしれないからです。そうして腰に回された腕でエスコートされながらわたしは、左右に揺れるお尻をまるで何事も無いかのように触られ続けるのです。
 恥ずかしかったです。とても恥ずかしいと思っていました。はじめちゃんは知っていると思いますが、わたしのお尻はむっちりとして他の女子生徒よりもすこしだけ大きいです。ウェストは平均サイズだけど、胸囲も他の人より大きいです。ブラジャーで締め付けても歩くだけで上下に揺れてしまいます。この事はわたしにとってコンプレックスでした。たぶんわたしの身体は、自分が思っているよりも早熟だったんだと思います。更衣室での着替え中にはクラスの友達からよく「七瀬さんって真面目で勉強も出来るけどプロポーションはすごいわよね。胸なんてロケットみたいに突き出してるわよ」ってからかわれていました。たしかにその通りなのかもしれません。はじめちゃんもわたしの胸ばかり見ていましたよね。
 だから体育の時間はいつも憂鬱でした。グラウンドで50メートル走のクラウチングスタイルをした時などには、背後にいる男子たちがブルマーを履いたわたしのお尻をいやらしい目で眺めている気がしていたからです。なんでわたし達の学校っていまだにブルマーなんだろうって嫌になってしまいます。
 そういう身体的悩みもおじさんは知っていました。わたしは自分の肉体的悩みも打ち明けていたのです。多かれ少なかれ、男子もそうなのかもしれませんが、年頃の女子にはそういう悩みはあるものなのです。ない人などいないと思います。そしてこういう悩みは教室の友達に聞くよりも、人生経験豊富なおじさんに相談するのが一番だと思っていました。お父さんやお母さんに聞けるわけがありません。
 おじさんも「美雪ちゃんの気が楽になるならなんでも相談してくれるといいよ」といってくれました。そういう相談になるとおじさんはとくによく聞いてくれました。わたしの肉体的特徴を事細かに聞いてくるのです。「胸はいつ頃から大きくなりはじめたのかな」とか「男の人に身体を触られたことはある?」とか「寝る時はどんな格好で寝ているのかな」などです。カウンセリングみたいな感じだったと思います。
 わたしはおじさんの質問にはなるべく答えるようにしていました。秘密にしていたスリーサイズもおじさんにだけは正直に答えました。おじさんは「すごいプロポーションだ。想像していたよりもずっと大人じゃないか。将来が楽しみだね」と褒めてくれました。おじさんにならそういう秘密を教えてあげてもいいと思えたのです。男女交際の経験がないこと、キスをしたことがないこと、はじめちゃんとわたしは普通の幼馴染の関係でしかなく、わたしはまだ処女であることもおじさんには打ち明けました。おじさんはすごく喜んでいるようでした。
「てっきりそういう関係なのかと思ってたよ。捜査中はいつも一緒だっただろ。最近の女子高生は進んでるっていうのか、性に対してオープンな所があるからね。そうか、美雪ちゃんはまだ処女なのか」といって、顔をほころばせてわたしの手に指をはわせてきていました。わたしはドギマギしてしまい「ええ、だってそういうのはまだ早いかなって……周りの人が経験してるからってあせるのはおかしいと思うの……それに、はじめちゃんはわたしなんかどうでもいいと思っているのよ。玲香さんの前になるといっつもデレデレしてばかりだもん」と答えて、おじさんの指を振り解くことが出来ませんでした。
 この時期、はじめちゃんが玲香さんと頻繁に連絡を取り合っていたのをわたしはおばさんから聞いて知っていました。わたしには内緒で、はじめちゃんが玲香さんと会っていることをなんとなく分かっていました。そういうことは聞かなくても雰囲気で分かるものなのです。そうして後押しされるようにわたしはおじさんとさらに親密になっていったのです。

 じつは、はじめちゃんに黙っていたことがあります。二ヶ月ぐらい前、おじさんにキスをされました。デートの帰り、おじさんは家の近くまで車で送ってくれるのですが、その中での出来事です。外はもう薄暗かったのを覚えています。車から降りようとした時に、助手席に座っていたわたしの肩におじさんの手がかかり、そのままシートへ押し倒されるようにゆっくりと……。
 その日のおじさんはいつもと少しだけ雰囲気が違っていて楽しいお話しをしてくれる一方、執拗にわたしの身体に触れてきていました。街を並んで歩いている間中、太腿やお尻を触り続け、まるで様子を窺うようにチラチラと横目で眺めてきていました。たぶんキスをするタイミングを計っていたんだと思います。だから驚きはあまりありませんでした。それにその頃にはすごく親密になっていて、いつかおじさんにキスをされちゃうかもしれないという思いもあったからです。油断していたと思います。シートベルトをしていたため逃げる暇はありませんでした。
 とにかくわたしは車の助手席で、両手をおじさんの体に当てて形だけ押し返す格好でキスをされてしまいました。それがわたしのファーストキスです。
 甘い甘いキスでした。最初のうちは。唇を塞ぐようにおじさんの口が強く押し当てられ、上唇と下唇を順番に食まれてからおじさんの舌がわたしの唇を優しくじっくりとなぞりました。まるでわたしが男の人に初めて許した唇を感慨深く味わうようにです。わたしの唇はファーストキスの衝撃で小刻みに振るえ、興奮していたのかおじさんの鼻息はいつもより荒かったです。
 わたしはまぶたを閉じて唇をゆだねていました。大切な思い出だけど、相手がおじさんならしかたないかなと思っていました。でも、そうしてファーストキスを奪われていると、突然おじさんの舌が口に入ってきたのです。それは生暖かく大きな舌でした。わたしは目を見開いておじさんを見ました。おじさんは半分笑ったような顔で「美雪ちゃんのファーストキスはもらったよ。ほら、じっとしててごらん。今から大人のキスのしかたを教えてあげるからね」といってわたしの口の中を舐め回し、頬の内側や歯茎、それに喉の奥や舌の表面を舐め続けたのです。
 パニックでした。青天の霹靂という言葉がぴったりだっと思います。深く深く差しこまれた舌で、喉奥をねぶられると頭の中にバチバチと熱い火花が散りました。そんなキスがあるのをわたしはそれまで知らなかったのです。ただただ口の中を熱くねぶられ、わたしはおじさんのなすがままでした。
 身動きのとれない助手席で深く熱いキスをされ、すごく大胆なことをしていたと思います。もしかしたら誰かに見られていたかもしれません。近所の人ならすぐにわたしだと気づいたでしょう。でもそんなことを考える余裕は、その時のわたしにはありませんでした。わたしの顔はおじさんの手によって固定され、舌をストロー代わりに唾液を流し込まれたのです。
 予想外の事態に泣きたい気持ちでした。目を白黒させながら辺りを見回し、必死になっておじさんの唾を飲み込みました。喉を上下に動かし、頑張ってお腹の中に流し込んだのです。そうするしかありませんでした。飲み切れなかったおじさんの唾液がわたしの頬を伝って左右に溢れ、つむぎつむぎ鼻で息をしていたいのを覚えています。車内には、わたしが赤ちゃんみたいにおじさんの唾をゴクゴクと飲み込む音だけがして、気がついたらまるで魔法でもかけられたようにおじさんと舌を絡め合わせていました。濡れた舌と舌の表面を捻るように擦り合わせ、はしたなく、とてもはしたなく絡み合わせていたのです。もう何が何だかわかりませんでした。ただ、おじさんだけを信じて、おじさんの手ほどきに導かれるまま全てを任せて舌を動かしていたのです。おじさんの唾は苦いタバコの味がしていました。
 時間が止まったのではないのと思うぐらい長い間舌を絡め、唾を飲まされていたと思います。満足したふうのおじさんから解放された時には、わたしの顔とお腹の中はおじさんの唾によって隙間なく埋め尽くされていたのです。いつの間にか伸びてきた手がスカートの中に忍び込み、ショーツの上からアソコを弄りだした瞬間、わたしはハッとして、慌ててシートベルトを外して車から逃げるように飛び出しました。そうして玄関に向って走りながらポケットからハンカチを取り出して唇を拭ったのを覚えています。
 その夜、わたしはわあわあと一晩中ベットの上で泣きました。電気がずっと消えていた日のことです。
 心の中ではじめちゃんに謝って泣き続けました。何度も何度も「ごめんなさい。ごめんなさい、はじめちゃん……」とあふれ出す涙を止めることが出来ませんでした。でも、そうやって泣いて、泣き続け、謝り続けているうちに不思議と誰も悪くないような気がしてきたのです。だって、はじめちゃんは事件と犯人探しばかりでわたしのことをかまってくれない。おじさんはとても優しくてわたしだけを見てくれている。いったい誰が悪いのでしょうか。誰が悪いというのでしょうか。もし誰かが悪いとするならばそれは、油断していた隙に唇を奪われ、大人のキスを教えられてしまった自分でしかありません。
 そうです。おじさんは悪くないのです。それが一晩中泣き続けて導きだした結論でした。
 そうしておじさんの行為は加速度的にエスカレートしていきました。唇を奪われることによって、わたしとおじさんの間にあった垣根のようなモノが取り払われてしまったのです。決定的な何か、わたしがわたしであるために必要だった、わたしが少女でいるために押し止めていてくれた防波堤のような何かが。恐らくそのことは、おじさんには最初からわかっていたと思います。わかっていたからこそわたしの唇を奪ったんだと思います。
 事実そのキス以降、わたしの中から躊躇いのような物が消え、恥じらいながらもデートのたびに濃厚なキスをされるようになりました。はじめちゃんに対して罪の意識を感じながらもおじさんの唾をゴクゴクと飲み下すようになったのです。心の中で「ごめんね、はじめちゃん。また、キスされちゃうね」って謝りながらまぶたを閉じていたのです。それは日に日に大胆になり、おじさんの首に両腕を絡め、自分から唾をせがんで空中で舌と舌を捻って絡み合わすいやらしいキスも勉強しました。はじめちゃんの姿を思い描いて紡がれる唾と唾の架け橋もです。そんなふうにキスに没頭しているとわたしは、頭の中が焼き切れたようにショートして、その日授業で習った因数分解や方程式、新しい英単語、生徒会長としての重責などを全部忘れてしまうぐらい何も考えられなくなるのです。お父さんやお母さんのことも忘れて、はじめちゃんのことも忘れて、ただおじさんと心までとけてしまう口づけにすべてをゆだねて……。
 ペッティングも体験しました。おじさんとの行為はほとんどが車の中で行われていました。ファーストキスを奪われてから一週間後には、放課後になると学校の近くまで車で迎えに来てくれるようになっていたのです。はじめちゃんと一緒に下校しなくなったのはそのせいです。
 そうしてわたしは毎日、車の中で体中を触られていました。わたしもそうされることが分かっていて、これから時間をかけて愛撫されることを知っていながら、何度も後ろを振り返って車に乗り込むのです。たぶんはじめちゃんが引き止めてくれないか願っていたんだと思います。
 でも、はじめちゃんの姿はなくて……車に乗るとすぐに親密なキスをされていました。たっぷりと唾を飲まされてから車は走りはじめます。静かに、でもあっという間にスピードを上げ、いくつかの交差点といくつかの信号を通過して車はわたしの家へと向います。その間おじさんは、助手席にあるわたしの太腿に左手を伸ばしてじっくりと撫でています。
 わたしは車窓に流れる街並みに視線を運ばせながら、生徒会での議題など取りとめのない話しをして何も気づいていないふりを演じます。心はドキドキでいっぱいなのに顔だけは真面目な優等生のまま、おじさんが触りやすいよう脚の力を緩めて……。運転していてもおじさんの手は好き放題わたしの下半身を触り続けるのです。わたしのむっちりとした太腿をいやらしく触り続けるのです。
 そうして近くの路地に着くとおじさんは、車を止めてサイドブレーキをかけます。「生徒会での仕事大変だったね」っていってから慣れた手つきで、まるでそうすることが当たり前のようにわたしの制服のボタンを上からゆっくりとはずしていくのです。ひとつひとつゆっくりとです。
 じらしていたんだと思います。おじさんにはいつもそういう余裕がありました。何かにあせっているおじさんを見た事がありません。間の取り方がとても上手です。それに対しわたしは手の平がいつの間にか汗でびっしょりになり、頭はこれからおじさんにされる淫らな行為でいっぱいになってしまいます。模範であるべき生徒会長のわたしが車の中で悪戯をされて……。生徒会長失格だと思います。演劇部やミステリー研究会のみんなにもあわせる顔がありません。はじめちゃんにも……はじめちゃんはこんなわたしのことをどう思っているのでしょうか。もしかしたらここまで読んでわたしのことを軽蔑しているのでしょうか。でも、それは仕方のないことだと思います。わたしはそれだけのことをされていたし、していたのですから。
 はじめちゃんの家からも近い、グレーの大きなマンションが見えるあの路地です。そこに止めた車の中でわたしは毎日、ブラウスのボタンを外されておじさんに胸を触られていました。おじさんの手は大きくてゴツゴツしています。その手が、わたしの乳房を慎重に取りだして、ブラジャーごと乳搾りみたいに揉み搾るのです。グイグイ、グイグイって、まるで本当にミルクを搾るみたいにわたしの乳房は揉まれてしまいます。
 胸の先は痛いぐらいに疼いて視界がかすんで、それでもなんとかわたしは、授業中にはじめちゃんが居眠りをして先生にチョークを投げつけられたみたいな話しをします。気力を振り絞り、猥褻行為をされている自分を誤魔化そうとします。そうするとおじさんは、今度は一転して優しく優しくわたしの胸全体を包み込むように揉みしだいてくれます。「今日のブラジャーも上品で可愛いね。美雪ちゃんのおっぱいはいつ揉んでも重量感がたっぷりだ。中身が詰まっててとても綺麗だよ。毎日揉んでいても飽きない」っていってくれて、ゆっくりと、とてもゆっくりと、まるでマッサージみたいにわたしの胸を甘く揉み続けてゆくのです。わたしの胸は、白い乳房はおじさんの手の中で熱を帯びて、鎖骨から下の肌にはじっとりと汗が滲んでしまいます。
 わたしは見たことないけど、男子が教室でたまに話しているいやらしいビデオと同じだと思います。そうやっておじさんは、わたしの胸を時間をかけて丹念に揉んでくれます。まるでわたしの中に眠る何かを手探りで見つけ出すように、わたしの乳房を揉み続け搾り続けます。車内には頭がくらくらするような匂いが充満して、わたしは助手席のシートに体を深く沈めて意味の無い話題をポツポツと話しています。時々思い出したようにガラス越しに誰かに覗かれていないかたしかめて、でもそこには誰もいなくて、いつもと変わらない夕暮れに染まった街並みと大きなマンションだけがあって、おじさんは運転席から体を伸ばしてわたしの胸をまさぐるのです。まさぐってキスをして、わたしは「んんっ、ちゅっ、ぢゅっぅ……んぷっ、はぁ、はあ、ああっ……」と声を出します。
 この時わたしの乳房はおじさんの所有物となります。わたしが顔を真っ赤にして口をつぐむと、おじさんはわたしの首筋にキスをしてからブラジャーを押し上げます。お餅が弾む感じで、本当にそんなふうにわたしの胸が上下に揺れながら姿を現して、おじさんはそういうタイミングを計るのがとても上手です。そうして嬉しそうにわたしの胸の先端を指で摘んで、つねったり引っ張ったり押し込んだりして、玩具みたいにいたぶりはじめるのです。
 おじさんは、わたしの胸を下からすくうように持ち上げるのが好きみたいです。胸を揉むようになってからはいつもわたしの発育と胸の重さをたしかめるように下から持ち上げていました。そうしてバストを根元から引き絞って変形させます。わたしの胸は破裂寸前の水風船みたいになって、それから両方の先端を指でつまんで捻りながら引っ張ることもあるし、先端を指先で弾くこともあります。
 わたしは脳の神経が切れたんじゃないかと思うぐらいポワーンとして、思考が麻痺する感じです。喉の奥から「ああぁぁ……痛いっ……っっ……痛いよ、おじさん……お願いだから美雪をいじめないで……」という声を絞り出します。おじさんは胸の大きな女の子に目がないそうです。それと清純そうな容姿も重要で、わたしはおじさんの好みにぴったりだったみたいです。
 おじさんは「美雪ちゃんの乳首が立った。遊んでない女子高生の生乳首だ」といって、わたしの乳首を口に含むのです。口の中でわざとチュパチュパという音が聞こえるように吸うのです。舌先で舐めたり転がしたり唇で挟んでコリコリ刺激したりします。先端のヘリを軽く噛んだり、唇に咥えて上に引っ張りあげたりもします。そしておじさんは、わたしの胸は濃厚なミルクの味がしてとても美味しいと褒めてくれます。不思議な話ですが、もしかしたらおじさんはわたしを妊娠させて母乳を絞って飲みたいと考えていたのかもしれません。もちろんその当時は言葉の意味を深く考えることはありませんでした。
 わたしはどうすることもできません。拒むことも逃げることもです。ただただ小さく身を捩って顔をしかめ「ああっ……ああんっ……」とあえいで、おじさんに胸を弄ばれ続けるしかないのです。なぜならわたしは、すごく、とてもすごく感じてしまっているからです。そうです。おじさんはそういう行為がとてもうまいのです。他の男の人にされたことはないので比較は無理ですが、おじさんに胸を触られたり先端を吸われたりするだけでアソコの奥がムズムズとして変な気分になってしまうのです。わたしはたまらず内股を擦り合わせてしまいます。
 腰から下は痺れ薬を打たれたみたいにピリピリします。それすら初めての経験でした。もっと触って欲しいって思うような、もっと気持ちよくなりたいって切なくなるような。根元から引き搾られた乳房を交互に舐められるとわたしは、指先をスカートに伸ばして何かを押し殺すように裾を強く握り締めます。自然と腰を甘くくねらせてしまいながらです。
 おじさんがいうにはわたしみたいに普段真面目な女子高生ほど一度快楽に目覚めてしまうと性に対して貪欲になるらしいです。実際、その通りだと思います。どうにもならないぐらいもどかしくて、首を振って髪を振り乱して、心がどこか遠くに堕ちてしまいそうになるのを下唇を噛んで我慢します。でも最終的には負けて「ダ、ダメよ、おじさん……こ、こんな事を……いけないわ……わ、わたしっ……あんっ……ああっ……んんっっ……」って恥ずかしく小さい声を出してしまいます。もしかしたらそれは車の外まで聞こえる大きな声の時もあったかかもしれません。とにかくわたしは我慢しきれず、普段では考えられない甘く濡れた声を出してしまうのです。その声は、はじめちゃんも聞いたことがないわたしの声です。
 おじさんは「いけないって何がいけないのかな。生徒会長もしてる優等生なのに学校の帰りにおっぱいを触られて感じるのがいけないのかな。美雪ちゃんのおっぱいとても大きいよ。こんなに綺麗なんだ、制服の中に隠してたらもったいない。おじさんが揉んでもっともっと大きくしてあげる。思春期の女の子はね、男に胸を揉まれると女性ホルモンの分泌が活性化されてさらに大きくなるんだよ。その証拠に性にオープンな女子は胸の大きな子が多いだろ。それにしてもはじめくんという心に決めた男の子がいるのに、車の中でおっぱいを吸われて気持ち良さそうな声をあげたりして、美雪ちゃんって本当は悪い女の子なんだね」ってわたしの耳元で囁きます。わたしは「ああ、それはおじさんが……ヘンなことをするから……」と身悶えつつ視線を逸らします。たまらなく恥ずかしいのもありますが、胸を舐められてる顔をおじさんに見られたくないという気持ちもあるからです。
 たぶんそういう時のわたしは、すごくエッチな顔をしていたと思います。教室では生徒会長然と真面目な顔をして授業を受けているわたしなのに、ふしだらに堕ちきったメスの顔です。もしその顔を見たらはじめちゃんはきっと幻滅してしまうと思います。それはとてもとても悲しいことだけど、きっと幻滅してしまうと思います。
 そうしておじさんは、キッチリと10分間わたしの左右の胸を舐め続けます。これはいつもそうなのです。おじさんは9分でも11分でもなく10分間わたしの胸を舐めまわして、首筋と乳房の両方に幾つものキスマークを刻んでベトベトにします。もしかしたらそこには、おじさんなりの法則があるのかもしれません。処女の女子高生を性に目覚めさせる法則とか、わたしみたいに奥手で何も知らない女の子を責め落とす法則とか……。
 それからおじさんはわたしのスカートを腰の辺りまでめくり上げ、ショーツに守られた最後の関門に指をはわせてきます。はじめちゃんも知ってると思うけどわたしはたいていがスカートスタイルです。わたしはビクッとして、あわてて両脚を閉じ合わせます。そうやって太腿でおじさんの手首を締め上げてか弱い抵抗をするのです。
 でもすぐにわたしの膝は左右に開かされてしまいます。助手席の空間に可能な限り脚を左右に開かされて信じられないぐらい恥ずかしい格好をさせられてしまいます。女の子が脚を広げさせられるというのは、それはそれは恥ずかしいことなのです。でも抗うことは出来ません。鎖骨から首筋、耳の穴にかけておじさんのベロで執拗に舐め上げられると、わたしの身体はビクビクとして力が抜けてしまうからです。おじさんはそういうわたしの弱点を熟知していて、どこをどういうふうに触ったらどんな反応をしてしまうか知り尽くしています。例えば脇の裏を舐められると口をパクパクしてしまうとか、足の指を丁寧に舐められると引き攣ったように足を突っ張らせてしまうとか。
 そうしうておじさんの指は、わたしのアソコを白いショーツの上から音もなくゆっくりと擦りだすのです。糸を引くようなっていう表現があるけどまさにぴったりだと思います。おじさんは揃えた二本の指をアソコに添えて一定のリズムで上下に動かします。静かにゆっくりと、でも、ネチネチ、ネチネチと……。指の膨らみを使って優しく、まだ誰にも許していないわたしの大切な場所に、軽くて弱い電流を与え続けるのです。わたしはもう腰がビクビクと勝手に震えて関節が抜けてしまいそうになります。おそらくおじさんのテクニックにかかれば、どんなに真面目な女の子でもたちどころに口説き落とされて気がついたら純潔を捧げてしまっているのではないでしょうか。
 その頃にはショーツはグッショリと濡れていて、わたしの大事な所の形がくっきりと浮き上がってしまいます。緩やかに膨らんだ丘から小さくて未熟な青リンゴを二つに割ったようなアソコの形、陰毛のかげりも完全に見えています。おじさんに悪戯をされるようになるまで、わたしは自分のアソコがこんなに濡れてしまうとは知りませんでした。そういう体の機能について無知だったのです。
 すぐに湿り気を帯びたいやらしい音がしてショーツの染みが大きく広がっていきます。おじさんは指を優しく突き立てるように動かして浮き上がったわたしのアソコにグリグリとします。おじさんは「美雪ちゃんの処女のオマ○コはヌレヌレじゃないか。浮き上がったアソコの形がハッキリ分かる。毛は濃い目だけど、オ○ニーをしてないから綺麗に整った子供みたいなオマ○コだ。未経験なのにかなり反応がいいね。美雪ちゃんのアソコは、早くオチンチンをハメてください、大切な処女を散らして妊娠させてくださいっていってるよ」って恥ずかしい言葉をわたしに投げかけます。
 いつもちがう台詞だけどこんな感じでわたしの心を言葉で嬲ります。おじさんはガードの固い処女の女の子をジリジリと口説き落として、最終的に恋人以上の深い肉体関係に持ち込むのが好きみたいです。わたしがまだそういう経験がないと知った時からおじさんは、どんな方法を使ったらわたしの心をはじめちゃんから引き離して口説き落とせるか、どうやったら合意の上でわたしが大切にしている処女をねっとりと犯すことが出来るか、方策と手順を張り巡らせていたのではないでしょうか。犯人がどういうトリックを使って密室殺人を完成させようかと熟考を繰り返すみたいに。
 わたしはたまらず脚を開いたり閉じたりを繰り返してしまいます。スカートの裾をたくし上げ、仰け反った姿勢のまま金魚みたいに脚を開いたり閉じたりを繰り返します。「あうっ、ぅぅっ……ダ、ダメよ、おじさん……それだけは、それだけは、はじめちゃんに……」って困窮しながら自分から腰をおじさんの指に押し付けて、自然と体がそう動いてしまうのです。そうしてわたしは、おじさんの指先によってアソコをネトネトに弄られ続け、最後までイカされてしまいます。
 イクという感覚を教えてくれたのもおじさんです。それはもうわたしの価値観がひっくり返るような経験でした。
 制服のスカートを握り締めたまま腰を勢いよく跳ね上げて、おじさんに教えられた台詞、「イッちゃいます! 美雪、処女なのにおじさんの指でイッちゃいます!!」っていいながら。これをいわないと、おじさんは絶対にわたしを最後までイカしてくれません。
 これ以外にもいやらしい台詞を覚えさせられました。美雪の大切な処女をおじさんのオチ○ポでぶち抜いてっ! とか、はじめちゃんのことを忘れたいのっ、はやく美雪をおじさんの女にしてください! とか、美雪をおじさんのチ○ポ汁で孕ませて! 美雪、まだ処女だけどおじさんの赤ちゃんなら妊娠させられてもいいの! とかです。一字一句おじさんに教えられました。
 限界になったわたしがクタクタにお願いすると充血したクリ○リスを指で弾いてくれます。わたしはどうしようもなく感じてしまい、恥ずかしさに死にたくなりながらも助手席で腰を淫らに突き上げてイッてしまいます。人に見られたら絶句するようなポーズでです。
 それはとてもとてもいやらしい姿です。車の助手席でわたしは、隣で満足そうに眺めるおじさんの前で涎まで垂らして砂浜に打ち上げられた小魚のように痙攣を繰り返すのです。イッた後もおじさんの指によってアソコをネトネトに優しく撫でられたまま……。
 これらの行為はつい最近まで続いていました。わたしが家を出る直前まで。わたしは学校や家では何も変化がないふうに装っていながら、教室ではじめちゃんと普通に事件について話しをしたりしていながら、その裏側では処女のままおじさんの望む形に性感を開発され調教されてしまっていたのです。

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