lion
イラスト・小説 投稿サイト
today: 2526
total: 1417786
登録者数: 23
作品閲覧
http://pncr.jp/
ヤモリの狙う七日間
1 一方的な契約
create
2017/09/05
作:メルト
today
19
total
603

その日、日本のはるか上空の衛星軌道上にて一隻の宇宙船が静止していた。
『まったく。いくら資金調達のためとはいえ俺様の専門は機械工学なんだぞ』
見たこともないような機械に囲まれた中で顔にビスやら変な線のある男がコンソールパネルに手を這わせ
指を動かしていた。
『どうだ、ハンプ! 作業は順調か?』
 男のいる位置の反対側にある扉から、一人の男が尻尾を震わせながら現れた。
「ああ、順調だ。これから最終段階にはいるところだ」
そう言って、ハンプがボタンを押すと、彼らのいる手前の床が開き全長2メートルほどのカプセルがせり上がって来る。
 『おお、この娘がそうなのか』
 『ああ、この娘がお前達ヤモール星人の子供を産める適合率100%の地球人だ』
彼らの目の前には、顔に酸素吸入器を付け、体中に何本もの針付きチューブを刺され、カプセルの中で漂う全裸の少女の姿であった。
 『おお、中々美しい少女だな』
 『苦労したんだぞ。お前から連絡を受けた後、宇宙ドローンを大量に配布したり、機関等にアクセスしてようやく見つけたんだ』
カプセルの中の液体を排出し、現れた少女の肉体が男達の眼前に曝される。
水泳用のヘアアクセサリーで片方にまとめた背中まで伸びた髪、やや幼さを残しつつも整った顔。 水泳で鍛えられやや筋肉が付いているもの
の大きな曲線を描きつつその存在を主張する胸部はお仰向けになっていても見事なお椀型を保っている。
 「なかなか、鍛えているようだな」
 爬虫類に近い顔を近づけ、チロチロと長い舌を出し入れしながら掌を動かし少女の感触を堪能するヤモール星人。
「ああ、そしてこの注射を打てば、お前さんたちのいう儀式が始められるぞ」
天井から伸びてきたマジックハンドの動きを追い、視線を動かした先にあったのは、下腹部にあるうっすらと生えた茂みとカプセル液体とは違う液体でうっすらと濡れた太腿だった。
 「さあ、準備はいいか? トッケイ」
 「ああ、やってくれ!俺様は、これから七日以内にこの娘を番いにし、子供を産ませなければならないのだからな」
そう言い終わると同時に、少女の下腹部に注射針が刺さり中に入っていた緑色の液体が注入された。
 「さあ、これで準備は完了だ。後は、この娘を競泳用水着に着替えさせ更衣室に放置すれば下準備は全て完了だ」
 ハンプと呼ばれた男がマジックハンドを動かし、針付きチューブや注射針等でできた傷を処理し、拉致前に彼女が着ていた競泳水着を着せていく。
 『ところで、ハンプ! この娘の名前は?』
 あわただしく準備を行うハンプに、笑みを浮かべながらトッケイが訪ねる。
 『名前は、神薙 彩花。 年齢は17歳……身長は165、で上から88、61、86……詳しいことはそいつに載っている』
 そう言って、手元にあったタブレット上の機械をトッケイ投げつけた。
「……ふふふ、彩花。今はさよならだが、次に会う時は。お前の唇の味を楽しませてもらおう」
 トッケイは、彩花の頬に舌を這わせた後部屋から退去した。
作品の感想はこちらにおねがいします
since 2003 aoikobeya to 2014 pncr