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6.こんな主人公はいやだ2

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 撮影の帰りに詩織をラブホテルに誘った。
 体にバスタオルを巻いて、緊張した表情でシャワー室から出てきた。
 お互いなにをしゃべっていいのかわからない雰囲気だった。

 裸の詩織をベッドに寝かせて……。
 好雄の電マ攻撃を受けたアソコはヌレヌレだった。
 避妊具をつけて、何度も位置を確認しながら挿入する。
 詩織は眉間にしわを寄せて唇を引き縛っていた。
 言葉では言い表せないぐらい感動した。
 膣は熱くてすごい締まりで、あっというまに射精した。
 終わったあとで見ると血が滲んでいた。
 涙を浮かべて「痛くて死ぬかと思った」っていってた。
 はじめての相手が俺でとても嬉しかったらしい。
 そのあと何回か挿入したけど、全部すぐに射精してしまった。
 気持ちよすぎて我慢なんてできない。
 帰り道では、詩織は歩きにくそうにしてた。
 一生忘れることのない、最高の思い出になった。

 それからほぼ毎日、勉強を口実に詩織の部屋に入り浸るようになった。
 一度経験したことで、性交渉の抵抗がかなり下がったらしい。
 あきれつつも俺のわがままを受け入れてくれる。
 ほんと詩織は天使のような女の子だ。
 ひとつ問題があるとすれば、いつもすぐに射精してしまうことだ。
 好雄みたいな知識も経験もないし、ちょっとだけ気まずい。

*************************************

 体育の時間--。

 喉が渇いたので水飲み場へ行く。
 すこし離れた体育倉庫から体操服姿の詩織が出てくるのが見えた。
 声をかけようとして止まる。
 隣に坊主頭にニキビ顔の男子の姿があった。
「あいつは……F組のヤツだよな」
 放課後の教室で、詩織が男子に挟まれるようにして話した出来事を思い出した。
 あの時の二人組の一人だ。
 体操服姿で並ぶようにして立っている。
(二人で体育倉庫に用事か??)
 不思議に思った俺は、そっちに駆け寄った。
「なおと」
 俺を見た詩織が口元に手を当てておどろいた顔をした。
 まるで悪いタイミングに出くわしたみたいな反応だ。
「姿が見えないと思ってたら、こんなところでなにしてたんだ? 女子はタイム測定だろ」
「……使い終わった用具を運ぶのをモブ村くんに手伝ってもらってたの」
「モブ村?」
「なおとも覚えてるでしょ、F組の」
 隣の男子に目をやる。
 ずっとニヤニヤして俺を見ている。
 初対面なのにイラっとする。
「たまたまグラウンドで藤崎さんを見かけてさ」
 男のくせに高い声でしゃべる。
「とてもたすかったわ。ひとりで運ぶのは大変たったの」
「あれぐらいたいしたこないよ。それより藤崎さん足早いね。女子の中で清川さんのつぎの記録じゃない」
「望ちゃんには勝ち目がないわ」
「体操シャツのおっぱいがブルンブルン揺れてたよ」
「やだ……」
 おかしい。
 いつもなら怒りそうなのに詩織ははじらいの表情を浮かべている。
 それに妙に親しい。
 以前、詩織が連絡先を教えていたのを思い出した。
「なあ、詩織。連絡先ってブロックしたんだよな?」
「そのつもりだったんだけど」
 詩織の歯切れの悪い。
「まさかしなかったのか?」
「同じ学校の生徒だし、失礼だと思って」
 俺はなにやってんだと思った。
「なになに? 俺のこと?」
 モブ村が口を挟んできた。
 空気を読まないタイプらしい。
 どっか行けばいいのに。
「メッセージアプリのことで、ちょっと」
「ブロックしろっていわれた? チンコも器も小さいね」
「ごめんなさい」
「藤崎さんが謝ることないじゃん。毎日連絡しまくりだし。写真もたくさん交換したよね」
 耳を疑った。
 詩織がF組の男子と頻繁にメッセージのやり取りしていたのは知らなかった。
 やけに親しいのも納得だ。
 二人でどんなやりとりをしていたのか内容がすごく気になる。
「いまのは本当なのか」
 詩織の顔を見て尋ねた。
 浮かれ気分はとっくに吹き飛んでいた。
「昼間だけじゃなくて、とくに夜中はしつこいぐらい。無視し続けるわけにもいかないし」
「それでよく教室でスマホを見てたのか」
 教室でスマホを手に微笑む詩織の姿を何度か目にしていた。
 校内ではほとんどスマホを触らないタイプだったのに。
「モブ村くん、すごく面白いのよ。海外のSNSにくわしくて、なおとよりも話題が豊富なの」
「写真って?」
「心配しないで。いたって普通の写真よ」
 いつものすまし顔を取り繕っていたが、心配しないでといったのが逆に心配になる。
 男子が女子に対して要求する写真はだいたいいやらしいものだと相場が決まっている。
 とくにカースト下位の男子は粘着質で好雄とは別の意味で危険だ。
「へー、あれって普通の写真なんだ。ためしに見せてやったら」
「ちょっとモブ村くん!! 他の人には秘密にするって約束でしょ」
「どんな顔をするか面白そう」
「んっ……やだぁ……怒るわよ」
 詩織が態度が変わった。
 うつむいてモジモジしはじめた。
(どうしたんだ、詩織?? 急に静かになって)
 異変を感じて視線を動かす。
 俺の位置だと死角になっていてわかりづらいが、背後で詩織のブルマ尻をさわっているような気がする。
「いまはやめて……なおとに気づかれるわ……」
 風の音でかき消されるような小声でしゃべる。
 意識を集中していなければ聞こえない。
(体育倉庫から出てきた時から顔が赤いような……汗をかいているみたいだし)
 じっとりと汗ばんだ肌。
 ついさっきまで軽い運動をしてたみたいだ。
 体育倉庫でなにかあったんじゃないかと疑惑が生まれる。
「詩織、本当に荷物を運ぶのを手伝ってもらっていただけなのか? 顔が赤いし、汗をかいてるみたいだけど」
「体育倉庫の中はすごく蒸し暑かったの」
 詩織は耳元の髪に指先をあてて、ごまかすようにしゃべる。
 ますます怪しい。
 体育倉庫の中はひんやりとしていて外より涼しいはずだ。
 あらためて体操服姿の詩織を足元から眺める。
 わずかだがブルマに黒いシミができていた。
「また後でね、藤崎さん」
 モブ村がその場を去る。
 詩織がホッとした様子で両手で体操シャツを下に引っ張った。
「また後で?」
「放課後にいっしょに帰る約束をしたの」と、詩織は普通にいった。
「そんな話、聞いてない」
「いまいったでしょ。いろいろ相談したいこともあるし」
「相談?」
「男子と付き合うのはじめてで、わからないことがたくさんあるし。そういうわけだからなおとは1人で帰ってちょうだい」
「ダメだダメだ。俺が許さない」
「なぁに。大きな声を出したりして。みんなが見てるわよ」
「他の男子と帰ったら変な噂が広がるかもしれないだろ」
「なおとって束縛するタイプなのね。情けない顔をしないでよ」
 俺の心配をよそに詩織はクスクスと笑っている。
 むしろ俺の反応を見て楽しんでいる感じさえある。
「か、彼氏として当然だろ」
「えっ」
 詩織の顔が急激に赤く染まった。
 ときめきモードになって、ヘアバンドの前髪に手をやる。
 照れ隠しの時によくする仕草だ。
「わかったわ。モブ村くんには断っておくわね」
「よかった」
「ねえ、なおと。今日も私の部屋に来る?」
「そのつもりだけど」
「あのね、ママにバレてるかも。毎日、なおととすごく仲がいいのねっていわれちゃった」
「もしかして怒ってる?」
「ううん、その逆。相手がなおとで安心してるみたい。今度うちで夕食を食べていってね。きっとすごく喜ぶはずよ」
 詩織が爽やかにほほ笑んだ。
 藤崎のおばさんが作る料理はとてもうまい。
 よく詩織も台所で手伝っている。

*************************************

 夕方、詩織の部屋。

 勉強もそこそこに、すぐにいい雰囲気になった。
 学生ズボンとパンツを下ろしてベッドにすわる。
 昼間の疑惑もあり、俺のペニスはギンギンになっていた。
「ここだけいつもわんぱくみたい。今日は口でしてあげる」
「マジで? たのんでもしてくれなかったのに」
「ネットで調べてみたの。うまくできないかもしれないけど」
 制服姿で隣にすわると、俺にしなだれかかるように詩織は体を倒した。
 指先で耳元の髪をかきあげて、もう片方の手で俺のペニスを支える。
 顔を近づけて、キスをする。
 舌先でペロペロと舐めはじめた。
「うおおっ」
「びっくりした。声が下の階に聞こえるわ」
「気持ち良すぎて、つい」
「うふふ。なおとのチンポ。ピクピクしててかわいい」
 詩織が卑猥な単語を口にして興奮した。
 先っぽが痺れるぐらい気持ちいい。
 きらめき高校のアイドルの詩織が舐めてくれるだけですごく幸せだ。
「竿の部分を手でしごいて」
「こうかしら? 先っぽからジワって出てきた」
「ハアハア。ヤバい」
「いっぱい舐めてあげるわね」
 詩織が舌を使って亀頭部分を丹念に舐め回す。
 まるでソフトクリームを味わうように。
 気持ち良すぎてベッドに倒れた。
「んんっ……かぽっ……んくっ、んくっ」
「すごいよ。詩織が俺のチンポを口に含んでしゃぶってる」
 詩織が俺のペニスを口に含んだ。
 歯が当たらないように注意をしながら、頬をすぼませて音を立ててしゃぶる。
 詩織のひょっとこ顔だ。
 さらさらの髪が脚に当たって心地良い。
 もっと下手だと思っていた。
 まるで俺の知らないところで練習してたみたいなテクニックだ。
「うますぎる。ほんとにフェラをするのはじめて??」
「んっ……ジュボ、ジュボ……ふぁひぃめてぇ……ンク、ジュルチュ、チュ……」
「口に入れたまましゃべられると余計に気持ちいい」
「ふぅ、ジュボジュボ……ジュル、レロレロ……チュゥ」
「もうすぐ射精しそう」
「んぷっ……ちょっとまって」
 射精を察知した詩織が唇からペニスを吐き出す。
 荷物の中から今日の体育で履いていたブルマを取り出すと、包み込むように俺のペニスに巻き付けた。
 やさしく上下に擦る。
「制服にかかるといけないし、これに出してね」
「詩織のブルマが汚れるけどいいの?」
「どうせ洗濯するから平気よ。なおと好きでしょ、こういうの」
「ハアハア。すごく興奮する」
 ブルマの生地に擦られて気持ちいい。
 しかも、詩織の汗と匂いが濃厚にしみ込んだブルマだ。
 全身の血液が集中する。
「ううっ!! で、出る!!!!」
 愛情のこもった手コキに導かれて大量に射精した。
 紺色のブルマをドロドロに汚す。
「ハアハア」
「まだビクビクしてる。私のブルマがそんなに気持ちよかった?」
「まだ頭がクラクラする」
「なおとって他の人より射精するのが早いみたい」
「そ、そうかな」
 気にしすぎかもしれないけど、まるで誰かと比較してるみたいで引っかかった。
「シャワーを浴びてくるわね。ジュースでも飲んでて」
 詩織が体操服を持って部屋を出ていく。
 ついでに洗濯機に入れて洗うつもりなのだろう。
 俺はパンツと学生ズボンを履き直した。
 勉強机の上に置いてあった詩織のスマホが目に入った。
 なんとなく手に取る。
 指紋認証でロックされていた。
「そりゃそうだよな」
 詩織は機械に弱いので、もしかしてと思ったけどダメだった。
 かわりに学生鞄の中を漁る。
 教科書やノート・筆記用具に隠れるようにして四角い箱が入っていた。
 銀色のパッケージで、薄さ0.02ミリと書いてある。
 お菓子の箱かと思った。
「コンドームだよな。どうして鞄の中に?」
 裏を見てみる。24個入りで使用期限が書いてある。
 いつも使用しているのはSサイズで、これはMサイズだ。
 しかも、箱の中身のうち何個かは封が開いて使用した形跡がある。
 避妊具は詩織が管理しているので、エチケットとして持ち歩いても不思議はない。
(これを使ってフェラチオの練習をしてたんじゃ)
 昼間、体育倉庫から出てきた詩織の姿とリンクして、よくない想像がモヤモヤと広がった。
 どうやったら彼氏を喜ばせられるのかモブ村に相談していたのかもしれない。
 内容が内容なので女子の友人に相談できるわけがないし、詩織はへんに完璧主義なところがある。
 メッセージアプリで頻繁に連絡をするうちに親しくなって気を許すようになったのだろう。
 写真のやり取りがあるぐらいだ。そういう話題になっても自然だ。
 で、「高校生なのにフェラチオしたことないの?」とか「下手だと彼氏に嫌われるかもしれないよ」とか「1回練習したほうがいいよ」などといって詩織を体育倉庫に呼び出して……。
 スケベな男子ならすごくいいそうだ。
 このために購入したコンドームを装着してフェラチオを。
『上達が早いね。これなら幼馴染もきっと喜ぶよ』
『ふぅ……舐めすぎて顎が疲れちゃった』
『こぼれないようにコンドームの口を結んで。全部ブルマの腰にぶら下げてみてよ』
『えぇ、なによそれ』
『藤崎さんの相談にのってあげたんだから、これぐらいサービス』
『うふふ。しょうがないわね』
 1つ、2つ、3つ、4つ……。
 薄暗い体育倉庫の中で、詩織はブルマの腰からコンドームをぶら下げる。
 どれも男子の精液がタプタプに入っている。
『こっち向いて、ピース』
『ダメよ、スマホで撮らないでちょうだい』
『へへへ、いいじゃん記念に。例の幼馴染には見せないからさ』
『……いじわるね』
『すねた顔もかわいいじゃん。腰を振って、コンドームを揺らしてよ』
『こう?』
 詩織は顔を真っ赤にしてピースサインをすると、モブ村にいわれたとおりブルマの腰を静かにくねらせる。
 ぶら下がったコンドームがタプタプと揺れる。
『ブルマが濡れてるよ、藤崎さん』
『あんっ。勝手にさわらないで!!』
『フェラをしてて興奮した?』
『……そろそろ授業にもどらないと』
『まだいいじゃん。放課後、いっしょに帰ろうよ』
『なにをいってるの』
『フェラだけだと不十分だよ。彼氏を喜ばせるエッチの仕方を知りたくない?』
『でも……』
『あいつの小さすぎるチンポで満足できないんでしょ。すごい早漏だし』
『……わかったわ。いっしょに帰るだけよ』
『へへへ、やったね!!』
 ・
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 ・
 全部、俺の妄想だ。
 証拠はひとつもないけど、未経験のわりにフェラチオがやけにうまかった説明がつく。
(モブ村といっしょに帰ってたら、強引に迫られて体を許してたかも)
 考えただけでハラハラとした。
 射精したばかりなのに下半身は信じられないほど勃起していた。
 詩織が俺を裏切る可能性はゼロだ。
 120%自信がある。
 仮に事実だとして、俺はどうすれば。
 別れたくない別れたくない別れたくない別れたくない別れたくない別れたくない……。
 詩織と別れるぐらいなら死んだほうがマシだ。
 幼馴染の立場でずっと見守ってきて、やっとの思いで付き合えたのに。
 結局のところ、なにも見なかったことにしてコンドームの箱を学生鞄に戻した。

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