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インビンシブル
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2014 / 07 / 11
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 ラストシーンの撮影がはじまった。

「準備おねがいします」

 関係者以外完全シャットアウトの撮影スタジオにADの声が響く。

 両手を膝に置いて、チェアーに座っていた詩織が静かに立ち上がった。
 うつむいたまま腰紐をほどく。羽織っていたガウンをハラリと脱ぎ捨てた。

 光沢のあるパール色をしたレースのスリップ姿――。ざわついていたスタジオが一瞬で静まり返った。しなやかな均整の取れたプロポーション、ツンとした桜色の乳首まで透けている。
 ゆっくりとした足取りで山荘の一室を再現したセットに向う。
 ヒラヒラのスリップが揺れて、赤い恥毛とシンプルなスリットがチラリ覗いていた。プリンとしたヒップに背中にかかるさらさらの赤い髪、流麗のプロポーション。スタッフが手を止めて、エロティックな衣装を身にまとった詩織に見とれている。
 どことなくやつれて、目が赤く見えるのは気のせいではない。ホテルに監禁陵辱されていた少女の手首にはいまも赤紫色をした縄目あとがしっかりと刻まれている。
 暴漢に襲われたあとのシーンであることを考慮すれば、それさえも演出として信憑性が増して見える。

「むう、たまげたな」

 メガホンを手に監督がうなる。

「料理のしがいがあるでしょう」

 Nは監督の隣で口もとを押さえクツクツ笑っている。

「ああ、どえらいラストに仕上がるぞ」
「常務にも局をあげて番宣を打つ許可をもらいましたからね。当日は他局が腰を抜かすことになりますよ。さしずめノルマンディー上陸作戦ってところかな」
「権謀術数、いつもながら打つ手が早いねえ。このあいだまで素人臭さがぬけなかったのに、いったいどんな魔法を使ったんだ」
「彼女自身が才能に気づいただけですよ。いい作品を作り上げようって腹を割って話し合いはしましたけどね」
「話し合いねえ」

 さきほどの撮影でもまるで暴漢に襲われた経験があるような鬼気迫る演技をしていた。以前の詩織からは考えられない大胆さと見る者の心を揺さぶる感情の昂ぶりがそこにはあったし、なにより全身からムンムンとした女の色香をかもし出していた。可憐さと清純さはそのままに、いまではすっかり哀愁を帯びた女優の顔と体をしている。



「クレーンで横からパーンしてズームアウト。そのあと2人で見つめ合うショット入ります」

 台本を手にしたADがカメラアングルの動きを簡単に確認する。
 ベッドには、すでにスタンバイしていたイケメンタレントのKがさわやかな笑顔で待ち構えていた。ここに入りなよ、とでも誘うように薄い毛布を軽くめくっている。そうして足のつま先から頭の先までスケスケのスリップ越しに詩織の裸を無遠慮に鑑賞している。
 極力目を合わせない詩織が潜り込むなり、腕枕をした。ガッチリと掴んで抱き寄せる。

「すごく似合ってるじゃん、そのスリップドレス。コンサートのステージ衣装よりセクシーだ」

 そう耳元に囁いた。
 早くも恋人気分を出して抱きしめてくる。指を引っ掛けて肩にかかるスリップの細い紐をずらそうとした。

「やめてください」

 声をひそめて抗議する。もちろん周囲のスタッフに気づかれないために。
 Kの体を押して離れようとした。半ばずり落ちかけた肩紐を元に戻す。

「いまから結ばれるんだぜ、俺たち」
「勘違いしないで。それはドラマの話です」
「いいや、ちがうね。本番前の役作りがいるだろう」
「困ります。体にさわらないで」

 詩織がスタッフの目を気にして抵抗できないのをいいことに、Kは片側の肩紐をずり下ろした。
 スリップの淵からプルルンと白山のバストがまろび出る。それを片手ですくってグイッと持ち上げた。

「思ってたよりデケエ。手に吸い付くようだ。いい形してるよ」

 毛布の内側でモミモミと揉みはじめる。

「なあ、詩織ちゃんさえ良かったらこのあとも個人的に付き合わない? 手取り足取り、俺が楽しい遊びを教えてやるぜ。人気者同士、付き合っても損はないだろ」

 危険な香りのする言葉にヒヤリと冷や汗が流れる。

「せっかくですけど結構です」と断った。

 詩織は知っているのだ。イケメンのKが女癖の悪いことを。
 ドラマで共演したアイドルはもれなくお持ち帰りされて食べられるというもっぱらの噂だった。実際に何度かゴシップ誌をにぎわせたし、マネージャーからも注意しなさいと教えられていた。
 Nの悪行を持ち出すまでもなく芸能界は性に開放的な場所であり、フリーセックスの最先端といえる。あちらこちらで人脈と金脈を求めて美少女アイドルと男性タレントによる肉の交流会が盛んに行われている。それは高校生同士が集まってお互いのメアドを交換しあうぐらいの軽さといえるかもしれない。そのなかにあってヤリチンと称されるKがどれほどの存在であることか。

 さらにKは大手芸能プロダクションであるJ事務所に所属する看板タレントでもあり、中小ならいざ知らず、J事務所ほどの大手になると局の幹部ですら頭が上がらなくなるという札付きの悪さがあった。
 所属タレントを引き上げると言われれば、局としては手の打ちようがなくなる。そのためJ事務所には、ジュニアと呼ばれる養成コースを経て、実力はないのに事務所の影響力と人脈だけでタレントになった遊び人まがいの芸能人が多数在籍していた。そのなかでもとくに社長のお気に入りであるKはまさに虎の威を借りる狐であり、目上のNに対してですらちゃんづけで呼ぶほどであった。

「マジで?」
「ええ、ごめんなさい」
「損するかもよ。そのへんはあいかわらずなわけか」
「Kさんは他に素敵な相手がいらっしゃるでしょ」
「週刊誌に書かれたモデルの〇〇とか? それよかさっきの撮影、スゲー燃えた。マジで見ててボッキしたぜ」

 さきほどの撮影とは詩織が暴漢に襲われるシーンである。
 さすがにレイプされることはなかったが、着ていた制服をビリビリに引き裂かれ、下着姿で暴漢役の俳優に体中をまさぐられてショーツの中に手を突っこまれ、本気で助けを呼んで泣き叫んでいたのだ。
 顔にはそのとき叩かれたアザが薄っすらと残っている。

「あれってやっぱ下着の中で触られてたわけだよなあ、チョー慌ててたし。俺もちょっとぐらいいいだろ」
「無理を言わないで」
「もう我慢できねーし」
「スタッフに気づかれたらどうするんですか」
「困るのはどっちかなあ」

 腰を押し付けられギョッとした。ボクサーパンツをモッコリさせいたはずのKが、すでに毛布の中で下半身を露出させていたからだ。ギンギンになったイチモツが熱い鉄柱となって詩織の腰横にグリグリ当たっている。

「リハーサルするっしょ、ふつう」

 詩織はあわてて腰だけでも逃がそうと身を捩る。毛布の下で2人の足がジタバタと動く。
 Kの手が詩織の髪をなで、ハアハア荒い息を耳元に吐きかけていた。

「ダメ、Kさん落ち着いて」
「本番でリテイクを繰り返す? それでもかまわないけどねえ」
「みんないるのよ」

 そう小声で抵抗しながら詩織はチラリNの方向をたしかめた。
 Nに見つかるのではと恐れたと同時に、気づいたNに助けてもらえないかと願ったのだ。無理矢理女にされた詩織にしては複雑な心境である。
 運がいいのか悪いのか、Nは監督と打ち合わせをしていてKの動向に気づいていない。

「こっちを見ろよ。俺の恋人役だろ」
「んーーー」

 しびれを切らしたKが詩織の顔を横を向かせ唇を奪った。そのままヌルリ舌をねじ込んでくる。

「へへへ。こうやって男にキスをされて胸を揉まれた経験あるのかよ」

 Kは薄ら笑いをしては詩織にキスを浴びせては胸をモミモミ揉んでいる。
 それでも一応はスタッフの目を気にしているのか、顔を枕の厚みに隠すようにしていた。
 中で手を下げ、ヒラリとスリップをめくる。なでやかな下腹部を触って、太股を割って詩織の秘唇にグッチョリ指を伸ばした。

「おいおい、ヌレヌレかよ」

 やにわにKの声に驚きが混じる。
 詩織のソコは霧吹きを吹きかけられたように濡れていた。
 まる二日、ホテルで抱かれて開花した体である。さきほどは暴漢にいじられ、ストリップショー同然にスタッフの前でスケスケの衣装に身を包み、さらにKのペッティングである。前日に盛られたアンフェタミン剤の効果がまだ体内に残留していたせいもあった。悲しいかな詩織の女の部分は、それほどまでに淫乱に開発されてしまったのだ。いまならどんな男に体を触られても感じて濡れてしまう。

「ひそかにヤル気マンマンっすね」

 Kがほころんだ秘唇を指でなでる。
 いそいで脚を閉じようとした詩織だが、それもかなわない。逆に指を2本突っ込まれ、膣をかき乱す激しい指マンのピンチへと事態は悪化した。キュッと咥えこんでヌルヌルする。

「あー、やべー。指が引きこまれる」
「ダメ、ぬ、抜いて」
「抜けるか。グチョグチョいってるのが聞こえるだろ。心配ないって、スタッフにはバレてないって」
「はあ、ああんーーー!!」

 甘い声が飛び出そうになるのを奥歯を噛みしめてどうにかこらえた。目を閉じて小刻みに震えている。腕枕の手で乳首をいじられ、詩織の女はさらにドロッと濡れた。腰から下がひとりでにわななく。

「へへ、とんだズベタヒロインだな。処女ぶって撮影でオマンコ濡らして」
「いや、これはなにかのまちがいよ」
「なんのまちがいだか。チョー濡れてるし、チョー締めつけてる」
「もう許して、いまはほんとにマズイわ」
「あとならヤラしてくれるのか? それよかこのまま速攻イカせてやろうか。知ってるぜ、Nにバージンもってかれたんだろ」

 ギクッとした。美しい彫刻となって顔面蒼白になる。思慮に暮れる視線を泳がせた。

「やっぱな。その顔は図星だ」

 しまった、と詩織は思った。

「ちがうの」
「遅い。ってかバレバレだし。さきに食われちまったか、ちくしょー! ぜってー一番乗りしてやると狙ってたのによお!」

 Kが悔しそうに舌打ちしている。Nに先を越され、心底悔しがっているのだ。

「いいこと教えてやろうか。Nはヤクザと繋がってるぜ。たぶんそのうち客を取らされるようになるな。まあ、知ったところでどうしようもないか」

 Kは他人事のようにせせら笑う。中指と人差し指で膣を穿りながら、親指とのコンビネーションでクリトリスをコリコリ転がしている。さすがは芸能界屈指のヤリチンである。若く奥手な詩織の感じるポイントを的確に刺激している。
 詩織は歯を食い縛って、シーツを握った。爪を立てて引っ張っている。まぶたをギュッと閉じて、身悶えるのを我慢しているのだ。

「股を開けよ。もっと感じさせてやるからさ」

 そう言われ、詩織はわずかにだが脚を開いた。熱く疼く官能の発露に耐えられなかったのだ。指を三本に増やして秘唇を抉られ、腰だけでのたうっている。フウフウと途切れ途切れの吐息を漏らして、熱にうなされる顔をした。
 手の甲を唇に押し当て喘ぎを塞ぐ。

 照明と音声の最終確認を告げるADの声が聞こえた。

「K、詩織ちゃんの上だ。詩織ちゃんは見あげる感じでいこうか」

 メガホンで監督が指示を飛ばす。
 指が引きぬかれ、詩織はホッとした反面、あともうすこしだったのにと物足りなさを感じていた。
 前髪をかき上げたKが、毛布を背中にお互いの体が見えないよう腕を衝立にして上になる。正常位の体勢だ。
 詩織はきちんと脚を閉じている。目の前にイケメンのKのマスクがある。たしかに顔だけならKは抜群にかっこいいのだが。

「う~ん、まだ硬いな。詩織ちゃん、Kの首に腕を絡めてみて。そう、そんな感じ。
 これまでさまざまな障害を乗り越えてきた2人がついに永遠の愛で結ばれるわけだ。もう邪魔者はいない。愛し合う2人だけの世界が広がる。ぐっと視聴者の視線を引き寄せて、世間を感涙の嵐にひたらせてやろう」

 詩織は腕を伸ばしてKの首筋に絡めた。息を整えて、じっと見つめる。
 毛布で体は隠れているが、それでもKが上になって体を重ねるとやはり不安だった。
 Kがしきりに曲げた膝を使っている。閉じている詩織の両脚をこじ開けて、そこに体を割り込ませようと悪戦苦闘しているのだ。

「どうした、K」
「監督~。どうもこうもないっすよ。詩織ちゃんが脚を開いてくれないからポジションがまとまんなくて」

 Kが監督に泣きを入れた。
 詩織は、えっと思った。
 どうせ肩から下は毛布で映らないのだからわざわざ危険を冒してまで脚を開く必要はないと思っていたのだ。

「あんばい良くないな。詩織ちゃん、わるいけど脚を開いてもらえるかな」
「でも」

 詩織は切れ長な眉を弛ませて困り顔で監督のほうを向く。

「どうする、監督の指示だぜ」
「それは……」

 無意識に詩織は、監督の隣に立っているNに視線で助けを求めた。
 しかし、Nはビジネスライクな顔つきでドライな目をしていた。詩織はため息交じりに肩を落とした。

「頼むよ、詩織ちゃん。スマタじゃないんだしさ」
「いくら監督のお願いでも」
「そこをなんとか。リアリティだよ、リアリティ。どこの世界に脚を閉じたまま戦闘を挑むカップルがいる? ホントに入れるわけじゃないんだし」
「あたりまえです!」

 詩織は焦燥の眼差しで撮影監督に食ってかかる。
 だからといって、このままわがままを押し通すわけにもいかないのが、いまの詩織の辛いところでもあった。スタジオには大勢のスタッフがいて、その全員が撮影がはじまるのを待っている。詩織の一挙手一投足に注目して視線を注いでいるのだ。ここで下手に長引かせれば、それだけ恥ずかしい姿を見られることにもなるし、いつまでたっても撮影が終わらない。
 結局のところいいドラマになってほしいと願う以上、詩織が折れるしかなかった。しぶしぶと膝のいましめを緩める。

「あんま時間ロスさせんなよ」

 Kが微妙に体をスライドさせて、下半身を割り込ませた。熱く直立した男根が、ドロドロに濡れた詩織のど真ん中にストライクで当たる。わざとらしく反り返った裏側を擦り付けて、秘唇をヌルヌル上下に刺激した。牡のシャフトに吐き出された絹糸が絡みつく。
 詩織はあきらめにも似た表情で視線を斜めにした。

「あのよー、もっとガバッと広げろよ」

 へ?? と思い、詩織はつぶらな瞳をパチクリさせる。
 言い終えるよりも早く、Kは片腕を使い詩織の右足をガバッと大股開きにさせた。閉じられないように膝裏でロックする。
 スタッフからも「おおお」という低い声がもれる。
 状況としては仰向けで右足だけ真横に投げ出した状態だ。体の柔らかい詩織ならではの体勢といえる。右足膝の先が毛布からはみ出している。

「恥ずかしい。せめてもう少し脚を閉じさせて。これだと毛布から右足が出てるわ」
「それがそそるんだって。もう撮影がはじまるだろ。ジタバタすんのなし」
「こんなドラマ撮影なんてありえない」
「どうせラストじゃん。視聴者にボッキもんのサービスショットを拝ませてやれよ」
「でも」
「プロはアドリブを利かせて数字を稼ぐんだぜ。それとも逃げるか」

 Kや他のスタッフだけならまだしもNの前で逃げ出せるはずもなく、そうこうしているうちにADがシーン番号とカット番号、それにテイク番号を書いたカチンコを持ってカメラの前に立った。
 撮影開始を告げる気合いの一声を監督が放った。

 その瞬間、詩織の肩と右足を固定したKが、反り返った男根の切っ先を秘唇中央めがけて一気に突き立てる。
 グチョ、ヌプッ、ズプププ……といういやらしい音を残して、真ん中に突き刺さった。美しく可憐な詩織の膣が芸能界屈指のヤリチンによって根元まで辱めを受けたのだ。

「んんんーーー、んくぅーーーー!!」

 まさかの不意打ちレイプを食らってビクンビクンと跳ねる、詩織。
 相手の首筋に絡めた両腕で身をぶら下げるように喉を突き上げ、口を閉じたまま甘い感じに鼻から息を抜いた。横に伸ばした右足のつま先を開いて自失寸前に悶絶している。
 すでにシーツを濡らすほどほだされきっていた状況である。かろうじてあられもない喘ぎ声を押し殺すのがやっとだった。

「嬉しいよ、詩織。これでキミは身も心も僕だけのモノだ」

 Kが白い歯を光らせて台本の台詞を口にした。
 右足を押さえてズッコンバッコン、やりたい放題に腰を使いはじめた。
 得意のイケメンマスクでゲットした藤崎詩織のアヒ顔を見下ろしている。
 肩口に顔を押し付け、石鹸の甘い香りごとベロベロしゃぶる。
 耳の穴にヌルッとベロを差し込んだ。「台詞を言わないと」と、次の台詞をうながした。

「ああ、嬉しい。ようやくひとつになれたのね。これで詩織の心も体も永遠にKさんのものよ」

 被害甚大な動揺のせいで台詞の声が波立っている。詩織は早くも息も絶え絶えだ。
 気力を振り絞って抵抗しようとしても、ヤリチンKの巧みな腰使いによって爛れ肉を深く抉られると頭が真っ白になってしまう。くらくらとして胸が苦しくなった。ヘソ下で淫猥な情欲が煮えたぎる。

(ああ、いやよ、どうしてこんなひどい目ばかりに合うの)

 詩織は泣いていた。
 その涙は視聴者にはラストシーンで永遠の恋人と結ばれたヒロインの嬉し泣きと映るだろう。
 しかし、現実はといえば、スタジオで、それも大勢のスタッフの前で、相手役のKに犯される少女の悔しみに他ならない。これでは公開レイプそのものではないか。しかもその状況はカメラによって撮影され、公共の電波を使って全国放送される。いくら毛布によって肩から下は隠れているとはいえ、恥辱のヌード撮影であるのには違いないし、すでにスタッフの何人かは疑惑の視線を向けている。まさに淫獄行きのノンストップ生本番撮影だ。

「泣かないで。キミが泣いたら僕まで悲しくなる。僕が詩織を一生守ってあげる」

 甘い声で囁くKが毛布を隠れ蓑に腰を上下にピストン運動させた。時間をかけてローリングを加える。
 とろけてまとわりついた肉ヒダごと膣を引きずりねじって、その窮屈で若々しい肉壷のトロミ感を味わっているのだ。プルプルと美麗の乳房が揺れている。撮影現場で売れっ子アイドルを抱ける興奮。しかも今日の相手はいまをときめく清純派現役女子高生アイドルの藤崎詩織なのだ。これだから芸能界はやめられない!

「へへへ。あんまり派手に感じるとハメてるのがバレるぜ」

 集音マイクに拾われないよう小声で告げる。

「ああ、はあん、ゆ、許してぇ」
「NG出してみろ。また最初から撮り直しでもいいのか。このまま演技を続けるしかないだろ」
「はあ、どうして、こんなの聞いてない」
「言ったらハメさせてくれないだろ」
「あ、あたりまえよ、はああ、んーー」

 2人でヒソヒソ話しながら、詩織は赤い髪を振り乱した。不審さを誤魔化すようにアドリブで抱き合って熱烈キスをする。
 KのそれはNのモノよりひと回り以上大きく、詩織の一番奥まで肉坑を塞いで届いていた。子宮が鳴いて、蜜壷が勝手に絡みつく。トロンとした表情で、ああん、と大人びた喘ぎを絞った。
 演技を続けるしかないとあきらめたのだ。

(わたし、Nさんの女なのに、Kさんに抱かれて感じてるわ……)

 Nによって開発され、こんなにもふしだらに感じる体にされたことがひどく恨めしい。
 チラリと横に視線を投げかけた。
 Nはくわえタバコをあんぐりとさせ、予告なしにフリーホールで落下したような顔をしていた。

(いい気味よ。すべてNさんのせいよ)

 あとでのお仕置きを恐れる一方で、仕返しできた充足感を感じていた。それはある種、女となることを誓った詩織に対し、このような破廉恥きわまりない撮影を強要したNへのささやかな復讐といえた。

(んはああ、奥まで届いてる。それに硬いわ。わたしのアソコ、Nさんのときより広がってる……)

 詩織もいまどきの女子高生だ。イケメンタレントにファックされる肉の悦びに全身で浸る。貞操観や憎しみや悲哀といった女の情念が乱反射して熱暴走する。串刺しにされたオマンコから脳髄に甘い痺れが一直線に駆け抜け、詩織は腕を回したKの背中をやみくもに掻き毟った。

(気持ちいい! オマンコ気持ちいい! いいのよ。どうせわたしの体は汚れてるもの。このままめちゃくちゃにされて取り返しのつかないぐらい汚れちゃえばいいのよ)

 漂流する精神の狭間でそんな捨て鉢な考えが浮かんだ。
 Nに仕込まれた淫らな腰使いで、Kと媚肉を摩擦させる。見つめ合い、息もぴったりに腰をぶつけ合っているうちにベッドが軋んで、Kの背中にかかっていた毛布が半分ほどずり落ちた。上品なパール色のスリップからはみ出た詩織の双乳がカメラの前でブルンブルンと弾んで揺れた。

「はああーーん、もっと、もっと奥まで強く抱いて、Kさん!!」
「詩織、キミは最高だ。この体は一生忘れられないよ!!」

 イケメンと美少女の主演の2人でお互いの役名を呼び合って、ひとつになって腰を溶かしている。エンディングが近いのだ。
 しがみついた詩織が両足を浮かせて広げ、「んんーー!!」と顔をしかめた。汗ばんだ肌が一瞬で鮮やかなバラ色に染まる。

「いくぞ、詩織!! どこまでもふたり一緒だ!!」

 Kがトドメの一撃をがむしゃらになって打ち込む。
 その瞬間、肉欲のクライマックスを迎えた詩織は赤い髪をバサリと打ち振り、首を横に倒し、カメラに向って眉間に深い溝を作って大きく口を開けた浅ましいアクメ顔をさらした。

「ああー-! オマンコいくぅーー!!」

 ほとばしる劣情のヨガリ声がスタジオにつんざく。
 クランクアップの合図さえ詩織の耳には届いていなかった。

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