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12番外編『ある夏の日の一日」
作:メルト
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2018/01/03
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「夏バテかな……」
朝シャンを終え、身体の怠さからくる重さを気にしながら
身体にまとわりつく水滴をバスタオルで拭いながら着替えを始める彩花。
「うんっ……きつ!?」
用意した下着を身に着け動こうとした時、いつもよりも少し締め付けられるような感触が
身体に起こる。
しばらく立ち止まると、その視線を洗面台に備え付けられた鏡に映った自分の姿を確認する。
「太ってはないよね……」
まだ湿り気の残った髪、シャワーを浴びたばかりでほんのりと赤みを帯び頬、幼さを残すものの
清楚さを感じさせる顔立ちを
強調するやさしい眼差しを放つ目、形の整った可憐な唇、美しさよりも愛らしさを感じさせる顔とは裏腹に
下着に包まれた事によって谷間を深く強調する巨乳は、水泳によって鍛えられた腰のくびれと太腿によって
その大きさをさらに強調させる。
「……まさか」
無駄な贅肉がないことを確認し、自分が太ったのではない事を確認しつつ考えを巡らせある結論にたどり着いた
彼女は顔を青くして鏡の前にたたずんだ。

「……とんだ出費になっちゃった」
 Vラインのサマーニットにメッシュ素材のスカートを履いた彩花が、駅前のランジェリーショップの紙袋
を持って肩を落としながら歩いている。
「暑いな……」
 夏の日航の刺すような日差しによって、汗ばんでいる頬をポケットの中か取り出したハンカチを使い拭いていると
彼女の視界にアイスクリームショップのPOPが目に入る。
 ゴクっと喉を鳴らし、しばらくそのPOPを眺めているが、予定外の出費で寒くなった財布の事を思い出し諦め家へと帰ろうとした
その時。
「うん、彩花姉、どうしたの?」
 目の前には、ラフな格好をした康輔の姿があった。

「ほい、これでいいか?」
 ヨーグルトとユズのシャーベットが乗ったコーンを彩花に渡しながら、バニラと葡萄で作られたシャーベットの乗ったコーン
を口にしながら自分の持つアイスに口を付ける。
「甘くておいしい」
 アイスクリームの甘さと冷たさに喜ぶ彩花の横を歩く康輔。
 だが、しばらく一緒に歩いていると妙な視線が自分や彩花に向かっていることに気づき始めた。
 夏場で、体調が悪くいつもよりも楽な格好を選んだせいかいつもよりも身体のラインが強調されやすいうえ生地が薄い
 服を着ているせいか、そのグラビアモデル並みの体型が強調されている。
 シースルー越しに見える生足や、歩くだけでぷるんぷるんと揺れる巨乳は道行く男性たちの視線を自然と集めていた。
 清純そうな顔をした巨乳美少女、男達は服の下の中身を想像し脳内で妄想を始めるべくその情報を得ようとさらに彼女に視線を集中する。
 (……こいつら)
 そんな邪な視線に気づき、イライラしてきた康輔は自分のアイスを彩花の目の前に差し出して言った。
「こっちのアイスちょっと食べてみる」
「え、いいの?」
 彩花は、表情を喜ぼせ康輔が近づけたアイスに口を付ける。
「うん、こっちもおいしいね」
「ふーん!じゃあ、そっちもちょっと食べさせてよ」
 カップルがするかのような食べさせっこを周囲に見せつけると、周囲の男達は嫌そうな顔をして視線を背け歩き始める。
 その様子を見て、ほっと溜息をつきながら歩みを始める。
 「行ったか……」
 「あっ!」
 そう言って、アイスに口を付けた時、彩花がかわいい声を上げる。
「どうかした?彩花姉……」 
「なっ、なんでもない!……関節キス」
 そう呟いて、顔を真っ赤にする彩花に気づくこともなく、康輔は彩花と一緒に家へと向かって足を向け歩き出した。
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