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ボルスター
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2015 / 07 / 17
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 夏祭りの夜以来、重たい気持ちで過ごしていた。
 教室でクラスメイトと楽しそうに話している詩織を見ただけで心が痛んだ。
「あのさ、詩織」
「なぁに?」
 俺は詩織と図書室でテスト勉強していた。筆記用具にノート・参考書が開いて置かれた机を挟んで向かい合って座り、期末試験が近づいた図書室には他にも勉強をしている生徒がいた。
「なんか俺に相談ないか?」
「急にどうしたの? へんな〇〇くん。うふふっ」
 悩みなんてないわよというふうに詩織はにっこりと微笑んだ。さらさらと流れる赤い髪。いつもと変わらない様子は祭りの夜と別人に見えた。
「それよりこの問題わかる? ねえ、聞いてる?」
「え、あ、ごめん……」
「集中しないとダメよ。来週は試験なのに」
「うん」
「問3なんだけど」
「関数y=e(ax)sin bx(b≠0)が、次の関係を満たすような定数a、bの値を求めよか……」
 勉強に集中しようとすればするほど、フェラチオをしている詩織の残像が頭に浮かんだ。
「もしかして疲れてるの?」
「ちがうよ」
「授業中もぼーっとしてたみたいだし」
 詩織が小首を傾げて、シャーペンの頭を口もとに当てる。瑞々しいピンクの唇がやけに目についた。
(あの唇でヤリチン先輩のを)
「またぁ。ちゃんと朝ご飯食べてる?」
 椅子から身を乗り出した詩織が手を伸ばして俺の額に当ててきた。
 詩織の手はひんやりとしていてとても気持ちが良かった。
「熱はとくにないみたい」
「やめろって。人が見てるだろ」
「いいじゃない。それともおでこをくっつけてみる?」
 机に頬杖をついて、愛くるしい瞳で俺を見つめる。
「覚えてる? あなたが子供のときにすごい熱を出して、私が看病してあげたことがあったでしょ?」
「そんなこともあったな」
「あの頃は、いつも一緒に遊んでたのに、いつからかな……?」
「なにが?」
「いつから一緒に遊ばなくなったのかな……」
「一緒にか。いつぐらいだろう……。ほんと昔の詩織は優しかったよな」
「ひっどーい、まるでいまはそうじゃないみたいに聞こえるわよ」
 共通の思い出を懐かしむように微笑む。俺と詩織だけしか通じない思い出は他にもたくさんある。
 詩織は再び参考書に目を落として、カリカリとシャーペンを動かしはじめた。俺は、改めてあれは自分の見間違いなんじゃないかと思った。詩織とそっくりの女の子が、詩織とそっくりの浴衣を着て、たまたまあそこであんなことをしてたのではと。
「ねぇ、今度のテスト結果は内申にも響くし頑張らないとダメよ」と、詩織はこちらを見ずにそういった。
「ああ」
「ほんとかなぁ。心配だなぁ」
「そんなこというなよ、幼なじみなのに」
「幼なじみだからでしょ」
「そこまでいうなら賭けようぜ」
「賭け?」
 詩織がシャーペンを止めた。顔を上げてこちらを見る。まるで家猫がはじめて犬を見たみたいな目をしていた。
「もし期末テストで俺が勝ったら言うことを1つだけ聞けよ」
「……またろくでもないこと考えてるでしょ」
「ど、どうしてそう思うんだよ」
「だって、そうやってあなたがどもるときは何かたくらんでる証拠だもの」
「ギクッ」
「やっぱり」
「あっ、誘導尋問かよ。きったねーー」
「お互い様よ。単純ね」
「くそー」
「だいたい、どんなことをさせようとしてたか想像がつくわね」
「あー、そうかよ」
「うふふっ。残念でした」
「詩織の裸が見たい」
「えっ!?」
 詩織が口もとに手を当てて驚いた顔をした。はずみで肘が消しゴムに当たり、床に転がり落ちた。
「悪い冗談はやめてよ。びっくりするでしょ」
 詩織は消しゴムを拾い、図書室にいる他の生徒の目を気にした様子でボソボソと俺にだけ聞こえるようにいった。
 怒っているというよりは、前髪のかかる眉を斜めにして複数の感情が交錯している感じだった。詩織がそういう表情を見せるのは珍しい。
「自信ないのかよ」
「まだいってるの、あなたのせいで顔が熱くなっちゃったじゃない」
「いいだろ? なぁ?」
「はいはい。勉強よ、勉強」
「無視すんなよ」
「どうして私が」
「詩織と同じ大学に入れなくてもいいのかよ、俺が」
「またそうやって私を困らせようとする」
「そこをなんとかするのが優しい幼なじみじゃないのかよ」
「都合がいいときだけ、そういうことをいうのね」
「少なくとも本気で勉強するきっかけになるだろ」
「……いいわよ。そのかわりあなたが1番を取れたらね」
「なぬっ!?」
「1科目じゃなくて、総合で学年1位よ」
 詩織ははっきりとした口調で突き放すようにいった。
「厳しすぎる。ドSかよ」
「当たり前でしょ、それぐらい。それとも降参する? いつも平均ギリギリのあなたにはとうてい無理だと思うけど」
「おもしれえ」
「うふふっ。ダメだったときは何をしてもらおうかしら」
「その言葉を忘れるなよ!!」
 男のプライドに賭けて引くに引けない状況だった。

 その日から夜遅くまで勉強しまくった。文系・理系・雑学・美術まで、教科書の一字一句を暗記した。
 そして、試験結果発表当日――。

1 〇〇×× 493点
5 藤崎詩織 463点
・・・・ ・・・・ ・・・・
24 紐緒結奈 410点
26 如月未緒 408点
27 伊集院レイ 405点
・・・・ ・・・・ ・・・・
59 館林見晴 375点
・・・・ ・・・・ ・・・・
83 片桐彩子 325点
95 美樹原愛 311
98 古式ゆかり 308点
・・・・ ・・・・ ・・・・
186 早乙女好雄 211点
193 鏡魅羅 206点
・・・・ ・・・・ ・・・・
224 朝日奈夕子 168点
・・・・ ・・・・ ・・・・

 廊下に張り出された順位表を見て、後ろでファンファーレが鳴る気持ちだった。
(やったー、1番だ! これで試験の帝王だな)

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 放課後、俺は詩織の部屋に寄った。
「入っていいか? 詩織?」
 思ったとおり返事はなかった。俺はノブに手をかけ、深呼吸をしてからドアをあけた。
 カーテンがすべて締め切られた部屋の真ん中に、上下お揃いの白い下着姿の詩織が後ろ向きで立っていた。甘い女子の香り。ベッドには、さっきまで詩織が着ていた制服とスカートがあった。
 詩織の息づかいが聞こえるのではないかというぐらいとても静かで、たまに外の道路を走る車の音がよく聞こえた。さらさらの赤い髪が垂れかかる、心細げな色白い背中とパンティーのヒップラインが悩ましかった。
「まだ脱いでなかったのかよ」と、静寂を打ち破って声をかけた。喉はカラカラだった。
「だって……」
「約束だろ?」
「ほんとに一番を取るなんて思ってなかったし……」
 詩織の声は一つ一つがやけに小さかった。
「俺の実力を舐めてた罰だな」
「……」
「おーい、詩織? グズグズしてるとおばさんが帰ってくるぜ?」
 俺がせっつくと詩織は両手を後ろにして、背中のホックを外した。ハラリとブラジャーが床に落ちる。
「ハアハア、こっち向けよ」
「目をつむってくれる? ……おねがい」
「やだね。どっちみち見るんだし」
「ずるいわ」
「逆にさ、ずるいのは詩織だろ」
 詩織が背中で大きく息をした。素足でクルリとこちらを向く。いまにも泣き出しそうな顔。両腕で豊満なバストがはみ出る胸元をしっかりと隠していた。ムニムニだ。
「まださ……手が邪魔だろ」
「これが限界よ。ゆるして」
「どうしても下げないなら、俺がパンティーを脱がしてやるよ」
「……ダメ!!」
 俺が近づこうとすると詩織は怯えたみたいな声をした。
 片手で胸元を隠しながら、もう片方の手を使って片足ずつパンティーを脱ぎはじめた。
 全部を脱ぎ終わると、体を半分横にして右手と左手で胸と股間を大事に隠していた。
(ハアハア……ほんとに詩織が裸に……!!)
 カーテン越しの逆光を浴びて、全身が輝いて見えた。きめ細かい白い肌はシミや傷一つない。
「いいかげんあきらめが悪いだろ」
「待って。まだ心の準備が」
「その調子だといつまでたっても終わらないぜ」
「……こ、これでいい?」
 唇を噛みしめ、うつむいた詩織が手を後ろにした。生まれたままの姿を正面に向ける。
(これが詩織の裸……!! いま死んでもいいかも!!)
 瑞々しい色白い肌がとても女の子らしかった。重たそうに前に突き出したバストにピンク色の可憐な乳首――。片膝を内に曲げて隠そうとしているが、赤い恥毛が生えたほとりには鮮烈に閉じ合わさった割れ目があった。文字通りのスリットだ。
「す、すげえ……」
「ねぇ、目がエッチよ」
「ハアハア。しょうがないだろ。詩織の裸、マジですげえ綺麗だ」
 俺が素直な感想を口にすると、詩織は頬を赤らめてぎこちない笑顔をしていた。もじもじと子供のように恥じらっている。
「どんな気持ち?」
「……死にそうなぐらいはずかしいわ」
「さすが詩織だよ。こんな完璧な裸見たことないぜ」
「あ、ありがとう……少しうれしいわ」
「マジマジ。詩織ならいつでもモデルにもなれると思うぜ」
「もうっ、調子がいいのね」
「あのさ、ベッドに寝てみてよ」
「え……」
「そっちのほうが詩織の裸がよく見えるだろ? 手をこうして、脚をこっちの伸ばして、マンガ雑誌のグラビアのページみたいにさ」
 俺の指示で、詩織は背中を天井に向けて頭をあっち側でベッドに寝そべる。
 片足を崩して、逆側の足を伸ばしたポーズで、不安そうにこちらを振り返る。脚と脚の付け根の割れ目がキラリと光るのが見えた。
(あれれ……アソコが濡れてるのか??)
 俺は光っている場所を凝視した。
「なあ、ちょっと触っていいか」
「だ、だめよ」
「でも、まだ奥が見えないしさ」
「……しかたないわね……少しだけよ」
 片手を後ろに回して、人差し指と中指をあてがいセクシーなヒップライン越しに割れ目を開いてくれた。
 ニチャリと粘着質な音がして、鮮やかなサーモンピンクの内側がバッチリ見えた。
 俺はもう股間が爆発しそうな大興奮だ。自分でも頭がおかしいんじゃないかと思うぐらい鼻息を荒くして、瑞々しい性器の隅々まで観察した。小さく控え目な肉襞、恥ずかしそうに顔を隠しているクリトリス、見るからにきつそうな膣口。周囲よりやや濃い肌色をしているアナルまで、俺の知ってる詩織の一部とは思えない生々しさがあった。
「詩織のマンコ……ゴクリ」
「やだ、下品よ。エッチなふうにいわないで……」
 不安そうに揺れる、愛らしい瞳。自分で割れ目の内側まで見せるのがよっぽど恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしていた。
 ヒクヒクした膣口の内側からいやらしい愛液がねっとりと内股まで垂れていた。
「あのさ、もしかして濡れてる?」
「うそよ」
「だってさ、ヌルヌルしてないか? ほらっ」
 俺は詩織の膣口から溢れている汁を指ですくった。ビチョビチョで、想像以上に熱かった。
「あんっ……!!」
 詩織は両目を閉じて、ビクン! と震えていた。反射的に上側のアナルが収縮する。
「はぁぁ……か、勝手に触らないで」
「ごめん、つい」
「……次ぎにしたら本気で怒るわよ」
「それより詩織ってほんとにバージンなんだな。安心したよ、俺」
「バカ……」
「ハアハア。このまま入れられたら最高なのに」
「ダメよ。なにをいってるの。私たち、まだ高校生なのよ」
「わかってるけどさ」
「そろそろいいでしょ。もう終わりよ」
 ベッドで身を起こすと下着を拾っていそいそと身につける。俺の見ている前で元の制服姿に戻った。
「続きはあなたが第一志望の大学に合格したらね? なーんて」と、赤い髪を揺らして清楚に微笑んだ。
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