作者:ブルー
午後の体育の授業中、ひとりで校舎に戻った公人は保健室前の廊下で詩織とばったり出くわした。
「公人」
体操服姿の詩織は口元に手を当てて驚いた顔をした。
「詩織も保健室に用事か。女子は体育館でダンスだろ」」
「う、うん……ちょっと貧血気味で」
「詩織が貧血? めずらしい」
「昨日は夜遅くまで勉強してたからそのせいかも」
「保健室の先生はいる?」
「用事でいないみたい」
「サッカーでスライディングしたら膝を擦りむいてさ」
公人はケガをした場所を見せた。
血が滲んで赤くなっている。
「すごく痛そう」
「これぐらいたいしたことないさ。消毒すればすぐに治るよ。詩織こそ大丈夫なのか?」
「ベッドで横になったら良くなったわ。いまから授業に戻るつもりよ」」
両手を体の前で重ねて、いつもと変わらない様子で答える。
声の感じも明るい。
「ゆっくり休めばいいのに」
「そういうわけにはいかないわよ。みんな頑張ってるのに」
「張り切りすぎてぶっ倒れるなよ」
「そのときは公人に看病してもらおうかしら」
「あれ、詩織の体操服にゴミが」
「えっ、どこ?」
「ほら、腰の横あたり」
紺色のブルマに歯磨き粉を薄めたような汚れがついてるのを見つけた。
「ちゃんと全部拭いたと思ったのに」
詩織はハンカチを取り出すとあわてて拭いた。
ネバーーと糸を引く。かえって汚れが広がった。
「まるでヨダレみたいだな。寝ぼけて垂らしたのか」
「バカいわないで……お昼に食べたヨーグルトよ」
詩織は早口で説明する。
片手を髪に当てて、顔が若干赤い。
「ムキになって否定しなくてもいいのに」
「べつにムキになってないわよ」
「どうして体操服に?」
「……更衣室で着替えた後にメグといっしょに食べたの。おしゃべりに夢中になって、気づかないうちにこぼしちゃってたみたい」
「ハハハ。詩織もあんがいドジだな」
公人はあっさりと納得した。
更衣室が混むのを避けるために早めに着替えに行く女子も多い。
昼休みに女子が軽食を食べながらおしゃべりをするのはよくある。
「ダンスはどう?」
「振付がむずかしくて。チアダンスをアレンジした感じよ」
「へー、発表会が楽しみだな」
「みんなとうまく合わせられればいいけど」
(詩織、なんだかソワソワしてる?)
なんとなく公人はそんな気がした。
やたらと髪に触れて、この場をはやく離れたそうだ。
「保健室に忘れ物でもあるのか?」
「ううん。どうして?」
「さっきから気にしてるみたいだからさ」
「そんなことないわよ」
「顔も熱っぽいし、やっぱりまだ体調が悪いんじゃ」
「本当にもう大丈夫よ。先生に注意されるといけないから、そろそろ行くわね」
詩織はそそくさと体育館へ戻っていった。
ブルマの後ろを両手で隠すようにして廊下を歩く後ろ姿が妙にセクシーだった。
公人が保健室の薬品棚の中から消毒液を探していると背後で気配がした。
「生徒がいるのか?」
物音のした方に近づく。
カーテンを覗くと、好雄がベッドに寝転んでいた。
体操服姿でスマホを片手に眺めている。
「グラウンドにいないと思ったらこんなところでサボってたのか」
「かったるいのに運動してられるかっての。ここならクーラーも効いて涼しいだろ」
「お気楽な奴だな。保健室に詩織が来てただろ」
「フワアァ。寝てたから気づかなかった」
「いま起きたのか」
保健室にはベッドが4つあり、それぞれがカーテンで仕切られていて隣がわからないようになっているが、好雄にかぎってそんなことがあるのだろうかと不思議に思った。
「詩織ちゃんがどうかしたのか?」
「すこし様子が変でさ」
「へー、どんなふうに」
「やけにソワソワしてて、落ち着きがないっていうか周囲の目を気にしてた。本人は貧血気味だっていってたけど」
「漏らしそうだったんだろ」
「本人が聞いたら殺されるぞ。なに見てたんだよ」
「さあな。秘密だよ、秘密」
好雄はニヤニヤとした。
「おおかた女子の着替えを盗撮した動画かなんかだろ」
「そのうち見せてやるよ。おまえが思ってるのより1億倍はお宝だぜ」
「自信満々だな。……なんかにおわないか?」
公人はクンクンと鼻を動かす。
保健室特有の薬品の匂いに混じってイカ臭い匂いがした。
「いいかげんにしとけよ、好雄」
公人は丸まったティッシュが床に落ちているのを見つけた。
好雄は悪びれた様子もなくヘラヘラとしている。
「バレたか」
「バレたかじゃないだろ」
「暇でつい。保健の先生にはいうなよ」
「学校でしてむなしくないのか」
「そいつは状況によるだろ」
「バカなこといってないでゴミの始末ぐらいしとけよ」
「つまんない奴だな。そんなのだからいつまでも詩織ちゃんと幼なじみのままだろ」
「そういう好雄はどうなんだよ。俺に邪魔をするなっていってずいぶんたつだろ」
「耳をかっぽじってよく聞けよ。こんど詩織ちゃんの部屋に遊びに行くっていったらどうする?」
「ハイハイ。そんなわけないだろ。証拠を見せてみろよ」
いつものハッタリだと思って、公人は軽く聞き流した。
公人が訪れるすこしまえ――
床に膝を着いてしゃがんでいる詩織の姿があった。
短パンを下ろした好雄のペニスを片手で支えて、潤んだ瞳で見上げるようにして熱心に舐めている。
「ンふぅ……ぺろぺろ……レロ……」
「先っちょを転がすように舐め舐めしてよ、詩織ちゃん」
「こう……? ペロペロ」
耳元の髪を指でかきあげ、詩織は可憐な舌をかいがいしく動かす。
唾をまぶして、レロレロ、ねちょねちょと転がした。
「はー、チョー気持ちいい。詩織ちゃんの上品なフェラ」
「まだなの……はやくして好雄くん……」
「あせんなくていいじゃん。時間はあるんだしさ」
「トイレっていってきたのにもどらないと……あやしまれるわ」
眉を斜めにして困惑の顔をしている。
すでに5分以上、好雄のペニスをこうして舐め回している。
一刻も早く体育の授業に戻りたくてしかたないのだ。
「クラスのみんなが知ったら驚くだろうな、優等生の詩織ちゃんが授業を抜け出して保健室でおしゃぶりしてるなんてさ」
「ひどい……どうしていじめるの……人に見られたら学校にいられなくなる……」
「鍵をかけてるし来たらすぐにわかるよ。うまくなったね。はじめはびっくりして手で触ることもできなかったのに」
「ぜんぶ好雄くんのせいでしょ……毎日毎日わがままをいって私を困らせて……」
陰嚢から裏筋に沿って舌を這わせつつ不満を口にする。
詩織がはじめてフェラをしたのはつい最近のことだ。
用具置き場での出来事が負い目になって、好雄の理不尽な要求を断れなくなった。
いまではほぼ毎日こうして好雄の性欲を処理している。
「口でくわえてみてよ」
好雄の指示に詩織は自信なさそうに首を横に振った。
まだ咥えるのは苦手で、すぐにオエっとなる。
もっぱら手でやさしく扱くか子猫みたいに舐めている。
「いつまでたっても終わらないよ」
「だって、喉の奥に当たると吐きそうになるの」
「そこのベッドに両手を着いてみてよ。かわりに詩織ちゃんのブルマに擦りつけるからさ」
「ねえ、体操服が汚れたらこまる」
「射精のときにはずせばいいでしょ。はやく戻りたいんだよね?」
「う、うん……」
口達者な好雄に押し切られる。
ベッドに両手を着いて、好雄に対して後ろ向きになった。
「もっと腰を落として、後ろに突き出すようにさ」
「これでいい……?」
背中にしなりをつけるようにピチピチのブルマ尻をクイッと後ろに突き出す。
不安そうに後ろを振り返る、詩織。
このポーズだけでもかなりはずかしい。
ある意味、レオタード姿で開脚するよりも煽情的だ。
「そうそう、いい眺め」
好雄は肉のつまったハート形のブルマの表面を両手で撫でた。
くびれた腰をガッシリ掴む。
反り返ったチンポを尻の谷間に沿って縦方向に擦りつけた。
「あんっ!!」
詩織の肩がガクッと傾く。
軽く当たっただけで背すじがぞくぞくした。
実際にやってみると思った以上に危険だとわかる。
「ブルマの生地にチンポが擦れて気持ちいい」
「なんだかこわい……好雄くんの堅いのが当たってる」
「やばい。マジで脳汁が出る。詩織ちゃんを立ちバックでハメしてるみたい」
「いやらしいことをいわないでちょうだい……好雄くんのバカ……」
詩織は顔が真っ赤だ。
授業中の保健室という場所もまずい。サカリのついた好雄と疑似性行為をしているスリルによって、真面目な詩織の精神もだんだんと麻痺してきた。
「あ、あん……ひぃ……お尻がムズムズして、体が熱いわ」
「ハアハア、詩織ちゃんの甘い体臭に汗の匂いが混じってていい感じ。すげえセクシーだよ」
「だ、だめぇ……あんまり強く当てないで」
「詩織ちゃんも感じてきた? アソコに擦れて気持ちいいでしょ」
「ち、ちがうわ……ンン、感じてなんか……ん、な、ないわ……」
「そのわりに呼吸が荒くな?」
「あーーん、好雄くんのエッチっ、っく……ふぅ」
ブルマ越しに好雄のペニスがゴリゴリと当たって、詩織が熱い吐息をもらす。
上体を傾けて前かがみになり、背中でスロープを作る。
パンパンと小気味よいリズム音が保健室に鳴る。
「このまま最後までしちゃう?」
背後から詩織の耳元に語りかけている。
まるで悪魔の誘惑だ。
それに対して詩織は腰を振って可愛らしくイヤイヤをした。
体は快感に染まっても処女だけは守りたいのだ。
「チェッ! いつかは男にチンポをハメられるのに」
好雄は詩織のマンコにハメたくてうずうずしている。
腕を伸ばして体操シャツをめくると形のいいバストを揉んだ。
純白のブラをずらして乳首をコリコリする。
脚を閉じさせて、やわらかな内腿とブルマとの隙間に挟みつけて勢いよく腰を叩きつけた。
「ウウウ! 出る!!」
掴んだ腰を引き寄せるようにして好雄が射精をはじめた。
大量の精液をなすりつける。
詩織のブルマはあっという間にドロドロの精液まみれになり、太腿裏まで垂れる。
「もう……汚さないって約束したのに……」
落ち着きを取り戻した詩織は体操シャツを下に引っ張る。手ぐしで髪をととのえた。
愛くるしい瞳はうつろで、まだ頭がぼーっとしている。
ティッシュを使ってブルマの汚れを丁寧に拭いた。
腰を捩って後ろを確認する。
「当たってたところがまだ熱い。シミになってないかしら」
「そのまま戻りなよ」
「冗談でしょ」
「ザーメンがしみ込んだブルマで体育に出てるって考えただけで面白いじゃん。どっちみち着替えもないんだしさ」
「気づかれたら噂にされるわ」
「平気平気。女子だけでしょ。年季が入ってるぐらいしか思わないよ」
「他人事だと思って……ほんと好雄くんって勝手ね」
「それともこのまま続ける?」
ニヤリとした好雄が詩織の腰に腕を回す。ブルマの股間に触れた。
思わず腰が砕けそうになる。
詩織のアソコは本人でも信じられないぐらいにヌルヌルだった。
「これ以上、調子に乗らないで。私、本気で怒るわよ」
詩織はかろうじて身をかわすと、動揺をひた隠しにして好雄をにらむ。
ドアの鍵を開け、飛び出すように保健室をあとにした。
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