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アジュールロー
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2014 / 06 / 27
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 トイレから戻った詩織ちゃんは、これからパラシュートなしでスカイダイビングするみたいな思いつめた表情をしていた。
「どう、脱いできた?」
 私の問いかけにもまるで反応がない。右手に白い布きれを握りしめて、早く家に帰りたそうな雰囲気が全身にあふれていた。私と会ったことをいまさら後悔しているように視線を斜め下の床に落としていた。
「それを渡して」
 私は待ちきれずにせかした。
 体を小さく縮めて右手に握っていた物を私にくれた。
 純白のコットンショーツだった。私はそれを詩織ちゃんの目の前で両手で引き伸ばした。
「だめっ、こんなところで広げないで」
 とっさに詩織ちゃんが腕を伸ばして、私からパンティーを奪い返そうとした。
「おっと、あぶないあぶない」
 私は彼女を褒めたい気分だった。この伸び縮みをする薄い生地が詩織ちゃんのヒップラインを包み込んでいるんだと思うと感動した。
「脱ぎたてほやほやの詩織ちゃんの生パンティーか」
 興奮して声にしてしまった。
「ひどい」と顔を横にそむける。右手で口もとを覆って、長い睫毛の先を悲しそうに震わせていた。
「平気平気。誰も見てないよ」
「そういう問題じゃないです」
「はあ、詩織ちゃんの匂いがする」
 広げたパンティーの股布部分に顔を近づけて、クンクンと匂いを嗅いだ。甘酸っぱい女子高生の匂いがした。思ったとおりぐっしょりと濡れていた。きらめき高校のマドンナ美少女の愛液をたっぷりと吸っている。その部分を口に含んでじっくりと味わいたい衝動にかられた。
「ハアハア、ほんと子供みたいなパンティーばっかりだね」
「やっぱり返してください」
「それはできないなぁ、これはもうおじさんの物だからね。外で初めて会った記念品だ」
「ちがいます。おねがいです、返して」
「ごめんね、べつに意地悪してるわけじゃないんだよ」

 映画が終わった直後の詩織ちゃんはまぶたを閉じて、座席に身を深く沈めてなかなか立ち上がろうとはしなかった。
 私が「終わったよ」と教えてあげると、ようやく館内が明るくなったのに気づいたみたいだった。他のお客さんはすでに出ていて、座席には私と詩織ちゃんしか残っていなかった。
「なかなか哀愁のある映画だったね」と、話しかけても視線はトロンとしたままで、まだ彼女の精神は映画のストーリーを漂っているみたいだった。あきらかにキュロットの奥のマンコがぐちゃぐちゃになっている顔だった。
「おじさんとホテルに行こうか」と耳元に囁いてみた。
 ピンク色の唇がしっとりと濡れて、どうしようか悩むように視線を泳がせていた。あとちょっとで詩織ちゃんの体を使って遊べるぞと鼻息が荒くなったが、すぐにしきりに首を左右に振りだしていた。可愛らしい顔が生真面目な優等生のそれに戻っていた。
「今日はもう帰ります」
 はっきりとした声だった。
「いきなりだな。早いよ。まだ時間あるでしょ」
「でも、帰って勉強とかしないと……」
「せっかく会ったんだし買い物行こうか。詩織ちゃんの欲しい物をなんでも買ってあげるよ」
  私はジャケットの肩に腕を回し、呼び起こされた警戒心をなだめるように肩をなでていた。とても細い人形のような肩だった。シャンプーの香りがした。
「いいです。べつに欲しい物とかありません」
「またまた。女の子なんだから可愛い洋服とかたくさんあるほうがいいでしょ。なんでもいいんだよ、ブランド物のバッグとかアクセサリーとか」
「気持ちだけでいいです。そういう高いものは困ります」
「クラシックのスコアとかCDとかはどうかな? 集めてるでしょ」
「たしかに集めてるけど……」
「決まりだね。そのついでに洋服も見に行こうか。見るだけなら問題ないよね?」
「ほんとに見るだけなら……」
 私はしめしめと思っていた。ショッピングの嫌いな女の子などこの世にいるわけがない。眺めているうちに欲しい物が見つかるに決まっていた。
「その前にトイレでパンツを脱いでこようか」
「えっ!?」
「歩くのにぐしょぐしょだと気持ち悪いでしょ。おじさん、詩織ちゃんのパンティーが欲しいな」とお願いした。



 映画館をあとにして、ショッピング街に向かった。
 詩織ちゃんは半分私に隠れるようにして腕を組んで、薄い氷を踏みしめるように小股で歩いていた。たぶんキュロットの生地が直接アソコに擦れて辛いのだろうなと思った。おかげで精神的に逼迫しているのか、顔がすごく真っ赤だった。
 すれ違う男たちはみんな詩織ちゃんのアイドルかと見まがう清純で可憐な容姿に見とれていた。私はそれが嬉しくてしかたなかった。詩織ちゃんのような美少女と街を腕を組んで歩けるほど幸せなことはない。
「ノーパンで歩く気分はどう?」
 私はからかい気分でそうたずねた。
 詩織ちゃんの顔がカーッと耳まで赤くなる。ヘアバンドをした前髪に顔を隠すようにうつむいて、私の腕にギュッと体を押しつけてきた。ムニュリと柔らかな感触が肘に当たる。甘い女の子の香りがした。
「スカイプとどっちがはずかしい?」
「……しらない」
「いいじゃない。それぐらい教えてくれても。おじさんと詩織ちゃんの仲でしょ」
「こっちです」
「ムフフ。正直にいってくれてありがとうね」
「○○さんはいじわるです。私、大人の人とこうして歩くの初めてなのに」
「それも詩織ちゃんがすごく可愛いからだよ。ほんと天使みたいに可愛い」
 詩織ちゃんが「ずるいです。そんなふうにいうの」とちょっと拗ねた口調で言った。まるで父親に甘えて拗ねる女の子みたいだった。さらさらの髪が腕に当たってくすぐったかった。もしかして詩織ちゃんはファザコンの気があるのかなと思ってしまった。詩織ちゃんぐらいの年齢の女の子にはわりと多い。
「いいねえ、その声。いつも幼なじみとはどんなところにデートに行くの?」
「遊園地とかコンサートとか」
「ふ~ん。わりとありきたりだな。まあ、高校生だしそんなものか。ところで詩織ちゃんって恥ずかしい姿を見られて興奮するタイプだよね」
 詩織ちゃんが言葉に詰まる。「へんなこと言わないでください」と歩きながら口にした。
「あれえ~。学校で写メを撮ってくれたときはブルマのアソコが濡れてたみたいだけど?」
「っっ……!」
「やっぱり気づいてたのか」
「ウソです。どうしそんなことを」
「そうやって強気になってもごまかされないよ。パソコンの前で裸を見せてくれただけで、子供マンコをトロトロに濡らしてたのはどこの誰かな?」
「やだ……あれは」
「いまもアソコに生地が擦れて感じてるんだよね? 素直に認めたほうが楽だよ。優等生のふりをしてるけど、きらめき高校の藤崎詩織ちゃんはノーパンで街を歩いて大事なマンコを濡らす女の子ですってさ」
「ちがいます。はずかしい」
「ほら、また顔が赤くなった」
「どうしてそんなひどいことを言うんですか」
「それは本当の詩織ちゃんは男に裸を見られて感じるエッチな女の子だと認めさせるためだよ」
「そんなことありません、絶対に。私はべつに……」
「そこまで言うなら一回試してみるかい?」
「なにをですか?」
「もちろん詩織ちゃんが男にエッチな姿を見られてもマンコを濡らさないかどうか調べるテストだよ。もし負けたら詩織ちゃんがおじさんのチンポにフェラチオする罰ゲームだよ」
「……!!」
 フェラチオという単語を聞いて詩織ちゃんの顔色が一気に色を失った。愛くるしい瞳を見開いて、固まった様子で腕の横から私を見上げていた。
「フェラチオがどんなのかぐらい知ってるよねえ、高校生なんだしさ。さっきの映画でもヒロインがしてたでしょ」
「知ってることは知ってるけど……」
「あれれ、いきなり自信がなくなったみたいだね? やっぱりやめとく? 詩織ちゃんが見られただけでマンコを濡らす女子高生だって認めるならべつにいいけどね」
「くっ……」
 押し黙った詩織ちゃんの表情は苦渋に満ちていた。


 レディスウェアのショップで、赤のキャミソールとデニムのミニスカート、それに変装用の黒ぶちメガネを購入して試着室で着替えてもらった。ジャンク屋で見つけた小型の無線イヤホンとピンマイクを、それぞれ詩織ちゃんの右耳とキャミソールの胸元に装着する。その格好で人通りの多い繁華街に移動した。もちろんキャミソールとスカートの下はノーブラにノーパンだった。頑なに嫌がる詩織ちゃんをなだめて、どうにか説得に成功した。

 私はすこし離れたビルの影からトランシーバーを使って見守ることにした。
「あー、あー。もしもし聞こえますか? 聞こえたらそこにあるプリクラの看板を興味があるみたいに眺めてください、どうぞ」
 私は教え子の成長を見守る教官のつもりになって話しかけた。
 さすが休日のショッピング街だけあって行きかう若者の数が多かった。ゲームセンターの前に黒ぶちのメガネで変装した詩織ちゃんが一人で立っている。服装はギャル風だが背すじがぴんとしてて、清純さと優等生の気配を消しきれていなかった。横にあるプリクラの看板を、いかにも興味があるふうに身をかがめて眺めていた。両手でスカートの後ろをしっかりと押さえている。見えそうで見えないスカートのラインが良かった。
「ちなみにプリクラはよく撮るの?」
『……普通だと思います』
 ピンマイクに顔を近づけて話していた。ちょっとだけ雑音が入っていた。
「友達と? 学校帰りとか?」
『そうですね。だいたい。あと休みの日とか』
「まわりはどんな様子?」
『……何人かこっちを見ています』
 彼女の報告通り、早くも詩織ちゃんの様子を遠巻きに窺う男たちが何人かいた。変装をしていても詩織ちゃんはやはり目立つというか、存在感が普通の女の子と違う。立っているだけでも男だと自然とそちらに目がいってしまうのだ。
「みんなギャルっぽい詩織ちゃんに注目してるよ。メガネがよく似合うね」
『そんなことより早く帰りたいです』
「そうだ。携帯をいじって、自然な感じで髪をかきあげて脇を見せてごらん」
『それで終わりでいいですか』
「気が早いな。まだはじまったばかりだよ」
 胸元のピンマイクに口を近づけていた詩織ちゃんがポケットから携帯を取り出した。メールを打つみたいに片手でいじる。逆側の手で赤い髪をかきあげて、無防備な脇下を大胆に見せていた。
(いいぞ、まるでナンパ雑誌の1ページだな)
 私は一人でテンションがあがってしまった。なにげない感じがたまらなかった。まるで暇を持て余した女子高生がナンパ待ちをしているみたいだった。
「さすが頭がいいだけある。100点満点だよ。ここで見ててもぐっときた。ノーパンのせいかすごくセクシーな気がするね」
『……こんなの普通じゃありません』
 私の言葉で意識したのか、姿勢を直して両手でミニスカートの裾を掴んで下げていた。むちむちの太腿がたまらなかった。
「その動きも色っぽいよ。ほんとギャルになったみたいだ。エクステンションもすれば良かったかな」
『からかわないでください』
「あとで一緒にプリクラ撮ろうね。ちょっと暑そうに胸のところをパタパタしてみようか?」
『しないとだめですか?』
「それぐらい簡単でしょ。いつもスカイプでしてるのよりさ」
 詩織ちゃんがため息をついているのが聞こえた。
 指でキャミソールの胸のところを摘んでパタパタさせる。ここまで極上の美少女フェロモンが漂ってきそうだった。
「もうすっかり夏だねー。教室でも男子の前でそんなふうにする?」
『しません』
「女子高だと暑いとスカートで煽って涼しくするらしいよ。よし、そこで背伸びしてみようか。お腹が見えるぐらい元気にね」
 私の指示を受けて、詩織ちゃんが体の筋肉をほぐすように両腕を伸ばして背伸びをする。健康的なお腹がチラリと見えていた。
「ふー。たまんないよ。ここから可愛いおへそが見えてた」
『もう、へんな指示しないでください。はずかしいです』
「ごめんごめん。これもテストだよ。アソコが濡れてきた?」
『……ません』
「え、なに? よく聞こえない」
『濡れてません』
「ほんとかなー。詩織ちゃんは真面目なのに意地っぱりだからなー」
『本当です。信じてください』
「じゃーさ、片足を曲げて、靴を壁にくっつけるみたいにして綺麗な脚をもっとよく見えるようにしてもらえるかな。周りにいる男たちにサービスするつもりでさ」
『いや。絶対できません』
「どうして? スカートしてるから平気だよ。角度的にも見えないよ」
『許して、○○さん』
「それじゃ、ギブアップする? 私は詩織ちゃんにフェラチオしてもらえるからどっちでもいいけどね』
『っっ……!!』
 詩織ちゃんの表情が一気に緊張するのがわかった。疲れた様子でゲームセンターの壁に背中から寄りかかる。片足を曲げて、靴裏を壁にくっつけた。デニムのミニスカートがわずかにめくれ、色っぽい太腿と一緒にかなりきわどいラインが覗く。モデルみたいに両腕を組む。
(たまらん。あとちょっとで見えるんじゃないのか)
 私がしゃがみそうだった。周囲の男たちが色めきたったようにそちらに注目する。あきらかに詩織ちゃんを観察していた。
 それぐらい壁に寄りかかって発達した太腿を見せている詩織ちゃんがたまらなかった。おそらくここにいる男たちのほとんどが名前も知らない彼女に心を奪われているだろうと思った。さりげないチラリズムが男心をくすぐる。
「みんな見てるよ」
 詩織ちゃんの顔が赤くなった。ほんのりと汗ばんできていた。黒ぶちのメガネを指でかけ直して、肩にかかった髪を軽くいじる。詩織ちゃんが男の視線を意識しだしたときのクセだった。
(かなり興奮してるな。映画館であれだけほぐしたんだ、もうマンコはヌレヌレだろ)
 キャミソールの胸には突起した乳首の陰影が薄っすらと浮かんで見えていた。まるで待ち合わせの友達を待つみたいに携帯の画面を見ていた。たぶん時間を確認しているのだろうと思った。
「そこにしゃがんで靴下を上に引っ張ってみようか」
『えっ』
 ミニスカート、しかもノーパンでしゃがめばどうなるかわかったのだろう。詩織ちゃんは息の止まった顔で、はじめてこっちを見ていた。
「聞こえたでしょ。そこでしゃがんで、ずり下がった靴下を上にひっぱるんだよ。もちろん時間をかけてゆっくりね」
『できません。もう帰りたい』
「わがままだなー、もー」
『っっ! わがままじゃありません』
「へー。いまの姿を写メに撮ってネットに公開する? きらめき高校の藤崎詩織ちゃんはノーパンノーブラで街を歩く変態女子高生ですってさ」
『だめです。そんなの困ります』
「ならさ、わかるよね?」
『お願いします。せめて他のことに』
「ほら、早くしないと。時間切れでタイムアップかな」
 私はトランシーバーで「10・9・8・7……」とカウントダウンをはじめる。
 詩織ちゃんがゆっくりとその場にしゃがんだ。右膝を立てて、三つ折りのソックスを上に引っ張る。キャミソールの胸元がこぼれそうなぐらい覗いて、禁断の三角地帯の奥に頑なに閉じ合わさった少女の淫裂と赤い若草の茂みがほんのりと見えた。キラリと濡れ光っている。
(うほお! 詩織ちゃんが路上でマンチラ!!)
 私は急いで携帯を取り出して、その場面を写メで撮影した。
 おそらく周りの男たちも何人かは気づいていたはずだ。そちらへ引き寄せられるようにしてにじり寄っていた。
「えらいよ、詩織ちゃん。ここからはなにも見えてないから安心してね。そのままそこにしゃがみ座りで、さっきみたく携帯をいじってみようか。すごーく退屈そうにね。たぶんすぐにナンパされると思うよ。大丈夫、メガネで変装してるから誰かわからないよ」
『ああ……早く終わりにしてください』
 感情のたかぶった泣き声だった。
 もはやあきらめの心境なのか、詩織ちゃんは路上にしゃがんで携帯をいじりだした。肉づきいいふくらはぎと真っ白い太腿裏。曲げた両膝の上に腕を横にして、なにかしらボタンを押している。肩にかかった赤い髪が風で軽くなびく。お色気ムンムンのしゃがみマンチラのポーズだった。
(ハアハア、すごくそそられる。もうエロ雑誌の投稿物だな)
 私の鼻息は荒くなる一方だった。きらめき高校の藤崎詩織ちゃんが、私の命令で秘密の場所を屋外で晒している。興奮しすぎて脳溢血で死にそうだった。