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美雪からの手紙
後編
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2014 / 06 / 25
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 わたしが家を出る少し前に学校で、わたしが大人の男の人と付き合っているという噂が広がりましたが、それは本当です。もう一つ、わたしが車の中でその男の人のモノを口に含んでいたという噂も広がりましたが、それも本当です。どちらも相手はおじさんです。あの時はクラスのみんなの前だったので真顔になって否定してたけど……ごめんなさい。嘘をついてました。あの頃にはわたしは、放課後になると車の中でおじさんのモノを喉の奥まで咥え込み、髪をかきあげて顔を揺すっておじさんの欲求を搾り取るのが日課になっていました。そうやって毎日、満足してもらっていました。

 これは純粋な意味で恩返しのような行為でした。いけない事をされているとしても、自分ばかりが気持ちよくなっている事にわたしは罪悪感のような物を感じていたのです。おじさんの指でイカされてモヤモヤが晴れるように、わたしはおじさんにもどうにかスッキリとして帰って欲しかった。そういう男の人の苦しみが大変辛い事を、わたしはクラスメイトとの雑談などから知識として知っていました。それと、この頃になるとおじさんは、決まったようにわたしに対し初体験のセックスを持ちかけていたのもあります。
 放課後、助手席でイキかけた一番危ない瞬間を狙って、「どうだい、美雪ちゃん。そろそろ本物のセックスをしたくなったんじゃないのかな。この、とても女子高生とは思えない悩ましげな腰つきを見たら一目で分かる。もう指だけじゃ満足できないんだよね? 私ならはじめ君の事を全部忘れさせてあげられるよ。指よりもずっとずっと気持ちいい大人のセックスを教えてあげられる。初めてでも痛くないからね。おじさんに全てを任せれば、ロストバージンでもすぐに気持ち良くなるよ。感じすぎて、真面目な美雪ちゃんも欲求不満の人妻みたいに腰を振るようになる。どうだい。おじさんのオチ○ポを美雪ちゃんのアソコに入れてみないかい。もう美雪ちゃんの処女をおじさんにくれてもいいんじゃないのかな」って囁いてきていました。本当に毎日です。わたしもタイミングがタイミングだけに気が気ではありません。その場の雰囲気に流されて、危うくうなずきかけた事もあります。将来の為の練習だよと半ば強引に説得されて、制服を着たまま脚を広げさせられ、よじったショーツのアソコに先端の半分ほど入られた事もあります。気がついたらおじさんは、わたしの腰をガッチリと押さえジリジリと腰を突き込んでいました。閉じていたわたしの門を押し開くように、「このままトドメを刺してあげるからじっとしててね、美雪ちゃん……」って言いながら。とても危うい経験でした。
 もしもその時わたしが腰を横に逃がすのが少しでも遅れていたら、わたしの初めては間違いなく散らされていたと思います。おじさんはすごく残念そうに舌打ちして、そういうピンチはそれから何度もありました。車内といえど密室です。おじさんがその気になればわたしの処女は、いつ散らされてもおかしくない状況の連続でした。
 でもおじさんは優しくて、わたしが、「お願い、おじさん……それだけは、それだけは許してください……」と涙をいっぱいにお願いすると止めてくれます。おじさんが相手でも身体を許すわけにはいきません。初めてだけは、どうしてもはじめちゃんに貰って欲しかったからです。はじめちゃん以外の男の人とそういう関係になりたくなかったからです。口での奉仕は純潔を守るための防衛手段でもありました。でも、そんなわたしの考えですらおじさんは当初から計算済みだったのかもしれません。計算の上でその気持ちを利用されていたのかもしれません。

 最初はおじさんのモノを手で扱いてスッキリしてもらっていました。何も分からないわたしにおじさんは、男の人のモノの扱き方を親切に教えてくれました。「男子はこうやりながら好きな女の子の裸を想像して、たとえば美雪ちゃんの裸やブルマー姿、真面目な美雪ちゃんがセックスされているシーンを想像してマスターベーションをするんだよ」とも教えられました。車の中でです。わたしはズボンのチャックから飛び出したおじさんのモノに指を絡め、クラスの男子が、わたしのセックスシーンを想像しながらマスターベーションする場面を思い浮かべてしまいました。軽い眩暈がしていました。きっと想像の中でわたしは、すごい事をされているんだと考えてしまいます。わたしは、男子達がわたしのセックスシーンを想像しながらマスターベーションをするのはこんな感じなのかしら、と思い悩みつつ、おじさんのモノを優しく扱いてあげました。おじさんのモノは黒くて硬くて太くて、血管が浮き上がっていて、とてもたくましいです。とても立派だと思います。子供の頃に見たはじめちゃんのとは比べ物になりません。わたしはこんな大きなモノがほんとに女の人のアソコに入るのかしらと、いつも驚きと困惑の眼差しで眺めていました。
(ごめんね、はじめちゃん。でも事実なんだよ。あと、男の人のってあんな形をしてるんだね。知ってたのと違ったから、わたしすごくビックリしちゃった)

 恐る恐る上下に扱きます。そそり立ったおじさんのモノは、指が火傷してしまうんじゃないのかと思うぐらいに熱くて硬くて、胸はどうしようもなく高鳴ってしまいます。なんて淫らな事をしているんだろうと自戒することもあります。でも、頭が酸欠したみたいにぼーっとして、知らず知らずおじさんの教え通りに指を上下に動かしてしまうのです。広がったエラの部分に人差し指を巻きつけ、慎重に動かします。ちょうどリレーのバトンを握るような仕草です。時々おじさんに言われて早くしたり遅くしたりもします。赤黒い亀頭の先端から溢れる先走り汁を指先に馴染ませ、おじさんが気持ちよくなるように扱いてあげます。
 最初は大変でした。どうやったらいいのか分からずにオドオドしながら、ただ単に手を動かしているだけでした。不慣れな上に未知なる物への恐怖心も働いていて、おじさんを射精に導いてあげるまでにかなりの時間がかかった事を覚えています。手の平に熱い精液が飛び出してきた時は、とても驚いたと同時にすごく感激しました。わたしの手で、わたしの手コキで大好きなおじさんを射精に導けた事に、わたしはある種達成感のようなモノを感じていたのです。あまりの嬉しさにその日は、覚えたばかりの手コキでおじさんのモノから三回も精液を抜き取ってあげました。おじさんも、「若くて美人の女の子にしてもらったおかげかな、こんなに射精したのは久しぶりだ。これからは毎日頼むね、美雪ちゃん」とすごく喜んでくれました。
 手コキの次はフェラチオの勉強をしました。おじさんはわたしが一生懸命手コキをしている間、わたしの頭を、わたしの長い髪を優しく撫でてくれます。「いつになっても初心でいいね。いかにも処女って感じの指使いだ。美雪ちゃんの白くて細い指でシコシコされると最高だよ。まるで何も知らない小学生の女の子に扱かれてるみたいだ」っておじさんは言ってくれます。わたしは恥ずかしくってはにかんでしまい、おじさんのモノをより早く扱くのです。竿の下に垂れ下がった毛むくじゃらな袋の部分に左手を添えて優しく揉みほぐします。男の人はそこも感じる事をおじさんが教えてくれました。繋ぎ目の部分をチロチロと舐められると特に弱いそうです。おじさんもすごく喜んでくれます。だからわたしは、右手で竿の部分をシコシコと淫らに扱きながら左手で袋の部分を包み込み、ヤワヤワと刺激してつなぎ目部分を舐めてあげます。それから指先で髪を耳元にかきあげ、先端を口に含んでゆくのです。

 この時わたしは上半身だけを助手席から運転席の方へ投げ出しています。ムワッとした匂いがして、わたしはおじさんのモノを……。とても熱いです。指で触っていた時よりも熱くて、舌の上に焼き鏝を押し付けられたみたいに。それととても不思議な味がします。おじさんの匂いです。
 赤くてツルンとした先端に可愛らしくキスをして、突き出した舌で舐め回します。ソフトクリームでも舐めるように動かすのです。この間も右手は竿をシコシコと扱いています。左手で袋を揉みほぐし、おじさんの先端を真心をこめて奉仕するのです。舌の表面がビリビリと痺れて、顔を見上げて、「気持ちいいの、おじさん?」というふうに尋ねます。声には出していません。上目使いにそう尋ねるのです。それに対しおじさんは穏やかに笑うばかりで何も答えてくれません。大きな手の平でわたしの頭を撫でてくれて、「もっと舌に唾を乗せて、援助交際慣れした女子高生みたいに舐めてごらん」と言ってくるのです。

 わたしはフルートを吹くように、長くてたくましいおじさんのモノを横向きに唇で挟んで刺激します。いやらしいほってりとしたフルートの吹き方です。わたしはそういう時、放課後の音楽室で全裸になってフルートを吹かされている自分の姿を想像してしまいます。全裸だけど、白色のハイソックスと学校指定のローファーだけは履いています。楽曲はフルート・ソナタです。
 音楽室に澄んだフルートの音色が響き渡り、椅子に座ったおじさんがいつの間にか姿を現します。おじさんは全裸でフルートを演奏するわたしを舐めるように眺めて、わたしは視線を意識してしまうのです。その思いは、楽曲が終わりに近づくにつれ激しく高ぶっていきます。額から汗を噴き出し、どうしようもなく高ぶっていきます。そして演奏が終わるとわたしは、椅子から立ち上がったおじさんによって木の枝になったばかりの青い果実をもぎ取るように犯されるのです。立ったまま後ろから犯されるのです。両手にフルートを握り締め必死に声を押し殺して、わたしは人形のように犯されるのです。
 興奮していたのかもしれません。ロストバージンのセックスに対して拭いきれない抵抗感を抱きながらも、心の奥底ではおじさんに抱かれるのを期待していたのかもしれません。目は涙がいっぱいで、おじさんのモノを舐めながら興奮していたんだと思います。
 だからわたしは、おじさんのモノに唾を吐きかけます。たっぷりと吐きかけます。はにかんだわたしが唾を吐きかけ、満遍なくまぶしてからいやらしい音をさせてしゃぶり上げると、おじさんが喜んでくれるからです。「清純そのものな美雪ちゃんが、高級ホテトル嬢みたいな顔でおしゃぶりしてる」と子供みたいに喜んでくれます。たくましいおじさんのモノが、さらに硬度をグンと増すのです。すごく立派な姿です。こんなモノで一気に貫かれたとしたら、わたしはどんなふうになってしまうのだろう、わたしはどういう女の子に変えられてしまうのだろうと、そればかりを考えてしまいます。どうしてなのか、はじめちゃんよりもおじさんの存在の方が大きくなってしまいます。身体の奥はズキズキと疼いて、早く楽になりたいと訴えていました。いっそこのまま処女を散らしてもらったらどれだけ楽になれるかと思った事もあります。
 でも、何があろうともそうするわけにはいきません。わたしは、はじめちゃんが好きなのです。絶対にはじめちゃん以外の男の人に身体を許すわけにはいかないわ、そう自分に言い聞かせていました。一刻も早くこの一連の行為を終わらせようと、恥ずかしさに潤んだ瞳で見上げながらおじさんのモノをしゃぶっていたのです。荒い息遣いのまま下側から舌を巻き付かせ、早い射精に導けるよう三〇往復ぐらい舌で扱いてからとびっきりいやらしく咥えていました。
 そうしておじさんはわたしの口に精液を吐き出していました。必ずわたしの口の中に出していました。一滴残らずわたしに飲ませるのです。制服を汚したくないというのが理由だそうですが、それだけではないような気がします。最初の頃うまく飲み込めなくてハンカチに吐き出そうとすると、おじさんはすごく怒っていました。
 射精の直前わたしは、両手をおじさんの腿について口を窄ませながら顔をングングと動かします。催す吐き気を我慢し舌を絡め、顔を一生懸命に、まるでそうするようにプログラムされたロボットみたいに縦振りします。そんな時でも視線だけはおじさんの方を見上げています。涙がたまった目で見上げています。もちろん最初は無理でした。おじさんの丁寧な指導によって、今ではそういう奉仕が可能になったのです。制服も髪の毛も乱れ、おじさんの指でイカされた後、手コキの上にフェラチオまでさせられて……わたしはなんてふしだらな女子高生になってしまったのだろうと思います。それでもおじさんのペニスを淫らにしゃぶる事を止める事は出来ません。

 おじさんの手がわたしの頭を強く押さえつけたら合図です。根元まで咥えさせられたペニスから熱くてドロリとした粘液がわたしの喉の奥に向って勢い良く発射されます。ビュッーー、ビュッーーっと音をさせて、本当にそんな音がするのです。
 額に薄っすらと汗をかくわたしは頬をすぼませて死に物狂いで飲み下して、おじさんの精液を、喉に絡まる精液を……(おじさんはザーメンと呼ぶので、手紙の中でもザーメンって書きますね)おじさんの濃厚なザーメンを一滴残らず飲み干します。ンムッ、ンググッって喉を鳴らしながら……それはおじさんがそうしろと命令するからです。おじさんは、わたしが苦しそうに頑張ってザーメンを飲み下す姿が一番好きだそうです。射精が終わっても、口からペニスを抜く事は許してもらえません。ペニスの管に残っている残り汁も吸いださないといけないからです。わたしは「じゅちゅーーーーっ、じゅるじゅるじゅる……ちゅうぅぅぅーーーー……あむっ、レロレロ……はむぅ、ああっ……」と卑猥な音をさせておじさんの残り汁を全部吸いだしてあげます。
 おじさんは、「いやらしいバキュームフェラがうまくなった。さすが生徒会長もしてて頭がいいだけはある。なんでも飲み込みが早いね。表情も出会った頃とは見違えたみたいになまめかしくなってきた。前みたいな子供の顔じゃない。」って満足そうに褒めてくれます。わたしは口からペニスを抜いて後始末を開始します。口をポッカリと開けて中にザーメンが残っていないのを確認してもらってから、おじさんの毛むくじゃら脚の内側や袋の部分、竿やお尻の穴も舌で舐めて丹念に掃除をします。この時、手を使ってはいけません。わたしはおじさんの股間に顔を埋め、顔と舌だけを忙しく動かしてペロペロと掃除を続けます。ざっくりとほつれた髪のまま……一〇分ぐらいかけて綺麗に掃除を終えると、「美雪のフェラチオはいかがでしたでしょうか……今日もおじさんのザーメンをごっくんしちゃったよ……」とお礼のキスをしてからズボンの中にしまってチャックをします。



 ある時おじさんが言っていました。「木から落ちた葉は川を流れ、いつか河口に辿り着く。もしそれが葉ではなく種ならどこかで芽を出すかもしれない。逆に途中で流れの澱みにはまり朽ち果てるかもしれない。でも、葉であろうと種であろうと、もう二度とその木に帰る事は出来ない。戻る事は出来ない。でもそれは悲しい事じゃない。それはとてもとても自然な事なんだから」と……。わたしはその時、何の事を話しているのか分かりませんでした。でも今は漠然とですが分かる気がします。葉はわたしで、木は家であり不動高校でありわたしの住んでいた世界の事なんだと思います。
 確かにこれまでわたしという葉は、木に守られ、その隣にはいつもはじめちゃんという葉が寄り添っていてくれました。台風の日にもです。でも未来永劫そうだという保障はどこにもありません。むしろそうでない可能性の方が遥かに高いとさえ思えます。その事にわたしは、わたしは気づいていないふりをしていたのだと思います。だからこそ、こういう結末に……。川面に落ちた葉は流れを遡る事は出来ません。ただ流されるだけです。たとえ上れたとしても、落ちた木に戻る事が出来るでしょうか。木は暖かく迎えてくれても、一度落ちた葉は元には戻れないモノなのです。その事は、はじめちゃんにも分かっていると思います。現実とは受け入れるモノではなく、受け入れるしかないモノなんですね。

 関係はさらに深まり、わたしが家を出る二週間前には抜き差しならない関係になっていました。毎日二回、朝と夕方には車の中でおじさんの指でイカされ、フェラチオ奉仕をするようになっていたのです。それどころか、昼間の学校にまでおじさんはやってきて、誰も居ない教室や生徒会室、ミステリー研究会の部屋や体育倉庫、校舎裏でわたしとの行為を求めるようになっていました。(おじさんがどうやって学校の中に入って来ていたのかは知りません。でも、不動高校ってそういうところがルーズというかフリーだったから、案外正々堂々と来ていたのかもしれませんね。とにかくおじさんは校内でもわたしにいやらしい行為を迫るようなっていたのです)

 おじさんの性欲は口を使って抜き取るだけでは収まらなくなっていました。授業と授業の合間にわたしは、制服姿のまま校舎裏の壁や生徒会室の壁に両手を着いて、後ろからスマタという行為をさせられていました。ズボンのチャックから出したおじさんのモノを、後ろからわたしのアソコに直接宛がい、入れる事なく太腿で挟みつけて摩擦する行為です。それはとても刺激的で、それだけに危ない行為でした。誰かに見つかってしまうかもしれないという恐怖もあります。わたしは躊躇いながらもショーツを膝の辺りまで下ろして、スカートからはみ出したお尻とむき出しのアソコをおじさんのペニスと触れ合わせるのです。すぐに湿り気を帯びたいやらしい音がして、わたしの身体は授業中からおじさんとの行為を考えて濡れていました。入れる事はないけど、限りなく本当のセックスに近い行為です。とても無防備で、いつ処女を散らされても不思議ではない危険を孕んでいるだけにセックスより淫靡と言えるかもしれません。おじさんはわたしの腰を掴んで、まるで先生が女子生徒を校内レイプしているみたいにわたしのお尻に腰を叩きつけるのです。わたしの理性はおびただしい背徳感と快楽に麻痺してしまい、膝がガクガクと震えてしまいます。壁に両手を着いていても立っているのが困難になってしまいます。
 ついには壁をズルズルと滑り落ちて、頬を地面に着いたお尻だけを高く掲げた卑猥なポーズで後ろから獣のように下半身を遊ばれてしまいます。それでもわたしは、なんとか歯を食いしばっておじさんのモノを太腿で挟みつけて刺激し続けるのです。それはそうしないと、次の授業が始まるまでにおじさんをスマタで射精に導かないと、無条件でわたしの処女を犯してもいいという約束をさせられていたからです。これはとても危うい約束でした。どういうわけかおじさんは、なかなか射精してくれないのです。ピンチでした。いつも時間ギリギリでした。この間、おじさんは無防備に剥き出しになっているわたしのアソコに指を一本突き込んで、下準備だとばかりに甘いストロークをさせているのです。襞がめくれ、鈍い音をさせながら指が奥にまで刺さる感触がありました。もし少しでも遅れていたら、わたしの処女は本当にその場で犯されていたと思います。思いっきり太腿で締め付けて、どうにかおじさんを射精に導いていました。恥ずかしい声で鳴きながら床に涎を垂らしてイカされ、おじさんの精液が溶けたわたしのお尻に振りかけられていたのです。

 そんな恍惚とした最中、いつも思っていました。このままでは、わたしの処女は間違いなくおじさんに犯されてしまう、いつか快楽に屈して身体を許してしまうと……。どんなに強固に堪えていても、どれぐらいはじめちゃんの事を想って最後の一線だけは拒んでいても、いつかその防御壁はおじさんの巧みなテクニックによって突き崩されてしまう。おじさんの本性が普通の優しいおじさんでないような気がしていました。わたしはとんでもない過ちを犯してしまったのではないのだろうかと思えてきました。でも、全てが遅すぎたのです。もう後戻り出来ないところまで、わたしの心と身体の両方は追い詰められていたのです。

 そしてその日は、青だった信号が赤に切り替わるようにごく自然とやって来たのです。それは家を出る一週間前の金曜日の事でした。放課後、いつものように車の中で一連の行為を終えた後、制服の乱れをいそいそと直しているわたしにおじさんは、「明日、ホテルへ行こう。最高の部屋を予約しておくから」と誘ってきました。
 わたしは驚いておじさんの方を見ました。おじさんは真剣な表情でわたしを見つめて……。ついにその時が来てしまったんだと思いました。おじさんはわたしの処女を散らす覚悟を決めたのです。いいえ、なんらかの理由があってわたしの処女を犯す最高のタイミングはそこだと判断したんだと思います。前にも書きましたが、おじさんはそういうタイミングを計るのがとてもうまいのです。
 わたしは、「こ、困ります、わたし……おじさんの事はとても大切です、大切に思っています……でも、そういう事は……それにわたし、はじめちゃんの事が……」と言いましたが、おじさんは「明日まで時間があるからゆっくり考えるといい。もしその覚悟が出来たなら電話をくれるだけだ。いつでも迎えに行くからね」と言って車を走らせました。
 わたしは道路にポツンと取り残されて、その夜は結局一睡も出来ませんでした。寝ようとしても眠れなかったのです。目を覚ませばおじさんが居て、わたしの服を脱がせて、強引に脚を左右に広げさせて、わたしは抵抗する間もなくおじさんに純潔を貫かれて……焦っていたんだと思います。このまま何もせずにいたら、自分は本当におじさんに抱かれてしまうのではないか……。
 次の日の朝、わたしはシャワーを浴びるとはじめちゃんの家に行きました。土曜日なのに学校の制服を着ていた日の事です。はじめちゃんも覚えているのではないでしょうか。わたしの姿を見たはじめちゃんは不思議そうな顔をして、「なんで制服を着ているんだ?」って聞いてきましたね。わたしは全てを打ち明けようと思っていました。これまでおじさんにされてきた事、していた事、過ちの全てをです。
 そうしてわたしは、はじめちゃんに引き止めて欲しかった。大切な何かがおじさんによって引き裂かれてしまう前に、ずっと育んでいた掛け替えのないこの想いを告げて、はじめちゃんにわたしの想いを受け止めて欲しかった。わたしは覚悟を決めていました。はじめちゃんなら、はじめちゃんになら……はじめちゃん以外の男の人と深い関係になりたくなかった。
 覚えていますか。わたしが思い詰めた顔をした時、はじめちゃんは、「わりぃ、これから用事があるんだ」と急いで部屋を出ていきましたよね。わたしは、「待って、大事な話があるのはじめちゃん!」と懸命に引き止めました。顔は泣きそうなぐらいに引き攣っていたと思います。でも、はじめちゃんは、「ホントごめんな。俺、急いでるんだ。帰ったら聞くからさ」って……。振り返りもせずそのまま玄関を飛び出して行きましたよね。おばさんに聞いたら、はじめちゃんは玲香さんに呼び出されてデートに出かけたって教えてもらいました。とても悲しかったです。ガラガラと音を立てて、心が壊れてしまったんじゃないかと思うぐらい悲しかったです。泣きたいぐらいに……。いいえ、実際泣いていました。気がついたらわたしは、迎えに来たおじさんに優しく慰められ都内でも有名な高級ホテルへと連れられていました。

 ホテルの部屋に入るなり、おじさんはわたしを背中から抱きしめました。制服がしわくちゃになるぐらい胸を激しく揉みしだいてきました。背後から有無を言わせずわたしの胸を揉みしだいたのです。スカートのお尻に硬くなったモノを擦りつけ、わたしを横に向かせてキスをしました。スカートはめくれ、ズボンの膨らみが白いショーツに包まれたわたしのお尻を犯すように動いていました。舌をたっぷりと絡めて唾液を飲まされ、おじさんはわたしを立たせたまま、服を一枚一枚ゆっくりと、まるで制服を脱がす事を楽しむように剥いでいったのです。
 わたしはじっとしておじさんの手で制服を脱がされ、まだ泣いていたと思います。でもおじさんはその事に一言も触れませんでした。触れようともしませんでした。もしかしたらおじさんは全部分かっていたのかもしれません。わたしが深く傷ついているのを知っていたのかもしれません。人は、特にわたしのようなまだ精神的に未成熟な年頃の女の子は、ひどく心が折れてしまう出来事に直面してしまうと自暴自棄になってしまう事があるのは知っていましたが、まさかわたし自身がそうなるとは思ってもいませんでした。あんな辛い心境でなければ、おじさんに誘われるまま腰に腕をまわされ部屋のドアをくぐる事などなかったでしょう。でもそういう事も含めて、昨日の内からホテルへ誘っていたのかもしれません。計算していたんだと思います。そして、その計算は見事に的中したのです。

 立ちつくしたまま最後に残っていたショーツも脱がされ、もはやわたしの身体を隠すものは何もありません。制服のスカートもブラウスも足元に落ちています。考えてみるとおじさんの前で裸になったのははじめてでした。わたしは顔を俯かせたまま左手で右腕の肘を持った姿勢で、あえて身体を隠そうとしませんでした。大きく膨らんだ胸も、大事な部分もです。脚を少しだけ開いて、明るい部屋の中、ことさら大事な場所がおじさんの目に入るようにしました。まだ誰も受け入れていない、おじさんがずっと狙っていたであろう大切な部分をです。そして無防備に、「わたしの処女を差し上げます。どうかご自由にわたしの身体を使って楽しんでください。わたしの処女を好きなだけおじさんのペニスで犯してください」とでも言うように差し出しました。投げやりな気持ちです。生まれたままの姿を、肌を晒したのもおじさんがはじめての男性でした。
 おじさんはしばらくの間、少し離れた場所から観賞していました。まるでわたしが、はじめちゃんの幼馴染である七瀬美雪が清らかな少女でいられる最後の姿を目に焼き付けるよう、じっくりとです。背後に回りこみ後姿も眺めていました。おじさんの視線がわたしの肩から背中へ、背中からお尻にかけて降りるのを感じました。見られるという行為で肌がゾクゾクと震えたのです。そして再び正面へ移動したおじさんは、わたしを立たせたまま身体中にキスをしてくれました。
 脚の指先から足の甲へ、踵から脛へ、膝から太腿へ、お臍の周囲から人には言えない程発育した乳房へ、鎖骨の周囲から首筋、そして耳の中へ。最後にわたしのアソコにキスをしました。時間を掛けてです。動けないように両手でわたしの太腿を掴んで押さえ、毛を掻き分けて丹念にキスをしてくれました。顔をわたしの股間に押し付け、犬みたいにベロを伸ばしてわたしのアソコで動かすのです。閉じ合わさった場所を指を使って左右に押し広げられ、最恥な粘膜を満遍なく舐め洗われました。剥いたクリトリスもヤスリめいたベロによって優しく転がすのです。
 わたしはなすがままでした。ただ涙を流しておじさんに全てを委ねていました。心には悲しみしかありません。でもそうして、立ったまま大事なところを舌で刺激されているうちに、徐々にですが身体に火照りが生まれはじめてきたのです。思考の隅のほうにも薄いピンク色の靄がかかりはじめていました。
 おじさんはわたしの背後にまわり、背中の隅々にキスをしてくれました。腰まで伸びた髪の上にもです。もう身体中どこにも、おじさんにキスをされていない場所はありません。おじさんはわたしの肌という肌に、わたしがこれまで生きてきた一七年という歳月を数えるようにくまなくキスをして舌で優しく舐めてくれました。「真っ直ぐに伸びた黒髪が美しい。張りがあるから全裸の後姿がとても綺麗だ。服を着ている時とは別人みたいに大人びて見えるね」と言ってくれました。「特に腰の括れから続くお尻のカーブが成熟した人妻みたいにグラマーだ。とても普通の女子高生とは思えない。肌も白くて本当に綺麗だよ。美雪ちゃんクラスの美少女はそうそうお目にかかれない」と褒めてくれました。わたしみたいにむっちりとしたお尻の、まだ男に抱かれていない女の子を時間をかけて犯すのが好きなんだ、と喜んでいました。わたしは、おじさんみたいに素敵な男性が初めての人でうれしいわ、と嘘をつきました。おじさんはその場にしゃがみ、両手でわたしのお尻を左右に押し開いてお尻の穴も穿るように舐めはじめました。わたしはひどく驚いたけど、すぐに身体の力を抜きました。
 それはすごく危険な感覚でした。燃えさかる官能の炎がメラメラとお尻の内側を燃やし尽くすのです。堪らずわたしは下唇を噛み締めました。とても熱くて、人として踏み入ってはいけない領域に足を踏み入れてしまったのを確かに感じていました。太くていやらしい軟体動物がお尻の中に侵入してきたようと言ってもいいかもしれません。わたしは持久走を走り終えたすぐ後のように、胸をひどく喘がせ全身から生汗を噴いていました。自然と緊張する両手を胸の上で重ね、窓の外に視線を向けたのを覚えています。外には知らない風景があって、もう何もかもがどうでもよかった……。極端な事を言ってしまえば、男の人ならおじさんでなくてもよかった。誰でもいいから側に居て欲しかった。例えそれと引き換えに大切な物を失うとしても、今日だけは一人で居たくなかった。おじさんがする行為は全部受け入れようと決めていました。わたしという女の子を汚してもらい、はじめちゃんへの気持ちを断ち切ってしまおうと決めていたのです。
 太腿をさすっていたおじさんの右手がゆっくりと動いて、中指でわたしのアソコを淫らにいたぶりはじめました。指マンという行為です。その間もおじさんのベロは後ろの穴を念入りに深く穿っていて、わたしはもう立っているのが不思議なぐらい打ち震えていました。意志とは別に淫らに変貌していく下半身を、おじさんの両手によって支えてもらわなかったらその場に倒れていたと思います。
 全裸のわたしはお尻の穴と大切なアソコを巧みな舌使いと指使いで優しく深く悪戯され続けていたのです。特にしつこく穿られ続けていたお尻はドロドロでした。下腹部がどうしようもなく波うって、自由の利いた腰から上は汗まみれになって髪を振り乱し、半狂乱気味にのたうっていたと思います。アソコはしどけなく濡れていました。今までにないくらいにです。おじさんの指が二本に増えてもアソコは、気持ち良さそうに根元まで咥えこんでいたのです。淫らで貪欲な、まるで別の生き物のようでした。
 おじさんは指を使って、わたしのアソコでグチュグチュと激しく上下に動かしました。時々指を開いて輪ゴムみたいに広げていました。たぶんセックスをするために狭いわたしのアソコを拡張して下準備をしていたのだと思います。おじさんは、「せっかくのロストバージンなんだ。しっかり準備をして一生忘れられないセックスにしてあげないとね。それにしてもはじめくんも勿体無い事をしたもんだ。美雪ちゃんみたいな美少女の、こんなに脂がのって食べ頃に育った処女をほっぽり投げて他の女の子と会いに行くんだからね。まあ、そのお陰で、こうして私がその処女を美味しく食べれるわけだ」と言っていました。わたしの意識は半分ぐらい飛んでいます。濡れた音が響き渡り、いつしかおじさんの手はわたしの流した液で光り、左右の脚まで垂れていました。それは制服を脱ぎ捨てた床にまで飛び散り、力ずくでもいいから早くわたしを犯して欲しい、この空虚な想いをおじさんで埋め尽くしはじめちゃんへの気持ちを断ち切って欲しいと思いました。前と後ろを同時に抉られ責められ、わたしの中で何かが目覚めてしまったのかもしれません。きっと半年という長い時間をかけて口説き落とされ、無垢だった性感を開発された上にたっぷりと調教され、押し殺していたモノ、我慢していた何かが一気に噴き出したんだと思います。

 腰から下がガクガクとのたうちはじめると、しゃがんでいたおじさんはわたしのお尻の穴からベロを抜いて立ち上がりました。怯えるわたしの肩に腕を回してベットへと連れていってくれました。そうやってベットへ優しく導きながら、おじさんはわたしの耳に、「震えてるのかい。怖がらなくてもいいからね。女の子はみんないつかは経験するんだから。美雪ちゃんみたいな上質な女の子がいままでそういう経験がなかったのが不思議なくらいだ。バージンを捨てて、美雪ちゃんを選ばなかったはじめくんを悔しがらせてやろう」と囁きました。歩くたびに揺れるわたしの胸を掴んで待ちきれないふうに揉んでいました。
 白いシーツに仰向けに寝かされ、おじさんは服を脱いでわたしの上に……。前の晩に想像していたのとまったく同じように、わたしの両脚はおじさんの手によって大きく左右に開かされました。無防備なアソコはお尻の穴の先までだらしなく液を噴いて、もう完全に男の人の生殖器を受け入れる準備が出来ていたのです。とてもまだ経験がないとは思えないぐらいに。
 わたしは恥ずかしさのあまり顔を両手で覆い隠しました。広いベットの上で両脚をこれ以上開くことの出来ない所まで開かされ、顔だけを覆い隠しました。おじさんの言う通り生まれつき淫乱なのかもしれません。おじさんはゆっくりとわたしのアソコにペニスを押し当て、わたしはビクンと震えました。指の合間から見えたおじさんのモノは黒く反り返り、先端から涎を垂らしていました。「いいね、美雪ちゃん。もう後戻りは出来ないよ。美雪ちゃんが大切にしてきた処女はおじさんが貰うよ」と言いました。それに対しわたしは、顔を両手で覆ったままコクンとうなずきました。弱いため息を吐いて、「もういいの……もう疲れたの……早く、はじめちゃんを忘れたいの……おじさんの好きにしてください……美雪の身体をめちゃめちゃにしてください」と……。
 おじさんは左右に開いていたわたしの両脚を肩に抱え、両手をわたしの身体の左右に着きました。わたしの踵は天井の方へ、わたしの身体がおじさんの下で二つ折りにされたような態勢です。すぐに濡れた肉襞が押し分けられる音がして、閉じていたわたしの門が半分以上開かされてしまいました。腕立て伏せをするようにおじさんのモノがわたしの中に浅く入ってきたのです。暖かい息がすぐ近くにありました。「そうかいそうかい、可哀相に。よっぽど辛い事があったんだね。すぐに忘れさせてあげるよ。今日は一日中エッチをして嫌なことは全部忘れてしまおう」とおじさんはキスをしてくれました。腰に力を加え、さらにわたしの中に入ってきました。もうわたしのアソコはおじさんのペニスの先端と浅く交わっています。圧迫されたアソコからは止め処もなく愛液が押し出され、後はおじさんがほんの少し腰を振り下ろせば全てが終わってしまう。
 わたしは肩を震わせ、「はじめちゃん! はじめちゃん! わたし、男の人に抱かれるよっ、おじさんに抱かれるよっ、ホテルで処女を散らされちゃうんだよっ……はじめちゃんの事を忘れるためにおじさんに抱かれて、中におじさんのザーメンをたっぷり吐き出されるんだよっっっ!!」と確かに言いました。おじさんに教えられていた台詞です。言い終えるのを待っていたようにおじさんは腰を押し下げ、おじさんのモノはゆっくりとわたしの中に……。あっけなく、本当にあっけなく、あれほど頑なに守り続けていたのが嘘のようにわたしの純潔は散らされていたのです。

 ショックでした。それとやっぱり痛かったです。おじさんの肩に抱えられた脚先は引き攣ったみたいにピクピクとし、押し殺した声で痛みを訴えていました。組み敷いたおじさんの両腕に爪を立てていました。一瞬ですが呼吸が止まっていたと思います。身体が裂けたみたいに痛くて、おじさんの腰によって押さえつけられたお尻はベットに深く沈んでいました。言葉には言い表せない喪失感がありました。
 しばらくして落ち着いてから首を起こすと、わたしのアソコにはおじさんのペニスが根元まで埋まっていました。おじさんの腰とわたしのお尻裏は凹凸がかみ合ったジグソーパズルみたいに完全に密着していたのです。結合部分からは血が流れていました。わたしは首を枕に倒して、またシクシクと泣きはじめました。自然と涙が溢れてきたのです。ホテルではじめちゃん以外の男の人に、お父さんと同い年の男の人に守っていた処女を散らされ、心の奥底では後悔していたのかもしれません。いえ、後悔していました。わたしはやはりはじめちゃんが好きだったのです。

 でもそんな事はおじさんには関係ありません。処女を散らされた悲しみにぐったりとしている最中、おじさんは腰を動かしはじめたのです。すごく気持ち良さそうに動かしていました。愛を育み確かめ合うというのには程遠い、つい先ほどまで少女だったアソコを使って緩やかなストロークでペニスを抜いたり入れたりをさせていたのです。グチュ、グチュッン……グプププ……と、ペニスには破瓜の血が絡まっていたと思います。「い、痛い……痛いよ、お願いだからもっと優しくしてちょうだい、おじさん……」と歯を食いしばって耐えるわたしの顔を、おじさんは満足そうに見下ろしていました。「卒業式おめでとう」と言って、「やっと、やっとだよ。やっとセックスできた。ようやく美雪ちゃんの処女を食べれた。生徒会長をしているだけあって真面目で時間がかかったけど、私の労力は報われたわけだ。いやはや、お金をかけて口説き落とした価値がある。今までで最高の堅物オマ○コだ。どうだい、美雪ちゃん。生まれて初めてオチ○ポをハメられた感想は? 好きでもない男のモノで大人になった感想は? 真面目な美雪ちゃんのバージンは確かにおじさんが貰ったよ。もう美雪ちゃんの体は全部おじさんのモノだからね」と一際強く腰を叩きつけてきました。
 わたしは答える事が出来ませんでした。急に悲しくなりました。痛みがあったのもあります。
 おじさんは浅く深くと貫きながら、わたしの頬にキスをして流した涙をすくってくれました。わたしの涙を美味しそうに飲んでいました。「大丈夫。すぐに気持ちよくなるからね。痛いのは最初のうちだけさ。初体験はみんなそうなんだよ。こうやって腰を動かしてたら、段々と身体の奥が熱くなる。美雪ちゃんも驚くぐらいにね。ほら、美雪ちゃんも腰を動かしてごらん。はじめくんの事を忘れたいんだろ? 相手は芸能人だ。もしかしたらはじめくんと玲香ちゃんの二人もどこかのホテルでセックスしてるかもしれないよ。負けたくないだろ、美雪ちゃん……」

 わたしは泣くのを止めました。おじさんの背中に腕をまわし、下からしがみ付いておじさんの肩にあごを乗せました。ベットに髪を広げ、本格的なセックスがはじまったのです。おじさんは気持ち良さそうに腰を振り下ろしていました。乾いた音を何度もさせて腰をわたしの下半身にぶつけ、反り返ったペニスでアソコを深く抉っていました。その反動でわたしの身体は揺さぶられていました。ズドン、ズドン、と衝撃が打ち込まれ、液が飛び散り襞がズルズルとめくれ巻き込まれる感触がありました。持ち上げた両脚を突っ張ったり反らしたり彷徨うように動かして、なんとか楽におじさんを受け入れようと頑張りました。おじさんの背中に絡めてロックして、荒い息遣いが首筋にあたり、遠くで悲しそうな目をしているはじめちゃんに見られているようなひどく切ない気持ちになりました。でもそんな感傷は太くて硬いおじさんのペニスで膣を執拗に引っ掻き回されていると跡形もなく消えてしまうのです。わたしのはじめちゃんに対する想いなど最初からその程度だったのかもしれません。それぐらいおじさんとのセックスは刺激的でした。優しいおじさんの手にかかれば、どんなに真面目で一途な女の子でもあっけなく処女を散らされてしまうと思います。きっとおじさんにすればわたしのように何も知らない女の子を口説き落として、まだ誰にも許していない肉体を弄ぶことほど簡単なことはないのでしょう。おじさんの目はギラギラと輝いていました。
 そして本当のセックスという意味を教えられていた気がします。いつの時代もそうなのかもしれません。わたしみたいに自分の気持ちを表に出来ない女の子は、セックス経験が豊富な男性に抱かれる事によって、はじめて自分が弱い女の子だと気づかされるのです。薄々思っていた通り、おじさんはわたしの身体だけを目的に近づいてきたのかもしれません。わたしがはじめちゃんを好きなのを知っていて、だからこそ言葉巧みに口説き落として段階的に性の虜にした上で処女を散らして……。わたしという何の取り得もないごく普通の女子高生を、肉体的にも精神的にもおじさんだけの所有物にしたかったのかもしれません。でも、もし仮にそうだとしてもおじさんは悪くないのです。どんな理由があろうともわたしは、おじさんを必要とし、合意の上で抱かれ一生に一度限りの貞操を捧げたのですから。おじさんにはわたしの身体を自由にしていい権利があるのです。

 おじさんは、「美雪ちゃんのオマ○コとっても気持ちいいよ。きつくて、ぬるくて、すごく締め付けてくれる。活きのいいヒダヒダがおじさんのオチ○ポにネットリとまとわり付いて美味しそうにくわえ込んでる。さすが現役女子高生、オチ○ポが溶けちゃいそうだ。今まで口説き落とした処女の中でも最高のオマ○コをしてる。生徒会長も務める優等生の極上バージンオマ○コだ」と興奮気味に言いました。わたしは全身から汗を流し、「あん、はああんっ……お、大きいよ……おじさんのオチ○ポ大きいよっ……わたしの中に入りきらないっっっ……わたし、もうおじさんの女だよっ……わたしのオマ○コはおじさんのモノだよっ……」と息も途切れ途切れに悶えていました。天井に向って自分とは思えないぐらい大人びた息を吐いて、絡めた両脚の爪先を内側に丸めていました。視界の先には煌びやかなシャンデリアが輝いていました。わたしは、ああ、ほんとにホテルでセックスをされちゃったんだ、と改めて噛み締めました。おじさんにキスをされながら、奥まで突き刺さったモノで図形を描くように膣をかき混ぜられると、もう綺麗な体じゃないんだ、はじめちゃんのお嫁さんにはなれないんだと思えてきました。痛みや悲しみは消えていました。おじさんに、「美雪ちゃん、気持ちいいって言ってごらん。生まれて初めてのセックスなのに、オマ○コ気持ちいいって大声で叫んでごらん」って言われました。
 わたしはこう叫びました。「ああっ、気持ちいいっ、美雪、オマ○コ気持ちいいのっ!! 初めてのセックスなのに、おじさんにオチ○ポハメられて、美雪、すごく感じてるのっ!! 美雪、もう子供じゃないのっ、処女じゃないのっ!! 大人の男の人に大切にしてたオマ○コを使われてるのっっ!! ねえ、おじさん、セックスして。もっと激しくセックスしてっ。美雪が一生離れられないぐらい、おじさんのペニスで美雪の心を粉々に打ち砕いてっっ!!」って……。部屋中に響き渡る大きな声だったと思います。いつの間にかわたしは腰を揺すっていました。大きなベットで時間も忘れ、おじさんに誘われるリズムで腰を叩きつけ合っていました。能動的におじさんとのセックスに溺れ、「好きよ、好き。おじさんが好きなの。もうはじめちゃんよりもおじさんの方が好きなの。おじさんになら美雪、なにをされてもかまわない。美雪はおじさんだけのものよ。勉強しか出来ない美雪をおじさんが望む女の子に変えてください」とうわ言のように繰り返してキスをしました。
 そうして大切に守り通してきたアソコを玩具みたいに乱暴に犯されながら唾液を飲まされているとわたしは、ふいにおじさんの赤ちゃんが欲しいと思えてきました。おじさんになら妊娠させられても仕方がないと思えてきました。それはたぶん、これまで積み重ねられてきた行為によってわたしの身体は、好きとか嫌いとかの恋愛感情とは別に男の人に濃厚なセックスをされてしまうとそう思うように変えられていたんだと思います。もう以前のように、無邪気な顔をしてはじめちゃんとふざけ合ったりする事は出来ないんだと思いました。

 おじさんの射精は唐突にはじまりました。散々言葉で嬲って、生まれて初めて男性を受け入れたわたしの身体を堪能し尽した挙句、おじさんは身体を押さえつけて、腰を鮭みたいに痙攣させていました。わたしは反射的に、「ダメよ、ああっ、中はダメなのっっ……外に、お願いだから外に出しておじさんっっ……」って……。でも結局最後の一滴まで中に注がれてしまいました。わたしもほぼ同時に、「美雪、イッちゃう! オマ○コの中にドロドロのザーメンを注がれてイッちゃうのっっ……ああ、美雪、初めてのセックスで妊娠させられちゃうっっ……」と喉を突き上げ、ガクガクと全てが壊れたように達していました。処女を散らされた事、初めての男性がおじさんである事、これまでとこれからの関係を確かめ合うように、深く繋がりあったまま今までで一番甘いキスをしました。

 そしてその日わたしは、一日中セックスをされました。寝る事も食事をする事もなく、色々な体位でセックスをされました。思えばこの日のために一ヶ月以上も処女のまま調教されてきていたのです。わたしの身体はおじさんのモノにひどく馴染んで、おじさんの体に跨ったわたしが腰を振ったりしました。不動高校生徒会長としての理性も羞恥心もかなぐり捨てて、たくましく盛り上がったおじさんの胸板に両手をついてあさましく腰を動かしたのです。「硬いっ、硬いよっっ……こ、これでいいよね、おじさん……」って腰を擦り付けて内側に力を入れて、フェラチオ奉仕する時みたいに甘く締め付け、わたし自身がわたしの意志でおじさんを深くて熱い膣内射精に導いたのです。後ろ手にのけぞったり、背中をなよやかにしならせたり、天井に向けてのけぞった胸を揺らして髪を振り乱し、おじさんの言っていた通り欲求不満の人妻みたいに腰を振っていたと思います。夜景の見下ろせる窓ガラスに両手を着いて、立ったまま後ろからも犯されました。ベットに腰を下ろしたおじさんに背中を預け、胸を強く揉まれながら背面座位でも犯されました。立ち上がったおじさんに抱きかかえられ、大好きな父親に甘えて抱きついた小さな女の子のような格好でもセックスをされました。ずり落ちないよう腰に両脚を絡めてしがみ付き、持ち上げられた身体ごと髪をワサワサと揺らして、駅弁ファックという体勢らしいです。とてもとても恥ずかしい格好の連続でした。シャワールームでももつれ合うようにして犯されました。おじさんはそうする事がまるで当たり前のように全部わたしの中に注ぎました。わたしもあえてそれを受け入れました。そうする事でわたしは、はじめちゃんの事がさらに忘れられると分かっていたからです。
 腰が抜けるまで犯され、くたくたに疲れきって一人では歩けなくなった身体をおじさんの腕に抱かれてホテルから出たのは次の日の夕方でした。

 それからの事は書く必要はないのかもしれません。月曜からは吹っ切れたようにおじさんに抱かれていました。登校途中と下校途中にセックスをされていたのです。車の中でです。わたしは求められるままにおじさんの所有物にされてしまった肉体を差し出して、最後には精液を注がれていました。おじさんの言う通り自分から腰を振るようになりました。そうしてしまうのです。恥ずかしいのに、してはいけない事だと分かっているのに、口では、「ち、違うのっ、これは違うのっ……わたしはそんなつもりじゃ……ちがうっっ……ぁぁ……おかしいよ、わたしの身体がおかしいのよ、おじさんっっ!!」と泣きながら腰が勝手に動いてしまうのです。
 それは例えば昼休憩の時もそうでした。来賓用トイレの個室の中、便座に座ったおじさんの膝の上に向かい合うように座って深く繋がり、わたしはスカートの腰を甘くくねらせていました。制服と髪を振り乱してです。「ああっ、ああんっ……はやくっ、はやく出してくださいっ……学校の中でこんな事っ、こんな事をするなんてっ……っっ……誰かが来てしまうわ……ああ、誰かに見つかってしまうっっ……おじさんイって、早くイって! ああっ、お願いだからはやく美雪のオマ○コにおじさんのザーメンを注いでください」って言いながら……。おじさんは、「いいのかい。いいのかい、美雪ちゃん。感じてるのかい。学校のトイレでセックスして、生徒会長のくせに発情した牝犬みたいにヨガリ声をあげたりして。このまま中に出したら妊娠しちゃうんじゃないのかな。今日は危険日でしょう、美雪ちゃん」って言うのです。わたしは、「いいのっ、いいのっ! 妊娠してもいいからっっ、おじさんの赤ちゃんが出来てもいいからっっ、このまま美雪の中に出してっっ!! 早くっ、だ、誰か来る前におじさんのザーメンでわたしの中をいっぱいにしてくださいっ!! おじさんの赤ちゃんが出来たら産みますからっっ!!」と小さい女の子のようにしがみ付きながら、腰から下だけを動かしてしまうのです。わたしは、わたしの身体はいったいどうしたというのでしょうか。
 そうして処女を散らされてから一週間後、わたしは家を出ました。

 これがわたしが家を出る事になった顛末です。はじめちゃんはすでに分かっていたかもしれませんね。だって、あの名探偵金田一耕介の孫なんですもの。
 でも勘違いしないでください。何度も書くようですが、おじさんは決して悪くありません。これはわたしの意志なのです。わたしが、わたしで考え、選んだ道なのです。おじさんに強要された事など一度もないのは、この手紙から分かると思います。おじさんはそういう性格ではないのです。おじさんはとても優しい人なのです。はじめちゃんよりも優しい人なのです。
 もしかしたらはじめちゃんは、わたしの行方を捜しているのではないでしょうか。もしそうだとしたら止めてください。わたしは今も元気で暮らしています。おじさんと暮らしています。おじさんの用意してくれたマンションで、おじさんの愛人として生きています。毎日、おじさんにセックスされて可愛がられて……でも時々、学校やミステリー研究会のみんなを思い出すのです。
 辛くて悲しくて泣いてしまう時もあります。でも、さっきも書いたけど、落ちた葉は二度と元には戻れないです。分かってください。
 この手紙を読めば、はじめちゃんはたちどころにわたしの居所を突き止めてしまうでしょう。でも、わたしはそれを一番恐れているのです。
 正直な気持ちを書きます。わたしは、本当は、今でもはじめちゃんが好きです。大好きです。世界で一番はじめちゃんを愛しています。でも、だからこそ、はじめちゃんと会うわけにはいかないのです。見つけて欲しくないのです。この気持ちと理由は、はじめちゃんなら分かってくれるものと信じています。今のわたしは昔のわたしとは違います。はじめちゃんの知っている七瀬美雪ではないのです。幼馴染だけど違う道を歩いてしまったのです。
 その証拠として三枚の写真を同封します。

 一枚目はホテルで処女を散らされた時の写真です。ベットの上で、ロストバージンに疲れて呆然としているわたしのアソコからおじさんの精液と赤い血が流れているのがはっきり分かると思います。この後おじさんはぐったりとしたわたしの隣にしばらくの間寄り添ってくれました。何枚も重ねたティッシュを使ってわたしのアソコを丁寧に拭きながら優しく、「愛してるよ、美雪ちゃん。一生大切にしてあげるからね」と言ってくれました。その時にどこまでもおじさんについて行く事を決めたのです。

 二枚目は生徒会室でセックスされている様子です。制服を着たまま、後ろからおじさんに犯されました。こういう場所でセックスをするのがおじさんは大好きです。他にも校舎裏や体育倉庫でもセックスをされました。体操服姿でセックスをされた事もあります。誰かに見つかるかもしれないというスリルの中、何度も激しく上りつめました。早く終わらせるために、恥ずかしい台詞をいっぱい口にして、ことさら激しく腰を動かしていたと思います。おじさんの話しによるとわたしにはM女としての素質があるそうです。

 三枚目は現在のわたしです。手足を縄で縛られて物みたいに天井から吊るされています。わたしの白い肌には縄が良く似合うらしく、最近は毎日縛られて吊るされて目隠しと猿轡をさせられてセックスをされています。銀のピアスもおじさんが買ってくれました。縄で縛られるのにも慣れてきました。後ろの穴ももうすぐ使ってもらえる予定です。この前、おじさん以外の男の人にも抱かれました。縄で縛られたまま身動きの出来ないわたしは、名前も知らない男の人に大切なアソコを使われてしまったのです。泣きながら懇願して必死になって抵抗したけど、どうしようもありませんでした。今度の土曜日にもまた誰かが来るそうです。きっとこれから数え切れない男の人に抱かれ、M奴隷として身体を使われ続け生きて行くんだと思います。

 わかってもらえたでしょうか。嫌な気分にさせてしまったのならごめんなさい。謝って済む事ではないと思うけど、謝らせてください。それとどうかお願いします。絶対にわたしを探さないでください。わたしよりも、玲香さんを大切にしてあげてください。それがわたしからの最後のお願いです。

 七瀬美雪



    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆



 そうして俺は手紙を読み返す。何度も読み返す。じっくりと、もう二〇回は読み返しただろうか。
 八枚綴りの便箋には鉛筆によって書かれた美しい字がびっしりと書き込まれている。流れるような書体でびっしりと書き綴られている。場所によっては消しゴムで消した跡が残され、所々涙が落ちたような雫の跡も見てとれる。俺はその一文字一文字をなぞるように読み返す。
 また写真を手に取って眺める。つぶさに観察する。悲しげな美雪の表情を、なまめかしい白い肌を、散らされた美雪のアソコをつぶさに観察する。縄は美雪の白い肌を食い込んでいる。細い身体のいたる所に紫色をした縄の痕が走っている。男は美雪を汚している。乳房の先端に飾られたピアスが痛々しい。
 俺は麦茶を口にする。麦茶はぬるくなっていた。そうしておぼろげながら情景が浮かんでくる。今もどこかで男に抱かれているであろう、美雪の姿が。男に抱かれ、あられもない喘ぎ声をあげる美雪の姿が。真面目な美雪からは考えられないようないやらしい姿で、男の上に跨りあさましく腰を振る姿が。
 俺はこの手紙に書かれている事は真実だと受け入れる。受け入れなければ前に進む事が出来ない。推理を走らせる事ができない。そこから全ては再スタートするのだ。

 だいたいの見当はついていた。それなりの噂は掴んでいた。
 封筒や手紙には直接的な情報は書かれていない。ポストに入っていたが、本当に配達されてきたのか怪しい。押された消印は恐らくカモフラージュだろう。でもそれは居場所を誤魔化すという意味ではなくて、名探偵の孫である俺を試しているのだ。嘲り、どれほどのものだとからかって楽しんでいるのだ。
 手紙を書き綴る美雪の背後で愉快気に笑う男の姿が浮かぶ。暗い部屋の中、美雪は全裸のまま机の椅子に座っていた。悲しい色をした瞳で泣きながら手紙を書き綴っている。その背後で男は、美雪の白い乳房を揉み続けている。揉みながら美雪の背中にキスをし指示をして、銀のピアスに貫かれた美雪の乳首をピアスごと引っ張って遊んでいる。時間をかけた巧緻な罠により、真面目な美雪を口説き落とし、俺から美雪を引き離した男の姿だ。
 俺は過去の記憶から人物を精査する。該当しそうな人物を洗い出す。瞬時に一桁台の容疑者に絞られて、俺はコップの麦茶をゆっくりと飲み干した。
 警察の力を借りるわけにはいかない。手紙に書いてあるように、これは俺一人の力で解決しなければならないのだ。美雪は探さないでと書いていた。これは美雪の性格からすれば本心だろう。でも、たとえ本心だとしても探さないわけにはいかない。その事は美雪も分かっているはずだ。俺が美雪の性格をよく知っているように、美雪は誰よりも俺の性格を知っている。俺たちは姉弟のような幼馴染なのだから。
 そして自分一人の力で美雪を見つけだした時に限り、美雪を連れて戻る事が出来るんだと俺は確信する。そうだ。俺は必ず美雪を連れて戻る。絞込みにそれほど時間はかからないだろう。尻尾を掴むのは難しくない。目的を達成した犯人はそのトリックが完全であれば完全であるほど得てして油断しているものだ。

(六日……いや、三日で見つけだしてやる。待ってろ。すぐに助けてやるからな、美雪)

 俺はそう心に誓う。行動を開始する。これから不眠の日が続く事を自分に言い聞かせる。
 美雪は言った。落ちた葉はもう二度と同じ木には戻れないのだと。それは違うと俺は思う。戻るのではないのだ。同じ木で寄り添っていた頃のように、川面でも同じように流れ河口まで辿り着けばいいだけではないか。何も元の木に戻る必要などありはしない。例え流れが二つの木の葉を分かつとしても、俺は美雪の手を離しはしない。全力で泳いで、美雪の隣に寄り添い続ける。それでいいではないか。澱みに捕らわれているのは美雪自身だ。悪い男に心の隙を突かれ、真面目ゆえに考えに縛られすぎている。俺はどんな事があっても、たとえ取り戻した美雪が以前の美雪ではないとしても、美雪を、美雪だけは失いたくないと思った。

(絶対に助けてやるさ、じっちゃんの名にかけてな)

 俺は立ち上がった。窓の外では朝日が上りはじめていた。



 完

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