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パーフェクトドッジ
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2014 / 06 / 27
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 Y先生に放課後体育教官室に来るよう呼ばれたの。
 Y先生は体育の先生で、冬でもタンクトップとジャージ姿で首からホイッスルを下げてて筋肉ムキムキよ。生徒を集めて大車輪をしちゃうような。なぜか私のことを目をかけてくれてるんだけど、ひびきにいわせるとどうせまた私が勘違いさせるようなことをしたんでしょう、っていうけどとくに記憶にないのよねぇ。しいていうなら、どうしてもって土下座されて1回デートしてあげたぐらい? あとは話すときに癖で友達としゃべってるみたいにタッチするとか。

「失礼しまーす」
 体育教官室に行くとY先生は握力を鍛えるハンドグリップをしてたわ。他に誰もいなかったの。吸い殻が山盛りになった灰皿とか空のインスタントラーメンのカップそこらじゅうでしょ。見た目からしても清潔とはいえないわよね。重たそうなダンベルや砲丸の球が無造作に転がってていかにも体育教官室って感じ? 宿直用の畳の部屋まであるの。
「遅かったな。校内放送で呼び出すところだったぞ」
「ごめんなさい。教室で友達とおしゃべりしてたら遅くなっちゃったの」
「まあ、そこに座れ」
 パイプ椅子が二つ置かれてた。その片方に何も考えず座ったの。
「何か飲むか?」
「ん~、この後ひびきとマックに寄り道する予定だし、いいかな」
「遠慮するな。オレンジジュースもあるぞ」
「いえいえ。ダイエット中だし、お腹がチャプンチャプンになりそう」
「ほんとにいいのか?」
 一瞬だけ先生が怖い顔をしたの。

「ならいいがな。寄り道ばかりして補導されるなよ」
「はーい」
「あいかわらず返事だけは優等生だな」
「むむむ。あんまりにゃん、先生」
「それで進路は決まったか」
「はー、やっぱりそうきたか」
「当たり前だろ。進路が決まってないのはクラスでお前ぐらいだろ」
「そうなのよねえ。みんなさっさと決めちゃうんだものつれないのよねえ」
「進学か?」
「たぶん?」
「まるで人ごとだな」
「ひびきと同じところとか。うんうん、それならまた一緒に遊べるわね」
「あいつは国立だろ。しかも医学部じゃないのか」
「むむむ。やっぱり難しいか」
「すこしは勉強してるのか。今から就職活動は厳しいぞ」
「はあ、さりとて受験勉強もおっくうなのよねえ」
「モデルはどうだ? 森島なら東京でファッションモデルもいけるだろ」
「モデルねえ。話はないこともないけど、そういう浮ついたのはねえ――」
 耳元の髪に手をやって横にすると、先生の視線が斜め下を見てるのに気づいたの。
 ちょうど私のスカートの奥……??

(あちゃー、もしかしてパンティー見られちゃった?)
 すぐに膝を閉じて、両手でしっかりとスカートを押さえたわ。
 進路相談に気を取られてて、そっちに気が回ってなかったのは私のミスね。しかもよりによって、おじさんにプレゼントされたヒラヒラのついたTバッグ(ピンク)だったし。それを履いて学校に行くように命令されてたの。

 ゴクリって、唾を飲み込む大きな音がしたの。
 座り心地が悪そうに座り直して「……森島さえその気ならまだ推薦という選択肢がないこともないぞ」っていったの。
「リアリィ?」
「○×大学なら俺のツテでな」
「○×大学……? 私でも聞いたことあるかも。ちょっと有名?」
「いまは国際化に力を入れてるらしいからな。語学力に自信のある森島にぴったりじゃないのか。それで推薦の条件だがな――」

 先生はパイプ椅子をずらして近づいてきたの。ゴツゴツした手で私の太ももをねちっこくさすって「これ以上先生にいわせるな、森島」って鼻息が荒くなってた。
 手が制服のスカートの淵から奥に入ろうとして、すごくびっくりしちゃった。しかも力ずくで私の膝を開こうとするし。
「ちょ、ちょっと、先生ってば。熊さんみたい」
「いいから手をどけてスカートの中を見せてみろ、森島」
「えーっと……これは、どういう意味なのかな??」
「お前もバカじゃないんだ、わかるだろ。悪い話じゃないぞ。卒業まで個人的に面倒を見てやろう」
「あっ、ごめんなさい。電話だ」
 なんだか危ない雰囲気になってきて「やばいなあ」って不安になってたら、ちょうど携帯が鳴ったの。

 サッと立ち上がって、携帯を見たらひびきからの電話だったわ。
 Y先生は「チッ」って舌打ちしてた。
「そうだ。教室で待たせてたんだ。やっばーーい」
「校内で携帯は禁止だろ。没収か」
「あーん。見逃して、ねね? そういうわけで今日は失礼しまーす」
「おい、話はまだ終わってないぞ」
「それもまた今度で。怖い怖いひびきに怒られちゃう。バイバーイ」
 電話を理由にして、逃げるように体育教官室を出たわ。


****************************************

 Y先生に呼び出された日じゃない放課後よ。
 ある用事で、学校帰りにひびきが私の部屋に寄ったの。

「それじゃ、撮るわよ」
 私は右手に持った携帯を向けて、その先にはクローゼットをバックに制服を脱いだ裸のひびきが――。
 私たち、おじさんの指示でそれぞれ裸の写真を送ることになったの。
 これは雑誌とかで知った話だけど、最近はネットで知り合った男性に自分の裸の画像を送るのは女子中高生の間でけっこあるみたい。クラスの友達にも何人かいたわ。実際、私も上半身の写メをすでに送ってたし。
 それで私の部屋って流れなわけ。ひびき、両手を腰の後ろに視線を斜め下に落として、緊張してるのが痛いほど伝わったわ。
(ひびきの裸、オリンピック選手みたい……。肌がすべすべしてて、腰も胸も引き締まってるわね。これなら私じゃなくても見とれるかも)
 全部脱ぐのと、服を一部でも着てるとのではかなり印象が違うの。ひいき目抜きでシャッターを切るのを忘れて見とれちゃった。おじさんのいってたとおり、ひびきの大事な場所はほとんど処理してあったの。申し訳程度にふさふさが残ってる感じ? ほんとどこも無駄がないのよね。男子がクールビューティって呼んでる理由がよくわかったわ。

「早くして、はるか。恥ずかしい……」
 ひびきの横顔が真っ赤になってたの。
 侍みたいな細い目が自信がなさそうに下を見てたのがレアね。そんなひびき普段だと絶対に見れないわよ。
「あ、めんごめんご。はい、カシャっと。バッチリよ」
「ふぅ」
「これをおじさんの携帯に転送してっと……疲れた?」
「次ははるかの番よ」
「そういえばお使いを頼まれてるんだった」
「逃げたらお仕置きよ」
「こっわーい。目が真剣と書いてマジよ、ひびき」
「悪かったわね。生まれつきよ」
「はあ。八宝菜狩りか」
「それをいうなら八方塞がりでしょ」
「むむむ。それっ、ぬぎぬぎしちゃうわよぉ」

 こうなったら勢いね。
 まずジャケットを脱いで、ブラウスのボタンを外してそれも脱ぐと、ブラジャーとスカートの姿になったの。
 見られてるのがひびきだけだと思えば、それほど違和感はないわけよね。
 スカートのホックを外して足を抜くと、最後に残っていたブラジャーとショーツを脱いで裸になったわ。すっぽんぽんよ、すっぽんぽん! おじさんの変態チックな指示で靴下だけは履いてたけど。

「撮るわよ、はるか」
「あーん、ひびきのエッチ!」
「ふざけてないで、動かないで」
「はいはい。ピース」
 照れ隠しに片手でピースをしたの。人生初のオールヌード写メだもの、記念にしたいって気持ち?
 すぐにおじさんから返信が届いたわ。

『二人とも若くてとっても魅力的な裸だよ。今度は二人でベッドに並んで座って、足を開いた写メを撮ってごらん』

 メールを読んで、やっぱりそうきたかって思ったの。
 おじさんが裸ぐらいで終わるわけないもの。ひびきは眉間にしわを作って、ため息をしてたわ。
 でも、すでにおじさんとはあんなことやこんなことをされてる関係で無下に断るわれないわよねぇ。二人とも揃ってファーストキスを奪われたわけだし。なりゆき? って怖いわねぇ。
 私とひびきでベッドにおとなしく座って、ちょうど姿見の鏡が正面に来るように携帯を片手で持ってパシャッと……。フラッシュが反射して、ちゃんといわれた通り膝を開いてたから大事な場所が思いっきり。
 はあ、死ぬほど恥ずかしかった。ひびきなんて窒息したみたいに顔が真っ赤よ、真っ赤。手で隠したらだめっておじさんがいうんだもの。(アソコを指で開いて見せてくれっていってきたけど、さすがにそれはNGよ)

 その後電話で、『はるかちゃんのアソコは毛がボーボーだねえ。さすが18歳だ』っていうんだもの、失礼しちゃうわ。普通よ、普通。むしろ薄いほうなはずよ!!
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