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ボルスター
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2016 / 03 / 05
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 きらめき高校には、卒業式の日に校庭にある大きな樹の下で女の子から告白して生まれたカップルは永遠になれるという伝説があるの。私はいまでもそれを信じているの。だから、それまで誰とも付き合う気なんてないし、勉強とスポーツを頑張って恋人は当分先だって思っていたの。
 なのに、いまではクラブハウスで先輩とキスをするのが日課になっていたわ。テニスウェアの胸をブラがずれるほど強く揉まれるし。このあいだついにスカートの中に手を入れられて、アンダースコートの上からアソコを触られちゃった。思わず「あんっ!」って声が出たの。私の体、すごく感じやすくなってきてるみたい。

 その日は雨が降っていて練習が中止になったの。教室で帰りの準備していると、沙希ちゃんが1人でため息をついているのが見えたわ。
「沙希ちゃん、どうしたの? 元気がないみたい」
「詩織ちゃん……」
「なにか悩み事? 良かったら私に相談してみて」
「えっと」
「ねえ、友達でしょ?」
「……じつは小増先輩に付き合ってくれって言われて」
「サッカー部のキャプテンの?」
「私どうしたらいいかな? 詩織ちゃん」
「ちょっと待ってね。サッカー部って地区大会がもうすぐじゃなかったかしら?」
「来月からなの」
「練習の忙しい時期なんだ」
「もし断ったら大会にも影響しそうだし、せっかくみんな頑張って練習してるのに」
「そうねえ……」
 かなり難しい問題よね。沙希ちゃんが時間を惜しんでマネージャーとして頑張っている姿を見ているだけに断りづらい気持ちも良くわかるの。
「沙希ちゃんって他に好きな人でもいるの?」
「えっ……い、いないよ……」
「ほんとに?」
「う、うん……」
「だったら小増先輩と付き合ってみてもいいんじゃないかな」
「そうかな……」
「サッカー部のキャプテンとマネージャーでしょ? とてもお似合いよ」
「でも、先輩はよくない噂もあるみたいだし」
「頻繁に付き合う女子を変えてるっていう噂?」
 実は私も小増先輩に何度もデートに誘われていたの。他にもメグや魅羅ちゃんにも声をかけてたみたい。でも、槍地先輩のこともあるから事実はわからないわよね。
「大丈夫よ。例えそうだとしても沙樹ちゃんと付き合えば小増先輩も変わるはずよ」
「……詩織ちゃんがそういうなら」
「良かった」
「ありがとうね。詩織ちゃん」
「ううん。沙希ちゃんには幸せになってほしいもの」
「ファイト、私っ! 根性よっ!」
「きっとうまくいくわ。またなにかあったらいってね?」
 私のアドバイスですっきりしたみたい。いつもの元気な沙希ちゃんに戻っていたわ。
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