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3.こんな教師はいやだ

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 午後の体育の授業前--。

 運動靴に履き替えて校舎を出る。
「なおと」
 声がして振り返ると、青空をバックに体操服姿の詩織がいた。
「今日も暑いわね」
 まぶしそうに手をかざす。
 校章の入った真っ白な体操シャツに、いまでは絶滅危惧種となったブルマ。色は青に近い紺色で、小ぶりだがキュッと引き締まったヒップラインにピッチりとフィットして、スタイルの良さがいっそう際立つ。
 清純な制服姿もいいけど健康的なブルマ姿も抜群に萌える。
「ちょっと、どこを見てるのよ」
 俺の視線に気づいた詩織が静かな声で注意した。
 体操シャツを下に引っ張る。
「ダメよ。女の子はそういう視線にとても敏感なのよ」
「ごめん、つい」
 頭ではわかっていても目が勝手にそっちを見る。
 妙に腰つきがエロい。
「また目がいやらしい」
「それだけ詩織のブルマ姿が魅力的ってことだろ」
「それで褒めてるつもり?」
「すっかり夏だなぁ」
「あー、ごまかした」
 詩織はクスっと笑う。
 今日も機嫌が良さそうだ。
 愛くるしい瞳が星を散りばめたように輝いている。
「女子はバレーだよな? グラウンドは逆方向だろ」
「下須川(しもすかわ)先生に体育教官室に呼ばれてるの」
「ゲス川に?」
「先生をそんなふうに呼んだらダメよ」
 ゲス川は体育教師だ。
 年齢は40代。角刈りで浅黒い顔をして、いつもジャージ姿で指導している。
 別名・セクハラ魔人と呼ばれて、生徒たちに恐れられている。
 体育教官室はグラウンドと反対側にある。
 校舎から離れているので生徒はめったに近寄らない。
「優等生の詩織が呼び出しを食らうなんて明日は雪か」
「身体測定の日に休んだでしょ。いまから測るの」
「変だな。普通は保健室だろ」
「ほかに手の空いてる先生がいないみたい」
「気をつけたほうがいいぞ。いい噂ないだろ」
「私も正直苦手だわ。いつも見られてる気がするし、よく体を触られるのよ」
「詩織はとくにあいつのお気に入りだしな」
 品行方正で容姿端麗な詩織のファンは男性教師陣にも多い。
 ゲス川もその一人だ。
「やめてよ。ひとごとだと思って」
「ハハハ。わりぃ」
「胸を触られるかも。サイズをはかるふりをして」
 詩織はやや前かがみの体勢になって、体操シャツの首元を指で引っかけた。
 俺を挑発するように発育さかんなバストをアピールしている。
(もうすこしで胸の谷間が見えそうだ)
 無邪気なセクシーポーズにくぎ付けになる。
「去年より大きくなったと思わない? 魅羅ちゃんには負けるけど」
「たしかに」
「体は立派なおとななんだから」
「そういう子供っぽいところは変わらないよな」
「そんなこといってて知らないわよ。私がほかの男子の物になったらどうするつもり」
 詩織の一言にドキリとした。
 いつか詩織に恋人ができる日が来る。
 このあいだはいい雰囲気になったが、いまのままでは一生幼馴染のままだ。
「一人でだいじょうぶか」
「身体測定のこと? それとも先生のこと?」
「両方」
「あの噂、本当なのかしら」
「噂?」
「一学年上の先輩で、先生に乱暴された女子生徒がいたっていう話。友だちに聞いたんだけど」
「好雄が話してたな、そんなこと。実際にあったかどうかまでは俺も知らない」
 その話には続きがあって、女子生徒は妊娠して学校を辞めたらしい。
 証拠はないのでなんともいえない。
「私も押し倒されて、処女をレイプされちゃったりして。先生は腕力も強いし、私の力だと抵抗しても無駄よね。体育教官室だと大声で叫んでもだれもたすけにきてくれないし」
 詩織の発言に心臓がドクンと鳴った。
「どうする? もしも本当にそうなったら」
「こわいことをいうなあ。怒るに決まってるだろ」
「それだけ? 大切な幼馴染が先生の太いチンポで無理矢理犯されるのよ。処女だし、きっと痛みとショックで気絶しちゃうわ」
 詩織がさらっとすごいことを口にする。
 絶対わざとだ。
 わざと普段口にしないよな単語を使っている。
 頭の中では、体操服と下着を引きちぎられて、ブルマを口に押し込まれて強姦されている詩織の姿が浮かんだ。
(あいつならやりかねない)
 男なら卑怯な手を使ってでも詩織を手に入れたいと思うはずだ。
 清純でエロくて、魅力的で……。
「いま想像したでしょ」
 詩織は腰に手を当てて、あきれたような顔で俺を見ている。
 すべて見透かされている気がした。
「また。なおとはどうしようもない変態ね」
「ち、ちがうよ」
「何年幼馴染をしてると思うのよ。顔を見ればすぐにわかるわ」
「行くのやめておいたほうがよくないのか」
「心配になった?」
「あたりまえだろ。詩織は幼馴染なんだし」
「なおとがいっしょに来てくれると安心かも、体育教官室。どうせひまでしょ」
 この状況で断るという選択肢が俺にあるわけない。

*******************************

 校舎の横を通り抜けて、人気のない体育教官室の前までくる。
「もしなにかあったら職員室にたすけを呼びにいってね」と俺に告げて、詩織は体育教官室のドアをノックした。

 俺はすこし離れた場所でまつことにした。
 ここだけ学校から切り離されたみたいに静かだった。
(心配だな。絶対なにもないってことはないだろ)
 ゲス川のことだ、一人でノコノコとやって来た詩織を足元から舐めるようにして眺めるだろう。
 体操シャツの膨らみ、ブルマの腰つき、スラリとした生足……。
 冷たいジュースでも飲むかなどと気さくに話しかけて、周囲をぐるりと回り、挨拶がわりにブルマのお尻に軽くタッチをする。
 詩織は「やめてください」といって、その手を払う。
 そうやって詩織が反抗的な態度をしないかたしかめ、まずは身長と体重を測る。
 足を揃えて背すじを伸ばせとえらそうにいってべたべたと体に触れる。
 これは不可抗力なので文句をいえない。
 それからメジャーを使って胸囲を測ろうとする。
 測るのに邪魔だとか理由をつけて、体操シャツを脱げとゲス川は命令する。
 それが最初から目的のはずだ。
 詩織は抗議をするが、最終的には教師には逆らえないのでいわれたとおり体操シャツを脱ぐ。
 もしかしたら体育の単位がもらえないぞと脅されるかもしれない。
 ゲス川は詩織のブラジャー姿を目の当たりにしてますます興奮する。
 背後からメジャーの紐を回して、どさくさに紛れて胸を揉むつもりにちがいない。
 絶対にそうだ! 頭の中で、嫌がる詩織の姿を想像して悶々とした。
  
 ・
 ・
 ・
「おそい。10分はすぎたよな」
 いろいろ考えているうちに時間がたっていた。授業はとっくにはじまっている。
 心配になって、建物の裏手に回り込んだ。
 鍵のかかっていない窓を見つけた。
 そーっと開けて、カーテンの隙間を覗いた。
(あのヤロウ!!!!)
 大声が出そうになった。
 鉄アレイやダンベルの置かれた部屋の真ん中に詩織の姿があった。
 詩織は両手で体操シャツを首のところまでめくって、その背後でスケベ顔をしたゲス川が両手でブラジャーの胸を鷲掴みにしてグイグイと揉んでいた。
(ふざけんな!! 想像してたとおりだ!!)
 きっとゲス川にうまく言い含められているのだろう。
 背後から抱きしめられるような格好でじっと耐えている。
「弾力があって揉みごたえがある。手におさまりきらないぐらいでかいぞ」
「あっ、あん……先生、ダメです」
「ハアハア。まじめそうな顔で、男を誘うエロい体つきをしやがって」
「やめてください。大きな声をだしますよ」
「教師に逆らうつもりか」
「こんなの……身体測定じゃない」
 たわわなバストがゆがむ。
 いまにもこぼれそうだ。
 ゲス川がブラジャーをわずかにずらして、詩織の乳首を指先でつまむ。
 詩織は「あんっ!」と顔をしかめた。
(ハアハア! 詩織が気持ちよさそうな顔を……もしかして感じてるのか??)
 完全にたすけに入るタイミングを失った。
 あんなに弱々しい詩織をはじめて見た。
 興奮して目が離せない。
「乳首が気持ちいいのか?」
「ち、ちがいます……」
「藤崎もエッチに興味がある年頃だろ。こっちはどうだ」
「だめ、先生っ、ほんとうに……!!」
 ゲス川の右腕が下がって、ブルマの股間に触れる。
 体操服姿の詩織が体をくの字にするように大きく動いた。
「ハアハア。ここが熱いぞ」
「うそよ」
「藤崎もわかってるだろ、大事な場所が濡れてるのが」
「せ、先生……」
 詩織は顔を真っ赤にしてだまった。
 そのあいだもゲス川の右手は、ブルマの股間をあやしくまさぐっている。
 ときどき敏感な場所を探すように指でトントンと叩く。
「おとなしくしてろよ。俺がたしかめてやる」
「えっ……!!」
 ゲス川の手がブルマの淵から中に侵入した。
 詩織はあわてて腕を掴んで押さえようとする。
(ブルマの中に手を入れやがった!! まさか詩織のアソコに直接??)
 ドクンと心臓が脈を打つ。
「あっ、あんっ……へんな気持ちになっちゃう……」
 前髪のかかった秀麗な眉を斜めに下げて、詩織が色っぽい声をもらした。
 さっきよりも抵抗が弱くなる。
 もはやされるがままだ。
「これはなんだ、藤崎」
 ゲス川はブルマの中に入れていた腕を引き抜くと、光る指先を見せつけた。
 詩織がサッと顔をふせた。
「思ったとおりだな。メスの匂いがプンプンしてる」
「うう……あんまりだわ」
「とくべつに保健体育の個人授業をしてやろう」
 ゲス川が近くにあった縄跳びを取る。
 それを使って詩織の両腕を縛ると、粗末なソファに突き飛ばした。
 ブルマに手をかけて脱がしにかかる。
(ハアハア。本気で詩織をレイプするつもりだ)
 襲われている詩織を目の前にして、足が震えて動かない。
 それどころか信じられないぐらい勃起している。いままで一番。
 頭ではたすけに入らなければとわかっているのに、どうなるのか続きを見たい。
 足をジタバタとして暴れるのを押さえこんで、下着ごとブルマが膝のところまでずりさげられた。
 詩織の下半身があらわになる。
(パ、パイパン……!!)
 ゴクッと唾を飲み込んだ。
 高校生なのに詩織のアソコは子供みたいなパイパンだった。
 スリットの淵がヌルヌルに光っているのが見える。
「たすけてぇ……なおと」
「ハアハア。キツそうなマンコだ」
「いやっ、やめて……それだけは」
「暴れるな。すぐに男を教えてやる」
 絶望的な気持ちになった。
 いまさらたすけを呼びにいっても手遅れだ。
 そのとき体育教官室の電話が鳴った。
 ゲス川の動きがピタッと止まる。
 電話に出ると「きょ、教頭!! すぐ行きます」と声を裏返して返事をしていた。
 チッと舌打ちをして「俺がもどるまでおとなしくまってろ」と命令して教官室を出ていった。

 俺はダッシュで表にいくと、体育教官室のドアを開けた。
「詩織、だいじょうぶか」
「なおとっ!!」
「いま縄をほどいてやる」
 よっぽど怖かったのか、詩織が半裸のままで俺の胸に飛び込んできた。
「おそくなってごめん」
「うう……こわかったわ」
「おちつけ。詩織の胸が俺の体に」
 詩織は体操シャツを下げてブルマを履き直した。
 縛られていた手首を擦る。
「まだ痛い。縄の痕が残ってる」
「ほかにケガはないか」
「うん。だいじょうぶ」
「あいつ、とんでもない犯罪者だな」
「私もショックだわ。学校にあんな先生がいるなんて」
「だから気をつけろっていっただろ」
「なおとのおかげね。職員室に連絡してくれたんでしょ」
 どうやら詩織は、あの電話は俺が機転を働かせたおかげだと思い込んでいるみたいだった。
 窓から覗いていたとは死んでもいえない。
「私、信じてたの。絶対になおとがたすけてくれるはずだって」
「まあな」
 ホッとした半面、詩織を騙してるみたいですこしだけ胸が痛んだ。
「はじめは普通に身体測定をしてたのに、直接胸を測るっていわれたのよ」
「とにかく、ここを出ようぜ。あいつがもどってくるかもしれない」
「うん……」

*****************************

 教室にいったん戻り、担任の先生に連絡していっしょに早退した。
 よっぽど気持ち悪かったらしい。
 帰宅した詩織は浴室に直行した。
 俺はそのあいだ二階にある詩織の部屋でまっていた。
 整理整頓が行き届いていて、あわいベージュとピンク色を基調とした几帳面な女の子の部屋って感じだ。

 制服姿で部屋に戻ってきた詩織は、シャワーでリフレッシュしていつもの様子にもどっていた。
 顔に明るさが戻って、艶のあるストレートヘアがわずかに濡れていた。
「元気でたか」
「もう平気よ……学校には明日説明するつもり」
「あいつはクビだな。二度と教職にはつけないだろ」
「なおとにまで迷惑をかけてごめんなさい」
「どうってことないよ。無事でなによりさ」
「もっと気をつけないとダメね」
「じゃあ、俺は自分の部屋に帰るよ」
「まって」
 部屋を出ようとすると詩織が引き留めてきた。
「まだお礼をしてないわ」
「お礼?」
「私をたすけてくれた」
「たすけるのが普通だろ」
「ダメよ。なおとは私の命の恩人だわ」
「おおげさだな」
「ねえ、私にしてほしいことはない? なんでもいってみて」
 詩織がまっすぐな目で俺を見つめている。
 いつものようなからかっている雰囲気はなかった。
「なんでも?」
「私にできることなら」
「……詩織の裸がみたい」
 すぐにヤバっと思った。
 絶対に軽蔑されるパターンだ。
「いまのはジョークだよ」と、わらってごまかした。
「見るだけでいいの?」
「えっ!?」
 おどろいている俺の目の前で、詩織は制服のリボンに手をかけた。
 セーラー服を首から脱ぐ。
 さらさらのストレートヘアがふわりと広がり、石鹸の香りが漂う。
 純白のブラジャーをしていた。
 シンプルなデザインで新品のような清潔感がある。ブラの紐が重そうにたわんでいる。
「本気か、詩織」
「だって、見たいんでしょ……」
「そうだけど」
「すこしあっちを向いてて」
「お、おう」
 こっそり見る。
 詩織が両腕を後ろに回してブラのホックをはずしていた。
「いいわよ。こっちを見ても」
 詩織は腕を横にして胸元を隠していた。
 とても心細そうな顔だ。
 一度深呼吸をしてゆっくりと下ろす。
(詩織のおっぱい!!!!)
 時間が止まった気がした。
 すぐ目の前に詩織のやわらかそうな双乳がある。
 淡いピンク色をした可憐な乳首。
 重力に逆らうようにツンと上を向いている。
 これまで数えきれないぐらい想像してきた。
「はずかしいわ……」
 上半身裸になった詩織は、両腕を体の前にして視線を伏せている。
 その姿がとてもいじらしくて健気だ。
 逃げ出したい気持ちをギリギリで耐えているのがつたわる。
「すごく綺麗だよ……それに大きい」
 確実に90センチぐらいはありそうだ。
 学校中の男子たちが注目するわけだと納得した。
 破壊力が抜群だ。清純なイメージとのギャップがすごい。
(このおっぱいをゲス川に揉まれまくったわけか)
 頭の中で、さっきの場面がリプレイされた。
 いま思い出してみても死ぬほど腹が立つ。
「がっかりした?」
「まさか」
「よかった。男子に裸を見られるのはじめてだから……自信があまりなかったのよ」
「さわってみてもいい?」
 指先で詩織の乳首をツンツンとした。
「あんっ!!」
 詩織はビクンと反応した。
 かなり敏感みたいだ。
「だめよ、勝手にさわったりしたら……おどろくでしょ」
「ご、ごめん」
「……今日だけ特別よ」
(ヤバい。今日の詩織、めちゃくちゃかわいい)
 感動で息が苦しくなる。
 普通ならとっくに殺されている。
 いまは少々のことでは怒られない雰囲気があった。
「詩織、下も」
「う、うん……」
 詩織は制服のスカートの中に両手を入れると、自分で純白のショーツを膝の高さまで下ろした。
 スカートの裾を握りしめて、静かにたくしあげた。
(詩織の大事なところが丸見え! 綺麗なパイパン!)
 ふっくらとした肉丘の中央に閉じ合わさったスリットがある。
 そこだけ光を放っているような神々しさ。
 床にしゃがんで至近距離で凝視した。
「ハアハア」
「近づきすぎ。なおとの息が当たってる」
「詩織のここ、濡れてるみたい」
「え!?」
 顔を近づけて軽く舐めた。
「あんっ!!」
 詩織がびっくりしたみたいに腰を引いた。
 たぶんゲス川に襲われた時の余韻が残っていた。
「だめよ。そんなところを汚いわ」
「ぜんぜん。詩織のマンコ、すごく綺麗だよ」
「もう……なおとのエッチ」
 スリットの淵がテラテラと濡れていた。
「舐めやすいようにすこし足を開いてよ」
「えっ……」
「詩織が嫌ならすぐにやめるからさ」
「う、うん……」
 顔を見上げる。
 詩織は部屋の壁に視線を向けてた。
 かわりに足と足の間隔を拳2つ分ぐらい広げてくれた。
(OKってことだよな……ゴクリ……)
 両手を太腿にそえて、目の前にあるスリットをなぞるように舐めた。
 ゆっくり、やさしく、丁寧に。
 秘密の場所を俺だけにゆるしてくれてるみたいで、とても幸せな気持ちになる。
 だんだんと肉がほぐれて、内側から甘い味わいをした透明な汁がにじみ出てきた。
「あっ、あんっ……はぁ……はぁ……力が抜けるわ……」
「ハアハア。おいしい」
「んっ……へんな気持ちになっちゃう」
 詩織の呼吸が弾んできた。
 膝から崩れるようにして、ベッドに仰向けで倒れた。
 制服のスカートだけの格好で、胸を静かに上下させている。
「我慢できない。詩織の中に入れたい」
「ダメよ、つきあってもいないのに」
「責任は取るよ。それならいいだろ」
「でも……まだ経験ないし」
 詩織の抵抗はかなり弱かった。
 トローンとした視線で、心が揺れているのが見てわかる。
 あと一押しだ。

 ちょうど下の階で玄関が開く音がした。
 詩織が部屋のドアを見つめる。
「ママが帰ってきたみたい」
「ウソだろ」
「なおと、はやく服を。すぐにあがってくるわ」
 優等生のスイッチに切り替わったみたいに詩織はあわてて起き上がる。下着を拾う。
 セーラー服に頭と腕を通した。
 あっというまにテーブルの上に参考書と筆記用具を並べ終えた。
「なおと、それ」
「ん?」
「ズボンの前が」
「しょうがないだろ」
「……ママに見つからないように隠して」
(ハアア……あとすこしだったのに)
 こうして詩織と初エッチできる千載一遇のチャンスを逃してしまった。

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