放課後は、テニス部の部活です。
気心の知れた部員たちと楽しく練習。
ボールを追いかけて、テニスコートを元気に走り回る。
周りには、テニスルックの綾菜を一目見ようと、大勢の男子たちが集まっています。
「きゃあ!」
突然、強い風が吹いて、スカートが舞い上がる。
慌てて両手で押さえたものの、アンスコをバッチリ覗かれてしまいました。
カシャカシャとスマホのシャッターを切る音が聞こえる。
「あいかわらずいいケツしてるな」
テニス部のコーチは、体育の先生です。
綾菜が苦手な教師です。
なにかあるごとに女子部員の体に触れてくるからです。
今日もさりげなくヒップにタッチしてきました。
綾菜はとくに標的にされています。
相手が教師なので、注意することもできません。
「もっとテイクバックを大きくして打ち返さないと押し返されるぞ。手首のスナップを効かせろ」
「せ、先生……手が……」
「おっと、つい手がすべった」
「ついって……」
「大会も近いし居残り練習でもどうだ。俺がマンツーマンで個人レッスンしてやるぞ」
「先生と二人きりですか?」
「桂木もそろそろうちの部の伝統を知っておいたほうがいいだろう」
「せっかくだけど、遠慮します」
とても嫌な予感がして綾菜は断りました。
親しい先輩から、コーチの個人レッスンだけは気をつけろと警告を受けていたからです。
https://note.com/pncr_blue/n/ndccc59feb30c
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