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ボルスター
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2015 / 04 / 04
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 おふくろに市民プールのチケットを2枚もらった。なんでも商店街の福引きで当たったらしい。
「家でゴロゴロしてる暇があるんなら詩織ちゃんでも誘っていきなさい」といわれたので、ダメ元で詩織をデートに誘ってみた。おふくろにこうこういわれたんだよ、っていう説明つきで。
「でさ、今度の日曜にどうだ?」
「えーとね、その日は――」
「だめなら好雄と行くけどさ」
「うん、いいわよ」
「やったー。いまから日曜が楽しみだっ!」
「ふふっ、おおげさね。1時に待ち合わせしましょう」
「夜中の1時か?」
「バカッ」
「水着忘れんなよな」
「あなたこそ遅れたりしたら怒るわよ」
 よくわからないのはデートするときは必ず現地集合ということだ。家が隣なのに。


 ――日曜日。
 きらめき市市民プールは夏を待ちきれない若者や子供たちでにぎわっていた。
 俺は更衣室で海パンを履いて、詩織が出てくるのをまだかまだかと待っていた。
「お待たせ」
「おお」
 一瞬で眠気がすっ飛んだ。新しいノートの切れ端をそのまま体に貼り付けたような白のビキニ――。肩紐は細く頼りなく布地の面積もかなり小さい。詩織が耳元の髪に指をやると、おっぱいがプルンプルンと揺れて、重たそうなカーブが半分以上はみ出ていた。小さな逆三角形のショーツは大事な部分を最小限に隠すだけで、詩織のスラリとした美脚がさらに長く見える。
 詩織は強い日差しを全身で浴びて、片手を腰に当てた水着モデルポーズでにこやかに微笑んでいた。去年はもっと生地の面積が広くて、デパートで普通に売ってそうなビキニだったと覚えている。
「す、すごぉ」
「やだ、あんまり見ないで」
「それって詩織が自分で選んだの?」
「ううん。お母さんが女の子は若いうちが華だからこれを着なさいって」
 こんな過激な水着を自慢の一人娘に着させる母親もすごいが、それを言いつけ通りに守る詩織もすごい。生真面目にもほどがある。弾みで水着がちょっとずれただけで、乳首や割れ目が見えそうだ。とにかく藤崎のおばさんグッジョブだ!
「ねえ、似合ってない?」
 俺はパブロフの犬よろしく首を左右に振った。
「すごく似合ってるよ。まるでハワイのキャンペーンガールみたいだよ」
「うふふ、そんなふうに言われたの初めてね。良かった」
「後ろも見せてよ」
「ええ、いいわよ」
 詩織がクルリと回ると、しなやかな背中からお尻にかけて横の紐と縦の紐があるだけで、プリンとしたヒップラインがほとんど丸見えだった。これなら下着の方がまだましだ。知らない人が後ろ姿を見ると、瑞々しい白い肌とストレートの赤い髪をした少女が裸で歩いているのかと勘違いするんじゃないかと心配になる。
(なんちゅー、エロイ姿だ。ムチムチだし、ほとんど裸じゃないか、ハアハア)
 詩織が堂々としているだけに逆に目のやり場に困った。

 クルリと向き直り、クスクスっと微笑む。
 たぶんわかっていて幼なじみの俺をからかっているな、と思った。
「早く泳ぎましょうよ」と、待ちきれない様子で詩織が俺の手を引いた。
「お、おおう」
「シャワーはあっちよ」
「タイルあつっ!」
「ビーチサンダルは?」
「探したけどなかった」
「あきれた、ふふっ」
 プールサイドを詩織と歩いていると、男たちがみんな振り返ってこっちを見ていた。まるで芸能人の彼女を連れて歩いているみたいで、俺までえらくなったような気がした。みんな詩織の清楚な顔立ちとそれに似つかわしくない極小ビキニを着たムチムチの肢体を順ぐりに眺め、それから隣にいる俺を見比べているようだった。

 プールに入ると水をかけあったり競争したりして楽しく泳いだ。水をかけると詩織は避けようとしておっぱいが大きく横に揺れてて、そっちばっかり見てた。流れるプールでは、詩織が大きなイルカの浮き袋に跨がって浮かんだ写メなんかもたくさん撮った。詩織の腕を引っ張って水の中に落としたり、飛び込み競技用の飛び込み台からジャンプしたり、平泳ぎしている詩織を真後ろから追いかけて泳いで股間を眺めたり――。
「あれ、詩織が見当たらないぞ」
(どこに行っちゃったのかな……)
「〇〇くん、きゃーーーっ」
「あれは詩織の声。どこから……」
 振り向くと、園内の真ん中にあるウォータースライダーから詩織がものすごい水しぶきを上げながら一気にすべり降りてくるのが見えた。
(うおおお、詩織の奴、あんなにはしゃいで股を開いてっ!!)
 すべる勢いと水の抵抗のせいなのか詩織の足はかなりの角度で開いていた。すごい食い込みだ。

「ああ、楽しかった」
 ウォータースライダーから上がると、詩織はさりげなく食い込みを指で直した。
「見当たらないからどこ行ったのかと思ったよ」
「ごめんなさい。ちょっと驚かそうと思って」
「俺はまんまと驚かされたわけだ」
「うふふふふっ」
「急になにがおかしいんだよ」
「さっきの驚いた顔を思い出しちゃって……。うふふふふっ」
「そんな変な顔だったか」
「ごめんなさい。笑ったりして」
「べつにいいけどさ」
「ねえ、喉渇かない。ちょっと休憩しましょう」
 詩織はまぶしそうに片手で日光を遮るようにかざした。赤い髪がしっとりと濡れていた。
「なんか飲み物を買ってくるよ。詩織はその辺で休んでてよ」
「ええ、おねがいね」
 俺は二つ返事で引き受けた。

 コーラとオレンジの刺さったトロピカルジュースを買って休憩コーナーに戻ると、ビーチチェアに座った詩織の隣に知らない二人組の男がいた。大学生ふうだと思う。ライフセービングの選手みたいによく日焼けをしていた。
「トロピカルジュースで良かったか」
「あっ」
 声をかけると、詩織が俺を見てジュースを受け取った。
 男達はすごすごと散っていった。「チッ」と聞こえるように舌打ちをして。
「あっちで一緒に遊ぼうっていわれちゃった」
「詩織は目立つから」
「うふふ」
「気をつけたほうがいいぜ、ああいうの」
 遠回しにナンパ雑誌のことを注意した。
 けど、詩織は「そうね」というだけで、トロピカルジュースのストローに口をつけて、あんまり気にしていない様子だった。
「ふぅ。美味しい。すごくいい天気」
「俺って晴れ男だろ」
「そういえば、あなたと出かけるときって雨が少ない気がするわ」
「気がするんじゃなくて、そうなんだよ」
「ねぇ、日焼け止めクリーム塗ってもらえる?」
「えっ」
「さっきの男の人に頼もうかしら」
「ぬらせてください、詩織さま」
「うふふっ、よろしいっな~んて」
 まさかプールに来て、詩織に日焼け止めを塗れるとは思わなかった。
 ビーチチェアに背中を見せて寝そべった詩織を前に俺はかなりドキドキしていた。
「水着の紐をはずすぞ」
「ええ」
 首と背中の紐をスルリとほどいた。
 真っ白い詩織の背中に見とれてしまった。
 チューブから日焼け止めクリームを絞り出して手で1度こねて、サンオイルを塗る要領で引き延ばしていった。
(詩織の肌、すべすべだ)
 初めて詩織の体に触れる感動がこみ上げてきた。
 詩織は横にした両腕にあごを乗せて、すごく気持ち良さそうにしていた。
 よく手入れされた脇の下にクリームを塗るとくすぐったそうに体を動かした。下の毛も処理したのかなと想像した。
 調子に乗った俺は、うつぶせではみ出している横乳にタッチして塗るふりをしてプニプニさせた。
(はああ、詩織の横乳……すごい柔らかいぞ)
「こっちも塗ってやるよ、ハアハア」
「えっ、そっちは……」
 俺は詩織が止めようとするのを聞こえないふりをしてビキニの腰の結び目もほどいた。
 ハラリとショーツが外れた。
 これで詩織は、衆人環視のプールサイドでビーチチェアに全裸でうつぶせになっているのと同じになった。
 詩織が片手でお尻の割れ目を隠そうとした。
 おかげで今度はそっち側のおっぱいがピンク色の乳首までチラリと見えた。
「もう、悪戯はダメよ」
「ハアハア、いいから手をどけろよ。変なふうに焼けてもいいのか」
「でも……」
 ガッツリと尻肉を掴み、肉感的なお尻全体にヌリヌリ塗った。
 すぐに詩織のヒップラインは日焼け止めクリームでテカテカに変わった。そのまま太ももやふくらはぎや足首のところまで、詩織の肌を触りまくってクリームまみれにした。
 詩織は俺に背中やお尻を触られてるとき、ビーチチェアに顔を突っ伏してピクピクしていた。
 こっそり尻の谷間を手で割ると、詩織のアナルが見えた。
(すげええ、詩織のお尻の穴がヒクヒクしてる)
 試しに息を吹きかけると恥ずかしそうにキュッと窄まった。

「背中は終わったぞ」
「……ありがとう。あとは自分でするわ」
「そっか。おっぱいも塗ってやろうか?」
「バカッ」
「チェッ」
 俺はわざとらしく残念がってみせた。
 詩織は「それはまた今度おねがいしようっかなー」などと照れ隠しなのか急いでビキニの紐を結び直していた。
 その日は結局、閉園ギリギリまで詩織と泳ぎまくってプールデートを心ゆくまで満喫した。子供みたいにはしゃぐ詩織をひさしぶりに見た。たぶんいいストレス発散になったと思う。
 帰りのバスの中、泳ぎ疲れたのか詩織は俺の肩に顔を預けてスースーと居眠りをした。詩織の無防備な寝顔にその日一番ドキドキした。まだ渇いていない赤い髪からは夏の匂いがしていた。
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