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5.山奥の温泉宿にて5

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作者:しょうきち

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浴衣に着替え、部屋に戻ると、既に豪勢な食事の支度が出来ていた。
「さ、召し上がれ」
彼女の給仕による食事は一層美味しく感じられた。食事を終えて暫くすると、彼女はほんのり赤くなった顔をこちらに向け
「ちょっと待っててね」
と言って部屋を後にした。

暫く待っていると、彼女はその手に大きな一升瓶を持って現れた。

「うふふ、いける口かしら?今夜はトコトン、付き合ってよね」
そう言って「秘湯の薔薇」と書かれた一升瓶を開け、トクトクとお猪口に注ぎ込んで渡してくる彼女。

「あ、これは美味しい・・・・・・」
「でしょでしょ?ウチの村の名産品よ 」
「ん、でも強いね。コレ」

彼女に差し出されたお猪口を一息に飲み干す。喉口から鼻腔にかけて、アルコールの香りが広がっていった。
その後はビアンカ嬢と二人っきりで晩酌を楽しんだ。窓から差し込む月明かりが綺麗だった。

アルコールが回り、紅色に染まる彼女の頬が堪らなく色っぽい。
胸元を崩し、こちらへとしなだれ掛かってくる彼女。
熱を帯びた頭で、彼女に一つ質問を投げかける。

「どこかの王様と不倫してるって噂、本当? 」
「や、やーね。違うのよ!!アイツは・・・・・・」

口では否定するものの、どうやら図星のようだ。これはただならぬ関係にあったと思わせる態度である。顔が真っ赤なのはアルコールの為だけでは無さそうだ。
彼女は自分から、続けて語りだした。

「私ね、昔、アイツに振られちゃったんだ。別の女性と花嫁の座を争ってね。相手は良家のお嬢様。あーあ、もし結婚してれば、今頃王妃様だったのかな。アハハハハ」
そう言って彼女はカラカラと笑いながら語りだす。
「でもね、今でもたまに会いに来てくれるけど、本当に何にもないのよ。ホント、どーしてんだか、アイツ」
「時々会ってるのは本当なんだ」
「可愛い子供二人もいるのに、城に預けて一人で来るのよ」
「向こうも下心ありそうだね」
「おまけにいい歳して、モンスターモンスターって、気に入ったモンスター捕まえるためにそこらじゅうで暴れ回ってるんだから」
「あ、その人、見たかも」
「どこで!?」
この食い付き様、未練ありありと見た。
「この村へ続く山岳地帯で、キメラを連れて別のキメラを探してるって言っていたよ」
「メッキーね。メッキーは昔、私と一緒に捕まえたのよ」
「一緒に冒険したりしてたんだね」
「8歳の頃から一緒だったりしてたんだから!それをあのぽっと出女!」
「おーっ、怖い」
「フローラさんも何してるのかしら!子供たちの事を放っておいて!母親なのに」
「その人が件のライバル?」
「そうよ!」
「ずっと育児放棄してるなら、確かに母親失策かもね」
「でしょ?それでさ、奥さんはもうずーっと失踪してるって聞くしさ、そんな中ちょくちょく私の所に来るのよ。やれビアンカのことが心配だ、お父さんの具合はどう、温泉入りに、モンスター探しの拠点に、とかさ。ちょっと期待しちゃうじゃん。慰めてあげたくなるじゃん」
「不倫する気満々?」
「しょうがないでしょ!今でも好きなの!愛してるの!」
「認めちゃった」
「こっちはこの年で独身なの!ウソでも一時でも、好きな人に抱いて欲しいの・・・・・・」

そう言う彼女の目には、涙が浮かんでいた。
彼女の心には、ずっと彼がいる。
彼女は寂しがっているのだ。
誰かと繋がっていたいのだ。
本当に求めているものがもう手に入らない事が分かっているから、容易に身体を許すのだろうと思った。

「あの・・・・・・、その人の代わりにはなれないかもしれないけど」

そう言って私は浴衣の胸元をはだけさせ、無言で彼女を胸に抱き寄せた。
堰を切ったように泣き出す彼女。
彼女の体温を感じる。
今日出会ったばかりの、彼女の事が愛おしかった。
たとえ自分のものになることは無くても、彼女の心に笑顔を与えられれば、それでいいとさえ思えた。

私の胸でわんわんと泣く彼女に、愛おしさを感じた。彼女には幸せになって欲しい。心からそう思えた。

やがてひとしきり泣き終えると、彼女ははだけた胸元を更に広げ、チロチロと身体をなめ回していった。
「うっ!ビアンカさん、ちょっと」
「ダメダメ。お姉さん今夜は逃がさないわよ」

さっきの涙は何だったんだ。
女豹と化した目線をこちらに向ける彼女。
彼女は浴衣の帯をサッと外し、下半身に舌を這わせ始める。
あっという間に浴衣を全て脱がし、彼女はその豊かな胸で股間の逸物を挟み込んだ。そのまま器用に乳を上下させる。

「ほーら、どう?『ぱふぱふ』っていうのよ」
「くうーっ!ビ、ビアンカさん!?」
「えへへ、どうかしら?気持ちいい?」
「ううっ、出ちゃう!」
私の言葉を聞き、彼女は目を細めて残酷な一言を告げた。
「我慢できたら、ご褒美あげるね」

正直無理そうであったが、彼女の言葉を受けて必死で我慢した。
胸の谷間からピョンと顔を出す亀頭を、彼女は心から嬉しそうにベロンベロン舐める。
両乳を操るその動きは、激しくなったかと思うと、次の瞬間には優しく包み込むような動きになったりと、絶妙な緩急を見せていた。
もはや限界に達しそうになったとき、不意に彼女の動きが止まった。

「よく我慢できました」
彼女はそう言うと、部屋の灯りを消した。部屋を照らすのは薄暗い月明かりのみとなる。

「こっちにおいで。ね」
浴衣を脱ぎ捨て、彼女は私の手を取った。私も彼女に釣られて、辛うじて引っ掛かっていた浴衣を完全に脱ぎ捨てる。
彼女に手を引かれて来た先、部屋の奥には、既に布団が引かれていた。
布団が一組、枕は二つ。
彼女は意を決した様に三つ編みを結ぶ紐をほどく。美しい金髪が闇夜に広がって見えた。
私はゴクリと息を飲み、彼女と向かい合った。月明かりに照らされた彼女の裸身は、神々しさすら感じられた。

これから何をするのか、彼女と目が合った瞬間に全て分かった。先程の温泉での悪戯のような行為ではない。心と身体が溶け合うような、本当のセックスである。

「何も、言わないで」

彼女はそう言うと、目を瞑って唇を押し付けてきた。アルコールで蕩けきった脳の中に甘い香り、柔らかな唇の味、その他にも色々なものが渾然一体となって流れ込んできた。彼女は切なそうな目をこちらに向けると、両手を私の首の後ろに回した。お互いの身体と身体が密着した。
布団の上に座り込むと、彼女の舌は奥に入って行きたそうに、私の前歯の辺りをコツンコツンとノックする。
求めに応じると、彼女の舌は貪欲に私の舌に絡み付き、唾液をジュルジュルと交換し合った。
「ん、ふうっ」
時折漏れる彼女の甘い吐息に、脳髄が痺れる程の興奮を感じた。
長い長いキスを終え、唇同士がパリパリと音を立てて離れた。
彼女を布団に横たえさせ、彼女の身体をじっくりと愛撫する。首、乳首、二の腕、太股、丁寧に撫で上げ、舌を這わせ、時には甘噛みをすると、彼女は「あんっ、ソコ、凄い、いいわっ!」と言って激しく悶えた。
やがて、彼女の陰部に指を伸ばしたとき、始めて彼女のそこが大洪水を起こしている事に気がついた。
彼女はばつが悪そうにはにかむ。

「ねえ、来て・・・・・・」
潤んだ瞳を向け、ぐっしょりと濡れた女性器をぐっとこちらに突き出す彼女の求めに応え、ゆっくりとそこに陰茎を押し当てる。
「あ、ん・・・」
「う、はあっ・・・・・・!」
先端が熱くなった彼女の入口に触れた瞬間、自然と声が漏れた。間も無く彼女と一つになる。今日知り合ったばかりの彼女と。
「あ、ああーっ」
膣内はまるで炎のように熱く、ヌルヌルと良く滑り、それでいて締まりは弱すぎず強すぎず、正に数多くの男を果てさせてきた名器かといった感触だった。

「動くよ」
正常位で抱き合い、腰を動かし始めると、彼女は吸い付くように腰の動きを合わせ、脚を絡め、唇にむしゃぶり付いてきた。
そんな彼女を繋がったまま抱き起こし、対面座位へ移行した。
愛液に濡れた肉棒が彼女の中から抜け落ちないように、ゆっくりと彼女を抱き寄せる。
彼女の胸がお互いの身体の間でむにゅっと潰れるのが見えた。
彼女の尻肉をぐいっと鷲掴みにして、身体を引き寄せると、彼女は切なそうな表情で腰をくねらせる。

「はぁ、はぁ・・・・・・んんっ!あっ!奥まで来てるっ」
そう言い腰をぐっと上げると、8の字状に腰をくねらせる。
暗闇の中、しなやかな裸身と金髪が舞上がる。
彼女は恍惚とした目を向け、自らの胸を持ち上げると、私の身体を押し倒し、ゆっくり腰を上下させた。
豊かなヒップが自由奔放に揺れる。次第に激しくなる腰の動きと、一拍遅れて上下に暴れる艶やかな豊乳が二重奏を奏でる。
彼女は興奮と快楽を自ら貪るように、背筋を真っ直ぐに伸ばし、両手を私の下腹部に乗せたと思うと、その心地よさを確認するように尻を前後に揺らした。
彼女の額に、汗が浮かんでいるのが見えた。
私の胸の辺りにポタポタと垂れる。
私は激しく揺れる彼女の胸に両手を当てると、下から彼女を突き上げた。
「ふうっ!んぁっ!あっあっ!」
二人の愛液と淫靡な濁音、熱い喘ぎ声が、暗闇の中に響き渡る。

根本まで差し込まれた陰茎は、彼女の濡れそぼった膣口を出入りする度にてらてらと光って見えた。
不意に動きが止まり、互いに見つめ会う。全身が汗でびっしょりだ。フィニッシュの瞬間が近付いていることを、お互いに悟った。
再び正常位に戻る。右手を彼女の左手に重ね、強く絡ませ合った。
「あっ!ぐうっ!あんっあんっ!すごい・・・いいわ、来て!いっぱい出してっ!」
両手で彼女の腰を掴み、ピストンを強める。
やがて限界が来て、今日三度目の精を彼女の膣内に放った。股間を中心に電流が発生し、それが全身に拡がった様に感じた。
「う、ああっ!出るっ!!」
「ああっ!出てるわ・・・・・・!凄い。もっとっ!あハァン!」

射精し終わるまでずっと、陰茎は彼女の膣中に飲み込まれ、彼女の両脚は腰の後ろでしっかりと組まれたままだった。

「ふう・・・」

汗でびっしょりとなり重くなった身体を重ね合ったまま、気怠さと共に暫く微睡んでいた。
彼女はそんな私の頭を優しく撫でていた。

「・・・・・・寝よっか」
暫く微睡んでいると、彼女はがさごそと掛け布団を引っ張り、二人が覆い被さるようにふわりと掛けた。
一枚の布団の中、抱き合ったまま二人で眠りに包まれていった。

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