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スピリットサージ
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2014 / 06 / 27
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 経過報告17 ―― 7月18日

「ずいぶんと藤崎さんを満喫してるみたいね」
 いつものように淡々と報告書に目を通していた。部室は窓もカーテンも締め切られていた。そして回送列車のように俺と紐緒さんの二人以外誰もいなかった。読みながら紐緒さんは、手にしたペンの頭をトントンと口もとに当てていた。
「語弊があるなあ。まるで俺と詩織がそういう関係になったみたいじゃん? べつに満喫してないし、あいかわらず苦労させられてるよ。ヘアバンドがずれてないかとか、ハンカチとティッシュはちゃんとポケットに入ってるかとか」
「いろいろ派手に遊んでるように見受けられるけど、これは私の読解力不足かしら」
「それはさ、弁解するわけじゃないけど向こうからやってくるんだよ、事件がさ。詩織だと消しゴムを落としただけでも注目の的だろ」
「事件ねえ」
「交通事故だよ。俺はこっちとこっちでうまく行き違おうとしてるんだけどさ、対向車が走ってきて、結果として正面衝突するみたいな」
 俺は右の腕と左の腕を使って、車と車が道路で行き違おうとしてぶつかる状況を即興で説明してみた。紐緒さんにそんなことする必要なんてないんだけどさ。あいかわらず詩織の腕は人形のように白くて細くて、女の子のいい匂いがしてた。
「これは忠告だけど、あまり他の人と深くかかわらないほうがいいんじゃない。もとに戻ったあと藤崎さんが苦労するのが目に見えるわ」
「俺だってそのつもりさ」
 でも、紐緒さんは俺の言葉を信じてないみたいだった。ドライアイスみたいな目で俺を見ていた、片側が前髪に隠れた。
「あともうひとつ」
「なに?」
「好雄くんとあなたの間に何が起ころうと私には関係ないわ。私が関与するのはこの実験についてだけ。勝手に人の名前を出すのはやめてもらえるかしら」
「いいじゃん、それぐらい。紐緒さんの名前でも言わないとマジで襲われかねないんだよね、好雄に」
「そういうことに首を突っ込むのが問題だと思うけど?」
「これからは気をつけるようにするよ」
「あなたってどうも言葉に重みが欠けてるわね」
「たぶんそれも詩織のせいだよ。あいつがなんでも決めるからさ、俺の個性というか自主性が失われたわけ。かわいそうだと思わない? 一番の被害者って俺じゃないのかな。太陽のすぐ近くを周ってる水星のような」
 紐緒さんの表情には微動だに変化がなかった。そういうときの彼女ってほんと何を考えてるかわからない。まー、これは女の子全般に言えるんだけどさ。むしろ詩織はわかりやすい。それはたぶん俺と詩織が子供のときから一緒にいる幼なじみのせいだと思う。
「まあ、いいわ。腕を出して」
「なぜゆえに」
「藤崎さんの血液を採取するの」
 針を刺すと詩織の指先から珠のようにふくらんだ血のしずくがわいてきた。赤く赤く、ぷっくりとふくらんでいた。
「へえ、詩織の血も赤いんだ」って言ったけど、紐緒さんはくすりとも笑ってくれなかった。



 虹野さんと下駄箱のところでばったりと出くわした。サッカー部の練習が早く終わったらしかった。チャンスだと思って、一緒に帰ろうって誘った。虹野さんは笑顔で「詩織ちゃんと一緒に帰るのってひさしぶりだね」って言ってた。やっぱり女の子と一緒に帰るのって楽しい。それが虹野さんとくれば嫌なこともスカッと吹っ飛ぶ。虹野さんって周りを明るくさせる雰囲気があると思う、100Wの蛍光灯みたいに。好雄もよく言ってる、きらめき高校には可愛い女の子がたくさんいるけど詩織と虹野さんは特別だって。俺もそうだと思う。詩織はこのとおり誰もが振り返って眺める完璧な外見をしてるけど、虹野さんだって普通の学校だったら断トツで一番の美少女だって思う。
 好雄が水泳部の練習を盗み撮りしようとして清川さんにホースで水をぶっかけられたって話をすると、虹野さんは飾らない笑みで笑ってくれた。「もー、詩織ちゃんっておもしろい。そういう話どこでしいれるの」ってさ。じつは俺も一緒にいたんだけどね。清川さんが手加減しないからパンツまでずぶ濡れになった。

 ゲーセンの前を通りかかったとき「そうだ、沙希ちゃん一緒にプリクラ撮りましょう」って言った。唐突だったので虹野さんは不思議そうな顔をしてた。そこはわりと新しいゲームが早く入るゲーセンで、好雄らとたまに寄り道したりしてた。地下にプリクラばっかり集めたフロアがある。女の子専用フロアみたいなスペースだからちょっと覗いたぐらいだったけど。
 虹野さんは「新しいのあるかなぁ」って言ってた。詩織だって女の子なのでプリクラぐらい持ってる。ほとんどが美樹原さんと撮ったやつだったけど。

 地下のプリクラフロアには、真っ白い壁に沿ってプリクラの機械がたくさん並んでた。上のゲームフロアより清潔で、タバコの匂いなんかなく証明も明るかった。いかにも女の子向けっていう花の飾り付けがしてあった。音楽も女子高生のあいだで人気の、男性グループの新曲が流れてた。朝日奈さんとか好きそうなやつだ。他にお客さんはまばらだった。みんなキャピキャピとした制服を着た女子高生か女子中学生だったし。男は一人もいなかった。
 俺と虹野さんはその中でも一番大きい、最新式のプリクラのところにいった。どれもそうなってるように機械の周りには分厚いシートが垂れ下がってて、外からは撮影の様子が見えないようになってた。
 操作方法はすぐにわかった。まー、プリクラなんてだいたいどれも一緒なんだ。適当なフレームを選んでシャッターを押してデコレーションの落書きをするって感じだ。お金を入れようとすると「私もお金だすよ」って虹野さんが言ったけど、私が誘ったんだからって断った。
 で、二人で画面の前に立った。虹野さんは前髪をちょっと指でいじってた。俺は制服のリボンが歪んでないかたしかめた。画面に映っていたのはどう見ても虹野さんと詩織だった、あたりまえだけど。二人とも可愛いからそのまま雑誌の1ページになりそうな感じだった。パシャッって音がした。
「ねえ、次はもっと面白いのを撮りましょう」って言った。せっかく虹野さんとのプリクラなのに普通のじゃつまんない。二人でピースしたり、手を口もとに当ててぶりっ子っぽい表情をしたり、変な顔を作ってみたりした。虹野さんもノリをわかってくれて楽しかった。ペンを使って模様とか絵文字を付け足したりして。

 そんで一人で盛り上がって、つい「ねえ、どうせだしエロプリクラ撮ろう」って口が滑ってしまった。
 虹野さん、瞬間的に言葉を忘れたみたいな顔をしてた。詩織がそんなこと口にするはずないって思ってたと思う。
「みんな撮ってるよ、夕子ちゃんとか魅羅ちゃんとか」
 焦ってごまかそうとしてありもしない適当なことを言ってしまった。俺ってバカだ。
「このまえ、私もメグと一緒にエッチなの撮ったし」
 これなんか思いっきりウソだ。
「え、詩織ちゃんが?」
 青い澄んだ瞳で俺を見つめて、瞬きを繰り返してた。
「うん、ドキドキして楽しかったかな。周りからは見えないし平気でしょ」
 いま思い返して見ても我ながらよくべらべらウソを並べたと思う。あのときは勢いで押し切るしかないと開き直ってた。それに虹野さんのエロプリクラがどうしても見たいってのもあった。
「そういう問題でも」
「あのね、こういうのって更衣室で一緒に着替えてるのと理屈は同じだと思うの、体育の時間とか」
「そうなのかなぁ」
「そうよ。沙希ちゃんお願い。私と一緒に高校生活の思い出に」
「どうしたの、詩織ちゃん? もしかして転校でもするの?」
「ううん、そうじゃないけど。沙希ちゃんとはいつまでも友達でいたいから」
 俺が詩織でいられる時間は限られてる。もとに戻ればこんなふうに一緒にプリクラを撮る機会なんてあるのかないのかわからない。どっちかっていうとない可能性のほうが高い。詩織の俺が深刻な顔をしてたせいで最後の言葉はとくに虹野さんの胸を打ったようだった。というか虹野さんって熱血なところがあるから友情とか努力とかひたむきな姿にめっぽう弱い。
「そんな悲しそうな顔をしないで。私まで辛くなる。詩織ちゃんがそこまでいうなら」
 騙したみたいで虹野さんほんとごめん。

「それじゃ、準備はいい?」
「う、うん」
「いくね、せーの」
 二人で同時に制服のスカートをめくって、撮影のボタンを押した。フラッシュがまぶしかった。しばらくして四分割されてプリントされたシートがンベーって出てきて、赤い長い髪をした詩織と青いショートヘアをした虹野さんが、両手でスカートをたくし上げてそれぞれのパンティーを見せている姿が見事に写っていた。二人ともフラッシュを反射するなめらかで白い肌をしてた。二人並んで写ると詩織のほうがちょっと大人っぽい体つきをしてるのがわかる。
「見て見て、すごくきれいに写ってる」
「だめ、はずかしくて見れない」
「ドキドキしたでしょ」
「したけど……。でも、やっぱりこういうのは良くないよ」
「ねえ、次は下着を脱いで撮りましょう」
 さらりとすごいことを口にしてた。頭ん中は好雄ばりにハアハアしてた。マジで自分で自分の精神を疑う。虹野さんは声を失って固まってた。そういう見たことのない虹野さんを見れるのも楽しかった。詩織ならいけるいけるって自分に言い聞かせてた。女の子同士だし、虹野さんの友達だし、人望がある。
「お願い、これで最後だから。ね、いいでしょ、沙希ちゃん」って、両手を合わせてお願いした。ちなみに俺の知ってる詩織だと、マグニチュード10.0の大地震が起きて高さ50メートルの津波が押し寄せてきたとしても手を合わせて人にお願いをしたりしない。
「あとでアイスおごってあげる。ストロベリーチーズケーキとホッピングシャワーのレギュラーダブル」
「そんなのいらないよ」
「あのさ、もっとすごいのを撮影してみんなを驚かせたいって思わない?」
 虹野さんはふるふる首を振ってた。
「他の人に見せるなんて考えられないよ」
「そうじゃなくて。ここまでしたんだし、新しい自分にチャレンジしないとダメだと思うの。自分で限界を作るのって沙希ちゃんらしくないでしょ。私だけにもっと大胆な姿を見せてほしいな」って、返事を待たずにお金を入れた。
「待って。まだするって言ってない」
「もうお金入れちゃった」
「えー……」
 虹野さん声が沈んでた。ものすごく帰りたそうな顔をして。「ほんとうに最後よ」ってしぶしぶ了承してくれた。俺は小さくガッツポーズしてた。
 俺がまず率先して、詩織の下着を膝のところまで下ろしてスカートをお腹のところまでめくると、虹野さんも同じように両手をスカートの中に入れて下着を膝のところまで下ろしてた。そんで制服のスカートをゆっくりとめくった。虹野さんは「ああ……」ってか細い声をもらして、視線を落として恥ずかしがっていた。耳の先まで真っ赤にして。
 俺の目はもー、虹野さんのアソコに釘付けだった。なんか美樹原さんよりは大人だけど、青い若草がふさふさと生えていて、土手の肉マンがぴったりと閉じ合わさっていた。朝日奈さんや鏡さんとも違う。どっちかっていうと詩織のに近い気がした。食べごろを迎えたデザートみたいな感じだ。詩織のアソコが学校一神聖なピュアマンコなら虹野さんのアソコは学校一心のこもったハートフルマンコってところだ。消えてしまいそうな健気な仕草で、虹野さんが処女だってわかった。虹野さんって心だけじゃなくてアソコまで情が深いんだなって思った。
「見ないで、詩織ちゃん」
「ああ、う、うん、ごめん。……それじゃ撮るね」
 フラッシュの光りで虹野さんのマンコの凹凸がくっきり浮かんでた。もーめっちゃ鼻血が出そうだった。プリントされたシートは、【赤と青の永遠の美少女】っていうタイトルをつけたくなるような一枚だった。ファンに売りつけたらいったいいくらの値段がつくだろう? 学校で一番人気の詩織と二番人気の虹野さんの、マンコモロ晒しのエロプリクラだ。

 フラッシュの瞬間、虹野さんはまるで魔法をかけられたみたいに目をつぶったまま両手でスカートを握り締めて固まっていた。細い肩だけ微妙に震えてた。さらさらの青いショートヘアとか、小刻みに凍えるまつ毛とかすげー可愛かった。恥ずかしすぎて思考がショートしてたんだと思う。それだけ虹野さんがエッチに対して免疫がないって証拠だ。
 あまりにも無防備で見ててムラムラしてきて、俺はその場にしゃがんで両手で彼女の腰周りをそっと押さえた。その瞬間、止まってた時間がふたたび動きだしたみたいに虹野さんはビクッて震えてた。
「なにをするつもりっ」って尖った声で俺を見下ろしてた。
「じっとしてて。私が沙希ちゃんに気持ちいいことを教えてあげる」
「いや、なにをいってるの。詩織ちゃんへんよ」
「シッ。静かにしないと他の人に聞こえるわよ」
 それで虹野さんはすっかりおとなしくなった。女の子なら誰でもそうだと思うけど、知らない人にへんな場面を見られるのはたえられないだろう。息を止めて顔を近づけて、詩織の舌先でペロリと虹野さんのアソコを舐めた。
「んむぅー、だめえー、詩織ちゃん、そんなところ汚いわ」
 必死に抑えた小声で戸惑ってた。たった1回舐めただけで、虹野さんの膝はもう崩れそうになってた。力なくプリクラの筐体に背中から寄りかかってた。
 俺は水色の縞模様の下着を足首のところまで引っ張り下げ、膝の内側を押してアソコが舐め易いように強引に足を開かせた。そのまま虹野さんのデリケートな場所を見上げる角度でベロンベロンにクンニしまくった。たぶん虹野さんは一瞬で天にも昇るような気持ちになってたと思う。なんてたって俺は詩織になったおかげでどこをどうすれば女の子が感じるか熟知しているし、美樹原さんとの関係でレズテクニックをめちゃくちゃ磨いた。最初は驚いて盛んに腰を動かして逃がそうとしてた虹野さんだけど、途中から膝がガクガク震えだしていた。
「あっ、あっ、だめぇ、詩織ちゃん、お願い、やめてっ」って、切羽詰った表情で首をいやいやと振っていた。でも、アソコの中はかなりとろけている感じだった。小鼻を膨らませて悶え悶えにねっとりとした呼吸をするようになってた。美樹原さんがそうだったようにクンニによって体がとろけていく女の子の顔を虹野さんもしてた。クリの場所をチュパチュパとしゃぶって優しく吸うと、あの虹野さんが「ああんー」って静かにうめきながら軽く腰をせり出して小さくくねらせていた。たぶん無意識での反応だ。マンコが熱くなって火がついた証拠でもある。そういう経験がないので、虹野さん自身どうしていいかわからなくなっていたのだろう。ぷにぷにだった土手の肉も柔らかくとろけてきて、奥から透明なヌルヌルが溢れてた。
「沙希ちゃん、すごくステキ。もっと仲良くなりましょう」って詩織口調で言った。
 伸ばした舌で小さな入り口部分をねっとりと刺激した。そしたら虹野さんがいきなりつま先立ちになって、顔をしかめて「ンンー」って歯を食いしばった。俺は、虹野さんもマンコで感じるんだって感動した。なんか誰も知らない虹野さんの秘密を知ったみたいで嬉しかった。
 で、そのまま顔を埋めてネトネトに舐めまくってると、虹野さんが両手で詩織の頭を押さえて腰を小刻みに痙攣させて「詩織ちゃん、いくぅぅーー」って先細りの声を発した。いくぅーって言いながら、何度も何度もアソコを詩織の唇に押し付けて、ピンク色をしたマンコの入り口をヒクヒクさせてた。虹野さん、見かけによらずエッチな言葉を使うんだなってめちゃくちゃ興奮した。
 イッたあともハアハア息をして、自分の肩に顔を乗せるようにして泣き顔みたいに瞳をうるうるさせてた。マジで今まで見てきた女の子の表情の中で一番そそられた。男のままだったらその表情だけでイッてたと思う。
 あんまり興奮したもんで、俺は虹野さんの体をプリクラの筐体に押し付けるようにしてキスをしてた。虹野さんは逃げなかったし嫌がりもしなかった。ただ一瞬だけ悲しそうな目をしてた。たぶんそれはイカされた直後でキスを拒めるだけの気力が残っていなかったのと、相手が友達と信じていた同性の詩織だからっていうのがあったと思う。ピアニストみたいな詩織の指で虹野さんの頬をなでながら唇をついばむようなキスをしていると、虹野さんの全身からスーッと力が抜けていくのがわかった。詩織の赤いマン毛に虹野さんの青いマン毛がジョリジョリって当たって、詩織のアソコがキュンってしてた。

 いまはそのときのプリクラを眺めながらこれを書いている。制服姿の詩織と虹野さんが抱き合ってうっとりとキスをしている。俺の脳裏には、詩織の胸越しに虹野さんの心臓がバクバク大きな音をたてていたのが強く刻まれている。虹野さんの人生であそこまで鼓動が跳ね上がったことがあっただろうか? 
 ゲーセンを出たあとの虹野さんはずっと俯いたままで口をつぐんでいた。俺もなんて話しかけていいのかわからなかった。交差点のところで「じゃ、じゃあ、私こっちだから」って目も合わせずに鞄を両腕で抱えてものすごい勢いで走ってった。あんなふうにわき目もふらずに走り去る虹野さんの背中を俺ははじめて見た。まあ、むりもないけど。いまごろ虹野さん、家で詩織とのことを思い出してオナニーしてたりして。ほんと夢のような一日だった。このプリクラは一生の宝になる。

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